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糖質制限を通じて見えた世界、大学病院30代神経内科医さんより
おはようございます。

大学病院30代神経内科医さんより、「糖質制限を通じて見えた世界」という興味深いコメントをいただきました。

【12/12/30 tagashuu

糖質制限を通じて見えた世界

江部先生,皆様,今年は大変お世話になりました.tagashuu@大学病院30代神経内科医です.

新しい創傷治療の夏井睦先生のホームページで糖質制限を知り,先生の著書・ブログを参考に実践して1年が経ちました.

この1年は私にとって人生をかえるきっかけとなる重要な1年となりました.

糖質制限開始前には身長180cm, 体重134㎏, BMI 41.3という高度肥満者でしたが,実践から10ヶ月で102㎏まで減量できました.現在もスーパー糖質制限を続けていますが,今のところ体重は横ばいです.おそらく階段状の体重減少の途中なのでしょう.

また個人的な事情で開始前は抑うつ状態が強く,医者を辞めることや自殺まで頭をよぎっている状態でしたが,糖質制限の実践により再び前向きな考えができるようになりました.

まさに心身ともに救って頂きました.そして江部先生が基礎理論を構築していなければ,糖質制限をここまで自信を持って長期的に継続していくことはできなかったかもしれません.理論面からも納得のできるこの食事療法をこれからも一生続けていくつもりでいます.

自分が糖質制限を実践することで診療スタイルも大きく変わりました.自分が糖質制限を実践しているから,確信を持って患者さんに勧めることができます.

かつて私は別の病院の神経内科外来で脳梗塞の再発予防を担当していた時期に,非常に聞き分けのいい,医者の言うことを何でも聞いてくださる50代の男性と出会いました.

当時の食事指導はすべて栄養士に任せてしまう体たらくでした.これ以外にスタチン,糖尿病治療薬,禁煙などの治療を行い,それを患者さんはすべて遵守してくれました.

しかし,ある日その患者さんは脳梗塞を再発してしまいます.その当時は「守っていると言いながら,実は食事が守れていなかったのだろう」と勘繰ってしまっている自分がいましたが,今にして思えば糖質中心の食事指導を行ったせいだったのかもしれません.

その反省の意も込めて,今は大学病院でどれだけ周りに反対されようと糖質制限を選択肢の一つとして必ず提示する自分の新しい診療スタイルを崩さないようにしています.

そして,自分が糖質制限実践者であるからこそ,具体的かつ実践可能なアドバイスができるというのもこの1年感じたことの一つです.

たとえば,それまでの私の食事指導は「カロリーを取りすぎないように」「バランスのよい食事を」「塩分を控えること」というのが決まった3パターンでした.それ以外の詳しいことは栄養士に聞くようにという逃げの一手を打ってしまっていました.

でも今は自分の経験を通じて様々な具体的なアドバイスをすることができています.たとえば「小原がすいた時はスナック菓子や和菓子ではなく,チーズやナッツ類を選びなさい」「甘いものがどうしてもほしい時は人工甘味料を使ったり,カロリーゼロのゼリーやジュースを買いなさい」「朝はパンですますのではなく,焼き魚や卵料理,野菜サラダなどを食べるようにしなさい」などです.コンビニで買う場合は?外食の場合は?などあらゆる質問に今なら具体的に返答することができます.

糖質制限を通じて今まで見えてこなかった世界もいろいろと見えてきました.糖質処理には個人差があり,糖質の取り過ぎで太る人と,太れない人がいること.太れない人が上手に糖質を利用できているとは限らず,原因不明のめまいやアレルギー,認知症などの原因となっている可能性があること,逆流性食道炎や尋常性乾癬,多嚢胞性卵巣症候群など一見関係なさそうな病気にも糖質過剰の関与があること,ケトン食と通じた概念であり,アルツハイマー病だけでなくパーキンソン病,筋萎縮性側索硬化症などの変性疾患,うつ病,自閉症などの精神疾患,ミトコンドリア病に対する治療の可能性を秘めていること,アンチエイジング効果があり,健康寿命を延ばすことができるかもしれないこと,などなど数えたらきりがないほどの新事実を学びました.

糖質制限への興味は尽きません.江部先生には人生を救って頂き本当に感謝しています.

今後も先生のブログを愛読させて頂くとともに,糖質制限の普及に微力ながら貢献して参りたいと思います.

それでは皆様よいお年を.

