2013年03月26日 (火)
おはようございます。
とっさん から、3/24(日) 21:00~NHKスペシャル「アイスマン」の放送内容をご報告いただきました。
ありがとうございます。
私も、たまたまあの番組、見ていました。
アイスマン発見以来、イタリアにおいて特殊な保管室に安置。
氷点下で湿度95%くらいで時々水をかけて厳密に保存して乾燥と腐敗を予防。
今回、周到な準備をへて、研究チームを編成して、発見20年目に解凍して内蔵や脳や皮膚など百数十の検体を採取して検査・研究。
ということでした。
とっさんがご指摘のごとく、事実に基づいた大変興味深い内容で、今回は、NHKに拍手を贈りたいと思います。ヾ(^▽^)
詳細は、とっさんのご報告をみていただくとして、私からの追加です。
⑤アイスマンの靴の一番外側は、確か熊の毛皮と説明していたと思います。丈夫な熊の毛皮の中に草を敷いていたようです。
⑥皮膚の紋様は、炭で入れ墨して作ってあって、その部位は驚くべきことに、中国医学の鍼灸経穴と、ほぼ一致していた。
5300年前に鍼灸治療に類似した医療行為が既になされていた可能性が高いということです。
パンは、当時、あったとしても給与代わりの、超貴重品です。
従ってアイスマンは、日常は山羊や兎の肉にハーブを散りばめたものが主食のようで、確かに糖質セイゲニストの先達で、結構グルメですね。
ジビエ料理・・・野生動物の肉にハーブ・・・フランス料理の原点を見る思いです。(^^)
アイスマン、侮るべからず!? ♪(・∀・)
江部康二
【13/03/24 とっさん
5,300年前の人類は、糖質セイゲニスト
3/24(日) 21:00~NHKスペシャル「アイスマン」の放送内容を報告します。
我々糖質セイゲニストとしては、5,300年前の人類が何を食べていたかは、多いに関心のあるところである。放送は全体的として、エビデンスに基づいた内容。私の主観を排除し、概要を報告。
① オーストリア・アルプス標高3,500mの氷河から発見された、5,300年前に死亡した世界最古の冷凍ミイラの話。体全体が冷凍保存状態で、これを「アイスマン」と名付け、多くの科学者によって、解凍され分析された。胃・腸・脳・皮膚などから、食餌内容物や体細胞などが収集・解析された結果が報じられた。
② 胃の内容物は、先ずは動物性脂肪で、ヨーロッパ・アルプスに棲息する山羊(ヤギ)の種類を食べていた。次に現在ハーブとして用いられている植物種。
③ 胃と腸には、加水性の小麦と煤(スス)があり、その実態はパンであった。ちなみに人類にとってパンは、既に8,000年前にエジプトで焼かれていたが、給料として用いられた程に超貴重品であった(即ち少量しかなかった)。
以上が、5,300年前の人類の食餌。
さらに以下は、道具や衣に関する解析結果。
④ 純度99.7%の銅製の斧(オノ)。アイスマンの発見により、精錬技術の歴史は定説より1,000年も繰り上がることに。
⑤ 山羊(ヤギ)の毛皮で、黒と茶のツートンカラーに縫われたマント。そして、アルプスの山を歩くに耐えうる程の靴(材料は草本?木本?の植物に見えた)。
⑥ 中国文明での「針」に類似する傷が皮膚皮下にあり、一種の医療行為と推定される。
⑦ 「アイスマン」の死因は、背後から胸部に矢じりを打ち込まれ、側頭部を殴打されたことによる大量脳出血。即ち、殺人事件であった。
⑧ 胃から腸にかけての消化器部位ごとの内容物の分析から、死の直前3日の間、アルプス山中のアップダウンを激しく移動していた。死に様も併せて推理すると、殺害者に追われていたと考えるのが自然。
以上が、番組の概要です。
ここから、私の主観を二つ三つ。
Ⅰ。 5,300年前の人類の食餌は、野生種の小麦を僅かに食べたかも知れないが、生命維持の専らの食餌は、動物性の蛋白質と脂質であり、紛れもなく糖質セイゲニストであったと確信する。
Ⅱ。 エジプト・メソポタミヤから遠く離れたアルプス地方に、思いのほか高度な文明があった。
Ⅲ。 しかし、文明が無条件に素晴らしいことではない。石器・鉄器・小麦/米の農耕を手にして以降、物や土地や命の奪い合いを、人間は始めた。
長々とすいませんでした。】
