2013年05月15日 (水)
こんにちは。
メタボなママさんから、「糖質制限食でメタボ改善、中性脂肪改善」という嬉しいコメントをいただきました。
メタボなママさん、良かったですね。
拙著のご購入もありがとうございます。
前年度 5ヶ月後
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl
T-choは、今は動脈硬化のガイドラインからはずれているので、あまり気にしなくていいです。
LDL-Cは、このままスーパー糖質制限食なら、1~2年くらいで基準値になると思います。
中性脂肪値は、見事な改善です。
体重も減って、中性脂肪も劇的改善なので、糖質制限食、基本的に上手にできていると思います。
HDL-Cですが、確かに上昇する度合いが少ないですね。
スーパー糖質制限食でも、HDL-Cは速やかに上昇する人、ゆっくり上昇する人、まれに上昇があまりない人がいます。
上昇の程度も個人差が大きくあります。
多い人は、基の値の50%~100%くらい増加します。
メタボなママさん、HDL-Cは基準値内なので、少なくともこのまま経過をみられて問題はありません。
まだ、5ヶ月ですので、1年後、2年後のHDL-Cに期待しましょう。
江部康二
【13/05/15 メタボなママ
はじめまして
本文とは関係ないコメントで申し訳ありません。
肥満解消の為、12月から先生のブログや本を拝見し、スーパー糖質制限を実施しています。
5か月で体重は
85kg → 69kg まで減少しました。
最初のひと月はガッツリ減りましたが、現在でも毎月2kgペースで落ち続けています。
ここまでは順調だったのですが、先日の健康診断の結果がちょっとよく分からない部分があったので、やり方が間違っているのか心配になり書きこみいたしました。
前年度の健康診断との比較です。
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl でした。
中性脂肪がここまで下がったことはなかったので、とてもビックリしたのですが、先生のブログを拝見してもLDLは一定しないが、HDLは上昇する・・・と書いてあったのに、私はほとんど変化がありませんでした。
5か月ではまだ結果が出ないのでしょうか?
それとも、私の食事が何か摂りすぎ?摂らなすぎ?とかなのでしょうか?
原因となるものが思い当たらないため先生に直接質問する失礼をお許しください。
このまま続けて問題ないようならまだまだ体重も落としたいですし、なにより健康の為にも続けていきたいと思っています。
気長に毎日ブログを見ていますので、お答えいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。】
メタボなママさんから、「糖質制限食でメタボ改善、中性脂肪改善」という嬉しいコメントをいただきました。
メタボなママさん、良かったですね。
拙著のご購入もありがとうございます。
前年度 5ヶ月後
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl
T-choは、今は動脈硬化のガイドラインからはずれているので、あまり気にしなくていいです。
LDL-Cは、このままスーパー糖質制限食なら、1~2年くらいで基準値になると思います。
中性脂肪値は、見事な改善です。
体重も減って、中性脂肪も劇的改善なので、糖質制限食、基本的に上手にできていると思います。
HDL-Cですが、確かに上昇する度合いが少ないですね。
スーパー糖質制限食でも、HDL-Cは速やかに上昇する人、ゆっくり上昇する人、まれに上昇があまりない人がいます。
上昇の程度も個人差が大きくあります。
多い人は、基の値の50%~100%くらい増加します。
メタボなママさん、HDL-Cは基準値内なので、少なくともこのまま経過をみられて問題はありません。
まだ、5ヶ月ですので、1年後、2年後のHDL-Cに期待しましょう。
江部康二
【13/05/15 メタボなママ
はじめまして
本文とは関係ないコメントで申し訳ありません。
肥満解消の為、12月から先生のブログや本を拝見し、スーパー糖質制限を実施しています。
5か月で体重は
85kg → 69kg まで減少しました。
最初のひと月はガッツリ減りましたが、現在でも毎月2kgペースで落ち続けています。
ここまでは順調だったのですが、先日の健康診断の結果がちょっとよく分からない部分があったので、やり方が間違っているのか心配になり書きこみいたしました。
前年度の健康診断との比較です。
T-cho 238mg/dl → 232mg/dl
HDL-C 46mg/dl → 47mg/dl
LDL-C 169mg/dl → 162mg/dl
中性脂肪 153mg/dl → 52mg/dl でした。
中性脂肪がここまで下がったことはなかったので、とてもビックリしたのですが、先生のブログを拝見してもLDLは一定しないが、HDLは上昇する・・・と書いてあったのに、私はほとんど変化がありませんでした。
5か月ではまだ結果が出ないのでしょうか?
それとも、私の食事が何か摂りすぎ?摂らなすぎ?とかなのでしょうか?
