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日本糖尿病学会への提言。糖尿病専門医には説明義務がある。
こんにちは

日本糖尿病学会への提言です。

2007年と2011年の国際糖尿病連合(IDF)「食後血糖値の管理に関するガイドライン」により、食後高血糖が、がんや動脈硬化や糖尿病合併症を始めとして、様々な疾患のリスクとなることが明確となりました。

またCGMの普及により、酸化ストレスを最も生じるのは

①平均血糖変動幅の増大
②食後高血糖
③空腹時血糖値

という順番であることが明確となってきました。

酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっています。

糖尿病があると心筋梗塞・脳梗塞・がん・アルツハイマー病・認知症が増加することにはエビデンスがありますが、この酸化ストレスがおおいに関与していると考えられています。

勿論、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害などの糖尿病慢性合併症にも酸化ストレスは関与しています。

現在、糖尿病専門医の間では、

「平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が最も酸化ストレスを増大させる」

というのが、一番旬の話題です。

CGMのデータを用いて、講演される糖尿病専門医の多くが、この話題で話されます。

そこで必ず出てくるのが、「DPP-4阻害剤」や「GLP-1アナログ製剤」が、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を改善させるといったデータです。

このデータ改善も、

「薬なしだと食後血糖値が平均320mgとなるが、DPP-4阻害剤を投与すると、平均260mgくらいとなって、統計的に有意差がある。」

といったレベルの話です。

統計的には有意差があるかもしれませんが、臨床的には、200mg/dlを超えるような食後高血糖は、酸化ストレスを生じるのでリスク回避は困難です。

スーパー糖質制限食だと、多くの症例で食後血糖値が200mgを超えることはほとんどなくなり、酸化ストレスリスクが明白に改善します。

一般内科医は兎も角として、糖尿病専門医は知識として上述のCGMのデータのことと、糖質制限食のことを勉強して理解する義務があると思います。

その上で、糖質制限食を批判するなら、根拠を示すべきだと思います。

さらに糖尿病専門医は糖尿病患者さんに対して、以下の説明義務があると思います。

1)カロリー制限食(高糖質食)は1969年の食品交換表(改訂第2版)以降、
 日本で、糖尿病患者さんに推奨してきた唯一の食事療法で、長い臨床経験がある。
 しかし、長期的安全性や有効性に関しては、エビデンスはない。
 そして血糖値を上げるのは糖質だけなので、カロリー制限食は、短期的には、平均血糖変動幅の増大と食後高血 糖を生じる可能性が極めて高い。

2)糖質制限食は、日本では1999年以降の新しい食事療法であり、臨床経験はまだ短い。
 糖質制限食にも、長期的安全性と有効性のエビデンスはない。
 一方、短期的には平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を生じない、唯一の食事療法である。

3)平均血糖変動幅の増大と食後高血糖が酸化ストレスのリスクとなることにはエビデンスがある。

4)酸化ストレスは、動脈硬化や老化やがん、パーキンソン病やアルツハイマー病や認知症にも深く関わっている。


1)2)3)4)を糖尿病患者さんにきっちり説明したうえで、あなたはどちらを選択しますかというスタンスが必要だと思います。

少なくとも説明して選択肢を与えることなく、糖尿病専門医が一方的にカロリー制限食を患者さんに押しつけることは、倫理的に問題があります。

一方的にカロリー制限食を糖尿病患者さんに押しつけて、毎日、平均血糖変動幅の増大と食後高血糖を起こして、
将来合併症が発症して、失明や透析となった場合は、当該の糖尿病専門医はどのように責任をとるおつもりなのでしょうか。


江部康二



テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
カロリー計算?
そもそも,普通の方々に,いちいちカロリー計算など出来ると考える方がおかしいのです.私の患者さんで,退院後,カロリー計算がきちんと出来た患者さんは,一人もいません.断言できますが,カロリーベースでの食事治療は,不能だと思います.というわけで,ただいま,糖質制限を患者さんには勧めています.
2013/02/20(Wed) 16:11 | URL | 一外科医 | 【編集
清野裕の糖質制限批判論文(1)
以下に示すのが唯一の文献で、原文のまま紹介する

