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糖質制限食に関する産経新聞の記事。2013年4月12日。
こんばんは。

精神科医師Aさん、しらねのぞるばさんから、産経新聞記事の情報を頂きました。

私はインタビューを受けていたのですが、いつの記事になるかは知りませんでした。

30分くらいの電話インタビューで、結構詳しく話しましたが記事になると残念ながら数行ですね。

産経新聞が高雄病院に届いたのは、記事がでて、1週間後くらいですから、かなり遅いです。

まあ、私のコメントも載せて貰ってるので、一方的ではなくて読売や日経に比べたらニュートラルですね。

糖質制限食とカロリー制限食、どちらが続けやすいかは、その個人の嗜好やキャラクターにもよるでしょう。

私の場合は、カロリー制限食は絶対に無理です。

ステーキ200g、鶏の唐揚げ、ハンバーグ・・・高カロリーのものも食べたいですしね。

お酒もカロリーはありますが、しっかり飲みますし・・・。

ともあれ、真面目に高糖質のカロリー制限食を実践している糖尿人は、大多数がひもじい思いをされていると思います。これはやはりつらいと思います。

確かに、糖質が多いラーメン、ご飯、パスタ、お菓子は、NG食品ですが、最近は糖質制限OKなパスタ、ピザ、ケーキ、チョコレート、パン、ゼリー、アイスクリーム、どら焼き・・・などなど、いろいろ開発されて増えてきていますので、甘党の人でも楽に糖質制限食が可能となっています。

なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。

日本糖尿病学会「食品交換表」の
男性1400~1800kcal
女性1200~1600kcal
ほど厳しいカロリー制限は必要ありませんが、

国立健康・栄養研究所の「厚生労働省・日本人の食事摂取基準」(2010年)への解説に示す推定エネルギー必要量の範囲、すなわち18才以上の成人で

身体活動レベルが低い人は
 男性:1850~2250キロカロリー/日  
 女性:1450~1700キロカロリー/日

身体活動レベルが普通なら
 男性:2200~2650キロカロリー/日  
 女性:1700~1950キロカロリー/日

身体活動レベルが高い場合
 男性:2500~3050キロカロリー/日
 女性:2000~2300キロカロリー/日

が目安になります。


同学会の門脇孝理事長は「提言は、食生活の好みによっては糖質50%未満も許容するという従来の食事療法の規制緩和の意味もあった。糖質を少なく取るときは、タンパク質が20%超なら腎機能が低下していないか注意し、脂質が25%超の場合は不飽和脂肪酸を多く取るように心掛けてほしい」と話している。

なるほど、糖質制限食に歩み寄っておられるのですね。

まあ、カロリー制限食一辺倒を強制して毎日「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」をおこし、将来、透析や失明といった合併症を生じれば集団訴訟もあり得るので、それに対する防衛の意味もあるのでしょうか?



江部康二



以下、産経新聞2013.4.12のネット記事です。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130412/bdy13041207180001-n1.htm


糖質制限食「勧められない」 日本糖尿病学会、タンパク・脂質増で健康懸念

2013.4.12 07:16 (1/3ページ)

外食メニューのハンバーグランチ。糖質制限の場合、ご飯と付け合わせのコーンは食べない。カロリー制限の場合、ハンバーグの大きさにもよるが、ハンバーグを3分の1残してカロリー調整する。どちらが継続可能だろう

提唱者の医師「根拠ない」と反発

 日本糖尿病学会が先月、ご飯やパンなど炭水化物を控えて糖質を制限する「糖質制限食」について、「勧められない」とする提言を出した。糖尿病患者だけでなくダイエットしたい人にも人気のこの食事療法、何が問題なのか。(平沢裕子)



脂質は悪者?

 同学会が糖質制限食を勧められないとしたのは、糖質制限によってタンパク質と脂質の摂取量が増えることを問題としたためだ。提言では、タンパク質の取り過ぎが腎機能を悪化させたり、脂質の取り過ぎが動脈硬化を促進させて心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めたりする恐れがあると指摘している。

 これに対し、糖質制限食の提唱者である高雄病院(京都市右京区)の江部康二理事長は「脂質は長年悪者にされてきたが、最近は食事の脂質を減らした人とそうでない人で最終的な死亡率は変わらないという研究が、海外の一流医学誌に次々と発表されている。タンパク質の取り過ぎは腎障害のある患者には悪影響があり、私も糖質制限食は勧めていないが、腎障害がない場合に腎機能を悪化させるというエビデンス(科学的根拠)はない」と反論する。