原因となるものが思い当たらないため先生に直接質問する失礼をお許しください。
このまま続けて問題ないようならまだまだ体重も落としたいですし、なにより健康の為にも続けていきたいと思っています。
気長に毎日ブログを見ていますので、お答えいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。】
以前、投稿させていただいた、37才の夫が糖尿のパートナーです。
三月から、スーパー糖質制限を行っています。千葉県で、宗田先生にもお世話になっています。
体重は、7キロ減りました。
また、中性脂肪は、231→89 HDL55→49 LDL157→103 尿酸7.8→8.3 と、なりました。
体重と、中性脂肪の速やかな減少は、とても、感動していますが、HbAic 6.5→6.3と、減少幅が少なかったこと、また、HDL の減少が気になります。尿酸は、上がることもあり、一年くらいで落ち着くことがあるとのことで様子を見ていけばと考えています。
夫は、暁現象で、起床時が一番高く、BS110~130代。
食後は、90~120代で経過しています。二時間値も、140を超えることはありません。
食事は、6時、13時(糖質制限のお弁当です)夜の帰りが遅く、夜が0時前後になります。糖質をとらないとはいえ、この時間の食事が悪いのでしょうか。二時間値は、130代でした。
みなさんのコメントをみると、HbAicは、二ヶ月くらいで、大きな減少をしているので、自分のやり方が悪いのではないかと、焦ってしまいます。もちろん、糖質制限は、続けていきますが、何が御助言あれば、お願いします。
ちなみに、わたしも、授乳中です。
わたしは、たまにお米をたべますが、お米を食べたあとと、糖質制限での食事では、胸の張りが全然違います。お米を食べると、乳腺がパンパンになります。糖質制限だと、張らずに、でも、きちんと母乳はでます。
油ものをたべると、乳腺炎になりやすいと、いわれますが、私も体験上、
糖質制限食は、乳腺炎の予防になると思います。
三月から、スーパー糖質制限を行っています。千葉県で、宗田先生にもお世話になっています。
体重は、7キロ減りました。
また、中性脂肪は、231→89 HDL55→49 LDL157→103 尿酸7.8→8.3 と、なりました。
体重と、中性脂肪の速やかな減少は、とても、感動していますが、HbAic 6.5→6.3と、減少幅が少なかったこと、また、HDL の減少が気になります。尿酸は、上がることもあり、一年くらいで落ち着くことがあるとのことで様子を見ていけばと考えています。
夫は、暁現象で、起床時が一番高く、BS110~130代。
食後は、90~120代で経過しています。二時間値も、140を超えることはありません。
食事は、6時、13時(糖質制限のお弁当です)夜の帰りが遅く、夜が0時前後になります。糖質をとらないとはいえ、この時間の食事が悪いのでしょうか。二時間値は、130代でした。
みなさんのコメントをみると、HbAicは、二ヶ月くらいで、大きな減少をしているので、自分のやり方が悪いのではないかと、焦ってしまいます。もちろん、糖質制限は、続けていきますが、何が御助言あれば、お願いします。
ちなみに、わたしも、授乳中です。
わたしは、たまにお米をたべますが、お米を食べたあとと、糖質制限での食事では、胸の張りが全然違います。お米を食べると、乳腺がパンパンになります。糖質制限だと、張らずに、でも、きちんと母乳はでます。
油ものをたべると、乳腺炎になりやすいと、いわれますが、私も体験上、
糖質制限食は、乳腺炎の予防になると思います。
2013/05/15(Wed) 15:19 | URL | ゆうたん | 【編集】
日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40
『しかし、2006年に報告されたメタ解析は、低炭水化物食は6ヵ月までに有意な体重減少をもたらすが、1年で両群に差はなくなり、低炭水化物食では血中LDLコレステロールの増加をきたすと指摘している(13)。低炭水化物食の 長期効果を見出し得なかった理由として、症例数の少なさと30~50%におよぶ高い脱落率をあげている』
13. Nordmann AJ, A Nordmann, M Briel, et al: Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: A meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166:285-293, 2006
この記述が本当に正しいのか、Nordmann (2006) の原文を調べてみることにした。Abstract のConclusion の部分を読んでみた
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=409791
Conclusions Low-carbohydrate, non–energy-restricted diets appear to be at least as effective as low-fat, energy-restricted diets in inducing weight loss for up to 1 year. However, potential favorable changes in triglyceride and high-density lipoprotein cholesterol values should be weighed against potential unfavorable changes in low-density lipoprotein cholesterol values when low-carbohydrate diets to induce weight loss are considered.