総合臨床56(1)58-60, 2007年1月
『低インスリンダイエットを科学する』
幣 憲一郎 (京都大学医学部附属病院疾患栄養治療部室長)
清野 裕 (関西電力病院院長)

これまで、世界各国で民間療法としてさまざまなダイエット法が流行しました とくに、「低インスリン・ダイエット」については、話題性が高く日本でも大きな反響を呼びました。これは、アメリカで人気の「アトキンス ダイエット」と呼ばれていたもので、従来の減量方法のように「摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やす」というものではなく、日本でのキヤッチフレーズとしては「無理に食事量を制限せずに、好きなものは好きなだけ摂取でき、激しい運動をする必要もない!」と表現されていたことが話題になった理由の一つと言えるでしょう。

◇低インスリンダイエットとは?
低インスリンダイエットの原理は、その名前から想像できるように、インスリンの分泌を抑制し、(エネルギー源として体脂肪を分解)脂肪蓄積を抑制、減量を行うという考え方です。すなわち、低インスリンダイエットは、インスリン分泌を刺激する食事の炭水化物を標的とし、脂肪が効率的に分解できるようにするという考え方です。具体的には低炭水化物ダイエットとも言えるでしょう。
この低炭水化物ダイエットについては、低脂肪ダイエットよりも減量効果が大きく、除脂肪体重を維持し、脂質代謝を改善する(中性脂肪値は顕著に低下し、総コレステロール値も低下が認められる)などの効果が報告[1]され、欧米で流行したと考えられます。

◇インスリン分泌に関する問題点
一般的には、炭水化物がインスリン分泌に関与していることは理解しやすく、炭水化物の摂取を抑制すれば良いと安易に考えられます。しかし、インスリン分泌は炭水化物の摂取を控えただけでは調整できるものではありません。清野らの研究では、炭水化物のよる刺激により膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構以外に、食事中の脂肪によっても、GIP(gastric inhibitory polypeptide)・GLP-l (glucagon like peptide-1)といったインクレチン作用を持つ物質により、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌される機構が明らかにされており[2](図1)、炭水化物の制限のみではインスリン分泌はコントロールできないことは明らかであります。さらに、インスリン分泌は、神経系も影響し、とくに迷走神経は食物の摂取により緊張し、GLP-1やインスリンを分泌させます。インスリンはエネルギー代謝などに関与する大変重要なホルモンであり、インスリン分泌が枯渇すると(1型糖尿病状態)、脂肪が分解され、肝臓で『ケトン体』というエネルギー物質が作られます。この『ケトン体』は脳でも心臓でも利用できる大切なエネルギー源ですが、多過ぎると血液を酸性に傾けることになります。すなわち、低炭水化物、高脂肪、高たんぱく質の「低インスリンダイエット」は、栄養バランスをわざと崩して減量しようという、問題のあるダイエット法と言い換えることができます。
2013/02/20(Wed) 16:43 | URL | 精神科医師A | 【編集
清野裕の糖質制限批判論文(2)
◇低インスリン・ダイエットのその他の問題点
炭水化物の1日の摂取量は、健常人においては第六次改定日本人の食事摂取基準[3]によると「総エネルギーの少なくとも55%以上であることが望ましい」とされています。また、糖尿病患者の場合ADAのNutrition Recommendations and Intervention for Diabetes-2006によると[4]、「1日130g以下の低炭水化物食は推奨できない」とエビデンスレベルで注意喚起されており、食事管理を行ううえでは必要量の炭水化物を摂取することが必須の条件となっています。
必要以上に供給量が低下した場合、生命維持活動にも大きな影響を与えることになり、最も気になるのがケトアシドーシス(酸血症)と高タンパク食の腎臓への影響です。高タンパク食については、腎臓病のある人は避けるべきであることは言うまでもありませんが、1型糖尿病の方々も腎臓障害へと進行しやすいとの報告もあり注意すべきであると考えます。
さらに、脂質の摂取割合が増えれば、中・長期的に肥満やインスリン抵抗性を招き、動脈硬化を促進するとの報告もあり、心筋梗塞など心血管系の病気の発生リスクも同様に高くなり、疾患を抱える患者には大きな治療上の問題が生じます。逆に高炭水化物食は、高脂肪食に比較してインスリン感受性は増大させる可能性はありますが、食後血糖の上昇や空腹時の中性脂肪の上昇、HDLコレステロールの減少をもたらすとされており[5]、こちらにも注意する必要があります。
その他、この低インスリンダイエットを始めると、どうしても穀類や芋類、フルーツや野菜の摂取量が少なくなり、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取量減少に関連して、便秘や皮膚症状など関連する問題点も危惧されています。

