2013年01月25日 (金)
こんばんは
2012年08月29日 毎日新聞の東京朝刊に面白い記事が載っていました。
縄文人の虫歯が結構多かったというお話です。
具体的には縄文人の虫歯率は8.2%で、40%を超える現代人や、農耕が始まった弥生時代の16.2~19.7%よりは低いのです。
しかし、先史時代のアメリカ先住民や近現代のイヌイットが3%未満であるのに比べると、縄文人の虫歯の多さは際だっています。
とても興味深かったので、藤田尚先生の「古病理学辞典」2012年(同成社)を購入して読んでみました。
縄文人:12000~2300年前 狩猟採集 虫歯率8.2%
弥生人(土井ヶ浜):2000年前 農耕 虫歯率19.7%
弥生人(三津):2000年前 農耕 虫歯率16.2%
現代日本人:1993年 虫歯率31.3%
アメリカ先住民:7600年前 狩猟採集 虫歯率0.4%
アメリカ先住民:3000年前 狩猟採集 虫歯率2.4%
オーストラリア先住民:近代 狩猟採集 虫歯率4.6%
イヌイット(グリーンランド):近代 狩猟採集 虫歯率2.2%
イヌイット(アラスカ):近代 狩猟採集 虫歯率1.9%
農耕開始して、穀物(糖質)を食べ始めて、虫歯が倍以上に増加したのは日本だけではなく、世界中で確認されています。
虫歯菌の代表として知られるストレプトコッカス・ミュータンスの餌は糖質なので、さもありなんです。
縄文人は、「狩猟」「採集」「漁労」の、3者が生業であり、ドングリや栗など堅果類を結構食べていました。
これらには、糖質が一定量、含まれています。
日本の旧石器時代人(9万年前~16000前)の生業は、狩猟(ナウマン象、マンモス、エゾ鹿・・・)であり
糖質はほとんんどなく、虫歯率もほぼゼロでした。
ちなみに旧石器時代のほとんどは、地球はウルム氷期と呼ばれる寒い時期で日本列島全体が針葉樹林に覆われており、どんぐりや栗など堅果類はないので採集不能だったのです。
日本の縄文時代でも、北海道の住民には虫歯が少なく2.4%くらいで、イヌイットやアメリカ先住民と同じくらいでした。
北海道には落葉樹がなくて針葉樹林であり、ドングリや栗がなかったので、青森以南の縄文人が「狩猟」「採集」「漁労」の3者が生業だったのに対して北海道縄文人は「狩猟」「漁労」の2者が主で「採集」がほとんどなかったことが、虫歯率が低かった理由です。
アメリカ先住民、オーストラリア先住民、イヌイットの虫歯率が低かったのも縄文人に比べて糖質摂取量が少なかったからです。
げに、糖質恐るべしですね。
江部康二
http://mainichi.jp/feature/news/20120829ddm014040189000c.html
歴史・迷宮解:歯から探る昔の健康/中 縄文、虫歯の陰に歯周病=佐々木泰造
毎日新聞 2012年08月29日 東京朝刊
甘いお菓子を食べる現代人に特有と思われがちな虫歯だが、自然とともに生きた縄文時代人も悩まされていた。藤田尚・新潟県立看護大准教授(47)=自然人類学=が遺跡から出土した古人骨を調べ、昔と今の虫歯のでき方を比較した。虫歯を予防するためには、単にヘルシーな自然食にすればいいというわけではなさそうだ。
縄文時代の早期から晩期までの13遺跡から出土した195体の歯3295本を藤田さんが調べたところ、虫歯が占める割合は8・2%だった。40%を超える現代人よりははるかに低いが、3%に満たない先史時代のアメリカ先住民や近現代のイヌイットに比べると、狩猟採集民としては突出して高い。
その原因として考えられるのが、植物食への依存だ。農耕社会では虫歯が激増することが世界的に知られている。日本列島の古人骨では、稲作農耕が始まった弥生時代の山口県・土井ケ浜遺跡で19・7%、佐賀県・三津遺跡で16・2%、古墳時代8・3%、室町時代14・6%、江戸時代12・1%と報告されている。
炭水化物を多く含む食物は虫歯の原因となりやすい。虫歯の病原菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)が出す酵素によって、ショ糖から不溶性グルカン(バイオフィルム)というねばねばした物質が作られる。そこに他の細菌が付着して増殖し、歯垢(しこう)(プラーク)となる。ここで作られた酸が歯のカルシウム分を溶かす。
縄文人が食べかすを捨てた貝塚の考古学調査によって、縄文人はカロリー摂取を炭水化物に富んだ植物食に頼っていたとされている。クリなど木の実のでんぷんを主成分とする「縄文クッキー」は歯に引っ付きやすい。縄文人は炭水化物を虫歯になりやすい調理方法で食べていたようだ。
2012年08月29日 毎日新聞の東京朝刊に面白い記事が載っていました。
縄文人の虫歯が結構多かったというお話です。
具体的には縄文人の虫歯率は8.2%で、40%を超える現代人や、農耕が始まった弥生時代の16.2~19.7%よりは低いのです。
しかし、先史時代のアメリカ先住民や近現代のイヌイットが3%未満であるのに比べると、縄文人の虫歯の多さは際だっています。
とても興味深かったので、藤田尚先生の「古病理学辞典」2012年(同成社)を購入して読んでみました。
縄文人:12000~2300年前 狩猟採集 虫歯率8.2%
弥生人(土井ヶ浜):2000年前 農耕 虫歯率19.7%
弥生人(三津):2000年前 農耕 虫歯率16.2%
現代日本人:1993年 虫歯率31.3%
アメリカ先住民:7600年前 狩猟採集 虫歯率0.4%
アメリカ先住民:3000年前 狩猟採集 虫歯率2.4%
オーストラリア先住民:近代 狩猟採集 虫歯率4.6%
イヌイット(グリーンランド):近代 狩猟採集 虫歯率2.2%
イヌイット(アラスカ):近代 狩猟採集 虫歯率1.9%
農耕開始して、穀物(糖質)を食べ始めて、虫歯が倍以上に増加したのは日本だけではなく、世界中で確認されています。