来年も何卒宜しくお願い申し上げます.】


tagashuu@大学病院30代神経内科医さん。

拙著の御購入、そして意義深いコメント、ありがとうございます。

32kgの減量成功、心身の健康改善、良かったです。

自分自身が糖質制限食を実践している医師による患者さんへのアドバイスは、やはり説得力がありますね。

2012年5月22日(火)~6月4日(月)まで
医療関係者専門サイトのm3.comで糖質制限食に関する「臨床道場」を担当し、医師からの様々な質問に回答しました。

賛成意見と反対意見といろいろありました。

興味深かったのは、糖質制限食賛成派の医師は、ほぼ全身が自ら糖質制限食を実践しておられました。

一方、反対派の医師は、全員が糖質制限食は実践せずに、従来の常識のみを根拠に見解を述べておられました。

従来の常識に捕らわれずに、自分自身の頭で考えて物事を判断することができるタイプか否かで、はっきり分かれたようです。

「糖質制限を通じて今まで見えてこなかった世界もいろいろと見えてきました」


同感です。

文明病とか生活習慣病とか原因不明とされてきた、多くの慢性疾患が、実は糖質の頻回過剰摂取が元凶であった可能性が高いと思います。

農耕前の700万年間は、糖質は、時々手に入るラッキー食材でした。

人類が穀物を主食としたのは、長い歴史の中でわずか1/700の期間に過ぎません。

すなわち、時々手に入る果物やナッツ、そして山芋や百合根などの根茎類くらいが比較的糖質の多い食材でした。

これらのラッキー食材から得た糖質は、消化吸収されたあとインスリンにより脂肪に変わり、来るべき飢餓に備える唯一のセーフティーネットとなっていたと考えられます。

インスリンは今でこそ肥満ホルモンというありがたくない別称をもっていますが、狩猟・採集時代はその脂肪を蓄える能力は、とても重要な意味をもっていたわけです。

本来、脂肪を蓄えるためのラッキー食材だったはずの糖質を、農耕開始後は日常的に毎日食べるようになりました。

さらにこの200~300年間は精製された炭水化物を食べるようになりました。

現在先進国では、精製された炭水化物であるご飯やパンや麺、そして砂糖水のような清涼飲料水を日常的に大量に摂取しています。

このことが肥満や糖尿病や様々な生活習慣病の元凶となっていると私は思います。

人類の身体の消化・吸収・栄養・代謝システムは、700万年間の糖質制限食の過程を経て、突然変異を繰り返して完成されたものであり、糖質制限食に適合しています。

すなわち総摂取カロリーの50~60%が糖質という現代の穀物ベースの食生活は、人体にとってはとんでもなくバランスの悪いものなのです。

糖質制限食は、人類本来の食事、いわば人類の健康食ですので、糖尿病や肥満をはじめとして様々な生活習慣病が改善していくと考えられます。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
さらなる飛躍を
江部先生

私の拙いコメントを何度も取り上げて下さり,本当に有難うございます.

こうして取り上げて頂くことを有難く思うと同時に,このブログを読むどなたかの力に少しでもなることができれば嬉しい限りです.

振り返れば2012年は本当に糖質制限食にとって飛躍の一年になっていたように思います.

それでもまだまだ乗り越えなければ壁は多いですが,皆さんと一緒ならできるような気がします.

私個人の2013年の目標の一つは人類栄養学の教科書「ヒューマンニュートリション」を読破することです.

それと,あくまで希望ですが,私の周りに一人でも糖質制限食に賛同してもらえるドクターが増えればいいなと思っています.

ただ「大学病院」という因習の壁が厚い環境でそうした意志を持ち続けることは,我ながらそれなりに覚悟がいることなので,しばらくはなかなか難しいかもしれませんが.

まぁ,これに関してはあせらずに,わかってもらえるまで腰を据えて診療を続けたいと思います.

