2013年07月23日 (火)
おはようございます。
アザラシさんから、糖質制限食に感謝という嬉しいコメントをいただきました。
アザラシさん、拙著の御購入ありがとうございます。
ご親戚のように
「糖尿病→インスリン→脳梗塞→半身不随→死亡」
あるいは
「糖尿病→カロリー制限と運動→内服薬→インスリン→失明や透析」
このような悲劇が日本中で後を絶ちません。
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を摂取しながら運動療法をして、しばらくは何とかHbA1c、OK。
しかしその内、血糖コントロールが上手くいかなくなり、薬物療法を開始、さらに数年経過して、再びコントロール不良となり、遂にインスリン注射。
そうこうする内に、失明や足切断や透析になってしまう・・・。
現在
1)糖尿病腎症から人工透析になる人が、年間約16000人
2)糖尿病網膜症から失明に至る人が、年間約3000人
3)糖尿病足病変から切断に至る人が、年間約3000人
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)による糖尿病治療が、現実に、全く上手くいっていないのは1)2)3)の事実からみても明白です。
上手くいかない理由も明白です。
血糖値を上昇させるのは、糖質だけで、タンパク質・脂質は上げません。
そのため、「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」という最大の酸化ストレス(*)リスクを従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)で防ぐことは不可能だからです。
高糖質食では、必然的に「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」が生じるのです。
「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」を改善できるのは、唯一糖質制限食だけです。
これらは、生理学的事実であり、論争の余地などありません。
糖尿病の人が、普通に糖質を摂取する食事療法は、このように理論的に破綻しているのです。
糖尿病学会は、合併症の悲劇を予防するために、速やかに生理学的事実を受け入れて欲しいものです。
アザラシさんのご家族、間に合って良かったです。
一切、投薬なしで、糖質制限食でHbA1cが5.9%、コントロール優秀で合併症の恐れは皆無と言っていいでしょう。
アザラシさんご自身も、眠気やむくみが改善して、さらには髪の毛が太くなりこしがでてきたのも良かったです。
これからもご夫婦で、美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
(*)
酸化ストレスとは、「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応が亢進した状態」のことで、
当然生体にとって好ましくない現象です。
酸化ストレスは、細胞のDNA、細胞膜上のリン酸脂質、蛋白質、糖質を傷害し、血管傷害を進行させます。
酸化ストレスにより血管内皮の細胞が傷害され、動脈硬化が進行していき、
将来の大血管障害(心筋梗塞、脳梗塞)のリスクとなります。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、
パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。
江部康二
【13/07/21 アザラシ
糖質制限に感謝
江部先生
こんにちは。
はじめて投稿させて頂きます。
今年2月、家族の糖尿病が悪化し主治医よりインスリン注射を勧められました。同様の経緯(糖尿病→インスリン→脳梗塞→半身不随)で親戚が亡くなったばかりということもあり、怖くなり、いろいろ調べた結果、江部先生の糖質制限を知り開始しました。当初HbA1Cは7.1でしたがその後、6.5、5.9(約1ヶ月毎)と順調に減少し、今では投薬一切なし。江部先生のご著書を中心に糖質制限のレシピ本はほとんどすべて購入し、食事制限とは思えない豪華?な食事を毎日楽しんでいます。
糖尿とは無関係と思っていた私にも嬉しい効果がありました。一つ目は、日中の眠気です。どんなに長く睡眠をとっても、またものすごく大切なお客様を前にした会議でも、どうしても打ち勝つことのできない睡魔にずっと悩まされ、睡眠時無呼吸時症候群の検査まで受けましたが全く異常なし。ところが家族と一緒に糖質制限を始めたところピタリと日中の睡魔が消え去りました。
二つ目は朝の顔のむくみです。毎朝、顔はむくむものだと思い込んでいましたが、糖質制限をはじめて、ある朝、顔を洗う時自分の顔がいつもより小さくなっていることに気づきました。試しに夕食にたっぷり炭水化物をとってみたら翌朝は元通りむくんでしまいました。
もうひとつ、髪が細くてこしがなく最近は地肌が見えてきていました。これが糖質制限を始めてから、以前より髪が太くなりコシもしっかりと出てきて地肌も見えなくなってきました。女性でハゲはつらいなぁと思っていたので本当にありがたいです。シャンプーも何も変えていません。
家族のために調べて出会った糖質制限に、私自身もとても感謝しています。
江部先生、また、関係者の皆様、いろいろとすばらしい情報を広めて下さって、本当にありがとうございます。
どうぞこれからもたくさんの方々が糖質制限で健康で豊かな毎日をおくられますように!】
