2013年01月01日 (火)
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
お正月なので、華やかなネタ?ということで
「河豚のフルコースと糖質制限食と雑炊」
というお題としました。(^^;)
2012年12月27日(木)は高雄病院医局の忘年会でした。
医局全医師が待望の河豚のフルコースを1ヶ月前から予約して万全の準備を整え、三々五々出かけて現地集合としました。
そのお店は、京都で一番コストパフォーマンスが良いと思います。
まずは、お店に持ち込んだ、赤ワイン(マダム・ルロワでやや張り込みましたよ)で乾杯です。
あとはボトルキープの焼酎(閻魔)の水割りです。
てっぴ(河豚の皮)
てっさ
焼き河豚
河豚の唐揚げ
てっちり
雑炊
漬け物
上記は、怒濤の勢いで繰り出される一連のメニューです。
コストパフォーマンスが良いので、それぞれ結構な量です。
さて、ここで問題です。
雑炊をはたして私は食べたのでしょうか?食べなかったのでしょうか?
てっぴ、てっさの糖質含有量は、ほぼゼロです。
焼き河豚はたれにほんのチョッピリ砂糖があるのですが、せいぜい糖質1gです。
唐揚げも1人前の小麦は、ごく薄い素揚げに近いものなのでせいぜい、糖質3~4gです。
てっちりは、河豚には糖質なしで、白菜などの野菜の糖質が6gくらいです。
漬け物の糖質が1~2g。
ここまで合計糖質量は、11~13gです。
ということは、1回の糖質摂取量を10~20g以内に抑えるのがスーパー糖質制限食ですから、あと7gは余裕があります。
こういった計算を思い巡らせながら、雑炊を茶碗1/3くらいの量、とてもとても美味しくいただきましたよ。
雑炊は出汁で随分薄まってますから、糖質量は数gですんでいると思います。
ということで、めでたく河豚のフルコースを満喫しました。 (⌒o⌒)v
他の医師も大満足の久しぶりの豪勢な食事会でした。
江部康二
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
お正月なので、華やかなネタ?ということで
「河豚のフルコースと糖質制限食と雑炊」
というお題としました。(^^;)
2012年12月27日(木)は高雄病院医局の忘年会でした。
医局全医師が待望の河豚のフルコースを1ヶ月前から予約して万全の準備を整え、三々五々出かけて現地集合としました。
そのお店は、京都で一番コストパフォーマンスが良いと思います。
まずは、お店に持ち込んだ、赤ワイン(マダム・ルロワでやや張り込みましたよ)で乾杯です。
あとはボトルキープの焼酎(閻魔)の水割りです。
てっぴ(河豚の皮)
てっさ
焼き河豚
河豚の唐揚げ
てっちり
雑炊
漬け物
上記は、怒濤の勢いで繰り出される一連のメニューです。
コストパフォーマンスが良いので、それぞれ結構な量です。
さて、ここで問題です。
雑炊をはたして私は食べたのでしょうか?食べなかったのでしょうか?
てっぴ、てっさの糖質含有量は、ほぼゼロです。
焼き河豚はたれにほんのチョッピリ砂糖があるのですが、せいぜい糖質1gです。
唐揚げも1人前の小麦は、ごく薄い素揚げに近いものなのでせいぜい、糖質3~4gです。
てっちりは、河豚には糖質なしで、白菜などの野菜の糖質が6gくらいです。
漬け物の糖質が1~2g。
ここまで合計糖質量は、11~13gです。
ということは、1回の糖質摂取量を10~20g以内に抑えるのがスーパー糖質制限食ですから、あと7gは余裕があります。
こういった計算を思い巡らせながら、雑炊を茶碗1/3くらいの量、とてもとても美味しくいただきましたよ。
雑炊は出汁で随分薄まってますから、糖質量は数gですんでいると思います。
ということで、めでたく河豚のフルコースを満喫しました。 (⌒o⌒)v
他の医師も大満足の久しぶりの豪勢な食事会でした。
江部康二
新年明けましておめでとうございます。今年もnetで最新の医学研究を学ぶことと、図書館の地下の書庫で埃まみれの図書を調べることの両方を進めてまいります。
では、今年の仕事始めから…
日本臨床1954年10月号pp923-927「糖尿病食餌療法の実際」
東京女子医科大学 中山光重
pp925
こゝで注意しなければならないのは、食餌分析表の合水炭素含有量のみで律してはならない。これは消化、吸収、調理、その他の諸条件で一様にいかないことである。例えば、米飯とふかし馬鈴薯との合水炭素量を同一として糖尿病者に投与すると、過血糖の最高値はほゞ同値であるが、馬鈴薯の方が消化吸収が速いためか、最高血糖値に達する時間が早く、従って旧値にもどる時間も速い。
また、大豆・蚕豆等と米飯とを含水炭素量を同一として行った結果では、豆類の時は血糖上昇が非帯に少ない。すなわち、 同一含水炭素量を投与しても大豆等では糖尿が起ってこない。これは糖尿病食として大豆が重要視され、戦時中インシュリンの欠乏時には、糖尿病の食餌療法として大豆食が愛用せられた所以である。