江部先生,皆様.来年はさらに糖質制限が広く浸透していくよう一緒に頑張っていきましょう.
2012/12/31(Mon) 11:24 | URL | tagashuu | 【編集
感謝
江部先生、こんにちは

ブログ記事に取り上げて頂いてありがとうございます。

糖質制限食の長期安全性がどうかと云われていますが、江部先生が約11年自ら続けられて証明され、私も5年9か月ですが安全性と素晴らしい効果を証明出来ていると確信しています。
反対派の方は、あまりにも素晴らしい効果の為、そこしか攻める処がないのでしょうね。
「セレブ病(糖尿病)専門医はこれまで長年一体何を研究してきたのか、こんな事も解らなかったのか?」と云われかねませんからねぇ。

でも今ならまだ間に合うと思います。専門医の先生は、患者さんを救う為にも、ご自身の為にもここはぜひご英断をお願い致します。困っている一人でも多くの患者さんを救おう!と志を持って医者になられたのだと思いますので。

糖質制限食はこれからも美味しく楽しく末永く続けて参りますので、今後とも宜しくお願い致します。
江部先生、皆様よいお年をお迎えください。
2012/12/31(Mon) 17:00 | URL | モン吉 | 【編集
セレブ病?
モン吉さん

いつも、糖尿病のことを「セレブ病」と書かれていますが、現在の日本では「予備軍」も含めると、1千万人のオーダーに達している病気を「セレブ病」と呼ぶのは、とても違和感があります。

「痛風」も、日本人全体の栄養が十分でなかった頃は、金持ちがかかる病気と言われていましたが、現在では、お金持ちでなくても、これに苦しんでいる人が多くなっています。

そろそろ、「糖尿病」のことを「セレブ病」と呼ぶのは、おやめになっては如何でしょうか?
2012/12/31(Mon) 18:52 | URL | ke-ko | 【編集
セレブ病について
ke-koさん

誤解があるといけませんので、ご説明いたします。

「糖尿病」という病名があまりにも情けないしなんか悔しいし、人に病名を云うと笑われたりしますので、私の仲間内では「糖尿病」という呼び方は禁句にして「セレブ病」と呼んでいます。

決してお金持ちの病気と云う事で云ってるのではありません。それに代わる良い病名があれば良いのですが。
健康人ではなく患者の皆さんは糖尿病という病名をどう思っていらっしゃるのでしょうね?
私はこの病名はとても嫌ですね。別の病名を付けてほしいと思っています。

ところでke-koさんご自身は糖尿病ですか?
でしたらこの病名に納得されていますか?

呼び方で気分を害される方がいらっしゃるなら申し訳ありません。今後は仲間内だけに致します。
どなたか良い呼び名をつけて頂けると良いのですが。
2012/12/31(Mon) 22:11 | URL | モン吉 | 【編集
違和感
私も「セレブ病」にはとても違和感があります。

糖質制限をし始めると、うまく工夫しないとエンゲル係数あがりますし。

糖質より、タンパク質や脂質の方が価格は高いです。

また、貧困層への世界的な爆発的な拡がりが予想されています。

なぜ穀物や糖質がこれ程まで、消費されるかを考えれば「セレブ病」は現実を現していません。

また、セレブのような選ばれた一部の少数の方がかかるのであれば、語弊がありますが、世の中的にはたいした問題ではないのです。

大勢のセレブではない一般的な人の多くが抱える問題です。

そこが問題なんです。
2013/01/01(Tue) 02:52 | URL | しん | 【編集
Re: セレブ病について
モン吉 さん

明けましておめでとうございます。

糖尿病・・・確かになんだか、いまいちの病名ですね。

そもそもこの糖尿病という病名のため、危機感が足りない人がいる側面もあると思います。
尿とか、基本的に重要ではなくて、この病気の実態は、
「高血糖のために全身の血管が早く老化して動脈硬化になる」
ということです。

しかし「糖血病」なんてのは、本質を指してますが、何だか怖いですね。
「高血糖血管病」「糖質不耐症」・・・なかなかうまい病名がないです。

まあ私の場合は医師ですから、業界では「糖尿病」を使わざるを得ないですが・・・。
2013/01/01(Tue) 19:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 違和感
しん さん

明けましておめでとうございます。

そうですね。
仰る通り、これからは文明国でも貧困層に、そして発展途上の貧困国に、
この病気が増えていくことが懸念されます。
2013/01/01(Tue) 19:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
モン吉さん

年末・年始に、いろいろと用が重なったため、返信が遅れて、大変失礼しました。

私自身は、病院の先生から「まだ糖尿病とまでは言えないが、予備軍の一人ですね。」と言われています。

糖尿病は、膵臓を取り去ったイヌの尿に、蟻が集まってくるのを見て発見されたのだと聞いています。
ですから、尿に糖が出てくる程の状態というのは、膵臓の働きが全く無くなるほどの、重篤な状態なのだと思います。
けれども、いま、「糖尿病」、あるいは「予備軍」と言われている方たちのほとんどは、まだ尿に糖が出てくるような段階まで進んでいないのではないでしょうか?
(統計的なことは、全く知りませんので、間違っていたら、ごめんなさい。)

私個人としては、江部先生のご本を読ませていただいて、いま、問題になっているのは、血液中のブドウ糖濃度が高くなって、血管を傷つけることだと理解していますので、この際、「糖尿病」と呼ばずに、「高血糖症」、「糖血症」または「糖血病」などと呼ぶことにしては如何でしょうか?

