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米国の糖尿病食、カーボカウントは当たり前の知識。
こんばんは。

アメリカ、ミシガン州在住の目標達成さんから、

「アメリカでは、糖尿病患者にとってCarb Count(カーボカウント)は当たり前の知識です。」

という情報をコメントいただきました。

目標達成さん、アメリカの情報ありがとうございます。

「Carb Count」あるいは「Carbohydrate counting 」 ・・・日本語では炭水化物管理食と訳します。

炭水化物=糖質+食物繊維

食物繊維は消化・吸収されないので、「炭水化物管理食=糖質管理食」ということになります。

インスリン注射を打っている糖尿病患者さんは、糖質制限食が好ましいのですが、せめてカーボカウントをしないと大変危険です。

カーボカウントをして、注射するインスリンの単位と糖質量をマッチさせれば、血糖コントロールがしやすいです。

しかし、カロリー計算でインスリンの単位を決めるのは、全く無意味です。

炊いたご飯、1杯は150gで糖質55gを含んでいますが、250kcalです。

牛サーロインステーキは、200gで1000kcalありますが、糖質は1g以下です。

1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させるので、250kcalのご飯だと、165mg上昇します。

サーロインステーキ200食べても血糖は3mgも上昇しません。

糖質の計算をせずに、カロリー計算をベースにインスリン注射の単位数を決めるのは、目を閉じて車の運転をするくらい危険ということがおわかり頂けたでしょうか?

それなのに日本では、1型糖尿病でさえも、成人ではまだまだ「カーボカウント」は普及していません。

小児1型糖尿病では、「カーボカウント」がかなり普及しています。

小児科医より、糖尿病専門医のほうが保守的なのでしょうか?

そして小児1型糖尿病の場合は、ご両親がよく勉強してカーボカウントを知識として知っておられることが多いのでしょう。

糖質制限食なら、糖質のグラム数をカウントしつつ、インスリンの量も最低単位ですむので身体にとてもやさしいのです。

糖尿病専門医は、糖質制限食は兎も角として、せめて「カーボカウント」くらい、取り入れないと、糖尿病患者さんに大きな不利益をもたらすことになるので、早急に考慮される必要があります。


江部康二


【13/03/21 目標達成

権力にしがみつく日本糖尿病学会

アメリカミシガン州の目標達成です。NHK国際放送を見ています。

日本糖尿病学会の偉い方々が、今までの立場や権限やプライドなどを守るために一生懸命あがいているようにみえます。

アメリカでは、糖尿病患者にとってCarb Count(炭水化物/糖質制限)は当たり前の知識です。

特にインシュリンが必要とされる患者さんは、糖質計算なくしてどうやってやるの?って感じです。

私の糖尿病専門医の各診療室にも、Carb Countを習う授業の広告がデカデカと張られています。

医師からもらった、ファーストフードから店頭既製食品まで数多くの食品の糖質量が載った冊子が私の手元にも2種類あります。

Diabetesdailyという糖尿病患者のコミュニティサイトがあります。

アメリカが中心のサイトですが、世界(韓国や台湾なども。日本からの投稿は見たことがありませんが)からもアクセスがあります。

そこでは、糖質摂取量/日をプロフィールに書いている人も沢山います。

もちろん、アメリカの治療方法イコール正解ではないですし、私もわかったことを言えるような医師ではありませんが、患者の実体験に基づいて、糖尿病対応食の流れは確実に糖質量に向けられています。

短期的にですら結果を出せない日本糖尿病学会が、長期的効果を心配するのは何とも滑稽です。】





テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
アメリカの思い出
いつもお世話になっております。思い出したことがあります。
バーンスタイン医師のクリニックのあるママロネックにドクターワッサーマンという小児科医師が20年以上前にいました。アメリカでは自治体が乳児健診とか実施するわけではないので、駐在員の奥様がお子さまのかかりつけ医であるドクターワッサーマンに健診の後で、成長の遅れを指摘されて、神経小児科医を紹介され、ショックを受けたそうです。実は、成長に応じて適切なアドバイスをしないと医療訴訟で小児科医が負けてしまうから、専門家を紹介したと駐在員生活が長い方に言われたそうです。「炭水化物だけが血糖値を上げる」と患者に説明しないアメリカでは医師が訴訟に負けて莫大な賠償金を払わなければならないのではないでしょうか?日本では「想定外」と言えば許されるのでしょう。