2013.4.12 07:16 (2/3ページ)

外食メニューのハンバーグランチ。糖質制限の場合、ご飯と付け合わせのコーンは食べない。カロリー制限の場合、ハンバーグの大きさにもよるが、ハンバーグを3分の1残してカロリー調整する。どちらが継続可能だろう
 確かに提言でも腎障害がない場合、タンパク質の過剰摂取が腎症発症のリスクとなる「明確なエビデンスはない」としており、腎機能悪化の科学的根拠があるわけではない。

糖質50%未満も許容

 東京都内在住の男性会社員(45)は7年前、糖質制限ダイエットをした。開始前は身長175センチ、体重75キロ、BMI(体格指数=体重「キロ」を身長「メートル」の2乗で割った数値)は24.5で標準体重範囲内だったが、学生時代から約20キロ増えた体重が気になっていたという。普段の食事から主食を抜き、おかずはそれまでと同じ量を食べたところ、4日目ぐらいから体重が減り始め、8カ月後には62キロと13キロの減量に成功した。男性は「体重がどんどん減っていくのが楽しかった」と振り返るが、「やせたことでダイエットする意味がなくなった」とダイエットはやめ、現在はダイエット前と同じ体重に戻っている。

 この男性のように糖質制限食で減量効果を実感しても、ご飯はもちろん、ラーメン、パスタ、菓子が食べられない糖質制限食を1年以上続けるのは難しそうだ。提言では脱落者が多く、継続しないことも問題とした。しかし、「今はこんにゃくパスタやふすまパンなど低糖質でおいしい代替品がいろいろある。継続が難しいのはむしろカロリー計算が必要なカロリー制限食の方」と江部理事長。

2013.4.12 07:16 (3/3ページ)

外食メニューのハンバーグランチ。糖質制限の場合、ご飯と付け合わせのコーンは食べない。カロリー制限の場合、ハンバーグの大きさにもよるが、ハンバーグを3分の1残してカロリー調整する。どちらが継続可能だろう

 提言では「日本人の病態と嗜好(しこう)性にふさわしい食事療法について継続的な検討が必要」としている。同学会の門脇孝理事長は「提言は、食生活の好みによっては糖質50%未満も許容するという従来の食事療法の規制緩和の意味もあった。糖質を少なく取るときは、タンパク質が20%超なら腎機能が低下していないか注意し、脂質が25%超の場合は不飽和脂肪酸を多く取るように心掛けてほしい」と話している。



【用語解説】糖質制限食

 ご飯やパン、麺類、ジャガイモなど炭水化物(糖質)の多い食品を食べない、糖尿病患者のための食事療法。糖質制限食を紹介した『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)など約30冊の江部理事長の著書は計100万部を売り上げた。糖質だけを控えれば肉や魚は制限なく食べてもよく、カロリー計算のいらない手軽さから糖尿病患者だけでなく、ダイエットしたい人にも人気となっている。



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
おはようございます
ジャーナリストの言葉ではなく、先生の言葉がそのまま載るのは良いことですね。
また、糖質制限が一気に広まって、今までカロリーを提唱していた人が、いつの間にか逆の立場で平気で立ち回ってる姿が想像できそうです(笑)
何はともあれ、良いものを実践して、ダメならまた買えていけばいいわけですからね。
固執が一番の悪ですね。
では、また。
2013/04/23(Tue) 08:45 | URL | クワトロ | 【編集
Re: おはようございます
クワトロ さん。

同感です。
2013/04/23(Tue) 09:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限食を始めてみて
先生、はじめまして^^

静岡で看護師をしている、おたんこナースと申します。

うちの師長は高度の肥満であったのですが、スーパー糖質制限を実践し、約一年間で20キロもの減量に成功しました。

最初の頃、わたしは糖質制限に否定的でした。

「医療の世界にいながら、なぜ師長は糖質制限をするのだろう、そのうち体がボロボロになって仕事ができなくなるに違いない」と思っていました。

ところが、現在も糖質制限中の師長は体がボロボロになるどころか、減量して健康を取り戻し、以前よりも明るく活発に仕事をしているではありませんか。

看護師のわたしは、軽いショックを受けた感じがしました。

実はわたしも標準体重を8キロ上回る軽度の肥満でした。カロリー制限のダイエットではことごとく失敗しています。

そこで、糖質制限について徹底的に調べていて、先生の著書やブログにたどり着きました。

読ませて頂いて、なんだか今までの糖尿病や肥満の患者さんへの食事指導は何だったんだろう・・・と疑問があふれて止まらない状態です。

そして、まずは自分の体で確かめようと、わたし自身もスーパー糖質制限を実施しはじめました。

4/3よりスーパー糖質制限を開始し、4/22現在までの20日間で4.9キロ体重が減少しました。

カロリー制限信者の夫の、「糖質を制限したら、いまにフラフラになって看護師の仕事もできなくなるぞ!そんな危ない食事はやめたほうがいい!低血糖になって倒れるぞ!」の言葉を聞き流しながらの20日間でした。