【結論】エネルギー制限を伴わぬ低炭水化物食は、1年間までは、低脂肪エネルギー制限食と同様に体重減少に有効である。ただし、低炭水化物食による体重減少を考察するなら、起こりうる中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化と、LDLコレステロールの好まざる変化を評価せねばならない
さらに本文の Comment を読んでみると、下記の内容であった
Whereas total and LDL-C levels decreased more in individuals randomized to low-fat diets, HDL-C and triglyceride values changed more favorably in individuals randomized to low-carbohydrate diets.
総コレステロールとLDL-Cとは、無作為低脂肪群でより減少したが、HDL-Cと中性脂肪は無作為低炭水化物食でより好ましい変化がみられた
<対象者数と脱落率> 両群に特に差はない。脱落率はむしろ低炭水化物食群のほうが少ない印象がある
*低炭水化物食群:対象者222名、脱落率31~48%
*低脂肪食群:対象者225名、脱落率37~50%
このように、論文の原文をどう読んでもJDS提言の記述は事実に反するとしか言いようがない。これははっきりといって捏造提言である
http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=40
『しかし、2006年に報告されたメタ解析は、低炭水化物食は6ヵ月までに有意な体重減少をもたらすが、1年で両群に差はなくなり、低炭水化物食では血中LDLコレステロールの増加をきたすと指摘している(13)。低炭水化物食の 長期効果を見出し得なかった理由として、症例数の少なさと30~50%におよぶ高い脱落率をあげている』
13. Nordmann AJ, A Nordmann, M Briel, et al: Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: A meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166:285-293, 2006
この記述が本当に正しいのか、Nordmann (2006) の原文を調べてみることにした。Abstract のConclusion の部分を読んでみた
http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=409791
Conclusions Low-carbohydrate, non–energy-restricted diets appear to be at least as effective as low-fat, energy-restricted diets in inducing weight loss for up to 1 year. However, potential favorable changes in triglyceride and high-density lipoprotein cholesterol values should be weighed against potential unfavorable changes in low-density lipoprotein cholesterol values when low-carbohydrate diets to induce weight loss are considered.
【結論】エネルギー制限を伴わぬ低炭水化物食は、1年間までは、低脂肪エネルギー制限食と同様に体重減少に有効である。ただし、低炭水化物食による体重減少を考察するなら、起こりうる中性脂肪とHDLコレステロールの好ましい変化と、LDLコレステロールの好まざる変化を評価せねばならない
さらに本文の Comment を読んでみると、下記の内容であった
Whereas total and LDL-C levels decreased more in individuals randomized to low-fat diets, HDL-C and triglyceride values changed more favorably in individuals randomized to low-carbohydrate diets.
総コレステロールとLDL-Cとは、無作為低脂肪群でより減少したが、HDL-Cと中性脂肪は無作為低炭水化物食でより好ましい変化がみられた
<対象者数と脱落率> 両群に特に差はない。脱落率はむしろ低炭水化物食群のほうが少ない印象がある
*低炭水化物食群:対象者222名、脱落率31~48%
*低脂肪食群:対象者225名、脱落率37~50%
このように、論文の原文をどう読んでもJDS提言の記述は事実に反するとしか言いようがない。これははっきりといって捏造提言である
2013/05/15(Wed) 21:17 | URL | 精神科医師A | 【編集】
ADAの公式見解2013
http://care.diabetesjournals.org/content/36/Supplement_1/S11.full#sec-37
A meta-analysis showed that at 6 months, low-carbohydrate diets were associated with greater improvements in triglyceride and HDL cholesterol concentrations than low-fat diets; however, LDL cholesterol was significantly higher on the low-carbohydrate diets (130).
130. Nordmann AJ, Nordmann A, Briel M, et al. Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166(3):285-293, 2006
メタ解析論文では6カ月の時点で、低炭水化物食は低脂肪食より、中性脂肪とHDL-Cの顕著な改善がみられた。しかるにLDL-Cは低炭水化物食のほうが有意に高かった
…Nordmann (2006) を引用しているが、ADAは論文内容を正確に記述している
http://care.diabetesjournals.org/content/36/Supplement_1/S11.full#sec-37
A meta-analysis showed that at 6 months, low-carbohydrate diets were associated with greater improvements in triglyceride and HDL cholesterol concentrations than low-fat diets; however, LDL cholesterol was significantly higher on the low-carbohydrate diets (130).