虫歯菌の代表として知られるストレプトコッカス・ミュータンスの餌は糖質なので、さもありなんです。
縄文人は、「狩猟」「採集」「漁労」の、3者が生業であり、ドングリや栗など堅果類を結構食べていました。
これらには、糖質が一定量、含まれています。
日本の旧石器時代人(9万年前~16000前)の生業は、狩猟(ナウマン象、マンモス、エゾ鹿・・・)であり
糖質はほとんんどなく、虫歯率もほぼゼロでした。
ちなみに旧石器時代のほとんどは、地球はウルム氷期と呼ばれる寒い時期で日本列島全体が針葉樹林に覆われており、どんぐりや栗など堅果類はないので採集不能だったのです。
日本の縄文時代でも、北海道の住民には虫歯が少なく2.4%くらいで、イヌイットやアメリカ先住民と同じくらいでした。
北海道には落葉樹がなくて針葉樹林であり、ドングリや栗がなかったので、青森以南の縄文人が「狩猟」「採集」「漁労」の3者が生業だったのに対して北海道縄文人は「狩猟」「漁労」の2者が主で「採集」がほとんどなかったことが、虫歯率が低かった理由です。
アメリカ先住民、オーストラリア先住民、イヌイットの虫歯率が低かったのも縄文人に比べて糖質摂取量が少なかったからです。
げに、糖質恐るべしですね。
江部康二
http://mainichi.jp/feature/news/20120829ddm014040189000c.html
歴史・迷宮解:歯から探る昔の健康/中 縄文、虫歯の陰に歯周病=佐々木泰造
毎日新聞 2012年08月29日 東京朝刊
甘いお菓子を食べる現代人に特有と思われがちな虫歯だが、自然とともに生きた縄文時代人も悩まされていた。藤田尚・新潟県立看護大准教授(47)=自然人類学=が遺跡から出土した古人骨を調べ、昔と今の虫歯のでき方を比較した。虫歯を予防するためには、単にヘルシーな自然食にすればいいというわけではなさそうだ。
縄文時代の早期から晩期までの13遺跡から出土した195体の歯3295本を藤田さんが調べたところ、虫歯が占める割合は8・2%だった。40%を超える現代人よりははるかに低いが、3%に満たない先史時代のアメリカ先住民や近現代のイヌイットに比べると、狩猟採集民としては突出して高い。
その原因として考えられるのが、植物食への依存だ。農耕社会では虫歯が激増することが世界的に知られている。日本列島の古人骨では、稲作農耕が始まった弥生時代の山口県・土井ケ浜遺跡で19・7%、佐賀県・三津遺跡で16・2%、古墳時代8・3%、室町時代14・6%、江戸時代12・1%と報告されている。
炭水化物を多く含む食物は虫歯の原因となりやすい。虫歯の病原菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)が出す酵素によって、ショ糖から不溶性グルカン(バイオフィルム)というねばねばした物質が作られる。そこに他の細菌が付着して増殖し、歯垢(しこう)(プラーク)となる。ここで作られた酸が歯のカルシウム分を溶かす。
縄文人が食べかすを捨てた貝塚の考古学調査によって、縄文人はカロリー摂取を炭水化物に富んだ植物食に頼っていたとされている。クリなど木の実のでんぷんを主成分とする「縄文クッキー」は歯に引っ付きやすい。縄文人は炭水化物を虫歯になりやすい調理方法で食べていたようだ。
2013アムール・デゥ・ショコラ大好き!に行ってきました!すごい人・人・人でビックリしました!!しかも9割がた女性!(バレンタイン近いしと思いながら・・・)
そのなかで人の波をかき分けながら、やっとみつけた『菓子職人』!手に入れた「セカンド・ゼロ」!!「ショコラ・デゥ・ゼロ」と迷いましたが、次回買おうと思い「セカンド・・・」にしました。
スタッフの方は『糖尿病の方に安心のチョコレートです。砂糖は使っていません』って宣伝しながら販促してました!
江部先生が来るんですよね?って聞くと、『はい、来月来る予定です』と即答され、周知されているんだと思いました。
これホントにノンシュガーって思えるくらい甘くてとろけるような味で、「セカンド・ゼロ」は5種類の味が楽しめ、購入して良かったです!
そのなかで人の波をかき分けながら、やっとみつけた『菓子職人』!手に入れた「セカンド・ゼロ」!!「ショコラ・デゥ・ゼロ」と迷いましたが、次回買おうと思い「セカンド・・・」にしました。
スタッフの方は『糖尿病の方に安心のチョコレートです。砂糖は使っていません』って宣伝しながら販促してました!
江部先生が来るんですよね?って聞くと、『はい、来月来る予定です』と即答され、周知されているんだと思いました。
これホントにノンシュガーって思えるくらい甘くてとろけるような味で、「セカンド・ゼロ」は5種類の味が楽しめ、購入して良かったです!
2013/01/26(Sat) 06:17 | URL | もうアカン | 【編集】
先生おはようございます!
糖質制限初めて2ヶ月、もうすぐで3ヶ月経とうとしていますが、始めるまでは、体重は多かったものの、毎朝快便(汚い話ですみません。)多いときは、1日三回とか出ていた便が、1日出るかでないか、へたしたら二日三日出なかったりと言う感じです。
便秘の改善は水分を1日2㍑は飲まなきゃいけないでしょうか?教えてくださいm(__)m
糖質制限初めて2ヶ月、もうすぐで3ヶ月経とうとしていますが、始めるまでは、体重は多かったものの、毎朝快便(汚い話ですみません。)多いときは、1日三回とか出ていた便が、1日出るかでないか、へたしたら二日三日出なかったりと言う感じです。
便秘の改善は水分を1日2㍑は飲まなきゃいけないでしょうか?教えてくださいm(__)m
江部先生 おはようございます
虫歯の話興味深いです。
私も糖質制限を始めてから、歯磨きが楽になったことを実感しています。
ところで、ベータ化したでんぷんは消化されにくいから食物繊維と同じ働きをして血糖値を上げないというダイエット法は、いかがなものでしょうか?