2013/03/23(Sat) 20:17 | URL | 菜の花 | 【編集
食事摂取基準策定検討会(2)
2013年3月19日、厚生労働省において第2回「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会が開催された。JDS提言2013も資料として配布された。日本人の食事摂取基準の内容を理解しないまま作成された資料を配布するなど、全くの非常識な行為であった。
www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002xto9.html

糖質制限、糖尿病患者には勧めず 学会、安全性に疑問 
Asahi.com 2013年3月19日11時2分
【森本未紀】ご飯やパンなどの炭水化物のみを極端に制限して減量する「糖質制限食」について、現時点では糖尿病患者に勧められないとする提言を日本糖尿病学会がまとめた。同学会が制限食についての見解を示したのは初めて。
 19日午前の厚生労働省の食事摂取基準に関する検討会で説明された。
 糖質制限食を巡っては、短期的には減量や血糖値の改善につながると考えられている。しかし、長く続けることによる安全性や効果ははっきりせず、国立国際医療研究センター病院などは1月、5年以上続けると死亡率が高まる可能性があるとする論文を発表した。
 このため、日本糖尿病学会は、生活習慣が主な原因となる2型糖尿病の患者の食事療法について検討。全体のエネルギー摂取量を制限しないで、糖質のみ極端に制限することについて「安全性などを担保する証拠が不足」と結論づけた。
 その上で、1日に取るカロリーのうち、炭水化物で全体の50~60%(1日150グラム以上)を取るのが妥当とした。運動量が多い場合などは、炭水化物の量を増やすことも検討できるという。

食事摂取基準「高齢者の虚弱予防も目的に」-厚労省検討会
医療介護CBニュース 2013年3月19日(火)19時1分配信
www.cabrain.net/news/article.do?newsId=39471&freeWordSave=1

 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会が19日開かれ、前回の初回に続き、論点を話し合った。2015年版には初めて生活習慣病の重症化予防を目的に加えることとなっているが、この日の会合では、重症化予防関連以外で配慮すべき課題を検討。高齢者における生活習慣病のリスクは、60歳未満の成人と異なる特徴を持つことや、活用の現場では「身体活動レベル」の測定に苦慮していることなど、具体的なトピックについて、それぞれの分野を専門とする委員が課題を説明した。
 葛谷雅文委員(名大大学院医学系研究科教授)は高齢者の特徴として、▽肥満と生命予後の関連が見られない▽メタボリック症候群と死亡の関係も60歳以上では関係がなくなる▽体重変動が大きい―ことなどを解説。過栄養のリスクは、成人では生命予後、動脈硬化性疾患が注目されるが、加齢とともに関連が小さくなることを強調した。
 その上で葛谷委員は、高齢者の場合は、身体機能障害や虚弱への影響に注目する必要があると述べ、要介護状態にならないための虚弱予防を目的とした食事摂取基準の考え方を提言した。具体的には、現在18歳以上で同じ値となっているタンパク質の摂取基準に疑問を投げかけたほか、体重当たりの摂取基準表記の必要性などを主張した。
 ライフステージへの対応に関連して児玉浩子委員(帝京平成大健康栄養学科長)は、乳児の基準について説明。市販の乳児用調製粉乳では、消費者庁の表示の許可基準と食事摂取基準が異なっていることなどを課題として挙げた。
 このほか、基準の使い勝手を改善する視点から、佐々木敏委員(東大大学院医学系研究科教授)は、推定エネルギー必要量の活用に必要となる「身体活動レベル」について、測定方法がないと指摘し、簡便な測定法の開発が必要との意見を述べた。【大島迪子】
2013/03/23(Sat) 22:47 | URL | 精神科医師A | 【編集
江部先生、皆様おはようございます。