では、今年の仕事始めから…
日本臨床1954年10月号pp923-927「糖尿病食餌療法の実際」
東京女子医科大学 中山光重
pp925
こゝで注意しなければならないのは、食餌分析表の合水炭素含有量のみで律してはならない。これは消化、吸収、調理、その他の諸条件で一様にいかないことである。例えば、米飯とふかし馬鈴薯との合水炭素量を同一として糖尿病者に投与すると、過血糖の最高値はほゞ同値であるが、馬鈴薯の方が消化吸収が速いためか、最高血糖値に達する時間が早く、従って旧値にもどる時間も速い。
また、大豆・蚕豆等と米飯とを含水炭素量を同一として行った結果では、豆類の時は血糖上昇が非帯に少ない。すなわち、 同一含水炭素量を投与しても大豆等では糖尿が起ってこない。これは糖尿病食として大豆が重要視され、戦時中インシュリンの欠乏時には、糖尿病の食餌療法として大豆食が愛用せられた所以である。
2013/01/02(Wed) 11:33 | URL | 精神科医師A | 【編集】
あけましておめでとうございます。
本年はさらに糖質摂取コントロールに関する正しい理解が日本中に広がる年になればいいなと期待しております。
それにしてもふぐ料理が美味しそうで。
私は北九州の病院で勤めていたことがあり、そのときにふぐの美味しさには魅了されました。
一番好きなのは、一人二貫までの制限付きでいただく白子の炙りの握りでした。でも、その後、ほかの地域で食べることはなくて。
糖質制限を開始してから握り寿司を食べることはめったにありませんが、ほかを徹底的に絞れば白子の握りを一貫だけならいいか・・・などと、北九州か山口に行くことがあれば食べてみようかな。
ワクワクします(笑)。
本年はさらに糖質摂取コントロールに関する正しい理解が日本中に広がる年になればいいなと期待しております。
それにしてもふぐ料理が美味しそうで。
私は北九州の病院で勤めていたことがあり、そのときにふぐの美味しさには魅了されました。
一番好きなのは、一人二貫までの制限付きでいただく白子の炙りの握りでした。でも、その後、ほかの地域で食べることはなくて。
糖質制限を開始してから握り寿司を食べることはめったにありませんが、ほかを徹底的に絞れば白子の握りを一貫だけならいいか・・・などと、北九州か山口に行くことがあれば食べてみようかな。
ワクワクします(笑)。
Dr.カルピンチョ さん。
明けましておめでとうございます。
そうそう、書くのを忘れてましたが、白子の生と
焼き白子も食べました。
とてもとてもとろけるほど旨かったです。
明けましておめでとうございます。
そうそう、書くのを忘れてましたが、白子の生と
焼き白子も食べました。
とてもとてもとろけるほど旨かったです。
2013/01/02(Wed) 17:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、
あけましておめでとうございます。ご著書の読者です。その後、焼酎一辺倒のランナーの数学者です。久しぶりにワクワクする書籍を拝読させていただいて、これを書いてます。実践されているところが嬉しいです。
K.A
あけましておめでとうございます。ご著書の読者です。その後、焼酎一辺倒のランナーの数学者です。久しぶりにワクワクする書籍を拝読させていただいて、これを書いてます。実践されているところが嬉しいです。
K.A
2013/01/02(Wed) 18:06 | URL | K.A | 【編集】
K.A さん
明けましておめでとうございます。
拙著の御購入ありがとうございます。
私の本が、数学者K.Aさんの知的好奇心を刺激したのなら、嬉しい限りです。
52歳の糖尿病発覚から62歳まで、スーパー糖質制限食を続けています。
明けましておめでとうございます。
拙著の御購入ありがとうございます。
私の本が、数学者K.Aさんの知的好奇心を刺激したのなら、嬉しい限りです。
52歳の糖尿病発覚から62歳まで、スーパー糖質制限食を続けています。
2013/01/02(Wed) 18:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
新年、義実家に帰省中です。血糖値が高いので~と(糖尿病の件は話していません)糖質制限しているのですが、「ご飯食べないよりカロリー減らした方がいいんじゃないの?」と姑。「いやカロリーの問題ではなく糖質が問題なので~」と何度も話すのですが、時間を置いては話を蒸し返してきます。穏便に、姑の作ってくださる食事を食べようとしているのですがねぇ…。数日のことと思って我慢しています。ちなみに主食のご飯代わりに木綿豆腐を水切りして茶碗で食べてたりしています。
2013/01/02(Wed) 21:58 | URL | じょじゃばなな | 【編集】
横から、
江部先生、Dr.カルピンチョさま、
あけましておめでとうございます。
ふぐのお話が出ましたので、
北九州の住人として一言!