とっさん から、3/24(日) 21:00~NHKスペシャル「アイスマン」の放送内容をご報告いただきました。
ありがとうございます。
私も、たまたまあの番組、見ていました。
アイスマン発見以来、イタリアにおいて特殊な保管室に安置。
氷点下で湿度95%くらいで時々水をかけて厳密に保存して乾燥と腐敗を予防。
今回、周到な準備をへて、研究チームを編成して、発見20年目に解凍して内蔵や脳や皮膚など百数十の検体を採取して検査・研究。
ということでした。
とっさんがご指摘のごとく、事実に基づいた大変興味深い内容で、今回は、NHKに拍手を贈りたいと思います。ヾ(^▽^)
詳細は、とっさんのご報告をみていただくとして、私からの追加です。
⑤アイスマンの靴の一番外側は、確か熊の毛皮と説明していたと思います。丈夫な熊の毛皮の中に草を敷いていたようです。
⑥皮膚の紋様は、炭で入れ墨して作ってあって、その部位は驚くべきことに、中国医学の鍼灸経穴と、ほぼ一致していた。
5300年前に鍼灸治療に類似した医療行為が既になされていた可能性が高いということです。
パンは、当時、あったとしても給与代わりの、超貴重品です。
従ってアイスマンは、日常は山羊や兎の肉にハーブを散りばめたものが主食のようで、確かに糖質セイゲニストの先達で、結構グルメですね。
ジビエ料理・・・野生動物の肉にハーブ・・・フランス料理の原点を見る思いです。(^^)
アイスマン、侮るべからず!? ♪(・∀・)
江部康二
【13/03/24 とっさん
5,300年前の人類は、糖質セイゲニスト
3/24(日) 21:00~NHKスペシャル「アイスマン」の放送内容を報告します。
我々糖質セイゲニストとしては、5,300年前の人類が何を食べていたかは、多いに関心のあるところである。放送は全体的として、エビデンスに基づいた内容。私の主観を排除し、概要を報告。
① オーストリア・アルプス標高3,500mの氷河から発見された、5,300年前に死亡した世界最古の冷凍ミイラの話。体全体が冷凍保存状態で、これを「アイスマン」と名付け、多くの科学者によって、解凍され分析された。胃・腸・脳・皮膚などから、食餌内容物や体細胞などが収集・解析された結果が報じられた。
② 胃の内容物は、先ずは動物性脂肪で、ヨーロッパ・アルプスに棲息する山羊(ヤギ)の種類を食べていた。次に現在ハーブとして用いられている植物種。
③ 胃と腸には、加水性の小麦と煤(スス)があり、その実態はパンであった。ちなみに人類にとってパンは、既に8,000年前にエジプトで焼かれていたが、給料として用いられた程に超貴重品であった(即ち少量しかなかった)。
以上が、5,300年前の人類の食餌。
さらに以下は、道具や衣に関する解析結果。
④ 純度99.7%の銅製の斧(オノ)。アイスマンの発見により、精錬技術の歴史は定説より1,000年も繰り上がることに。
⑤ 山羊(ヤギ)の毛皮で、黒と茶のツートンカラーに縫われたマント。そして、アルプスの山を歩くに耐えうる程の靴(材料は草本?木本?の植物に見えた)。
⑥ 中国文明での「針」に類似する傷が皮膚皮下にあり、一種の医療行為と推定される。
⑦ 「アイスマン」の死因は、背後から胸部に矢じりを打ち込まれ、側頭部を殴打されたことによる大量脳出血。即ち、殺人事件であった。
⑧ 胃から腸にかけての消化器部位ごとの内容物の分析から、死の直前3日の間、アルプス山中のアップダウンを激しく移動していた。死に様も併せて推理すると、殺害者に追われていたと考えるのが自然。
以上が、番組の概要です。
ここから、私の主観を二つ三つ。
Ⅰ。 5,300年前の人類の食餌は、野生種の小麦を僅かに食べたかも知れないが、生命維持の専らの食餌は、動物性の蛋白質と脂質であり、紛れもなく糖質セイゲニストであったと確信する。
Ⅱ。 エジプト・メソポタミヤから遠く離れたアルプス地方に、思いのほか高度な文明があった。
Ⅲ。 しかし、文明が無条件に素晴らしいことではない。石器・鉄器・小麦/米の農耕を手にして以降、物や土地や命の奪い合いを、人間は始めた。
長々とすいませんでした。】
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