2012年12月22日 (土)
【糖質制限食とは】
米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版では変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など、血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
厚生労働省のいう一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー/日
女性:1450~1700キロカロリー/日
身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー/日
女性:1700~1950キロカロリー/日
身体活動レベルが高い場合
男性:2500~3050キロカロリー/日
女性:2000~2300キロカロリー/日
くらいが目安です。
結局、現時点では、基礎代謝量には、個人差もあるので、糖尿人も一般人も、BMI20以上~25未満で、
その人の一番体調のいい体重を保つような摂取エネルギー量でよいのかと思います。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応とならない(してはならない)のでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
また長鎖脂肪酸代謝異常症(日本で毎年10-50人の新患が発生)の場合も脂肪の利用・代謝が上手くいかないので糖質制限食の適応となりません。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
<参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと コミック
以上(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(文春文庫)2012年
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」(洋泉社)2012年
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
以上(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん(アスペクト)2009年
dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年
糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食(講談社)2012年
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集(ナツメ社)2012年
血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド (別冊宝島 1902 ホーム) 2012年
DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
米国糖尿病協会(ADA)によれば、食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わりますが、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。
また糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。
これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質です。
1997年版のLife With Diabetes(ADA)では、
「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」
という記載がありましたが、2004年版では変更されています。
このように糖質、脂質、タンパク質のうち糖質だけが血糖値を上昇させます。
従って、糖質を摂取した時にはインスリンが大量に追加分泌されます。
脂質を摂取しても、インスリンの追加分泌はありません。
タンパク質はごく少量のインスリンを追加分泌させます。
現在糖尿病において、食後の急激な高血糖(グルコーススパイク)が大きな問題として注目されています。
食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として確立されたからです。
また一日における、食前・食後・空腹時など、血糖値の変動幅(平均血糖変動幅)が大きいほど、酸化ストレスが増強し動脈硬化のリスクとなることがわかってきました。
そして、食後高血糖と平均血糖変動幅増大を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。
炊いた白ご飯茶碗1杯150g(252kcal)には、55.3gの糖質が含まれており、血糖値を166mg上昇させます。
一方、牛サーロインステーキを200g(約1000キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後血糖は3mg未満の上昇しかないのです。
なお、1gの糖質が体重64kgの1型糖尿病の人の血糖値を5mg上昇させます。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら、薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の白ご飯とステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、カロリー制限より糖質制限ということがおわかりいただけたと思います。
なお糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。
厚生労働省のいう一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち
身体活動レベルが低い人は
男性:1850~2250キロカロリー/日
女性:1450~1700キロカロリー/日
身体活動レベルが普通なら
男性:2200~2650キロカロリー/日
女性:1700~1950キロカロリー/日
身体活動レベルが高い場合
男性:2500~3050キロカロリー/日
女性:2000~2300キロカロリー/日
くらいが目安です。
結局、現時点では、基礎代謝量には、個人差もあるので、糖尿人も一般人も、BMI20以上~25未満で、
その人の一番体調のいい体重を保つような摂取エネルギー量でよいのかと思います。
【糖質制限食を実践される時のご注意】
本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。
血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応とならない(してはならない)のでご注意ください。
糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。
肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。
また長鎖脂肪酸代謝異常症(日本で毎年10-50人の新患が発生)の場合も脂肪の利用・代謝が上手くいかないので糖質制限食の適応となりません。
なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。
また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。
糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。
<参考図書>
理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと コミック
以上(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(文春文庫)2012年
「糖質オフ!健康法」(PHP文庫)2012年
「食品別糖質量ハンドブック」(洋泉社)2012年
レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
以上(東洋経済新報社)
「糖質オフ」ごちそうごはん(アスペクト)2009年
dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年
糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食(講談社)2012年
糖尿病がどんどんよくなる「糖質制限食」おすすめレシピ集(ナツメ社)2012年
血糖コントロールの新常識! 糖質制限 完全ガイド (別冊宝島 1902 ホーム) 2012年
DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
江部医師様
初めまして。百花と申します。
江部医師様のブログを主治医に紹介されまして、著書を購入し糖質制限を始めたばかりの1型糖尿病患者です。
1型糖尿病は2008年に劇症型として発病し、橋本病も服薬なしですが今年発病しました。
最初は管理も良好で妊娠に向け管理し、2011年に出産いたしましたが・・・
出産後の血糖管理が上手くいかなくなりまして。
ずっと『優』を保っていたのですが、産後JA1cが6.1~6.4でした。
食後の高血糖や、朝の血糖が下がらなくなり困っていたとこ主治医がこちらを教えてくださいました。
A1cは年明けまでわかりませんが、1回の食事でインスリン量が10~12だったのが4~5単位に減りました!