日本糖尿病学会は社団法人だから、言わせておけばいい‥では済みません。
あらゆる所に影響があります。
それに、皆様もそうだと思いますが、とにかく早く糖尿人に糖質制限をやってもらって、学会には大規模研究・データ化してもらいたい。
他の病気の学会とも連携して欲しい。数え切れない病(身体・精神)と関連していると思う。

私は今の首脳陣では無理だと思うので、怒りが湧くのです。

本当は国でやって欲しいので、田村厚労相と、自ら実行され、がん対策に力を入れる三原じゅん子議員、AIDS訴訟の川田龍平議員、官邸にも(安倍総理も病から復活経験)要望の手紙を出します。

糖質制限ではありませんが。
【アジア人は珈琲飲みすぎにご用心。遺伝子影響で肝機能に負担】

アジア人が珈琲を大量に飲むと、肝機能に影響が出る可能性があるという。
台湾女性の李さんは1日に2~3杯の珈琲を飲む。健康診断で肝機能の数値が異常だと指摘された。高雄医学大学医学研究所の陳博士によると、遺伝子と肝臓のカフェイン代謝能力が影響を受けた。海峡都市報が伝えた。

陳博士によると、一般的な人の15番目の染色体はTT型となる。遺伝子型がCC型の場合は、肝臓の解毒機能が一般的な人よりも弱い。
カフェインや気管支拡張剤、風邪薬、頭痛薬などの薬に対する解毒機能が弱く、肝臓に負担をかけやすい。
特にカフェインの危険因子が肝機能の異常を誘発しやすいという。

遺伝子型がCCの西洋人は少ないのに対し、アジア人では比較的多い。陳博士は「人によって肝機能の代謝・特性が違う。遺伝子を検査することが可能だ」と説明した。
ただ、一部の研究では珈琲に含まれるポリフェノール類の物質には肝臓を保護する作用があるとの結果も出ている。

XINHUA.JP 3月23日配信

2013/03/24(Sun) 07:16 | URL | もんたろ | 【編集
Re: 食事摂取基準策定検討会(2)
精神科医師A さん

情報をありがとうございます。

佐々木敏先生が、委員なのは、救いですね。
佐々木敏先生は、日本では数少ない「人間栄養学」のエキスパートです。

葛谷雅文委員、児玉浩子委員も正当な発言と思います。
2013/03/24(Sun) 09:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
もんたろ さん。

ご苦労様です。

糖質制限食を実践している国会議員が複数おられるようですね。

政治を動かすのも、方法論としてありと思います。
2013/03/24(Sun) 09:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
カリフォルニアでは
ジャンクフードの代名詞にもなっているハンバーガーでさえも、マクドナルドではパンの代わりに、糖質制限している客にはレタスを選ぶという選択肢もあります。
2013/03/24(Sun) 09:55 | URL | mmx | 【編集
糖質制限食事
はじめてメールします。
主人が糖尿病になり、驚いて、焦って糖尿病関係の本を探しました。そこで先生の糖質制限給食を見つけました。目から鱗でした!!
糖質制限の食品を活用しながら、頑張って食事つくってます。
お陰で、長年肥満体の私もスルスルとダイエット(1ヶ月で5キロ♪スゴくないですか!)が進みました♪
(主人の糖尿病は一進一退)
今までの糖質摂りすぎの食事におやつ…
食べたいな~と思うときもありますが、後悔するくらいなら、食べない食べないと、言い聞かせてます。

ありがとうございました!!先生のお陰です
2013/03/24(Sun) 11:03 | URL | 無知なオバサン | 【編集
本当に1型ですか
1型のみいこです。
去年、ケトアシドーシスを起こして入院した時に、
3日3晩点滴の後 カロリー制限食での教育入院となりました。
「私は1型なので、カーボカウントをキッチリしてインスリン注射量を自分で調整したい」
「このところ暁現象が出なくなっているのでランタスの量を減らしたい」

何度も訴えましたが、主治医から返ってくるのは
「そんな難しい事を考えずに、ご飯(主食)をしっかり食べて下さい」

「糖質制限食は、学問としては興味深いけど、今学会で大論争中だからね」

挙げ句には、「1型、1型と仰るが、本当ですか?抗GAD抗体の値はそんなに高くないですよ」と言うじゃありませんか!?