◇結 論
低インスリンダイエット(低炭水化物食)による減量効果を検証した臨床試験結果によると、従来型の低脂肪食よりも減量効果が得られやすく、脂質改善効果も示されていることから話題となっていましたが、あまり実施されなくなっているのが現状です。また「低インスリンダイエット」の説明の中で、“ 摂取カロリーは気にせず!”といった文言があるようですが、このダイエット法は、従来の食事療法で一定の減量効果が期待できない、合併疾患のない単純肥満者を対象としたものと考えるべきであり、血糖管理が必要な糖尿病患者にはあてはまりません。とくに、低インスリンダイエットで多用される高脂肪食品は、 2型糖尿病患者では、食後の急激な高血糖は抑制できますが、エネルギー過剰によるインスリンの持続的な分泌が起こり、余分となったエネルギーは脂肪細胞へと蓄積が促進され、肥満をさらに助長することになります。あくまでも糖尿病管理は総エネルギーの管理が基本となります。
最後に、低インスリンダイエットは、合併症に関する長期的な懸念も議論されており、これまでお示ししたエビデンスから判断すると、決して糖尿病患者が実践することのないように指導すべきと考えます。

文献
1) Volek JS, Westman EC: Very-low-carbohydrate weight-loss diets revisited. Cleve Clin J Med 69(11): 849, 853, 856-858, 2002.
2) 宮脇一真, 山田祐一郎, 清野 裕: GIPと肥満. 肥満研究 8:86-88, 2000.
3) 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2005年版)、(日本人の栄養所要量―食事摂取基準―策定検討会報告書)、平成16年10月。厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室、東京、2005
4) ADA: Position Statements: Diabetes Care 29:2140, 2006
http://care.diabetesjournals.org/content/29/9/2140.full
5) Franz MJ, et al: Diabetes Care 17: 490-518, 1994.
6) Lichtenstein AH, et al: Atherosclerosis, 150:227‐243, 2000
2013/02/20(Wed) 16:44 | URL | 精神科医師A | 【編集
清野裕の糖質制限批判論文(3)
以上が清野裕の論文であるが、これに対して反論していく

A) ADA見解について

 確かに、2006年当時はADAは1日量130g未満の低炭水化物食を推奨していなかった。これは、当時の米国の食事摂取基準の炭水化物の推奨量が1日130gとなっていたからである。ところが本論文は「130g以下」と誤訳している。これは単なる誤訳でなく、栄養学理論を理解していないことになる。ただし実地臨床上は、130.0gでも129.9gでも同じだが…。
 次に、2006年の原文をよく読んでみよう

http://care.diabetesjournals.org/content/29/9/2140.full

ENERGY BALANCE, OVERWEIGHT, AND OBESITY

Low-carbohydrate diets (restricting total carbohydrate to <130 g/day) are not recommended in the treatment of overweight/obesity. The long-term effects of these diets are unknown and although such diets produce short-term weight loss, maintenance of weight loss is similar to that from low-fat diets and impact on CVD risk profile is uncertain. (B)

 低炭水化物食(炭水化物を1日130g未満に制限)は、過体重/肥満の治療には推奨できない。長期的な影響が不確かで、短期間には体重が減少しても、体重維持には低脂肪食と変わらず、心血管疾患への危険因子が不明である(B)

The optimal macronutrient distribution of weight loss diets has not been established. Although low-fat diets have traditionally been promoted for weight loss, two randomized controlled trials found that subjects on low-carbohydrate diets (<30 g/day of carbohydrate) lost more weight at 6 months than subjects on low-fat diets (19,20). However, at 1 year, the difference in weight loss between the low-carbohydrate and low-fat diets was not significant and weight loss was modest with both diets. Changes in serum triglyceride and HDL cholesterol were more favorable with the low-carbohydrate diets. In one study, those subjects with type 2 diabetes demonstrated a greater decrease in A1C with a low-carbohydrate diet than with a low-fat diet (20).