途中、4/19に毎年受けている人間ドックがありました。
血液検査の結果は以下の通りです。

総コレステロール 177
HDLコレステロール 67
LDLコレステロール 101
中性脂肪       38
空腹時血糖      91
HBA1c        5.4
尿PH       5.5
尿酸         4.2

前回、正常値ですが100あった中性脂肪は今回は38になっていました。
腎機能、肝機能、膵機能、血清蛋白、貧血、白血球、などほかの項目は正常でした。

低血糖になると夫は嘆いていましたが、空腹時血糖はしっかり91ありました。
これは先生の著書やブログで書かれているとおりの人間の体の仕組みが働いている証拠ですね。
ブドウ糖が入って来なくなっても、ちゃんとエネルギーが作られているんですね。
それに、体がフラフラすることもなく、一日中立ちっぱなし、動きっぱなしの看護師の仕事にも全く影響がないのです。

お風呂介助で、先日は26人お風呂介助の業務もしてきましたが、全くフラフラもしませんでした。
それどころか、痩せてきたので体も軽かったです。
尿PHが若干酸性よりなのは、スーパー糖質制限の初期だからだと、先生の文献より察しているところです。

スーパー糖質制限を始めて感じたこと:

・体重が減少してゆくので体が軽い。
・痩せていくので気持ちも前向きになる。
・きつい業務量でも低血糖にはならない。
・夜がよく眠れるようになった。
・食後の血糖値の急上昇・急降下がなくなったので、苦しくない。
・しっかり食べているので空腹感が少ない。
・タンパク質や脂質は普通に食べられるので、イライラしない。

こんな感じでしょうか。

まだ、たった20日間ですが、あんなに糖質制限に反対していた夫が昨日、「僕も夜だけやってみようかな」と言い始めました。

夫も、まずは夜だけ糖質を制限することになりました。
これから夫婦で糖質制限を続けていこうと思っています。
先生の著書・ブログに出会えたことは、大きな喜びです。


大変長くなりました。この辺で失礼します。

       おたんこナース


2013/04/23(Tue) 11:31 | URL | おたんこナース | 【編集
Re: 糖質制限食を始めてみて
おたんこナース さん。

拙著のご購入ありがとうございます。
私は漫画が大好きで、「おたんこナース」もよく見てましたよ。

減量成功、良かったですね。
糖質制限食は、農耕前の700万年間、人類のご先祖が食べていたような、割合で
脂質・タンパク質・糖質を摂取するというものです。
すなわち人類本来の食事、人類の健康食ですので、肥満解消だけでなく様々な症状の改善が期待できます。
2013/04/23(Tue) 13:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限ランチに
今日から販売とのことのモスバーガーの「菜摘」は、パンのかわりにシャキシャキレタスではさんだバーガーです。
ロースカツバーガーを早速食べてみました。
いつもは上下のパンを全部残して中身オンリーなところ、これならまるごと!
ひとつ平らげる満足感は格別で、糖質制限外食ランチにぴったりでした。

2013/04/23(Tue) 14:10 | URL | Rumonice | 【編集
Re: 糖質制限ランチに
Rumonice さん

情報をありがとうございます。
以前あったと思うレタスバーガーの復活なのでしょうかね?
2013/04/23(Tue) 14:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: クレアチニン値
くるみ さん

空腹時血糖値は、10時間以上の絶食で、朝9時頃が好ましいとされています。
ブラックコーヒーにはごく少量ですが糖質が含まれています。
コーヒー・浸出液100g中に糖質 0.7gです。

クレアチニンに関しては、腎機能以外の要素も関与することがあるので
心配なら血清シスタチンCを調べてみましょう。
シスタチンCのほうが、正確です。

LDLコレステロールは、カテゴリーの「コレステロール」の項目をご参照ください。
とくに心配ないと思います。
2013/04/23(Tue) 15:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
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