素人考えを申し上げて、大変失礼しました。
2013/01/02(Wed) 09:54 | URL | ke-ko | 【編集
Re: タイトルなし
ke-ko さん

血糖が180mg/dlを超えると尿糖が陽性になることが多いです。

従って、境界型レベルの人でも、食後1時間の尿を調べると
陽性になることがあります。

尿糖検査は、病院に行かずに自分でできて簡単なので、糖尿病の早期発見につながります。
2013/01/02(Wed) 18:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
病名について
「糖尿病」という病名があまりにも情けないしなんか悔しいし、人に病名を云うと笑われたりしますので・・・
**************

 私は、嫌な病名だとは思っていません。まあ、病名としては曖昧ですかね。

ウィキペディアでは、『糖尿病 血糖値が病的に高い状態をさす病名である』と書いてありますが、症状を表すなら『高血糖病』でしょうね。
『1674年、イギリスの臨床医学者トーマス・ウィリスはヨーロッパで当時奇病とされていた多尿症の研究をしていた。ウィリスは尿に含まれる成分を何としても知りたいと考え、患者の尿を舐めてみたところ、甘かったことが本病確認のきっかけとされている』と書いてあります。糖のせいで、尿が甘かったんですね。
 糖尿病・・発見の歴史を感じさせる病名とも言えます。

 なぜ情けないのでしょう? 尿という字が付くからですか?
病名を云うと笑われることがあるとのことですが、その人たちは、何を笑っているのでしょうね? 原因が食べ過ぎ、飲み過ぎで、だらしないということですか?
 私個人は、純米吟醸酒を20年以上大量に飲み、しめに焼きおにぎりなどを食べていたので反省しきりですが、全国で1000万人を超える人、さらに全世界で3億7千万人が糖尿病患者と推計されていますが、その人たちがみんな「だらしない人」ということではないですよね。

ウィキペディアの糖尿病で、下記の記述があります。
『発展途上国の糖尿病は、都市化とライフスタイルの変化にともなって増加する傾向があり、食生活の西欧化よりも、糖質の多量摂取と運動量のバランスを欠く生活が長期間続くと発病する可能性がある。このことから糖尿病には(食事など)生活環境の変化が大きくかかわってくると考えられる』

 私は、職場で糖尿病患者であることをはっきり言っています。職場の人は、忘年会で食事の気を使ってくれますし、私のところには、お菓子などは持ってきません。
 みなさん、それぞれ身内に患者がいるようですよ。

モン吉さん
笑うような人は、品性のない人だと思えばいいです。
2013/01/02(Wed) 21:19 | URL | わんわん | 【編集
ke-koさん、しんさん

私の糖尿病仲間では、みなさん糖尿病という病名はなんか暗いし嫌だと云われていて、もうちょっと明るいオシャレな呼び方はないかなというなかで、全員セレブとは程遠いのですが憧れもあり、シャレでセレブ病と呼ぶようになりました。(ke-koさんと同じく高血糖症という案もありましたね)

糖尿病は日本をはじめ、中国、東南アジア等お米をよく食べる国で、どちらかと云えば豊かでない国で今患者が激増して社会問題になっています。呼び名に違和感を感じられるのはよく分かります。

私は20年間程、毎年の会社の健診で境界型と云わていて「またか」という感じで油断をしていました。ある時期から急に太りだし、その時に急激に悪くなったと思われます。

ke-koさんは現在境界型と云う事ですので、糖質制限食をされればすぐに正常になると思われます。糖質制限食をお知りになりラッキーでしたね。
これからも、お互いに美味しく楽しく末永く糖質制限食で健康に過ごして参りましょう。
尚、この件につきましては、これで終わりとさせて頂きますので宜しくお願い致します。

江部先生
この場を私的な事で使わせて頂き、すみませんでした。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
2013/01/03(Thu) 00:03 | URL | モン吉 | 【編集
病名と中身
糖尿病というのは、膵不全性高血糖動脈硬化症 というような内容だったのですね。
2013/01/03(Thu) 09:25 | URL | no sugar dream | 【編集
Re: 病名について
わんわん さん。

