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妊娠糖尿病と糖尿病妊娠、糖質制限食で良好な結果(2)
こんばんは。

2013年1月13日(日)国立京都国際会館で開催された第16回日本病態栄養学会年次学術集会で、大変重要な発表がありました。


1)妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入1
~妊娠糖尿病妊婦に対する新たな管理方法について~
宗田マタニティークリニック 川口管理栄養士

2)妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入2
~当院の75gOGTT結果による治療区分と管理方法の効果~
永井クリニッック 松本管理栄養士

3)妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入③
妊娠中の体重増加量と新生児体格への影響
永井クリニック 生田管理栄養士

4)妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入④
妊娠糖尿病のやせ妊婦における 糖質制限食事療法の検討
  永井クリニッック 渡邊管理栄養士

5)妊娠糖尿病における糖質制限食事療法の導入5
  ~糖尿病合併妊婦に対する管理の一例~
宗田マタニティークリニック 宗田先生


1)2)3)4)は、おそらく日本で初めての画期的な妊娠糖尿病に関する発表で、昨日のブログで紹介しました。

本日は宗田マタニティークリニックの宗田哲男先生のご発表の紹介です。

こちらも本邦初公開の、糖尿病妊娠・妊娠糖尿病と糖質制限食、そして新生児ケトン体に関する重要な研究です。

症例1は、35歳の糖尿病妊娠です。

第一子は33歳時、糖尿病専門医の管理でカロリー制限食で出産。
体重は15kg増えて分娩。
85kg→90kgで出産。 新生児は4050g
HbA1c:8.2%→6.6%(NGSP)

第二子は35歳時、糖質制限食で管理。
88kg→81kgに減量して分娩  新生児は3326g。
HbA1c:8.1%→5.7%(NGSP)
母体の体重は減少していますが、新生児は健康です。

症例2は36歳の妊娠糖尿病です。
第一子は32歳時、宗田マタニティークリニックから他院に帰省分娩。
このときは糖尿病ではないが体重が16kg増えて、経膣分娩不能で帝王切開により出産。
新生児の体重は3700g

第二子は36歳時、妊娠糖尿病。
糖質制限食による管理で体重増加は2kgですみ、4時間で経膣分娩。
新生児は2600g。


2症例とも

「糖質制限食は、とても快適であり、体重が増えないで楽なお産ができた」

と満足感あり。

また、血糖値が上がらないし体重管理もOKなので、医療側の管理は簡単。

ということで、糖質制限食導入により、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)に比べて「糖尿病妊娠の第1例」も「妊娠糖尿病の第2例」も妊婦、医師、新生児ともに極めて満足度の高い結果を得ることができました。

宗田先生、素晴らしいご発表をありがとうございます。


さて長くなりました。

新生児ケトン体値の話は次回に。



江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
はじめまして。
糖尿病ではありませんが、健康法として糖質制限を実施している者です。

糖質制限を開始し約5ヶ月たちますが、2ヶ月程前から便の臭さが気になっています。
この症状は仕方の無いものなのでしょうか?

また、汚い話で申し訳ありませんが、便器にこびりつくような形状をしております。
腸内環境が悪くなりそうだと思い、食物繊維を意識的に摂取しておりますが改善されません。

このような症状は気にする必要は無いのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
2013/01/16(Wed) 01:00 | URL |  | 【編集
糖尿病の治療は産科で立証
ここまでうまくいったら言うことは何もありませんね。
素晴らしいの一言です。
産科では必修の治療法ですね
2013/01/16(Wed) 09:03 | URL | ちえ | 【編集
Re: タイトルなし
名前なし さん

便の性状には個人差があります。
スーパー糖質制限食の範疇で続けていかれれば、いずれ落ち着くと思います。
2013/01/16(Wed) 10:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
願い
江部先生を代表として賛同の医師達と共に早く学会を設立して戴きたいです><
2013/01/16(Wed) 13:01 | URL | メリ子 | 【編集
名前無しさんへ
便の問題が糖質制限の一番の問題かも知れません。私は実施後一ヶ月辺りから深刻な便秘になりました。腸内細菌叢がどうしたとかありましたので積極的に葉物を摂りましたが最初は効果がありませんでした。三ヶ月目にもう1週間も便意はあれど何も出せない状態になりました。水を日に4リットル飲んだり、大根の葉っぱばかり食べたりしましたが、四ヶ月目辺りから二日に一回くらいに改善され、半年経つとなんとか毎日出る様に。しかし特に肉など食べていないのに(豆腐主食)非常に粘性の高い便となりました。その後、糖質制限パン(自作)が主食になって、今度は日に何回も出る様になりましたが、やはり大量に温水とトイレットペーパーを要するべっとりとした軟便状態です。まだ一年半ですのでまだまだ変化していくのかも知れませんが、殆どの人が固い便になるようですので、軟便者は珍しいと喜んで良いのか?兎に角、身体が変化している最中だと割り切って、暫く様子を見てはどうでしょう?糖質制限を始めての最大の変化はトイレ(小用)が激減した事です。何十年も就眠中に90分おきにトイレに起きる生活がせいぜい一回で良くなりました。細胞が水分を溜め込める様になったのかと想像しています。濃い味糖質ゼロを飲んでも、全く小便が出ません。昔は利尿作用甚だし、だったのですが。(大と小の話ばかりで済みません)
2013/01/17(Thu) 03:00 | URL | Y | 【編集
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