アザラシさんから、糖質制限食に感謝という嬉しいコメントをいただきました。
アザラシさん、拙著の御購入ありがとうございます。
ご親戚のように
「糖尿病→インスリン→脳梗塞→半身不随→死亡」
あるいは
「糖尿病→カロリー制限と運動→内服薬→インスリン→失明や透析」
このような悲劇が日本中で後を絶ちません。
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)を摂取しながら運動療法をして、しばらくは何とかHbA1c、OK。
しかしその内、血糖コントロールが上手くいかなくなり、薬物療法を開始、さらに数年経過して、再びコントロール不良となり、遂にインスリン注射。
そうこうする内に、失明や足切断や透析になってしまう・・・。
現在
1)糖尿病腎症から人工透析になる人が、年間約16000人
2)糖尿病網膜症から失明に至る人が、年間約3000人
3)糖尿病足病変から切断に至る人が、年間約3000人
従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)による糖尿病治療が、現実に、全く上手くいっていないのは1)2)3)の事実からみても明白です。
上手くいかない理由も明白です。
血糖値を上昇させるのは、糖質だけで、タンパク質・脂質は上げません。
そのため、「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」という最大の酸化ストレス(*)リスクを従来の糖尿病食(カロリー制限・高糖質食)で防ぐことは不可能だからです。
高糖質食では、必然的に「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」が生じるのです。
「平均血糖変動幅増大」と「食後高血糖」を改善できるのは、唯一糖質制限食だけです。
これらは、生理学的事実であり、論争の余地などありません。
糖尿病の人が、普通に糖質を摂取する食事療法は、このように理論的に破綻しているのです。
糖尿病学会は、合併症の悲劇を予防するために、速やかに生理学的事実を受け入れて欲しいものです。
アザラシさんのご家族、間に合って良かったです。
一切、投薬なしで、糖質制限食でHbA1cが5.9%、コントロール優秀で合併症の恐れは皆無と言っていいでしょう。
アザラシさんご自身も、眠気やむくみが改善して、さらには髪の毛が太くなりこしがでてきたのも良かったです。
これからもご夫婦で、美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
(*)
酸化ストレスとは、「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応が亢進した状態」のことで、
当然生体にとって好ましくない現象です。
酸化ストレスは、細胞のDNA、細胞膜上のリン酸脂質、蛋白質、糖質を傷害し、血管傷害を進行させます。
酸化ストレスにより血管内皮の細胞が傷害され、動脈硬化が進行していき、
将来の大血管障害(心筋梗塞、脳梗塞)のリスクとなります。
酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、
パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。
江部康二
【13/07/21 アザラシ
糖質制限に感謝
江部先生
こんにちは。
はじめて投稿させて頂きます。
今年2月、家族の糖尿病が悪化し主治医よりインスリン注射を勧められました。同様の経緯(糖尿病→インスリン→脳梗塞→半身不随)で親戚が亡くなったばかりということもあり、怖くなり、いろいろ調べた結果、江部先生の糖質制限を知り開始しました。当初HbA1Cは7.1でしたがその後、6.5、5.9(約1ヶ月毎)と順調に減少し、今では投薬一切なし。江部先生のご著書を中心に糖質制限のレシピ本はほとんどすべて購入し、食事制限とは思えない豪華?な食事を毎日楽しんでいます。
糖尿とは無関係と思っていた私にも嬉しい効果がありました。一つ目は、日中の眠気です。どんなに長く睡眠をとっても、またものすごく大切なお客様を前にした会議でも、どうしても打ち勝つことのできない睡魔にずっと悩まされ、睡眠時無呼吸時症候群の検査まで受けましたが全く異常なし。ところが家族と一緒に糖質制限を始めたところピタリと日中の睡魔が消え去りました。
二つ目は朝の顔のむくみです。毎朝、顔はむくむものだと思い込んでいましたが、糖質制限をはじめて、ある朝、顔を洗う時自分の顔がいつもより小さくなっていることに気づきました。試しに夕食にたっぷり炭水化物をとってみたら翌朝は元通りむくんでしまいました。
もうひとつ、髪が細くてこしがなく最近は地肌が見えてきていました。これが糖質制限を始めてから、以前より髪が太くなりコシもしっかりと出てきて地肌も見えなくなってきました。女性でハゲはつらいなぁと思っていたので本当にありがたいです。シャンプーも何も変えていません。
家族のために調べて出会った糖質制限に、私自身もとても感謝しています。
江部先生、また、関係者の皆様、いろいろとすばらしい情報を広めて下さって、本当にありがとうございます。
どうぞこれからもたくさんの方々が糖質制限で健康で豊かな毎日をおくられますように!】
江部先生にコメントを頂いた上、合併症の心配なしと太鼓判まで頂き跳ね回りたいぐらい嬉しいです。これからも美味しく楽しく糖質制限を続けます。ありがとうございます!
