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心筋梗塞と糖尿病体験記・その後
こんばんは。
11.11(日)の『糖質制限食・京都ロイヤルホテル講演会』
おかげさまで、126名の参加者となり、立ち見の方も出るくらい大盛況で熱気溢れる会となりました。各メーカーさんの糖質制限食OK食品も飛ぶように売れていました。

ブログ読者の皆さんも大勢参加していただきありがとうございました。

さて今日は、久しぶりにkeyeyeさんからコメントいただきました。

keyeyeさんの体験記、『心筋梗塞と糖尿病』、拍手がとても多くてブログ読者の皆さん、ひと事でなくて心配しているのだなと感じました。(9.19、20、20ブログを参照していただけば幸いです。)

今回も、「心筋梗塞と糖尿病・その後」として少し長くなりますがアップさせてもらいます。

「件名 : 毎度毎度の総コレステロール問題

江部先生お久しぶりです。でもブログは毎日拝見させていますよ。いつもありがとうございます。

さて本日は循環器内科(急性心筋梗塞の予後)再診へ行ってきました。
お陰様で(糖質制限食の)体調の方で自覚的な問題は全くないのですが今回の血液検体検査結果で2項目が High
総コレステロール値が  270mg/dl で CPK 246 U/I でした。
総検査項目25項の内残りは全て基準値内の数値です。

実は前回お伝えした検査値はうろ覚えのものでもあり
言えば当然いただけた結果のコピーを請求していませんでしたので今回当初来のコピーを全てもらってきました。

5月5日(急性心筋梗塞にて救急搬送される)
①5月8日
GOT 76
GPT 65
LDH 578
γ-GTP 165
総コレステロール 169
血糖 170
中性脂肪 273
尿酸 3.6

②5月11日
GOT 51
GPT 66
LDH 458
γ-GTP 229
総コレステロール 171
血糖 123
中性脂肪 155
尿酸 4.4

③5月15日
GOT 71
GPT 77
LDH 396
γ-GTP 191
総コレステロール 171
血糖 127
中性脂肪 142
尿酸 6.4

[5月18日退院]

[6月5日より糖質制限食スタート]

④6月7日
GOT 45
GPT 43
LDH 234
γ-GTP 116
総コレステロール 172
血糖 87
中性脂肪 195
尿酸 8.6

⑤8月30日
GOT 34
GPT 36
LDH 172
γ-GTP 55
総コレステロール 273
血糖 92
中性脂肪 203
尿酸 6.7

HbA1C 4.5

⑥9月1日 (SAS初診)

総コレステロール 287
HDL-C 55
LDL-CHO 192
インスリン 2.7
血糖 61
中性脂肪 141
尿酸 7.1


⑦11月8日
GOT 32
GPT 27
LDH 168
γ-GTP 42
総コレステロール 270
血糖 93
中性脂肪 121
尿酸 6.8

以上の経緯に対して担当医曰く
「ここ数ヶ月様子を見てきましたが、やはり総コレステロール値が高どまり状態ですので薬を・・・」

江部先生にセカンドオピニオンを押し付けているわけではありませんが総コレステロールの件は糖質制限の開始とリンクしていると想定できます

それ以前(急性心筋梗塞発症以前)と現在の私の生活習慣改善
(特筆が糖質制限食の実行)状況では雲泥の差が歴然であることは明らかであるだろう(あくまで素人の本人の自覚として)
今何故この数値とこれまでの経緯をもって、薬物治療を開始しなければならないという判断なのか!そこが私にはガテンがいかない!

そこまで言われるのなら、HDL値は?LDL値は?何故これが検査項目に無い!?のですか?

「それでは次回その値を検査項目へ入れて再度検討いたしましょう」(担当医)

挙句「それは(糖質制限食)、糖尿病には良いのでしょうが、****さんの場合は高脂血症を留意する必要があり・・・」

どうやら、原発糖尿病だったはずなのですが過日のHbA1C4.5の結果を持って私の場合もうそちらを検査する必要はなくったのだそうです。いつのまにか原発高脂血症へ移行したのかしら、です。

しかも、特にその他の数値への言及もなにもなく、素人目にもその数値のみを見て捉えての教科書次元での優等生的コメントに、予後において消沈したはずの突発性癇癪がまたぞろ疼きはじめ、計測された血圧が163まで上昇していました。

