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糖質制限食と歯垢
おはようございます。
咀嚼の話がでたついでに、今日は糖質制限食実践でプラーク歯垢)が減るという興味深いお話です。
 
さて、虫歯と歯周病は、歯を失う二大原因です。
そして虫歯も歯周症も、最大の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークはただの食べカスではなく、生きた細菌の塊です。歯垢中の細菌は、食物中の糖質を栄養源にしてどんどん増えていきます。

プラークコントロールをせずに放置すると、細菌が糖質を分解して作り出す酸や毒素で虫歯や歯周病が発症します。

さて、私は2002年6月から 糖質制限食を実践していますが、驚いたことに、歯垢がほとんどできなくなりました。

ブログ読者の 糖質制限食実践中の皆さん、如何でしょう?歯垢は減りましたか?

たまに糖質を食べると、てきめんその日は歯垢ができます。 糖質制限食で細菌の餌がなくなり、兵糧責めで繁殖できないので歯垢も激減したものと考えられます。

もともと歯は丈夫な方でしたが、糖質を食べていた頃は歯垢は結構できやすいほうで、毎年1回、バンド仲間の歯医者さんに、溜まった歯石を取ってもらってました。

1年間でこんなにできるのかというくらい、カチカチの歯石が沢山取れたものでした。

歯垢に唾液中のカルシウムが結びついて歯石になります。従って歯垢がなくなったら歯石もほとんどなくなって、歯医者さんはびっくりしてました。

勿論、最低限のプラークコントロールというか、超音波歯ブラシと歯間ブラシで朝1回、3分間くらいの手入れと、食後は通常の歯磨きを30秒くらいはしてます。

虫歯は右の奥歯を1本、20代前半に1回だけ治療してますが、あとは全く治療歴はありません。

糖尿病患者は歯周症を起こしやすいことが知られています。糖尿人の御同輩、糖質制限食で歯垢を減らして、最低限のプラークコントロールも実施して歯周病や虫歯予防を目指しましょうね。

**豊田先生、またご意見・追加コメントなどよろしくお願い申し上げます。 (*- -)(*_ _)
江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
あー、そういえば思い当たる節、あります。
最近歯磨きが楽になりました。
昔はかなり磨かないときれいになった感じがしなかったのに、です。
ちょっと磨いただけでつるつるになるようになりましたね。
特に意識したことはなかったんですが考えてみるとこれも糖質制限の効果の一つなのかも。。。そう思うとうれしいです。
モチベーションが一つ増えました。
2007/11/01(Thu) 10:26 | URL | ミント | 【編集
Re:糖質制限食と歯垢について
豊田歯科 豊田です。

江部先生、御指名?ありがとうございます!

プラーク(歯垢)は重量で、約80%が細菌です。
むし歯菌の代表選手ミュータンス菌が砂糖からつくる不溶性グルカン
からできるネバネバプラークと、それ以外の酸産生菌群がさまざまな
糖質を利用してできる水溶性のサラサラプラークがあります。
歯の表面のエナメル質にできる虫歯は主に前者、歯周病などで露出した
歯根面にできるセメント質のむし歯は後者が関係しています。
(*ただ、プラークの考え方も、むし歯と歯周病で微妙な違いがあり、非水溶性のものだけをプラークとする考え方もあります。)

糖質制限食では、砂糖もそれ以外の糖質も摂取量が少なくなるわけですから、どちらのプラークも当然減少するはずですね。
ただ、糖質を摂取していても、玄米菜食的な食生活をしている方などは、
歯みがきがそんなに上手じゃなくても、プラークの少ない人が多いです。
咀嚼回数が多く、さらさらの唾液もよく出て歯が汚れにくいのかなと
思います。

歯垢を減らすためには、歯みがき以外に
1、砂糖摂取量を減らす
2、食物繊維摂取量を増やし、加工食品を減らす
3、咀嚼回数を増やす
2、糖質摂取量を減らす
の順番かなと思います。

歯石に関しては、あらためて投稿いたします。
歯石の場合は、唾液、血液、口呼吸なども関係してきます。
それと、脂質と咀嚼回数に関しても関連図書入手しましたので
これも追加報告します。またよろしくお願いします。

江部先生のおかげで、新しいことを学ぶことができたり、
今まで学んだことを復習整理できたり、感謝、感謝です!
2007/11/02(Fri) 06:17 | URL | 豊田歯科 豊田裕章 | 【編集
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