130. Nordmann AJ, Nordmann A, Briel M, et al. Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166(3):285-293, 2006
メタ解析論文では6カ月の時点で、低炭水化物食は低脂肪食より、中性脂肪とHDL-Cの顕著な改善がみられた。しかるにLDL-Cは低炭水化物食のほうが有意に高かった
…Nordmann (2006) を引用しているが、ADAは論文内容を正確に記述している
2013/05/15(Wed) 21:18 | URL | 精神科医師A | 【編集】
こんばんは。以前一度お邪魔しました、あすらんともうします。
51歳主婦です。
スーパー糖質制限食を始めて7ヶ月たちました。
身長167センチで 体重は91.7Kgから75Kgまで16Kgほど減少しました。
毎月2~3Kgぐらい落ちて、ここまで大変楽なダイエットでした。
体調もよく、血液検査の肝機能や脂質の数値が下がり正常範囲になりました。
血圧もまだ薬はのんでいますが、だいぶ下がってきました。
ただここ一ヶ月ぐらい、体重が減らなくなりまた。
今は我慢の時かなともおもいますが、すこしきになります。
もう少しやせてなんとか肥満から脱出したいです。
先生の本を読み直したりして、勉強しています。
高雄病院の「糖質制限」給食はとてもおいしそうですね。
この本を見ていると、糖質制限をまだまだ続けるぞ!という気になります。
途中経過をご報告させていただきました。
江部先生のますますのご活躍をお祈り申しあげます。
51歳主婦です。
スーパー糖質制限食を始めて7ヶ月たちました。
身長167センチで 体重は91.7Kgから75Kgまで16Kgほど減少しました。
毎月2~3Kgぐらい落ちて、ここまで大変楽なダイエットでした。
体調もよく、血液検査の肝機能や脂質の数値が下がり正常範囲になりました。
血圧もまだ薬はのんでいますが、だいぶ下がってきました。
ただここ一ヶ月ぐらい、体重が減らなくなりまた。
今は我慢の時かなともおもいますが、すこしきになります。
もう少しやせてなんとか肥満から脱出したいです。
先生の本を読み直したりして、勉強しています。
高雄病院の「糖質制限」給食はとてもおいしそうですね。
この本を見ていると、糖質制限をまだまだ続けるぞ!という気になります。
途中経過をご報告させていただきました。
江部先生のますますのご活躍をお祈り申しあげます。
2013/05/15(Wed) 21:19 | URL | あすらん | 【編集】
JDS提言はなおも言い張る
『そして、英国糖尿病学会の2011年のガイドラインは、2型糖尿病における血糖ならびに体重の是正における炭水化物制限の意義につき、最近これを支持する報告があると認めながらも、長期的な効果と安全性についてのエビデンスのないことに注意を喚起している(5)』
5. Evidence-based nutrition guidelines for the prevention and management of diabetes,
http://www.diabetes.org.uk/nutrition-guidelines 2011
そこで、英国糖尿病学会の2011年ガイドラインの原文を調べてみた
P17
Low-carbohydrate diets
Low-carbohydrate diets have created some controversy, but both a recent review and meta analysis suggest that they are associated with significant reductions in body weight and improvements in glycaemic control [121, 135], as been shown that the main mode of action of low carbohydrate diets is simply a reduction in energy intake due to carbohydrate restriction [136]. Systematic reviews have reported that although these diets may be more effective than comparison diets over the short-term, there is little published evidence from studies in people without diabetes showing benefit over the longer term [44, 137]. Concern has been expressed about the potential adverse effects of these diets, especially on cardiovascular risk, but there remains no evidence of harm over the short term [137].
137. Nordmann, A.J., et al (2006). Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight
loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166 (3); 285-293
低炭水化物食
低炭水化物食はいくつかの論争を呼んできた。近年のレビューとメタ解析の双方で、有意な体重減少や血糖調節の改善と関連があると示している[121, 135]。低炭水化物食の作用の中心は、炭水化物制限によるエネルギー摂取の低下というシンプルな点にある[136]。複数の系統的レビューでは、これらの食事療法は短期間では他の食事法より高い有効性があるが、長期間における非糖尿病者へのプラス面に関して出版されたエビデンスはわずかしか存在しない[44,137]。特に心血管系において、これら食事法で起こるかも知れぬ副作用が懸念されるが、短期間では有害性を示す根拠はない[137]
英国糖尿病学会は、Nordmann (2006) を引用し、短期間の安全性ははっきり認めている。長期間の安全性については、必要条件を満たしているが、十分条件はまだそろっているとは言えないわけで、決して注意喚起( call attention )をしているわけではない
『そして、英国糖尿病学会の2011年のガイドラインは、2型糖尿病における血糖ならびに体重の是正における炭水化物制限の意義につき、最近これを支持する報告があると認めながらも、長期的な効果と安全性についてのエビデンスのないことに注意を喚起している(5)』
5. Evidence-based nutrition guidelines for the prevention and management of diabetes,
http://www.diabetes.org.uk/nutrition-guidelines 2011
そこで、英国糖尿病学会の2011年ガイドラインの原文を調べてみた
P17
Low-carbohydrate diets
Low-carbohydrate diets have created some controversy, but both a recent review and meta analysis suggest that they are associated with significant reductions in body weight and improvements in glycaemic control [121, 135], as been shown that the main mode of action of low carbohydrate diets is simply a reduction in energy intake due to carbohydrate restriction [136]. Systematic reviews have reported that although these diets may be more effective than comparison diets over the short-term, there is little published evidence from studies in people without diabetes showing benefit over the longer term [44, 137]. Concern has been expressed about the potential adverse effects of these diets, especially on cardiovascular risk, but there remains no evidence of harm over the short term [137].
