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糖質制限ドットコムより、糖質制限パスタソース 発売です
こんにちは。

昨日、糖質制限ドットコムより糖質制限パスタソースが発売されました。

パスタソース


サーモンとキノコのホワイトソースのパスタ

ナスとベーコンのトマトソースパスタ

明太子とイカのクリームソース

の三種類です。

3つとも、すでに調理済みで具材もちゃんと入って冷凍されていますので、湯煎するか鍋に入れて温めるだけで食べることができます。

あとは糖質制限パスタにかけるだけなので、これなら料理がニガテな私でも簡単に作れました(^O^)

味の方も、私の行きつけのスペイン料理屋さん、カフェハルディンの宮本マスターが監修して下さいましたので、とて美味しいです。

もちろん、私自身が血糖測定検査を行なっています(^^)


5月21日(火)
午後8時、空腹時血糖値:104mg
午後8時、ハルディン サーモンとキノコのホワイトソースのパスタ、1人前摂取
午後9時、1時間後血糖値:116mg

5月23日(木)
午後8時空腹時血糖値98mg
ハルディンのナスとベーコンのトマトソースパスタ
午後9時1時間後血糖値111mg

5月25日(土)
 午後8時血糖値:102mg
 ハルディン、明太子とイカのクリームソース、一人前
 午後9時血糖値:108mg

これは、

パスタとソース合わせての数値ですので、驚きの数値ですね(^^ゞ

糖質制限ドットコムのあらてつさんも、びっくりしていました。

あらてつさん曰く、パスタだけでなく、肉や魚にかけても美味しいそうです。

暑いときは台所に立つのもイヤになりそうですが、これならお手軽に調理できるので手間が省けていいのではないでしょうか。

糖尿人、メタボ人、ダイエッターの皆さん、是非お試しあれ(^O^)

糖質制限 パスタソース
http://www.toushitsuseigen.com/shop/etc_pasta_source.html




江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
あたらしいビールについて
あたらしい糖質ゼロにむけたビールは、プリン体もゼロらしいのですが、そもそもプリン体ってなんでしょうか?このビールは飲んでも大丈夫ですか、現在糖質制限中です。
2013/07/13(Sat) 17:27 | URL | かわ | 【編集
Re: あたらしいビールについて
かわさん

プリン体は、
細胞の中の核酸を構成する成分で、ほとんどすべての食品に含まれています。
イクラ、タラコなど細胞数の多い食品には多く含まれ、
アルコール飲料では普通のビールに多く含まれています。
プリン体は肝臓で代謝されて、尿酸となって身体の外に排泄されます。
高尿酸血症の人はプリン体の多い食品を沢山摂るのは避けたほうがいいでしょう。

糖質ゼロ、プリン体ゼロなら、糖尿の人も痛風(高尿酸血症)の人も安心ですね。
2013/07/13(Sat) 18:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: スペルミスでしょうか?
雪ん子 さん

ご指摘ありがとうございます。

スエーデンでは、クリスチャン・バーネ教授の調査のあと、
2008年に社会保険庁が、公式にLCHF(糖質制限食)を認めたという
情報をご教示いただきましたが、

糖質制限食材は、スエーデンでも、まだそんなには広まっていないのでしょうか?
2013/07/14(Sun) 18:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
スウェーデンの糖質制限食材
江部先生

お返事が遅くなって申し訳ありません。

スウェーデンの糖質制限食(LCHF)そのものは、その後も広まり続けていて、夕刊紙で特集を組んだり、専門の雑誌が発刊されています。

今回、スウェーデンの食品衛生局が、市販の食料品に「LCHF」「低GI」「健康によい」という表示をすることを禁止することに乗り出したのは、2007年のEUの健康に関する表示の規定が根拠になっているそうです。
http://www.kostdoktorn.se/livsmedelsverket-forbjuder-lchf-och-gi

ただ、アンドレアス・エンフェルト医師によると、LCHFと表示のある市販の食品は、パスタ、パン、チョコレートなど、実際の検査では低糖質でなかった商品がほとんどのようです。普通の食材で糖質制限食は実践できるので、消費者を騙すような表示が一掃されることは好ましいと、好意的に受け止めていました。


エンフェルト医師は、ダールクヴィスト医師にいち早く賛同し、The Diet Doctorという英語版のタイトルで、LCHFについてブログと情報提供、様々な研究者や医師へのインタビューをしています。

このサイトのLCHF入門(http://www.dietdoctor.com/lchf)によると、糖質制限を段階的に始める人もいますが、きっぱりと切り替えるのが一番よいそうです。

スウェーデンの場合は低糖質と書いてある大量生産の商品だと、実際は糖質制限の基準より糖質が高いことがほとんどのようなので、100g辺りの糖質が5gの食材を目安に使うよう奨めていました。(こちらの一番厳しい糖質制限では、一日当たりの糖質摂取量が20gです。)スマートフォンのアプリに、スウェーデン版の食品栄養表があるので、そういうものを使う人も多いと思います。

そのほかにも、ダールクヴィスト医師の著書には、市販のドレッシングやソースは糖質が高く、添加物も含まれているので、糖質制限食の人は手作りするように書いてありました。

スウェーデンの動物福祉の法律で、産業動物の牛や羊は夏期の放牧が義務づけられています。牛はおよそ85%、羊は100%が夏はフリーレンジで育っていて、冬も牧草を食べているようです。世界的に稀な環境なのもあって、ダールクヴィスト医師らは糖質制限食で、できるだけオーガニックの食品を選ぶように奨めているんです。