冷やしたご飯が血糖値を上げないなら、冷たいケーキも冷めたクッキーも同じでは?となるはずですよね。
虫歯の話興味深いです。
私も糖質制限を始めてから、歯磨きが楽になったことを実感しています。
ところで、ベータ化したでんぷんは消化されにくいから食物繊維と同じ働きをして血糖値を上げないというダイエット法は、いかがなものでしょうか?
冷やしたご飯が血糖値を上げないなら、冷たいケーキも冷めたクッキーも同じでは?となるはずですよね。
2013/01/26(Sat) 08:00 | URL | にこっと | 【編集】
むうちゃん
葉野菜を主に、食物繊維をしっかり摂りましょう。
水を飲むのもいいです。
通常、腸内細菌が、糖質制限食に適応し、一旦便秘となった場合も
3ヶ月~6ヶ月で、便秘改善することが多いです。
葉野菜を主に、食物繊維をしっかり摂りましょう。
水を飲むのもいいです。
通常、腸内細菌が、糖質制限食に適応し、一旦便秘となった場合も
3ヶ月~6ヶ月で、便秘改善することが多いです。
2013/01/26(Sat) 08:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
居住する地域や時代別の虫歯の考察、面白いです。こんな調査研究をされている方がいらっしゃるということもまた興味深いです♪
ただいま、精神科医師Aさんからいただいた古い文献を読むのが面白くてどんどんいろいろ遡っています、ほんとに、現代の知識を持って過去を振り返るといろいろ見えてきますよね。
ただいま、精神科医師Aさんからいただいた古い文献を読むのが面白くてどんどんいろいろ遡っています、ほんとに、現代の知識を持って過去を振り返るといろいろ見えてきますよね。
はじめてメールします。
先日、先生の「糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の「糖質制限」給食」を購入しました。
主人についてですが、
現在、インドネシア在住、54歳、身長165cm、体重76キロ。
5年ほど前から糖尿病と診断を現地で受け、
内服薬での治療をしております。
2年前に、マレーシアにて、心臓にステントを入れております。
現在、処方されている薬が、
Gulucovance 500mg 1日1錠を2回
Caduet 10mg/40mg 半錠を1日1回
plavix 75mg ・ caedio aspirin 100mg を隔日1錠を1日1回です。
しかしながら、食事制限については、ほぼできていない状態で、(本人曰く、接待が多い)
現在、空腹時血糖 110mg から140mg 辺り、
昨日、測定しましたところ、
夕食後1時間血糖は、244mg
夕食後2時間血糖は、204mgもありました。
今朝の空腹時血糖は、143mg でした。
根本的に食事を見直さないといけないと決意し、
本日から糖質制限食を実行しようと思いますが、
いままで服用している薬は、このままでよろしいのでしょうか?
先生のブログを見ていると、glucovance は、結構強い薬の気がして、、、。
でも、この強い薬を飲んでも、血糖値コントロールができていないとなると、
かなり重症だと思いますが、いかがでしょう。
本人は、のんきに構えており、海外なので、
日本とは、薬や治療の事情も違い、悩んでおります。
どうぞよろしくご教授ください。
先日、先生の「糖尿病・肥満を克服する 高雄病院の「糖質制限」給食」を購入しました。
主人についてですが、
現在、インドネシア在住、54歳、身長165cm、体重76キロ。
5年ほど前から糖尿病と診断を現地で受け、
内服薬での治療をしております。
2年前に、マレーシアにて、心臓にステントを入れております。
現在、処方されている薬が、
Gulucovance 500mg 1日1錠を2回
Caduet 10mg/40mg 半錠を1日1回
plavix 75mg ・ caedio aspirin 100mg を隔日1錠を1日1回です。
しかしながら、食事制限については、ほぼできていない状態で、(本人曰く、接待が多い)
現在、空腹時血糖 110mg から140mg 辺り、
昨日、測定しましたところ、
夕食後1時間血糖は、244mg
夕食後2時間血糖は、204mgもありました。
今朝の空腹時血糖は、143mg でした。
根本的に食事を見直さないといけないと決意し、
本日から糖質制限食を実行しようと思いますが、
いままで服用している薬は、このままでよろしいのでしょうか?
先生のブログを見ていると、glucovance は、結構強い薬の気がして、、、。
でも、この強い薬を飲んでも、血糖値コントロールができていないとなると、
かなり重症だと思いますが、いかがでしょう。
本人は、のんきに構えており、海外なので、
日本とは、薬や治療の事情も違い、悩んでおります。
どうぞよろしくご教授ください。
大阪府吹田市・清水クリニック
http://www.shimizu-clinic.biz/blog/
岐阜市・上久保内科クリニック
http://kamikubo.exblog.jp/
いずれも興味ある記事を掲載しています。清水Drの縄文時代の炭水化物に関する記述は antithesis として興味深いです
http://www.shimizu-clinic.biz/blog/
岐阜市・上久保内科クリニック
http://kamikubo.exblog.jp/
いずれも興味ある記事を掲載しています。清水Drの縄文時代の炭水化物に関する記述は antithesis として興味深いです
2013/01/26(Sat) 15:31 | URL | 精神科医師A | 【編集】
以前に一度だけコメントを書いたものです。ブログはいつもみせてもらってます。
実は尋常性乾癬を15年ほど患っています。先生のブログで乾癬が糖質制限で改善したという方がいらっしゃるようなので、先ほど思い切って高雄病院に電話して初診を申し込もうとしたら、受付の方に尋常性乾癬では糖質制限食の入院はできないと断られてしまいました(泣)
理由はそれで治ったことがないということでしたが、やはりムリなのでしょうか?糖尿病じゃないと入院できないそうで、非常にがっかりしています。
漢方薬治療は他の病院で以前したことがあったんですが、あまり効果は無かったので、もしかしたらと思って望みをかけていたのでかなりがっかりしています。
福岡に住んでいるため何度も通うのはムリですが、糖質制限食は乾癬には有効でしょうか?少し取り入れてますが、半年で4キロ痩せて治っている部分もあります。
先生のお考えをお聞かせ下さい。
実は尋常性乾癬を15年ほど患っています。先生のブログで乾癬が糖質制限で改善したという方がいらっしゃるようなので、先ほど思い切って高雄病院に電話して初診を申し込もうとしたら、受付の方に尋常性乾癬では糖質制限食の入院はできないと断られてしまいました(泣)
理由はそれで治ったことがないということでしたが、やはりムリなのでしょうか?糖尿病じゃないと入院できないそうで、非常にがっかりしています。
漢方薬治療は他の病院で以前したことがあったんですが、あまり効果は無かったので、もしかしたらと思って望みをかけていたのでかなりがっかりしています。