わが北九州では、
たとえ庶民であっても、
「正月には大枚を叩いてふぐを食す。」のが、慣わしとなっております。
今年もなんとか正月の食卓に饗することが出来ました。
・元旦:ふぐさし、、、満足\(^▽^)/
・2日:ふぐちり・ふぐ雑炊、、、大満足\(^▽^)/\(^▽^)/
もちろん、雑炊は江部先生に習い、量は控えめに。それでもオイシイ、、、\(^▽^)/
みなさん、ごめんなさい。
これで、ライフワーク光野は、今年も糖質制限に勤しむことができるのです。
悪しからず、、、
江部先生、Dr.カルピンチョさま、
あけましておめでとうございます。
ふぐのお話が出ましたので、
北九州の住人として一言!
わが北九州では、
たとえ庶民であっても、
「正月には大枚を叩いてふぐを食す。」のが、慣わしとなっております。
今年もなんとか正月の食卓に饗することが出来ました。
・元旦:ふぐさし、、、満足\(^▽^)/
・2日:ふぐちり・ふぐ雑炊、、、大満足\(^▽^)/\(^▽^)/
もちろん、雑炊は江部先生に習い、量は控えめに。それでもオイシイ、、、\(^▽^)/
みなさん、ごめんなさい。
これで、ライフワーク光野は、今年も糖質制限に勤しむことができるのです。
悪しからず、、、
じょじゃばなな さん
まだまだ、カロリー神話、根強いです。
2012年は、あれだけ糖質制限食が話題になり、大ブレークしたのですが、
さらなる広報活動の継続が必要ですね。
まだまだ、カロリー神話、根強いです。
2012年は、あれだけ糖質制限食が話題になり、大ブレークしたのですが、
さらなる広報活動の継続が必要ですね。
2013/01/03(Thu) 09:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ライフワーク光野 さん
そうですか。
北九州は正月はふぐ、なのですね。
年に、1~2~3回・・・ご褒美で河豚いいと思いますよ。
美味しくて良かったですね。
そうですか。
北九州は正月はふぐ、なのですね。
年に、1~2~3回・・・ご褒美で河豚いいと思いますよ。
美味しくて良かったですね。
2013/01/03(Thu) 10:03 | URL | ドクター江部 | 【編集】
始めまして!私も2型の糖尿病の診断を受け、天地がひっくり返るぐらいショック受けたものの、江部先生の著作で助けられた者です。
ただ、私は大のカレーライス好きでライスどころかルーすら食べられないのはちょっとキツかったのですが、以下リンクのカレーを発見しました!
ネパール・カレー
http://www.gaia-ochanomizu.co.jp/shop/g/g02021315/
これに大豆パンを合わせて食べても食後2時間の血糖値が110!ラーメンの麺を3分の1食べても160まで上がってしまう私ですが、本格スパイスのカレーが食べられるので大満足です。
これからも著作とブログを楽しみにしています!
ただ、私は大のカレーライス好きでライスどころかルーすら食べられないのはちょっとキツかったのですが、以下リンクのカレーを発見しました!
ネパール・カレー
http://www.gaia-ochanomizu.co.jp/shop/g/g02021315/
これに大豆パンを合わせて食べても食後2時間の血糖値が110!ラーメンの麺を3分の1食べても160まで上がってしまう私ですが、本格スパイスのカレーが食べられるので大満足です。
これからも著作とブログを楽しみにしています!