137. Nordmann, A.J., et al (2006). Effects of low-carbohydrate vs low-fat diets on weight
loss and cardiovascular risk factors: a meta-analysis of randomized controlled trials. Arch Intern Med 166 (3); 285-293
低炭水化物食
低炭水化物食はいくつかの論争を呼んできた。近年のレビューとメタ解析の双方で、有意な体重減少や血糖調節の改善と関連があると示している[121, 135]。低炭水化物食の作用の中心は、炭水化物制限によるエネルギー摂取の低下というシンプルな点にある[136]。複数の系統的レビューでは、これらの食事療法は短期間では他の食事法より高い有効性があるが、長期間における非糖尿病者へのプラス面に関して出版されたエビデンスはわずかしか存在しない[44,137]。特に心血管系において、これら食事法で起こるかも知れぬ副作用が懸念されるが、短期間では有害性を示す根拠はない[137]
英国糖尿病学会は、Nordmann (2006) を引用し、短期間の安全性ははっきり認めている。長期間の安全性については、必要条件を満たしているが、十分条件はまだそろっているとは言えないわけで、決して注意喚起( call attention )をしているわけではない
2013/05/15(Wed) 21:19 | URL | 精神科医師A | 【編集】
米国医師会が発行するArchives of Internal Medicine の2006年2月13日号に掲載されたNordmannのメタ解析論文は、日米英の糖尿病学会がすべて公式見解の引用文献にあげている。米英の学会は論文内容に正確に基づいた見解を出しているが、日本糖尿病学会は事実と異なる記載をし、提言なるものを公表している。これは間違いを通りこして、捏造と言える
Jikei Heart Study はLancet の査読委員や編集委員を見事にだました高度な捏造であった。それにひきかえ、Jikei宇都宮教授の提言は、誰でもすぐにわかる程度の低い捏造である
Jikei Heart Study はLancet の査読委員や編集委員を見事にだました高度な捏造であった。それにひきかえ、Jikei宇都宮教授の提言は、誰でもすぐにわかる程度の低い捏造である
2013/05/15(Wed) 21:21 | URL | 精神科医師A | 【編集】
早速の返答ありがとうございます。
こんなにすぐに返答が頂けると思っていなかったのでビックリ致しました。
そうですね・・・。
まだ5か月ですもんね。
LDL-Cに関しては慌てず様子を見たいと思います。
それにしても自分が行っている「糖質制限」が間違っていなかったと江部先生に言っていただけて、これほど心強い事はありません。
この先1年・2年・・・と続けて行くつもりではおりましたので、定期の健康診断を楽しみに続けて行こうと思います。
数値が良くなったらまた報告させて頂きますネ。
その時は「元メタボなママ」と言えるよう、これからも楽しみながら糖質制限を続けて行こうと思います。
本当にありがとうございました。
こんなにすぐに返答が頂けると思っていなかったのでビックリ致しました。
そうですね・・・。
まだ5か月ですもんね。
LDL-Cに関しては慌てず様子を見たいと思います。
それにしても自分が行っている「糖質制限」が間違っていなかったと江部先生に言っていただけて、これほど心強い事はありません。
この先1年・2年・・・と続けて行くつもりではおりましたので、定期の健康診断を楽しみに続けて行こうと思います。
数値が良くなったらまた報告させて頂きますネ。
その時は「元メタボなママ」と言えるよう、これからも楽しみながら糖質制限を続けて行こうと思います。
本当にありがとうございました。
2013/05/16(Thu) 00:32 | URL | メタボなママ | 【編集】
精神科医師A さん
ありがとうございます。
米国糖尿病学会は、論文解釈において、公平で正確な記載をしていますね。
ありがとうございます。
米国糖尿病学会は、論文解釈において、公平で正確な記載をしていますね。
2013/05/16(Thu) 17:23 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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