福岡に住んでいるため何度も通うのはムリですが、糖質制限食は乾癬には有効でしょうか?少し取り入れてますが、半年で4キロ痩せて治っている部分もあります。
先生のお考えをお聞かせ下さい。
2013/01/26(Sat) 16:27 | URL | chie | 【編集】
にこっと さん
故甲田光男先生の「生菜食」は、生の玄米粉(ベータデンプン)と生野菜だけを摂取するという
ものでしたが、難病や悪性疾患に一定の効果をあげておられました。
一方、糖尿病の人は生菜食でも、炊いたご飯ほどではありませんが、血糖値が上昇します。
一人前なら食後血糖値200mg/dlくらいでした。
生の玄米粉(ベータデンプン)は、アルファデンプンに比し吸収されにくいけれど
あるていど吸収されるということですね。
故甲田光男先生の「生菜食」は、生の玄米粉(ベータデンプン)と生野菜だけを摂取するという
ものでしたが、難病や悪性疾患に一定の効果をあげておられました。
一方、糖尿病の人は生菜食でも、炊いたご飯ほどではありませんが、血糖値が上昇します。
一人前なら食後血糖値200mg/dlくらいでした。
生の玄米粉(ベータデンプン)は、アルファデンプンに比し吸収されにくいけれど
あるていど吸収されるということですね。
2013/01/26(Sat) 17:01 | URL | ドクター江部 | 【編集】
Dr.カルピンチョ さん
藤田先生編の本、歯周症、結核、トレポネーマ・・・
骨や歯に現れる病変からの古病理学の考察、私にはやや難しいけど面白いですよ。
藤田先生編の本、歯周症、結核、トレポネーマ・・・
骨や歯に現れる病変からの古病理学の考察、私にはやや難しいけど面白いですよ。
2013/01/26(Sat) 17:06 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生こんばんは、こんな記事がありました。
【1月24日 AFP】イエイヌが肉食のオオカミから人間の残飯を食べる家畜へと進化したのは、でんぷんを豊富に含んだ食事を消化できるよう遺伝子が変化したためだとする研究結果が23日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。スウェーデン、ノルウェー、米国の共同研究チームが、イエイヌ14品種60匹と、世界各地から集めたオオカミ12匹の遺伝子コードを比較したところ、複数の明確な違いがあったという。 論文の共同執筆者であるスウェーデン・ウプサラ大学(Uppsala University)のエリック・アクセルソン(Erik Axelsson)氏は、AFPの電子メール取材に「イヌの消化器系がわれわれ人間の食事に似たものを食べられるよう適応したことを示す発見だ」と説明した。 これまでの研究では、イヌの家畜化が始まったのはオオカミが人間の居住地域の近くで残飯をあさり始めたことがきっかけだと考えられている。イヌは推定7000~3万年前にオオカミから枝分かれしたとされる。「われわれは(進化の)謎を解く全く新しいカギを発見した。それは、イヌがより効果的なでんぷん消化能力を持っているということだ」とアクセルソン氏は述べた。これは、残飯を消化できるようになったオオカミだけがイヌの祖先に進化して生き延びた可能性を示しているほか、「イヌの家畜化が農業の発展と同時期に進んだことも示唆している」という。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2923074/10159117
オオカミは糖質制限だったから糖尿病が無かったのに、犬はでんぷんを消化出来るようになったため、糖尿病になってしまうんですね。ペットを飼う時は、ペットも糖質制限食にしたいと思いました。
【1月24日 AFP】イエイヌが肉食のオオカミから人間の残飯を食べる家畜へと進化したのは、でんぷんを豊富に含んだ食事を消化できるよう遺伝子が変化したためだとする研究結果が23日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。スウェーデン、ノルウェー、米国の共同研究チームが、イエイヌ14品種60匹と、世界各地から集めたオオカミ12匹の遺伝子コードを比較したところ、複数の明確な違いがあったという。 論文の共同執筆者であるスウェーデン・ウプサラ大学(Uppsala University)のエリック・アクセルソン(Erik Axelsson)氏は、AFPの電子メール取材に「イヌの消化器系がわれわれ人間の食事に似たものを食べられるよう適応したことを示す発見だ」と説明した。 これまでの研究では、イヌの家畜化が始まったのはオオカミが人間の居住地域の近くで残飯をあさり始めたことがきっかけだと考えられている。イヌは推定7000~3万年前にオオカミから枝分かれしたとされる。「われわれは(進化の)謎を解く全く新しいカギを発見した。それは、イヌがより効果的なでんぷん消化能力を持っているということだ」とアクセルソン氏は述べた。これは、残飯を消化できるようになったオオカミだけがイヌの祖先に進化して生き延びた可能性を示しているほか、「イヌの家畜化が農業の発展と同時期に進んだことも示唆している」という。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2923074/10159117
オオカミは糖質制限だったから糖尿病が無かったのに、犬はでんぷんを消化出来るようになったため、糖尿病になってしまうんですね。ペットを飼う時は、ペットも糖質制限食にしたいと思いました。
2013/01/26(Sat) 21:27 | URL | うさぎ | 【編集】
はじめまして。
稲作と虫歯の関係はかなり研究されているようです。
縄文以降順調に虫歯の数は増えていったようですが特に江戸時代,精米する時期と一致して急に増えた時期があったようです。
厚生労働省の健康21の委員であった鶴見大学の花田先生によると、その委員会の前に農水省の人間がやってきて米の悪口は絶対に言わないでくださいと釘を刺されたそうです。どうも日本では米作に対する批判は禁忌になっているようです。
稲作と虫歯の関係はかなり研究されているようです。
縄文以降順調に虫歯の数は増えていったようですが特に江戸時代,精米する時期と一致して急に増えた時期があったようです。
厚生労働省の健康21の委員であった鶴見大学の花田先生によると、その委員会の前に農水省の人間がやってきて米の悪口は絶対に言わないでくださいと釘を刺されたそうです。どうも日本では米作に対する批判は禁忌になっているようです。
2013/01/26(Sat) 22:45 | URL | toarusikai | 【編集】
書き落ちしました。
他の数値は全く問題のない範囲で推移してます
他の数値は全く問題のない範囲で推移してます
2013/01/27(Sun) 11:02 | URL | 甘いみかん | 【編集】
グランパス さん
ジェネリック Glucovance (Glyburide(glibenclamide)-metformin)
「オイグルコン+メトホルミン」ですね。
日本では、
オイグルコンはあまり使わない方向です。