私は驚きのあまり、
「えっ!!じゃあ自前インスリンが復活したんですか!!」

それなら糖質制限食で、
注射が不要になると思い、嬉々として聞き返したら、
「いやそれは特別な検査をしないと…」

と言うじゃありませんか。
毎日あれだけの採血して、蓄尿もしていたのに、
検査してなかったのか!?

結局何日か後に報告があり、やはり自前インスリンはほとんど出ておらず、1型ですねと言われました。

でもカロリー制限食は変わらず、インスリンの単位も減らして貰えず、何度も低血糖を起こしてブドウ糖を飲まされ…

栄養士の方も、
カーボカウント自体を知ってるのだろうか?
私の意見など全く聞き入れてくれませんでした。

そしてその病院の私の主治医は糖尿病学会の理事でした
2013/03/24(Sun) 15:08 | URL | みいこ | 【編集
コバ
先生こんにちは!

カナダに留学していたときですが、友人(カナダ人)が「ローカーボ食は健康食の代表格だ」と言って取り組んでいました。
事実、スーパーでは普通に、全粒粉パンや玄米が安価で大量に購入できるのです。
店員さんも勧めていたくらいですから、いかに支持されていたかが明白になりましたよ!

糖尿病学会の人達などもっと視野を広げてほしい、身体的にも豊かな国にしようと意気込んでほしいと思う次第です。


余談なのですが、
ずっと適正体重だったのが最近ゆっくり痩せ始めまして、疲れやすくなったんです。
・脂質量が200kcalほど減った
・以前より頭や身体をよく使う

これらが関係あると思うのですが。
摂取カロリーは2400kcal/日のスタンダードです。

これは脂質不足と捉えて食べる量を増やした方が良いでしょうか?

心配になり、質問させていただきました。
お時間があり仕事に差し支えなければご解答いただければ幸いです。

長文、失礼致しました。
2013/03/24(Sun) 17:24 | URL | カナダでは | 【編集
Re: カリフォルニアでは
mmx さん

カリフォルニアでは、糖質制限食が、選択肢の一つとして定着しているのでしょうね。
2013/03/24(Sun) 18:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食事
無知なオバサン 様

拙著の御購入ありがとうございます。
ダイエット成功良かったですね。

ご主人の糖尿病も、糖質制限食で改善する可能性が高いと思いますよ。
2013/03/24(Sun) 18:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 本当に1型ですか
みいこ  さん。

みいこさんの入院された病院の医師と栄養士
もしかしたら、「カーボカウント」さえもよくご存じない可能性がありますね。

その方が糖尿病学会理事とは、悲しくなります。

カーボカウントせずにカロリー計算で、インスリンの単位を決めるのは、
血糖値の乱高下を起こして、危険です。

幸い、血糖自己測定器があるので、
「糖質制限+少量のインスリン」で自己管理されるのが、無難ですね。
2013/03/24(Sun) 18:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: コバ
カナダでは さん

カナダでも、ローカーボは食事療法の選択肢の一つとして定着しているのですね。

「ずっと適正体重だったのが最近ゆっくり痩せ始めまして、疲れやすくなったんです。」

結果として、摂取エネルギー不足と考えられます。
脂質を摂取して、摂取エネルギーを増やして、適正体重を保ち、元気も保ってください。
オリーブオイル、エゴマ油、魚油などがお奨めです。
2013/03/24(Sun) 18:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
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