実は、心臓カテーテル治療予後6ヶ月目途の再度の造影カテーテル検査も拒否の構えの私です。腕からのカテーテル挿管は嫌じゃと駄々をこねているのです。

今のこの私をよ~く観てよ

本当にそれをしなければならないそんなふうなの?と

先のコレステロールコントロール薬の拒否の件も重ね合わせて
すこしく興奮いたした次第です

しぶしぶの様子で「注射にて造影剤投入で検査を検討いたしましょうか」というところでお開きになりました。

医術の進歩とそれに向けて貢献されてきた人々のお陰様でこうやって急性心筋梗塞から生還できた身ではありますが、だからといって何事にも一線を引きたい私の性であります。
そこまでは卑屈にはなれません。

貢献は既に集中治療室において全くの初体験ではとおぼしき看護士さんにもちろん十分な断りをもたれてではありましたが覚悟の注射実習被験体(案の定2回も外されました)をもってご免こうむりたい次第なのです。

江部先生も先に睡眠時無呼吸症が自分にもあると記されていましたが、それが今回の喉のポリープ除去に至る遠因にもなられたのでしょうか?

私もSASで器具を貸与されて使用開始して間もなく少し圧を上げてから鼻から喉から血が出て(乾燥して傷ついたみたいです)今休止中です。

いくら保険適応で本人負担が3割で済むとはIいえ、年間の総医療費を考慮すると、つい恐縮至極の思いに駆られてしまいます。

いつもいつも長々とだらだらと失礼いたしました。(どうやら鬱憤のはけ口となってしまいました)
江部先生のご健勝を祈念申し上げます。」

keyeyeさん。お久しぶりです。体調良好で良かったですね。
5月5日(急性心筋梗塞にて救急搬送される)、緊急入院時、
身長173cmm  体重80kg、HbA1cが8.2 %でしたから、
8月30日にHbA1cが4.5 %まで改善して、確かに糖尿人を脱却ですね。

体重は現在何キロまで減りましたか?
中性脂肪1500mg以上というのは違っていたのですか?

さて
最終の
11月8日の検査で
GOT 32
GPT 27
LDH 168
γ-GTP 42
総コレステロール 270
血糖 93
中性脂肪 121
尿酸 6.8

総コレステロール270、以外は脂肪肝も改善してますね。
とてもよい方向のデータだと思います。

以前のブログでも説明しましたが、2007年4月に日本動脈硬化学会のガイドラインが改訂されて、総コレステロールは基準からはずれました。

「脂質異常症の診断基準」(空腹時採血) 2007年4月25日 発表
・LDLコレステロール値が140mg/dL以上
・HDLコレステロール値が40mg/dL未満
・トリグリセライド(中性脂肪)値が150mg/dL以上

危険因子が、加齢(男45才以上、女55才以上)、高血圧、心筋梗塞などの家族歴、糖尿病、喫煙、HDL-コレステロール40mg未満の6項目設定されています。

危険因子がゼロ(低リスク群)、危険因子1~2(中リスク群)、危険因子3以上(高リスク群)、そして心筋梗塞や狭心症の既往歴のある群の4群が設定されています。

低リスク群は160未満、中リスク群は140未満、高リスク群は120未満、心筋梗塞や狭心症の既往歴のある群は100未満が目標とされています。

keyeyeさんの場合は危険因子の中で
心筋梗塞の既往歴がある4群に属します。
従いまして日本の基準だとLDL-CHO 100未満が目標となります。

『9月1日 (SAS初診)のkeyeyeさんのデータ
総コレステロール 287
HDL-C 55
LDL-CHO 192』

LDL-コレステロールに関して
2004年の米国の基準では、低リスクの人(高血圧、糖尿病、喫煙、心筋梗塞家族歴、加齢、HDL-C低値なし)の薬物療法開始は190mg/dl以上で、中程度リスク者で160mg/dl、ハイリスク者で130mg/dlとなってます。

keyeyeさんは米国の基準でもハイリスク者(心筋梗塞後)になりますので
LDL-コレステロール:130mg/dl未満が目標になりますね。

keyeyeさんの場合は心筋梗塞の既往がありますので、LDL-CHO 192であれば、米国の基準に従っても一応薬物療法の適応となります。従って担当のDrは内服薬を勧めてこられるかもしれませんね。