オイグルコンを内服して、糖質制限食をすると低血糖の恐れがあります。
本人がしっかり知識をもって自己管理することが必要です。
それができなければ糖質制限食はしないほうがよいと思います。
ジェネリック Glucovance (Glyburide(glibenclamide)-metformin)
「オイグルコン+メトホルミン」ですね。
日本では、
オイグルコンはあまり使わない方向です。
オイグルコンを内服して、糖質制限食をすると低血糖の恐れがあります。
本人がしっかり知識をもって自己管理することが必要です。
それができなければ糖質制限食はしないほうがよいと思います。
2013/01/27(Sun) 11:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
精神科医師A さん
情報をありがとうございます。
情報をありがとうございます。
2013/01/27(Sun) 11:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
chie さん。
尋常性乾癬でも入院できます。
実際に入院して改善された方もおられます。
受付の、説明不足で申し訳ありません。
おそらく、糖尿病なら、入院後の糖質制限食が健康保険の適応となりますが、
尋常性乾癬だと実費負担となることの説明が足らなかったものと思います。
実費負担といっても金額はしれています。
また尋常性乾癬そのものはアトピー性皮膚炎と同様に健康保険内で入院加療できます。
事務に連絡しておきますので
1月28日以降でもう一度電話してみてください。
尋常性乾癬でも入院できます。
実際に入院して改善された方もおられます。
受付の、説明不足で申し訳ありません。
おそらく、糖尿病なら、入院後の糖質制限食が健康保険の適応となりますが、
尋常性乾癬だと実費負担となることの説明が足らなかったものと思います。
実費負担といっても金額はしれています。
また尋常性乾癬そのものはアトピー性皮膚炎と同様に健康保険内で入院加療できます。
事務に連絡しておきますので
1月28日以降でもう一度電話してみてください。
2013/01/27(Sun) 12:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
うさぎ さん
興味深い情報をありがとうございます。
デンプンを消化吸収できるようになったけれど、それが本来の犬の身体に合っているかどうかは
別のようですね。
興味深い情報をありがとうございます。
デンプンを消化吸収できるようになったけれど、それが本来の犬の身体に合っているかどうかは
別のようですね。
2013/01/27(Sun) 12:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
toarusikai さん
歯医者さんなのですね。
白米で虫歯が急増ですか。
面白い情報をありがとうございます。
歯医者さんなのですね。
白米で虫歯が急増ですか。
面白い情報をありがとうございます。
2013/01/27(Sun) 12:24 | URL | ドクター江部 | 【編集】
朝日の今日の電子版からの引用です。
【桜井林太郎】ご飯やパンなどの糖質を控える「糖質制限食(ダイエット)」を5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれないとする解析結果を、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが26日、米科学誌プロスワンで発表した。死亡率が高まる理由はよく分かっていない。
糖質制限食は「低炭水化物ダイエット」などとも呼ばれ、短期的には減量や血糖値の改善につながるという報告が出ているが、長く続けても安全かははっきりしていない。能登さんらは昨年9月12日までに発表された糖質制限食に関する492の医学論文から動物実験などを除き、人間での経過を5年以上追跡して死亡率などを調べた海外9論文を分析した。
対象は、とくに病気がない地域住民や医療スタッフら計約27万人。摂取した総カロリーに占める糖質の割合に応じて10のグループに分けた。
5~26年の追跡期間中、計約1万6千人が死亡していたが、糖質摂取量の割合が最も少ないグループの死亡率は最も多いグループの1・31倍で、統計上の明確な差が出た。
糖質制限食は「肉食中心になりがちで、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中などのリスクが高まる可能性がある」との指摘がある。そこで、心筋梗塞などによる死亡率や発症率との関係を調べたが、はっきりした差はなかった。
能登さんは「なぜ死亡率が高まるのか、原因の究明が課題だが、糖質制限食の長期的な利点は少ないのではないか。日本人も含めたさらなる検証の必要性がある」と話す。(桜井林太郎)
【桜井林太郎】ご飯やパンなどの糖質を控える「糖質制限食(ダイエット)」を5年以上続けると、死亡率が高くなるかもしれないとする解析結果を、国立国際医療研究センター病院糖尿病・代謝・内分泌科の能登洋医長らが26日、米科学誌プロスワンで発表した。死亡率が高まる理由はよく分かっていない。
糖質制限食は「低炭水化物ダイエット」などとも呼ばれ、短期的には減量や血糖値の改善につながるという報告が出ているが、長く続けても安全かははっきりしていない。能登さんらは昨年9月12日までに発表された糖質制限食に関する492の医学論文から動物実験などを除き、人間での経過を5年以上追跡して死亡率などを調べた海外9論文を分析した。
対象は、とくに病気がない地域住民や医療スタッフら計約27万人。摂取した総カロリーに占める糖質の割合に応じて10のグループに分けた。
5~26年の追跡期間中、計約1万6千人が死亡していたが、糖質摂取量の割合が最も少ないグループの死亡率は最も多いグループの1・31倍で、統計上の明確な差が出た。
糖質制限食は「肉食中心になりがちで、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中などのリスクが高まる可能性がある」との指摘がある。そこで、心筋梗塞などによる死亡率や発症率との関係を調べたが、はっきりした差はなかった。
能登さんは「なぜ死亡率が高まるのか、原因の究明が課題だが、糖質制限食の長期的な利点は少ないのではないか。日本人も含めたさらなる検証の必要性がある」と話す。(桜井林太郎)
2013/01/27(Sun) 12:27 | URL | mmx | 【編集】
mmx さん。
2013年01月20日 (日) の本部オア具記事
「糖質制限食の長期的な効用?中糖質群と高糖質群の比較研究です。」
をご参照ください。
2013年01月20日 (日) の本部オア具記事
「糖質制限食の長期的な効用?中糖質群と高糖質群の比較研究です。」
をご参照ください。
2013/01/27(Sun) 12:36 | URL | ドクター江部 | 【編集】
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0055030