工業製品より手作り、一般の食材よりできればオーガニックという考えです。


スウェーデンは人口がおよそ900万人で、国民の1/4が糖質制限を実践していたとしても、市場としては小さいです。それに、エンフェルト医師のサイトの糖質制限で食べられるものリストをご覧いただくと、肉、魚介類、卵、天然の脂肪分(バター、生クリーム、オリーブオイル、ココナッツオイルなど)、葉野菜、乳製品、ナッツ、ベリーなど、簡単に調理できて、幾つも組み合わせがきく食材がほとんどです。

LCHF食材を扱うネットショップでも、出来合いの製品はほとんどなく、ココナッツオイルやアーモンド粉、パスタの代わりに白滝など、調理の材料を扱っています。

北欧は気候が厳しく作物があまり育たないので、乳製品から栄養を摂る食生活が長いです。そのため、世界的にみて、スウェーデンには乳糖不耐性の人がとても少ないそうです。そういう文化圏なので、バターやクリーム、ナチュラルチーズは安価で一般的な食材です。

日本と違って、食事は簡素なメインのタンパク質+副食という形なのもあり、家庭で調理する場合は、糖質制限商品がなくてもそこまで困ることはありません。ベシャメルソース(ホワイトソース)はサワークリームで代用したり、ラザニアのようなものはギリシャのムサカで、パスタの代わりに薄切りの茄子やズッキーニを使えばいいですし。

外食では、最近LCHFやパレオ(石器時代食)のメニューを扱うレストランが各地にできてきたようです。そうでなくても、例えばポテトの代わりにサラダを添えてもらうように注文すれば、柔軟に対応してもらえる飲食店がほとんどです。


パンだけはやっぱり欲しくなるようですが、卵とチーズで胡麻などのシード類を固めたり、クリームとファイバーハスク(オオバコの実の殻で水を吸ってゼラチン状になります)をつなぎにした、アーモンド粉やココナッツ粉のレシピで対応しているようです。

自分で食材を選んで調理することで、何を口に入れるかを管理することも、生活習慣病の予防や食生活の改善という観点から、スウェーデンでは重視されているようです。そのためLCHFの料理本やパンの本など、何人もの料理研究者や糖質制限実践者がコンスタントに出版しています。

お菓子づくりについては、どうしても甘みの欲しい人のために、エリスリトール/ステビアとアーモンド粉を主に使ったレシピが普及しています。ただ、精製した砂糖や穀類に頼らない食生活を目標にしている側面があるので、たまにカカオが70%以上のチョコレートをひとかけ食べるなどの他は、できるだけ甘味料にも頼らず、少しのベリー類で自然の甘みを楽しむような方向へ、食生活を転換することの方が大事なようです。


私は生活習慣病予防の目的で糖質制限を始めて、まだ半年ちょっとですが、先日出先でフィッシュ&チップスを食べたところ、フライの衣もフライドポテトも全く味がなくて、お腹に溜まるだけでした。お店の人に伺ったらレシピも調理人も変わっていないそうなので、私の味覚が変わったのだと思います。別の日には乾麺のラーメンも食べてみましたが、以前のように食べ終わった後の名残惜しさがないどころか、すぐにお腹を壊してしまいました。

こちらでもパン、パスタ、白いごはん、ジャガイモなどをよく食べますが、炭水化物の代わりに、適度の脂肪分を摂るようにすることで、腹持ちがよく気持ちが満足する人が多いみたいです。LCHFでは、カロリーカウントは拒食症に繋がっていくという考えで、一般的にはカロリー制限を奨めていません。

(上に書いたように、スウェーデンの牛は牧草育ちで運動量が多いせいか、噛みごたえのある赤身です。サーロインステーキ100g中、タンパク質20g、脂質10gです。)

ケトン体を使った代謝に慣れてくると、そこまで脂肪を多く取らなくてもエネルギーが持続するみたいですね。長年実践している人たちのブログで、食事のメニューを見ると、そんなに脂質は高くなくて、お肉やお魚に野菜サラダとアヴォカドのような組み合わせになっていました。


長くなりましたが、自分の目でみて食品を選ぶ、ソースやドレッシングは手作りする、炭水化物をきっぱり摂らないことで執着がなくなってくる、または、アーモンド粉など低糖質の食材で代用することで、市販の商品に頼らずに糖質制限をライフスタイルとして実践するのが、スウェーデンの考え方なのだと思います。

日本のようにマーケットが大きかったり、食文化が豊かで和洋中と食べ慣れているとか、仕事が忙しくて手軽なレトルト商品が必要だと、糖質制限食材は、無理なく糖質制限を実践するための大きな助けになるので、社会環境や考え方によって違いがあるのかもしれません。


2013/07/15(Mon) 20:46 | URL | 雪ん子 | 【編集
Re: スウェーデンの糖質制限食材
雪ん子 さん

詳しい情報をありがとうございます。
大変参考になります。
読者の皆さんにも知って欲しいので、記事にしたいと思います。
2013/07/16(Tue) 09:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生

少しでもお役に立てれば幸いです。
といったところで、二カ所訂正があります。

100g辺りの糖質が5gの食材 
→ 100g辺りの糖質が最大で5gの食材

スウェーデンの動物福祉の法律 
→ スウェーデンの動物の権利の法律

お手数ですが、記事になさる時に訂正していただけませんでしょうか。よろしくお願いします。
2013/07/16(Tue) 15:58 | URL | 雪ん子 | 【編集
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