ウィキペディア、

「糖質の多量摂取と運動量のバランスを欠く生活」

本質をついてます。
good job ですね。
2013/01/03(Thu) 09:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
モン吉 さん

了解です。

本年もよろしくお願い申し上げます。
2013/01/03(Thu) 10:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限食は、食事代が高いかな
糖質制限食を始めて、そろそろ一ヵ月になります。
食事は自分で作るので、スーパーに自転車で出かけては買い物をしています。
最近思うのは、炭水化物系の食べ物って、安い割りに、おなかが膨れそうだし、カロリー稼げるよなぁ、という感想です。
600kcal目安でメニューを考えてるんですが、炭水化物系を抜く分を、ほかので補おうとすると、結構お金がかかる気がしています。
ということで、意外にも、糖質制限食のほうがセレブなんじゃないかなって、言う感想ですww
2013/01/03(Thu) 21:56 | URL | Y.Ma | 【編集
病名
 すみません。他のスレに間違って投稿していたので、再度同じ内容を投稿させてもらいます。

 病名の話が出ていますが、糖尿病も、糖尿病ではないけど血糖(値)の異状による症状も含めて「血糖不全症候群」というのは如何でしょうか。

 ここからは、先の投稿とは別に追加投稿です。

 私は一応健康体?ですが、気まぐれで去年の3月から糖質制限を行っています。
 3食とも主食(ご飯、麺類)抜きで代わりに豆腐、玉子、肉類を増やしています。極まれにご飯、うどん、パンを食べる事はあります。
 糖質制限を始めてから2週間後に健康診断を受けて、その6ヵ月後(58歳の誕生月)にも健康診断を受けました。
 結果は以下の通りです。

 項目:前回/今回
 検診日:3月28日/9月19日
 身長:169.4/168.8
 体重:59/53
 血圧:120-80/136-70
 中性脂肪:90/59
 HDL:51/57
 LDL:110/123
 AST(GOT):45/30
 ALT(GPT):81/34
 γ-GTP:13/13
 随時血糖:85/90
 HbA1c:4.9/4.9

 前回の結果を見た時、肝機能のGOT、GPTが基準を超えていたので、「肝硬変から肝癌のコースに乗ったか?」なんてことが頭に浮かびました。
 しかし、「糖質制限を始めて肝機能の数値が良くなった例(*)があるから、このまま糖質制限を続ければ何とかなるでしょ」と気軽に構えていました。
 半年後の結果は、GOT、GPTともにほぼ正常値になっていました。結果を見て「糖質制限やって良かったね」と思いました。
 この他に糖質制限を始めて変わった点は幾つかあります。

 ・足の親指の爪が頑丈になった。
 糖質制限を始める3ヶ月前に、爪の付け根の部分が柔らかく腐った様になり剥がれる事がありましたが、糖質制限を始めて2ヶ月位経つと爪が頑丈になり、剥がれなくなりました。
 爪の件は糖質制限と関係ないかもしれませんが、糖質制限後にその他の爪も頑丈になって(厚みが増して)います。
 ・日中の異常な眠気が無くなった。
 以前は週4~5回は異常に眠くなっていましたが、今では1~2回少し眠くなることがある位です。
 ・夕方の集中力減少が減った。
 昼食後直ぐの頃はどうという事は無くて時間が経つほど集中力がなくなっていたのが、糖質制限を始めてからそういう事が少なくなりました。
 ・夕食前に顔面(唇、頬)、手、足の痺れや震え、発汗が起きた事がありますが(糖質制限の1ヶ月前と3ヶ月前頃の2回。これはもしかして、低血糖症?)、糖質制限後は起きていません。

 こうやって振り返ると、糖質制限を始める前から健康体と思っていましたが、糖尿病の一歩手前だったのかもしれません。
 何れにしても、糖質制限を始めてからは糖尿病の心配は無いだろうと思っています。

 (*)なお、私が糖質制限を始めたのは、こちらで話題になっている湿潤療法の夏井先生のホームページが切っ掛けで、そこで6ヶ月間参考にしてから始めました。
 その後、去年の6月頃からこちらの日記を参考にさせてもらっています。
 糖質制限を広めた江部先生、糖質制限を紹介してくれた夏井先生に感謝しています。
2013/01/05(Sat) 19:20 | URL | e10go | 【編集
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