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
Hiroshi Noto, Atsushi Goto, Tetsuro Tsujimoto, Mitsuhiko Noda
Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
Hiroshi Noto, Atsushi Goto, Tetsuro Tsujimoto, Mitsuhiko Noda
2013/01/27(Sun) 14:28 | URL | 精神科医師A | 【編集】
以下の3論文にはすでに反論済みです
7.Fung TT, van Dam RM, Hankinson SE, Stampfer M, Willett WC, et al. (2010) Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies. Ann Intern Med 153: 289–298
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2989112/
9.Lagiou P, Sandin S, Lof M, Trichopoulos D, Adami HO, et al. (2012) Low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular diseases in Swedish women: prospective cohort study. BMJ 344: e4026
http://www.bmj.com/content/344/bmj.e4026
13.Floegel A, Pischon T (2012) Low carbohydrate-high protein diets. BMJ 344: e3801. doi
http://www.bmj.com/content/344/bmj.e3801
7.Fung TT, van Dam RM, Hankinson SE, Stampfer M, Willett WC, et al. (2010) Low-carbohydrate diets and all-cause and cause-specific mortality: two cohort studies. Ann Intern Med 153: 289–298
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2989112/
9.Lagiou P, Sandin S, Lof M, Trichopoulos D, Adami HO, et al. (2012) Low carbohydrate-high protein diet and incidence of cardiovascular diseases in Swedish women: prospective cohort study. BMJ 344: e4026
http://www.bmj.com/content/344/bmj.e4026
13.Floegel A, Pischon T (2012) Low carbohydrate-high protein diets. BMJ 344: e3801. doi
http://www.bmj.com/content/344/bmj.e3801
2013/01/27(Sun) 14:50 | URL | 精神科医師A | 【編集】
昨日の朝日新聞記事を見て、驚きました。糖質制限5年経過すると死亡率が高くなるって?本当でしょうか?
2013/01/27(Sun) 15:44 | URL | ポリちゃん | 【編集】
本土日本人と沖縄県民(琉球民族)は「縄文人」と「弥生人」との間に産まれた混血民族です。Y染色体ハプロタイプでは、
●縄文人:DE系統D亜型D2A (今から3万年前より日本列島にいた先住民)
●弥生人:NO系統O亜型O2B1 (今から約3000年前に日本列島に渡来)
と推定されています。 本土日本人は、Y染色体ハプロタイプでは「DE系統D亜型D2A(約40~50%)」と「NO系統O亜型O2B1(約22~30%)」「NO系統O亜型O3(約15%)」による混血(ハーフ)です。「DE系統D亜型D2A」と「NO系統O亜型O2B1」は、世界中で「沖縄県民(琉球民族)」と「本土日本人」しか持っていません。中国人は「NO系統O亜型O3」、朝鮮人は「NO系統O亜型O2B*/O3」となり、基本的に「NO系統O亜型」しか持ちません。「DE系統」としては他に「DE系統E亜型」があり、アフリカ、中東、南ヨーロッパに分布する民族となります。日本人の混血の約半分を占める「DE系統」はいわゆるモンドロイドではなく、特徴の一つとして、立体的な顔が上げられます。日本人と「朝鮮人、中国人」で異なる点として、「個人差はあります」が、多少彫りのある顔、多少濃い髭、目が長くなく丸い、耳が離れている、顎がするりと丸い、子供っぽい容貌等は、「DE系統D亜型D2A」由来と考えられます。(アイヌ人(D2*)、沖縄県民(琉球民族:D2A)は本土日本人より更に「DE系統D亜型D2」の比率が高くなります
(アイヌ人は88%、琉球民族は58%)。また、容貌が日本人と似ていると言われる、羌族などのチベット人は「DE系統D亜型D1/D3:両方足して48%」と「NO系統O亜型O3」との混血です。今から約68000年前のアフリカにおいてDE系統DEからDE系統Dが分岐、また約38000年前の東アジアにおいてDE系統DよりDE系統D2が分岐したと推定されています。チベット人のD3は数はD2より上ですが、分岐年代が一番新しいのはD2の方となります。参考までに、主に中国人など東アジア一般的な「NO系統O亜型O3」の分岐は、今から約25000~30000年前と推定されています。DE系統とNO系統は、極めて遠い民族同士であり、20万年と言われる現世人類(サピエンス)の歴史の中で、10万年以上さかのぼらなければ接触点がありません。)
●縄文人:DE系統D亜型D2A (今から3万年前より日本列島にいた先住民)
●弥生人:NO系統O亜型O2B1 (今から約3000年前に日本列島に渡来)
と推定されています。 本土日本人は、Y染色体ハプロタイプでは「DE系統D亜型D2A(約40~50%)」と「NO系統O亜型O2B1(約22~30%)」「NO系統O亜型O3(約15%)」による混血(ハーフ)です。「DE系統D亜型D2A」と「NO系統O亜型O2B1」は、世界中で「沖縄県民(琉球民族)」と「本土日本人」しか持っていません。中国人は「NO系統O亜型O3」、朝鮮人は「NO系統O亜型O2B*/O3」となり、基本的に「NO系統O亜型」しか持ちません。「DE系統」としては他に「DE系統E亜型」があり、アフリカ、中東、南ヨーロッパに分布する民族となります。日本人の混血の約半分を占める「DE系統」はいわゆるモンドロイドではなく、特徴の一つとして、立体的な顔が上げられます。日本人と「朝鮮人、中国人」で異なる点として、「個人差はあります」が、多少彫りのある顔、多少濃い髭、目が長くなく丸い、耳が離れている、顎がするりと丸い、子供っぽい容貌等は、「DE系統D亜型D2A」由来と考えられます。(アイヌ人(D2*)、沖縄県民(琉球民族:D2A)は本土日本人より更に「DE系統D亜型D2」の比率が高くなります