減量食事法における最適な主要栄養素の割合は、確立していない。伝統的には低脂肪食が体重減少を推進してきたが、2篇の無作為対照研究では低炭水化物食(1日30g未満)が、6ヶ月の時点で低脂肪食より体重減少が顕著であった。しかるに1年の時点では、低炭水化物食と低脂肪食との間で体重減少の有意差はなく、体重減少は両食事法とも平均的であった。血漿TGとHDLの変化は、低炭水化物食でより良好であった。ある研究では、2型糖尿病において低炭水化物食は、低脂肪食よりすぐれたA1cの減少が得られた。

A recent meta analysis showed that at 6 months, low-carbohydrate diets were associated with greater improvements in triglyceride and HDL cholesterol concentrations than low-fat diets; however, LDL cholesterol was significantly higher on the low-carbohydrate diets (21). Further research is needed to determine the long-term efficacy and safety of low-carbohydrate diets (13).

 近年のメタ回析では、6か月の時点では、低炭水化物食は低脂肪食より、TGやHDLを著しく改善した。しかるにLDLは低炭水化物食で有意に高かった。低炭水化物食の長期的な有効性や安全性についてさらなる研究が必要である


NUTRITION RECOMMENDATIONS FOR THE MANAGEMENT OF DIABETES (SECONDARY PREVENTION)
Low-carbohydrate diets, restricting total carbohydrate to <130 g/day, are not recommended in the management of diabetes. (E)

 炭水化物を1日130g未満に制限する低炭水化物食は、糖尿病の治療には推奨できない(E)

Although there are no data specifically in patients with diabetes, diets restricting total carbohydrate to <130 g/day are not recommended in the management of diabetes.

特に糖尿病に限った研究データがないのであるが、炭水化物を1日130g未満に制限する低炭水化物食は、糖尿病の治療には推奨できない

Evidenceの解説
http://care.diabetesjournals.org/content/29/suppl_1/s4/T1.expansion.html

読めばわかるように、過体重/肥満の治療に関してはevidence-B で推奨していなかったが、糖尿病の治療にはevidence-Eの次元であった。低炭水化物食には6ヶ月間の有効性を認めて一定の評価を与えており、『注意喚起』しているわけでなく、「決して糖尿病患者が実践することのないように指導すべき」とは解釈できない。2007年のJAMA;297(9):969-977 のChristopher 論文" A to Z Study "により、ADAは2008年1月より低炭水化物食の1年間の有効性を推奨し、2011年よりは2年間の有効性にまで延長された。2年を超える長期間にわたる調査を行った研究論文の数は現時点では不十分である。
結論的には、短期間の安全性と有効性が積もり積もって、その後長期間の推奨へと進展していった
2013/02/20(Wed) 16:47 | URL | 精神科医師A | 【編集
清野裕の糖質制限批判論文(4)
B) 食事摂取基準(2005)について
 さらに大きな間違いは、本文に「第六次改定日本人の食事摂取基準」などと記載し、引用文献欄には「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と記載したことである。「第六次改定日本人の栄養所要量-食事摂取基準」は1999年6月28日に答申され、2000~2004年度適用であった。食事摂取基準(2005) は2004年11月22日に公表され、2005~2009年度に適用された。2007年当時、第六次改定はすでに前世紀の遺物となっており、食事摂取基準(2005)に沿って解説しないとおかしいはずである。食事摂取基準の内容すら理解できないようでは栄養科学生以下である。
 従来からの“栄養所要量”という用語が欠乏の回避を中心とする考え方につながるということから、食事摂取基準(2005) では“所要量”という用語は用いなくなった。5大栄養素については、推定平均必要量・推奨量・目安量・目標量・上限量のうち一つ以上が設定された。
炭水化物の目標量は、50%以上70%未満と定められた。この決め方は、①必要なエネルギー量を決定、②必須アミノ酸、必須脂肪酸を摂取するため蛋白質と脂質を目標量だけ摂取、③残りのエネルギーを炭水化物で摂取すると目標量は、50%以上70%未満となった。
また脂質目標量(下限)の項目には、「低脂肪/高炭水化物食は食後血糖値および血中中性脂肪値を増加させ、血中HDL-コレステロール値を減少させる。健常人において、このような食事をしても、動脈硬化症、肥満、糖尿病が増加することを示す報告はないが、長期間にわたってこのような血中脂質プロフィールが続くと、冠動脈性心疾患のリスクを高くするのは確実である」との記載がある。
食事摂取基準(2005)のどこを読んでも「総エネルギーの少なくとも55%以上であることが望ましい」とは書かれていない。