2013/01/03(Thu) 15:51 | URL | 天城シズオ | 【編集】
天城シズオ さん
情報をありがとうございます。
「ネパールカレー+大豆パン」で食後2時間血糖値110mgなら
大変好ましいですね。
情報をありがとうございます。
「ネパールカレー+大豆パン」で食後2時間血糖値110mgなら
大変好ましいですね。
2013/01/03(Thu) 17:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
私もカレーが好きでして、最近見つけたローソンで売っているレトルトの「ほうれん草のキーマカレー」が、裏の成分表で、100gで炭水化物が8.2g 一袋170gなので約14g。
これを、電子レンジで温めた豆腐にかけて、カレーをたのしんでますよ。(*^_^*)
もうひとつ、「チキンマサラカレー」も、100g中に炭水化物6.0g>一袋10.2g。
アレルギー成分表の小麦の欄に印がないので、小麦が入っていないからですかねぇ。
(ちなみに、普通のカレーは、小麦が入っているせいか、すごい炭水化物の量になってます。^^;)
先生の本によると豆腐400gで糖質6.8g。1丁400gもないですから、糖質20gには、行かない計算と思っていますが、間違ってますか?
これを、電子レンジで温めた豆腐にかけて、カレーをたのしんでますよ。(*^_^*)
もうひとつ、「チキンマサラカレー」も、100g中に炭水化物6.0g>一袋10.2g。
アレルギー成分表の小麦の欄に印がないので、小麦が入っていないからですかねぇ。
(ちなみに、普通のカレーは、小麦が入っているせいか、すごい炭水化物の量になってます。^^;)
先生の本によると豆腐400gで糖質6.8g。1丁400gもないですから、糖質20gには、行かない計算と思っていますが、間違ってますか?
Y.Ma さん
その計算で大丈夫と思います。
低糖質カレー、楽しんでくださいね。
その計算で大丈夫と思います。
低糖質カレー、楽しんでくださいね。
2013/01/04(Fri) 08:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。年末年始の糖質だらけの時期を乗り越えやっといつもの生活に戻りつつあります。
さて、私は殆ど自分で料理をしません。なぜならいそがしくて、たまの休みにはゆっくり寝たいという欲求のほうが勝ってしまうので・・・ですから、おいしい居酒屋さんやおいしいワインを出してくれるショットバーは貴重で仲良くなればあれやこれやと我侭を言って糖質の少ない夕食を頂くことが出来ます。実は図々しくも行きつけのショットバーでは、江部先生の「高雄病院の糖質制限給食」の著書を渡して週に2度ほどまかないを作ってもらいご飯をたべさせて貰っています。そこのマスターも「暇な週の前半ならいいよ」っていう感じでしたが、最近は店の日替わりの一品メニューに登場します。低糖質ブームということも手伝ってかオーダーもよくあるそうです。
本題はここからですが、そのバーにはよくお医者様方が起しになります。大学病院が近いというのもあるのでしょうが、先日(1月4日)こんな話をお聞きしました。「糖尿病の患者は金のなる木」循環器が専門とおっしゃる酔っ払いの医師の話に耳をダンボにして注意深く聞き入りました。そのかた曰く要約すると次のような内容でした。
糖尿病患者が来ると病院は儲かる。何故なら症状が進んでくるとあらゆる病気を発症する。内科に限らず整形、神経、歯科、眼科・・・いろんなところに病気が出てくる。最近は10人健康診断受けると半数以上がメタボか、糖尿予備軍だ・・・等などそんな本音こんなとこで言っていいの?と思ったほどのぶっちゃけようでした。
わたしは、この会話を聞きながらこう思いました。
「そうか、糖尿患者はマンデヴィル 蜂の寓話みたいなものか・・・」マンデヴィル 蜂の寓話というのは経済を少し勉強すると出てくるお話ですが、大まかに言うと浪費をするから景気が良くなるというような趣旨でよく登場する話です。「そうか、だから根本的な糖質制限をなかなか認めないのか」自分の中で得心が行きました。
確かに糖質制限をすると格段に効果が出ます。そして、食べるものや血糖値の数値を自分で記録すると何を食べると血糖値が上がる、上がりにくいとか、運動をこれくらいすると血糖値が上がらないとか、とにかく自分の体に興味がもて、コントロールしているかのような錯覚まで覚えます。しかし一方では自分の大切な体に関心を持たずに過ごして来た現実も思い知らされるのです。