(アイヌ人は88%、琉球民族は58%)。また、容貌が日本人と似ていると言われる、羌族などのチベット人は「DE系統D亜型D1/D3:両方足して48%」と「NO系統O亜型O3」との混血です。今から約68000年前のアフリカにおいてDE系統DEからDE系統Dが分岐、また約38000年前の東アジアにおいてDE系統DよりDE系統D2が分岐したと推定されています。チベット人のD3は数はD2より上ですが、分岐年代が一番新しいのはD2の方となります。参考までに、主に中国人など東アジア一般的な「NO系統O亜型O3」の分岐は、今から約25000~30000年前と推定されています。DE系統とNO系統は、極めて遠い民族同士であり、20万年と言われる現世人類(サピエンス)の歴史の中で、10万年以上さかのぼらなければ接触点がありません。)
YAP遺伝子はDE系統D亜型とDE系統E亜型が持っています。DE系統E亜型は中東のみならず、アフリカ、ヨーロッパにも見られます。ギリシャ、イタリアだけでなく、オーストリア(10%)でも検出できます。Y染色体ハプロタイプの分岐年代には誤差がありますので、ここからは一つの説として聞いて下さい。今から7万年~7万5千年前に、インドネシアスマトラ島にあるトバ火山がカテゴリ8の大噴火を起こし、急激な気候の寒冷化が発生、これをきっかけとして、東アフリカにいた熱帯育ちのサピエンスのうち、A系統、B系統を除く、CF系統C、DE系統DE、DE系統D、CF系統CFが5~6万年前にアフリカを出て東へ向かった。DE系統Dの分岐は(出アフリカの前)約68000年前と推定されるので、出アフリカ前の東アフリカか、中東で産まれたと考えられる。Dの祖であるDE系統DEは中東に留まり、そこからDE系統Eが分岐したと推定されるが、何故か東へは行かず、南ヨーロッパ及びアフリカ(逆戻り)へ向かった。現在、DE系統DEは民族としては存在していない(但し僅かだがチベット人もしくはアフリカ人にハプロタイプDE系統DEは発見されている)。CF系統Cは東南アジア→オーストラリア方面へ、CF系統CFはインド方面へ行きCF系統Fが分岐、DE系統Dは東アジアへ北上し氷河期最寒気をまともに受けたと推定、DE系統Eは中東、アフリカ、南ヨーロッパへ(例えばエジプト人の40%、ギリシャ人の30~40%等)。一般的な白人(QR系統R)とか、東アジア一般的な中国人などの(NO系統O)は、元々インド方面にいたCF系統Fから分岐したものである。なお、DE系統Dは出アフリカ以降、早ければ5万年前に現世人類として初めて東アジアへ到達したと考えられており、その間、ネアンデルタール人の兄弟種にあたるデニソワ人と遭遇する事はあっても、他サピエンスとは会っていないため、日本語はサピエンスの祖語である可能性との説もある(真偽はまだわからないが)。DE系統Dは、東アフリカで誕生し、6万年前に出アフリカ、海岸ぞいをたどって、インドから東南アジアへ、それから東アジアへ北上して日本へ到達したと推定される(南ルート)、また東南アジア人、中国人、朝鮮人にほんの僅かD1が検出されるのも、元々東アジアの先住民だったためではないかと推定されている。なお、CF系統CとQR系統Qは、その後、新大陸へ進出したが、DE系統Dは最初は氷河で阻まれ、その後、日本列島へ閉じ込められたため、新大陸へは行けなかったと思われる。【追加:日本人のD2を調査した結果、「D」の範疇とはいえ、極めて大きな突然変異を既に5回発生している事が判明した。これはD系統の中心勢力がまさに日本列島の中に存在している事を示しており、D系統は中心を含めまるごと日本列島に取り込まれ孤立、閉じ込められた事を示している。チベット人にD3があるが、一番新しい分岐はD2の方である】
弥生人(NO系統O亜型O2B1)の判る範囲について、O2B1は「O-47z」と呼ばれ、「O2B」の中で「47z突然変異」があるものを「O2B1」としています。また、「47z突然変異」がないものを「O2B*」としています。「O2B*」は「O2B」から分岐した後、「O2B1」とは別の変異をしている可能性があり、また「O2B」も含む可能性も確かにあります。その為、「*」を付けた呼び方となっています。
------------------------------------------------
・O2B*(O-M176*)→満州族と朝鮮民族(47z突然変異なし)
・O2B1(0-47z)→本土日本人、沖縄人(47z突然変異あり)
------------------------------------------------
これにより「朝鮮人、満州族」と「日本人」は「O2B」としては近いが、系統としては別となります。
IS0GG(遺伝的系譜国際学会 The International Society of Genetic Genealogy) 2012年公式データより
「ISOGG Possible time of origin O-47z→7,870 [95% CI 5,720~12,630] years」
「47z突然変異」は約7870年前(最小5720年~最大12630年前 確率95%)に発生したとされています。また、カーボンテストにより、弥生時代は今から3000年前(BC1000年)に始まった事が確認されています。よって、弥生人は渡来人となりますが、朝鮮半島、中国東北部には「O2B1」の痕跡が全くない。また、弥生人が持ち込んだとされる「稲」の遺伝子パターンが朝鮮半島と合わないが中国大陸とは合う。稲作開始時期が朝鮮よりも日本の方が古い。南琉球(日本)が「DE系統D亜型D2A:4%」「NO系統O亜型O2B1?:67%」「29%不明」→南琉球人の遺伝子構成が、日本本土からやって来たと考えると計算が全く合わず、弥生人の渡来ルートの一つとしか考えられない。現段階では、弥生人が朝鮮半島から来た証拠は全くなく、琉球列島を通って中国大陸から直接渡来した可能性の方が高い。
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・O2B*(O-M176*)→満州族と朝鮮民族(47z突然変異なし)
・O2B1(0-47z)→本土日本人、沖縄人(47z突然変異あり)
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これにより「朝鮮人、満州族」と「日本人」は「O2B」としては近いが、系統としては別となります。
IS0GG(遺伝的系譜国際学会 The International Society of Genetic Genealogy) 2012年公式データより
「ISOGG Possible time of origin O-47z→7,870 [95% CI 5,720~12,630] years」