一方糖質制限食は従来の高糖質食に比べてHDLコレステロールが上昇し、LDLコレステロールは下がり、心筋梗塞のリスクも減少するという米国の研究論文もありますので、もう少し経過をみるのも選択肢の一つなのでよく相談してください。

高雄病院のデータでは糖質制限食開始後しばらく、LDLコレステロールと総コレステロールが上昇する人がいます。上昇しない人もいます。上昇した人も徐々に下がってくることが多いようです。

なお、私の声帯ポリープは睡眠時無呼吸症候群とは無関係で
焼酎を飲みながらライブで歌いすぎたせいです。 (×。×)

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
miyakoさん。
糖質ゼロ発泡酒は
アサヒのスタイルフリーです。
テレビで森山直太朗さんが歌っているCMですね。
これなら大丈夫です。
きりんは70%オフですので、少し糖質が入ってます。
2007/11/13(Tue) 08:37 | URL | 江部康二 | 【編集
信無くば・・・
江部先生センカンドオピニオン?誠にありがとうございました。
恐縮いたします。

1.緊急搬送時点の中性脂肪値は確かに 1530でした。
2・体重は現在 66kg+0.5kg で(なかなか下がりません)?

運動は特に散歩などしていませんが、ダンベル(5kgx2)を使った
筋トレ(5kgのダンベルを使った素振り150回を含む)、
握力強化トレ、スクワット250回を週5~6日はノルマとして
実行しています。

私は繊細過ぎる性なのか、微妙な感性の齟齬からくる「信」の
揺らぎが起因してか、担当Dr.の話をノイジーに受け止めてしまうのです。

そもそも退院後10kgも減量した私を目の前にして、なんのリアクションも
無かったことが切っ掛けだったように思います。

その次は、検診前に血液検体検査するはずが何故かその予約が翌日に
されていて結局血圧と胸に聴診器を当ててられて、じゃぁまた、でした。

その次の次には、診察中に、おやっ!、なんとDr.がこっくりさんに!?

そういえば、先日の検診では、血圧測定のみで
(やや興奮状態であることをDr.も認識していましたのでかなり高い数値だったのですが、互いに不問に)、
胸に聴診器を当てられることもなく終了・・・・(心筋梗塞歴有り!)

こちらサイドから観ていると、なんだか電子カルテの数値のみをみて
物言っている印象を強く感じてしまい、そもそも「信」が確立できないのです。

確かに、その数値は、痛く、気掛かりに思っているのです。

「じゃぁ薬で・・・」というのではなく
人間本来の食の話とか、当にこの「糖質制限食」の話のように
わくわくどきどきするようなこころで
Dr.との再診の出会いを待ち望むような
そんなコミニュケーションを持ちたいものだなぁ
と考えるこの頃であります。








2007/11/13(Tue) 10:41 | URL | keyeye | 【編集
keyeyeさん。
173cm、66kgならば
BMI22で、絶好調ではないですか。
中性脂肪も1530mg→121mgですから、これも絶好調ですね。

さて
日本の医師数は人口当たりでみると先進国中、最低ですから
総じて忙しくて、一人一人の患者さんを丁寧に診る暇がないのが
現状です。
かういう私も安定している患者さんは、外来では、
所謂3分診療にならざるを得ません。
なかなか満足のいく、コミュニケーションというのは夢のような話でしょうか。
2007/11/13(Tue) 12:22 | URL | 江部康二 | 【編集
江部先生ご推薦の大櫛先生の「検査値と病気 間違いだらけの診断基準 」
を読み直してピンポーンです。
そのこころに担当医の免責意図を感じました。

確かに、それでも痛い数値ではありますが
いつかガッテンしたいと思います。

私はその「絶好調じゃないですか!」
を感じたかったのだと思います

どれどれと胸に聴診器など当てられて・・・・

人間褒められ煽てられて・・・も、ありでは

予約時間から1時間以上待たれたあげくの
2分(面談)でも十二分ですよ

(安定しているからですよ)なら
以心伝心を期待したいものです

お互いに職業人として
自らの職に責任と誇りを持つ者ならではの
門外者への基本的マナーの問題ですね

それから「数」より「質」が肝心ですよね

されど「数」も、ですか












2007/11/14(Wed) 12:19 | URL | keyeye | 【編集
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