2013/07/23(Tue) 22:45 | URL | アザラシ | 【編集】
江部先生にコメントを頂いた上、合併症の心配なしと太鼓判まで頂き跳ね回りたいぐらい嬉しいです。これからも美味しく楽しく糖質制限を続けます。ありがとうございます!
2013/07/23(Tue) 22:49 | URL | アザラシ | 【編集】
江部先生*いつもありがとうございます♪
今日は嬉しい報告をさせてください!!
膵臓の弱りが気になり、はじめた糖質制限も半年が過ぎようとしています*
わお!!同じ糖質量でも食後の血糖値の上がり方が緩やかになってきた*
膵臓が元気を取り戻した様です♪
さらに!!2年間悩まされ続けた顔のニキビが、ほぼ全く出来てきませんーっ(^0^)!!夏なのに!!むしろツルツルです*
毎年夏は顔中に広がるニキビの為、外に出ることが億劫でした、、、
江部先生、ありがとうございます♪
今日は嬉しい報告をさせてください!!
膵臓の弱りが気になり、はじめた糖質制限も半年が過ぎようとしています*
わお!!同じ糖質量でも食後の血糖値の上がり方が緩やかになってきた*
膵臓が元気を取り戻した様です♪
さらに!!2年間悩まされ続けた顔のニキビが、ほぼ全く出来てきませんーっ(^0^)!!夏なのに!!むしろツルツルです*
毎年夏は顔中に広がるニキビの為、外に出ることが億劫でした、、、
江部先生、ありがとうございます♪
2013/07/24(Wed) 10:42 | URL | ねこ | 【編集】
ねこ さん
耐糖能改善、にきび改善、良かったですね。
耐糖能改善、にきび改善、良かったですね。
2013/07/24(Wed) 12:36 | URL | ドクター江部 | 【編集】
匿名のささき さん
インスリン注射と糖尿病の内服薬を飲んでおられますので
糖質制限食にすると、低血糖の恐れがあります。
82才の御母上が、自分の意志で糖質制限食をされたいということであれば、
まず近くの糖質制限食OKの医療機関を探すのが良いと思います。
インスリン注射と糖尿病の内服薬を飲んでおられますので
糖質制限食にすると、低血糖の恐れがあります。
82才の御母上が、自分の意志で糖質制限食をされたいということであれば、
まず近くの糖質制限食OKの医療機関を探すのが良いと思います。
2013/07/24(Wed) 12:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
匿名の かつ子 さん
玄米も穀物で糖質が多いので、食後高血糖になります。
砂糖の糖質も玄米の糖質も、糖質という意味では一緒で、
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させます。
胃切除の方々も、糖質制限食で、血糖コントロール良好となりますし、
糖質制限食ならダンピング症候群も生じません。
玄米も穀物で糖質が多いので、食後高血糖になります。
砂糖の糖質も玄米の糖質も、糖質という意味では一緒で、
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させます。
胃切除の方々も、糖質制限食で、血糖コントロール良好となりますし、
糖質制限食ならダンピング症候群も生じません。
2013/12/12(Thu) 20:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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