増えてしまった体重も緩やかに下がりつつあるようです。
女性の場合、妊娠に絡む血糖管理が難しいと思っていたので、もっと早くしっていれば・・・と思いました。
元々は医大の方へ通っていたのですが、相談する時間もなく、医大を3ヶ月に1回、中規模病院に毎月通っております。
中規模病院の医師が色々と取り入れており、親切にしてくださったのでここへたどり着け ました。
もっとこの情報が広がり、治療の中心的な考えとなること祈ります。
少し心配なのが、医大の尿検査で引っかからないか?と心配しております。
実践していると知って受け入れてもらえるかどうか・・・心配です。
妊娠中、蛋白尿が続き、産後もギリギリまで回復せずでしたので。
現在は正常値ですが。
説明を上手くできるか心配ですが、続けたいと思っております。
初めまして。百花と申します。
江部医師様のブログを主治医に紹介されまして、著書を購入し糖質制限を始めたばかりの1型糖尿病患者です。
1型糖尿病は2008年に劇症型として発病し、橋本病も服薬なしですが今年発病しました。
最初は管理も良好で妊娠に向け管理し、2011年に出産いたしましたが・・・
出産後の血糖管理が上手くいかなくなりまして。
ずっと『優』を保っていたのですが、産後JA1cが6.1~6.4でした。
食後の高血糖や、朝の血糖が下がらなくなり困っていたとこ主治医がこちらを教えてくださいました。
A1cは年明けまでわかりませんが、1回の食事でインスリン量が10~12だったのが4~5単位に減りました!
増えてしまった体重も緩やかに下がりつつあるようです。
女性の場合、妊娠に絡む血糖管理が難しいと思っていたので、もっと早くしっていれば・・・と思いました。
元々は医大の方へ通っていたのですが、相談する時間もなく、医大を3ヶ月に1回、中規模病院に毎月通っております。
中規模病院の医師が色々と取り入れており、親切にしてくださったのでここへたどり着け ました。
もっとこの情報が広がり、治療の中心的な考えとなること祈ります。
少し心配なのが、医大の尿検査で引っかからないか?と心配しております。
実践していると知って受け入れてもらえるかどうか・・・心配です。
妊娠中、蛋白尿が続き、産後もギリギリまで回復せずでしたので。
現在は正常値ですが。
説明を上手くできるか心配ですが、続けたいと思っております。
お返事ありがとうございます。これから魚多めの食事に切り替えていこうと思います。
勘違いして連続投稿してしまって、すいませんでした。
勘違いして連続投稿してしまって、すいませんでした。
いつもブログを読ませていただいています。
糖質制限はだいぶ、世間に浸透してきたとはいえ、かなり糖尿病や糖質制限に対し、こころないことをいう人もいます。
なので、私のブログで先生のブログのリンクをはってもいいでしょうか?
糖質制限はだいぶ、世間に浸透してきたとはいえ、かなり糖尿病や糖質制限に対し、こころないことをいう人もいます。
なので、私のブログで先生のブログのリンクをはってもいいでしょうか?
