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三重東洋医学研究会・三重大学医学部にて糖質制限食のお話し
こんにちは。

2013年1月31日(木)は、三重東洋医学研究会 第29回定例漢方勉強会の講師として、18:30~20:30まで三重大学医学部臨床第一講義室でお話ししてきました。

演題は「糖質制限食のお話しと・・・少し漢方と腎不全のお話し」としました。

まず漢方生薬の黄耆が主薬である「養腎降濁湯」の投与で、2.6mg/dlだったクレアチニンが5年間2mg/dl未満を保っている症例を報告しました。

その後は、糖質制限食の有効性と安全性の話、糖尿病・動脈硬化・癌・生活習慣病と糖質制限食の話など・・・
75分間の講演をしました。

講演のあとは、30分間の質疑応答で盛り上がりました。

日頃20~30名の参加者なのが、今回は、三重大学のドクターを中心に50名以上にご参加いただき、資料が足りなくなって追加したそうで、嬉しい限りです。

やはり糖質制限食が三重大学でも話題になっているようです。

三重大学大学院医学系研究科・システム神経学教授の山本哲朗先生に座長を務めて頂きました。
山本先生は、京大医学部の同級生です。

山本先生に声をかけて頂き、三重在住の、京大医学部の同級生、中村先生、斉藤先生も駆けつけてくれました。

勉強会のあとは、場所を移してワインバーで4人で宴会でしたが、私と中村先生は糖質制限食でした。

中村先生は、糖質制限食実践で12kgの減量に成功されてます。

4人で、ブルゴーニュ1本、ボルドー1本、トスカーナ1本飲んで、たっぷり食べました。

特にタンシチューは美味しかったです。(⌒o⌒)v

午後11:01の近鉄特急に乗って、名古屋着11:51、名古屋マリオットアソシアホテルに宿泊して、2月1日、名古屋から江部診療所に出勤しました。

おおいに飲んで食べて喋ったらしくて、朝起きたら声が嗄れて、歌はとても歌えない状態でしたが、久しぶりに旧交を温め、とても楽しい一日でした。 (^^)


江部康二



2017年7月、追加
養腎降濁湯で腎機能が一旦、改善しても、半年~1年くらいで、再び悪化する症例もあり、
なかなか一筋縄ではいきません。
なお、多発性嚢胞腎の場合は、嚢胞による物理的な腎障害なので、効果がでにくいです。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖尿病と目の病気との関係
江部先生こんばんわm(_ _)m先生のブログ・著書いつも拝見しております。私は38歳で江部先生よりも病歴の長い糖尿人です。糖質制限6ヶ月目に入りました。まだ初心者ではありますが、ストイックに実践しております。お陰様で体重も90→54キロとなり、ヘモグロビンの数値も4%台前半をキープしており、今年1月の定期検診でジャヌビアの服用が無くなりました。現在はベイスンのみです。本当に先生には感謝です。質問なのですが、タイトルにも書きましたように、糖尿病と目の病気についてです。糖尿病の合併症として網膜症がありますが、それ以外に糖尿病と関係する目の病気はありますでしょうか?私は「高眼圧症」(網膜症はありません)で月に一度、眼科を受診しているのですが、通院し始めて6年ほどになります。その間様々な種類の目薬を試しましたが眼圧が下がらず(極端に上がることもありませんでしたが)何故だろうといつも思っていました。ところが、糖質制限を始め体重が減るとともに眼圧も下がり、現在はギリギリではありますが、正常範囲を保っています。勿論、目薬により眼圧の上昇を抑えていたこともあるでしょうが、糖質制限により減量したこと以外思い当たることがありません。そして高眼圧が元で緑内障になるケースが多くあると思いますが、以前何かで糖尿病と緑内障の関係について観た記憶があり、先月の定期検診で眼科医に尋ねましたが、あまり関係はないとの返答。因みに私の叔母も同じく糖尿人で 高眼圧症です。糖尿病と高眼圧症または緑内障…関係性はあるのでしょうか?専門外かもしれませんが、お教えいただけたらと思います。
2013/02/01(Fri) 22:51 | URL | ほっとろぉど | 【編集
講演会お疲れ様でした。
50名のドクターが参加されたとはすごいですね。

ところで質問なのですが、先日会社の健康診断で空腹時血糖値(といっても計測する30分前に飴玉をいくつか食べてしまいましたが…)が65でした。

基準値よりやや低めのようですが、問題ないでしょうか。
私の場合は糖質を積極的に摂取した方が良いのでしょうか?
2013/02/02(Sat) 00:48 | URL | スヌーピー | 【編集
健康診断にて
いつも楽しく拝見させていただいております。
私は45歳男性で、糖尿病ではありませんが、去年の10月頃から糖質制限食を開始しました。
糖質制限食を行う前からみると体重も5kgほど減少し、今ではBMIが22辺りで安定し、胃もたれなどもなくなりとてもいい状態です。

ところが去年の11月の健康診断で、尿酸値が高く(8.6mg/dl)医師から糖質制限食が原因だからと一般的な食事を推奨されました。
しかし、こちらのサイトで、糖質制限食を続ければ尿酸値も改善する旨書かれていましたので、
痛風発作対策の為に日々アルカリ性食品を沢山摂るように心がけ、それから3ヶ月間糖質制限食を継続しました。
たんぱく質は、肉を中心に食べていましたが、最近は魚も食べるようにしています。