病院を受診するたびに、腸の検査だ眼の検査だエコーだ、何だかんだと検査をしますが、その度の病院で支払うお金は少なからず家計を圧迫しますし、国の経済も圧迫するわけですが病院は景気が良くなるようです。
処方される糖尿の薬は高額です。最近は次々と新薬が出てきているとの事で3割負担でも高額だと思う金額です。だから、そうゆうお金の流れを止めかねない江部先生の「糖質制限食」は彼らにとったら脅威なのだと思います。以前、腸を切ったり、胃を切ったりする外科的な治療を学会が認めているのに「糖質制限」を認めないのはおかしいとのコメントの書き込みが何件かあったと思いますが、儲かるか儲からないかの目線で言えば納得です。「糖質制限」は儲からないから逆に患者を減らしてしまうからなんだと自分勝手に思っています。結局のところ団体というのは目的をある程度達成すると利権や既得権獲得のつまらないものになってゆくのだと思いました。心ある志を持った医師の方はもちろんいらっしゃるかと思いますが、出会うのが難しいのでしょうね。
ちょっとしょっぱい年明けでした。
さて、私は殆ど自分で料理をしません。なぜならいそがしくて、たまの休みにはゆっくり寝たいという欲求のほうが勝ってしまうので・・・ですから、おいしい居酒屋さんやおいしいワインを出してくれるショットバーは貴重で仲良くなればあれやこれやと我侭を言って糖質の少ない夕食を頂くことが出来ます。実は図々しくも行きつけのショットバーでは、江部先生の「高雄病院の糖質制限給食」の著書を渡して週に2度ほどまかないを作ってもらいご飯をたべさせて貰っています。そこのマスターも「暇な週の前半ならいいよ」っていう感じでしたが、最近は店の日替わりの一品メニューに登場します。低糖質ブームということも手伝ってかオーダーもよくあるそうです。
本題はここからですが、そのバーにはよくお医者様方が起しになります。大学病院が近いというのもあるのでしょうが、先日(1月4日)こんな話をお聞きしました。「糖尿病の患者は金のなる木」循環器が専門とおっしゃる酔っ払いの医師の話に耳をダンボにして注意深く聞き入りました。そのかた曰く要約すると次のような内容でした。
糖尿病患者が来ると病院は儲かる。何故なら症状が進んでくるとあらゆる病気を発症する。内科に限らず整形、神経、歯科、眼科・・・いろんなところに病気が出てくる。最近は10人健康診断受けると半数以上がメタボか、糖尿予備軍だ・・・等などそんな本音こんなとこで言っていいの?と思ったほどのぶっちゃけようでした。
わたしは、この会話を聞きながらこう思いました。
「そうか、糖尿患者はマンデヴィル 蜂の寓話みたいなものか・・・」マンデヴィル 蜂の寓話というのは経済を少し勉強すると出てくるお話ですが、大まかに言うと浪費をするから景気が良くなるというような趣旨でよく登場する話です。「そうか、だから根本的な糖質制限をなかなか認めないのか」自分の中で得心が行きました。
確かに糖質制限をすると格段に効果が出ます。そして、食べるものや血糖値の数値を自分で記録すると何を食べると血糖値が上がる、上がりにくいとか、運動をこれくらいすると血糖値が上がらないとか、とにかく自分の体に興味がもて、コントロールしているかのような錯覚まで覚えます。しかし一方では自分の大切な体に関心を持たずに過ごして来た現実も思い知らされるのです。
病院を受診するたびに、腸の検査だ眼の検査だエコーだ、何だかんだと検査をしますが、その度の病院で支払うお金は少なからず家計を圧迫しますし、国の経済も圧迫するわけですが病院は景気が良くなるようです。
処方される糖尿の薬は高額です。最近は次々と新薬が出てきているとの事で3割負担でも高額だと思う金額です。だから、そうゆうお金の流れを止めかねない江部先生の「糖質制限食」は彼らにとったら脅威なのだと思います。以前、腸を切ったり、胃を切ったりする外科的な治療を学会が認めているのに「糖質制限」を認めないのはおかしいとのコメントの書き込みが何件かあったと思いますが、儲かるか儲からないかの目線で言えば納得です。「糖質制限」は儲からないから逆に患者を減らしてしまうからなんだと自分勝手に思っています。結局のところ団体というのは目的をある程度達成すると利権や既得権獲得のつまらないものになってゆくのだと思いました。心ある志を持った医師の方はもちろんいらっしゃるかと思いますが、出会うのが難しいのでしょうね。
ちょっとしょっぱい年明けでした。
2013/01/09(Wed) 16:36 | URL | いずも大山 | 【編集】
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