「47z突然変異」は約7870年前(最小5720年~最大12630年前 確率95%)に発生したとされています。また、カーボンテストにより、弥生時代は今から3000年前(BC1000年)に始まった事が確認されています。よって、弥生人は渡来人となりますが、朝鮮半島、中国東北部には「O2B1」の痕跡が全くない。また、弥生人が持ち込んだとされる「稲」の遺伝子パターンが朝鮮半島と合わないが中国大陸とは合う。稲作開始時期が朝鮮よりも日本の方が古い。南琉球(日本)が「DE系統D亜型D2A:4%」「NO系統O亜型O2B1?:67%」「29%不明」→南琉球人の遺伝子構成が、日本本土からやって来たと考えると計算が全く合わず、弥生人の渡来ルートの一つとしか考えられない。現段階では、弥生人が朝鮮半島から来た証拠は全くなく、琉球列島を通って中国大陸から直接渡来した可能性の方が高い。
50歳から青春 さん
高糖質食(糖質50~60%)と中糖質食(30~40%)の比較で
スーパー糖質制限食(糖質12%)の話は、出てきません。
「糖質制限食の長期的な効用?中糖質群と高糖質群の比較研究です。」
2013年01月20日 (日) のブログ記事をご参照ください。
高糖質食(糖質50~60%)と中糖質食(30~40%)の比較で
スーパー糖質制限食(糖質12%)の話は、出てきません。
「糖質制限食の長期的な効用?中糖質群と高糖質群の比較研究です。」
2013年01月20日 (日) のブログ記事をご参照ください。
2013/01/27(Sun) 18:18 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ポリちゃん
高糖質食(糖質50~60%)と中糖質食(30~40%)の比較で
スーパー糖質制限食(糖質12%)の話は、出てきません。
つまり、関係の無いお話ということになります。
「糖質制限食の長期的な効用?中糖質群と高糖質群の比較研究です。」
2013年01月20日 (日) のブログ記事をご参照ください。
高糖質食(糖質50~60%)と中糖質食(30~40%)の比較で
スーパー糖質制限食(糖質12%)の話は、出てきません。
つまり、関係の無いお話ということになります。
「糖質制限食の長期的な効用?中糖質群と高糖質群の比較研究です。」
2013年01月20日 (日) のブログ記事をご参照ください。
2013/01/27(Sun) 18:20 | URL | ドクター江部 | 【編集】
安心して、これからも糖質制限を続けれそうです。ありがとうございました。
2度、同じようなメールが間違って届くかもしれませんが、了解済です。申し訳ありません。
2度、同じようなメールが間違って届くかもしれませんが、了解済です。申し訳ありません。
通りすがり人 さん
日本人のルーツ、縄文人、弥生人・・・
大変専門的で詳細な情報をありがとうございます。
専門的過ぎて、私の理解をはるかに超えた情報です。
何とか理解できるよう努力します。
日本人のルーツ、縄文人、弥生人・・・
大変専門的で詳細な情報をありがとうございます。
専門的過ぎて、私の理解をはるかに超えた情報です。
何とか理解できるよう努力します。
2013/01/27(Sun) 18:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
精神科医師A さん
ありがとうございます。
ありがとうございます。
2013/01/27(Sun) 18:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、はじめまして。いつも先生のブログ楽しく拝見させていただいています。
Weston A Priceという人がおこなった各国の先住民の虫歯率の調査で、やはり虫歯率が現代食(穀物・砂糖類を主食とする)を食べている人たちに比べて低かったという結果が出たのは知っていましたが、今回の縄文人・弥生人の虫歯率についての対比は実に興味深いものでした。
私は現在シドニーに住んでいて、自然療法を勉強しましたが、仕事を通して糖質制限食というものに出合い、個人的には糖質制限食が現代病を克服するために、私たちが健康を維持するために必要なものであるという結論にたどりつきました。ただ、これを実践するというのは、長年穀物を主食としてきた私たちには、なかなか難しいもので、特に日本では全否定されるだろうと思っていました。そんな時、偶然先生の本・ブログに出合い、日本でも糖質制限食を推奨する先生方がいるとしって、大変驚きました。
ところで、Primal Body, Primal Mind by Nora T. Gedgaudas という本をご存じでしょうか?この本は糖質制限食がなぜ、人類健康のために必要なのかとうことを説明している本です。ご存じなければ、一度読んでみてください。
これからも江部先生のブログを拝見しながら勉強させていただきます。
Weston A Priceという人がおこなった各国の先住民の虫歯率の調査で、やはり虫歯率が現代食(穀物・砂糖類を主食とする)を食べている人たちに比べて低かったという結果が出たのは知っていましたが、今回の縄文人・弥生人の虫歯率についての対比は実に興味深いものでした。
私は現在シドニーに住んでいて、自然療法を勉強しましたが、仕事を通して糖質制限食というものに出合い、個人的には糖質制限食が現代病を克服するために、私たちが健康を維持するために必要なものであるという結論にたどりつきました。ただ、これを実践するというのは、長年穀物を主食としてきた私たちには、なかなか難しいもので、特に日本では全否定されるだろうと思っていました。そんな時、偶然先生の本・ブログに出合い、日本でも糖質制限食を推奨する先生方がいるとしって、大変驚きました。
ところで、Primal Body, Primal Mind by Nora T. Gedgaudas という本をご存じでしょうか?この本は糖質制限食がなぜ、人類健康のために必要なのかとうことを説明している本です。ご存じなければ、一度読んでみてください。
これからも江部先生のブログを拝見しながら勉強させていただきます。
BNR32 さん
拡張期高血圧のことは、私の守備範囲ではありません。
循環器科の医師にお尋ねください。
拡張期高血圧のことは、私の守備範囲ではありません。
循環器科の医師にお尋ねください。
2013/01/28(Mon) 18:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
Junko さん
興味深い情報をありがとうございます。
Primal Body, Primal Mind by Nora T. Gedgaudas
アマゾンで購入して読んでみます。
興味深い情報をありがとうございます。
Primal Body, Primal Mind by Nora T. Gedgaudas
アマゾンで購入して読んでみます。
2013/01/28(Mon) 18:15 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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