今回再検査を受けた結果、変わった値のうち主だったものを下記に示します。
尿酸 8.6 → 8.1
中性脂肪 113 → 44
HDLコレステロール 60 → 73
LDLコレステロール 101 → 152
尿素窒素 前回検査項目なし 今回 36.6

医師からは、尿酸値は下がっているが、このLDLコレステロール値の上昇は異常で、状況としては以前より深刻なので、
すぐにでも糖質制限食をやめるように言われました。
参考までに私のコレステロール値は、3年ほど前までは現在よりも値が低く、HDLコレステロールが60未満、LDLコレステロールが70未満でした。

再度こちらのサイトで調べたところ、「一過性に血清コレステロール値が上昇する人もありますが、肝臓で調整するので、
半年~1年~2年ていどで補正されます。」という記載がありました。
また、尿素窒素についても「30mg/dl程度なら生理的で正常値と考えてOK」と書いてありました。

しかし、LDLコレステロールがここまで高い状態が1年以上も続くようでは、尿酸値も高いこともあり、動脈硬化などが非常に心配です。
また、尿素窒素も、30mg/dlを大きく上回っています。

この状態で糖質制限食を続ける事は問題ないのでしょうか?

また、更に3ヶ月後に検査を受けるように言われましたが、できれば糖質制限に理解のある医師から診断を受けられれば、と思います。
私は福岡市周辺在住ですが、福岡県で糖質制限食を指導している医師をご存知でしたら、教えて頂けると大変ありがたいです。
よろしくお願いいたします。
2013/02/02(Sat) 00:57 | URL | よしくん@福岡 | 【編集
Re: 海外滞在について。
まゆ さん

ご質問の件に関しては、私はアドバイスできる立場にありません。
母上の主治医とご家族でよくご相談されて結論をだすのが妥当と思います。
2013/02/02(Sat) 17:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
スヌーピー さん

あめ玉に含まれる少量の糖質で、追加分泌インスリンの第一相がでて、
あめ玉の糖質が相対的に少なかったので、血糖がやや下がった可能性があります。

肝臓の糖新生が開始されて、基準の血糖値に回復する途中の段階と思います。
特に問題はないと思います。
2013/02/02(Sat) 17:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 健康診断にて
よしくん@福岡 さん

腎機能に関して、血清クレアチニン値と血清シスタチンC値を検査して
それが正常なら、腎機能は大丈夫です。

尿酸は既に下がりかけています。
LDLコレステロールも、高血糖・高血圧・肥満・タバコ・過去の心臓病の既往・・・など
他のリスク要因がなければ、190mg/dlまでは、問題ありません。

山田明広先生とご相談ください。


山田明広先生 
循環器科 漢方・鍼灸
香椎内科診療所 
福岡市東区香椎駅東4-26-2
092-672-0808 代表

2013/02/02(Sat) 17:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生

お忙しい中のお返事ありがとうございます。
大変参考になりました。

検査項目に入っていない項目もありましたので再検査が必要ですが、LDLコレステロールに関しては安心できました。

紹介もしてくださいまして感謝いたします。
これで安心して糖質制限食が続けられそうです。

今回は本当にありがとうございました。
2013/02/03(Sun) 13:59 | URL | よしくん@福岡 | 【編集
三重県での理解
三重大の医師が 多数参加とのこと。
三重に住む者として 嬉しい情報です。
三重では 糖質制限に理解のある医師を
検索しても みつけられないので
今後 増えていくことを期待しています。
2013/10/25(Fri) 22:36 | URL | ひろりん | 【編集
Re: 三重県での理解
ひろりん さん

安井広迪先生は糖質制限食に理解のある医師で漢方にも精通しておられます。

安井広迪先生
〒510-0091 三重県四日市市北浜町7-8
安井医院 059-353-3181
2013/10/26(Sat) 17:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
運動(剣道)にて若干血糖が上がってしまう事?
江部先生 いつもお世話になります。
著書、ならびに講演会にも参加させていただいております。

現在年齢は50歳。糖尿との診断は31歳。糖質制限食(朝、夕。昼食は外食です)11年(途中単身赴任などあり、ここ5年は平日は朝、夕、土日はスーパー糖質制限)です。現在A1Cは6.8です。インシュリンは7年 アピドラ+ランタス使用しております。

さて、今般質問させていただきたいのは、日曜日に朝食後(スーパー)に剣道の稽古に参加します。実質の激しい稽古時間は(とはいえ50歳で五段程度ですので、プロの激しさではありません 笑)1時間弱となります。

稽古では水、お茶のみを約500cc摂取します。

帰宅後血糖を計測しますと150程度と、剣道参加しない時には120程度に比べ明らかに30程度高くなっております。

非常に不思議に思っております。ストレスでも血糖は上昇すると聞きますが、確かにアドレナリンは出まくっているかもしれませんが、あまりストレスとは感じておりません。

先生に質問させていただきたいのは

①こういった事例がありますでしょうか?

②気にするほどのことではないのでしょうか?

ご享受の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2013/10/26(Sat) 18:09 | URL | ピーナッツ | 【編集
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