*   *

結論的には、この論文には相当な間違いがある。ちなみに筆頭著者の幣憲一郎氏は、2005年6月30日に尾池和雄京大総長(当時)の栄養指導を行っている。
http://homepage2.nifty.com/cat-fish/cr060430.html
尾池氏は、「総長カレー」の発案者だが、糖質制限のカレーをぜひ食べていただきたいものである
2013/02/20(Wed) 16:48 | URL | 精神科医師A | 【編集
素晴らしい提言です!
糖質を良いもの必要なものと言って糖尿病を悪化させてきたことが、明らかになれば、いずれ責任を取ることになリます。イタイイタイ病や水俣病と結局は同じで有害物質を有害と知りながらあるいは知ろうとしないで患者を増やして悪化させてきた罪は重いことものになるでしょう。
2013/02/20(Wed) 17:27 | URL | 千葉の産婦人科医M | 【編集
こんな事例ですが
江部先生。長野県須坂市在住の身長164cm 体重53.5kg 59歳男性です。昨年10月末にHbA1Cが11.0で糖尿病発覚。病院に行き診察を受け、DPP4阻害薬を2週間続けるも効果なく入院となりました。入院中に江部先生のサイトを見つけ熟読そして極力糖質摂取をせずにいたところ、アセトンが陽性の検査結果を見た担当医師(院長)と話をしたら激怒され、「糖質を取らなければ内蔵エネルギーはどうする!糖質制限等されるのは迷惑!」と散々な結果。医者を変えても「糖質制限はあまりお勧めしない」と言われましたが、実施しています。昨日(2/19)の診察結果。僅か3ケ月ですがHbA1c 11.0→5.8平均血糖値食前   245→ 130前後 食後2時間 280→ 150前後。インスリン8単位がフリー。カロリー制限食をしていたら未だどうなっていたか?正に医師の責任は?江部先生ありがとうございます。
2013/02/20(Wed) 18:42 | URL | じゅんさん | 【編集
医師も患者も賢く
江部先生の日本糖尿病学会への提言大賛成です 江部先生のブログもHPもすばらしいのは、よく更新されることです 私の糖尿病も1998.8・HbA1c11.4で教育入院以来、1600kcal・炭水化物60%でmaxインスリン71単位も打っても食後血糖は200以下はありませんでした 2011.5江部先生の「主食をやめると健康になる」1400円を読んで、しっかり理解して実行しました=幸い、先生の診察も2011.6.20以来、月1回して頂いています その結果、食後血糖ピーク150 空腹時血糖90 HbA1c6.2 BMI22になりました お金の話で恐縮ですが、2型インスリン患者は毎月1680点を支払っています=でも炭水化物60蛋白質20脂質20を続けている限り、糖尿病が改善することはありません 私のインスリンは今たった1日6単位ですが、すでに2個の腎臓くんは壊れておりステージ5の腎不全に進んでしまっています 日本糖尿病学会・認定医・食品交換表編集者のみなさん、ぜひ、江部先生の提言を科学者として謙虚に聞いて下さい
2013/02/20(Wed) 19:56 | URL | 柚木信也 | 【編集
溜飲が下がる思いです
江部先生 机下

私は一面識も無い医師(江部先生)のブログ上や書籍に頼り定期的に診察を受けている医師を欺いて、糖質制限で劇的な改善を達成しました。
ありがとうございます。


有意義且つ勇気のある御発言に感謝し同時に全国の自称専門医が先生の主張に従うことを強く願います。
私見ではありますが、医師の道を目指す者の多くは大量の勉強時間を必要とします。
そしてその目的を果たすの者は卓越した記憶力を有する者が殆どです。
要するに「お勉強ができる」学生が医師の道を進む事ができ、思想の強い者は脱落する傾向に有ると感じます。
私の担当医の総合病院の専門医も、毎回教科書の朗読と決まりきったカロリーの説明です。
自己の思想が全くなく驚きます。
私たち法的な世界に生きる者は、執行に先立ち個人の権利に付いての説明と免責事項の説明は必須です。
医師だけが責任を追及されず、医師法によって加護される事実は極めて不自然に感じます。
何れにせよ今回の江部先生の御発言は、医師の世界に於いては、極めて異例な発言でありますが、これが事実であり否定する科学的根拠が認められない現実を激しく追及すべきです。
今回の記事が一日も早く実現さえる事を強く願って止みません。

以上



2013/02/20(Wed) 22:26 | URL | daniel | 【編集
糖尿病学会への提言
 江部先生の「糖尿病学会へのご提言」に全面的にエールを送らせていただきます。(ノ-o-)ノ

 湿潤療法ともども、いよいよ「集団訴訟」が視界に入ってきました。
2013/02/20(Wed) 23:20 | URL | ライフワーク光野 | 【編集
Re: 食後の尿糖
まりん さん

2012年12月頃、1型糖尿病を発症した可能性があります。
早急に、血液検査をして、必要ならインスリン注射で、いまある危機をまず乗り越えることが
必要です。
2013/02/21(Thu) 00:06 | URL | ドクター江部 | 【編集
全くもって、仰る通り
1型のみいこです。
何度も同じようなコメントで恐縮ですが、日々新たな読者(患者)さんがいらっしゃると思いますので…


私も思いはただひとつ、
選択肢を与えて欲しいんです!!

本来、手術にだって投薬、輸血にだって、拒否権があるはずです。


入院時のカロリー制限食でさえ、
朝はパンかご飯か、
牛乳かヨーグルトか、
選べます。

なら炭水化物要らないも認めて欲しい。

私にとっての「毒」を、
脂や塩より体に良いはずだと言って(思い込んで)
さあ食えやれ食えといい、上がるに違いない血糖はインスリンを増やせば良い、
挙げ句低血糖→そしてまたブドウ糖毒を飲んでから注射だって!?

私にはもう、どれだけの糖質がいくら血糖値を上げて、何単位の注射でいくら下がるか、ちゃんと解ってるんです!!

明確にアレルギーとして症状が出るなら決して食べろとは言われないだろうに…
でも私には消化できないんだし、それが明らかに体に悪影響なんだから、
アレルギーみたいなもんですよね!?

それなのに食べろって言うからには、今流行りの逆療法で、少しずつ毒を入れて免疫力を作る…



わけないでーす!!(笑)



私は今の何の改善もなく、ジリジリ悪化して、でもガマンしての精神的苦痛も進んでいく今の主流療法より、
少しでも新しい方法で、
可能性を試したい。

話題のips細胞だってそうです。

もしかしたら、私の死んでしまったβ細胞が復活できるのかもしれない。
(マウス実験ではジャヌビア服用で増えた説があるとか!?)

いつかのその日まで、
合併症にならないようコントロールするために、
現段階では糖質制限が、
私には合っている。

でも砂糖、脂、塩、カロリーを厳しく制限できても、
炭水化物が糖質だって知ってる患者さんは少ないと思います。

健康な人には良くても、
糖尿人には砂糖をそのままなめてるのと同じだということ…

病院関係者に解らないはずがないと思うのですが…
2013/02/21(Thu) 00:09 | URL | みいこ | 【編集
もうゴチャゴチャ言わんと糖質制限をやってみろとしか言いようがない。

ちょっとぐらいの効果の差ならここまでは言わへんよ。

私自身は糖尿病ではないけどスーパー糖質制限食です。
2013/02/21(Thu) 08:58 | URL | マキマキ | 【編集
Re: 清野裕の糖質制限批判論文(4)
精神科医師A さん

貴重な情報をありがとうございます。
明日、記事にしたいと思います。
2013/02/21(Thu) 18:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
京都大学医学部付属病院
www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/outline/vision.html

【患者の権利に関する宣言】

本院は、医の倫理と病院の理念に基づき、患者の権利を尊重します

① 人としての尊厳を保ちながら、良質の医療を受ける権利

② 充分な説明と情報提供を受け、自らの意思で治療法などを決定する権利
2013/02/22(Fri) 09:05 | URL | 精神科医師A | 【編集
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