2012/12/22(Sat) 23:27 | URL | ころん | 【編集】
江部先生、皆様
数日前に、コメント欄に投稿したのですが、
上手くコメントの投稿が掲載されなかったため、
だいたい同じような内容を再投稿させて頂きます。
江部先生のご説明では、
『インスリン作用があるときは、ケトン体の上昇は生理的なもので、まったく正常であり、何の問題もありません。
例えば、絶食療法とかスーパー糖質制限食とかケトン食療法を実践中は、血液中のケトン体値は、高値となります。
この「生理的ケトン体高値」という状態に対して「病理的ケトン体高値」という病態があります。
病理的ケトン体高値というのは、「糖尿病ケトアシドーシス」がほとんどです。
こちらはインスリン作用が欠落した重症糖尿病例においてのみ発症する病態で、生命の危険があります。』
との事でした。
そして、糖質制限をはじめると、
しばらくは尿ケトンが検出されるものの、
一定期間すると、ケトン体の利用効率が高まり
尿ケトンも出なくなる、
とのご説明だったと思います。
例えばですが、インスリン作用があり、
血糖値、ヘモグロビンAC1のコントロールは良好であるものの、
糖質制限の実施から、1~2年くらいも、
尿ケトンが検出される場合は、
やはり、『生理的ケトン体高値』であるため、
特に問題はないのでしょうか?
また、もし、糖質制限の実施から、
かなり長い間尿ケトンが検出されておられた、
という方がおられましたら、
お教え頂けると幸甚です。
数日前に、コメント欄に投稿したのですが、
上手くコメントの投稿が掲載されなかったため、
だいたい同じような内容を再投稿させて頂きます。
江部先生のご説明では、
『インスリン作用があるときは、ケトン体の上昇は生理的なもので、まったく正常であり、何の問題もありません。
例えば、絶食療法とかスーパー糖質制限食とかケトン食療法を実践中は、血液中のケトン体値は、高値となります。
この「生理的ケトン体高値」という状態に対して「病理的ケトン体高値」という病態があります。
病理的ケトン体高値というのは、「糖尿病ケトアシドーシス」がほとんどです。
こちらはインスリン作用が欠落した重症糖尿病例においてのみ発症する病態で、生命の危険があります。』
との事でした。
そして、糖質制限をはじめると、
しばらくは尿ケトンが検出されるものの、
一定期間すると、ケトン体の利用効率が高まり
尿ケトンも出なくなる、
とのご説明だったと思います。
例えばですが、インスリン作用があり、
血糖値、ヘモグロビンAC1のコントロールは良好であるものの、
糖質制限の実施から、1~2年くらいも、
尿ケトンが検出される場合は、
やはり、『生理的ケトン体高値』であるため、
特に問題はないのでしょうか?
また、もし、糖質制限の実施から、
かなり長い間尿ケトンが検出されておられた、
という方がおられましたら、
お教え頂けると幸甚です。
2012/12/23(Sun) 02:29 | URL | 糖質制限食 | 【編集】
江部先生
東京からサンフランシスコへの機内食で、炭水化物を摂取しないでいるとキャビンアテンダントが質問してきました。
そこで食事制限していることを告げるとその女性の口から江部先生のご本を読んで実践しているとのことでした。
ここまで拡がりを見せていることを実感しました。
豆腐しらたきの成分表示には重量200グラムのうちカーボンが2グラム一寸でした。
ファイバーも含まれているので、とても良い食材なのでハウス食品に販売してもらいたいものです。種類もマカロニ、平打ち麺、ひやむぎ、そうめんの形状になったものがそれぞれ販売されていました。
東京からサンフランシスコへの機内食で、炭水化物を摂取しないでいるとキャビンアテンダントが質問してきました。
そこで食事制限していることを告げるとその女性の口から江部先生のご本を読んで実践しているとのことでした。
ここまで拡がりを見せていることを実感しました。
豆腐しらたきの成分表示には重量200グラムのうちカーボンが2グラム一寸でした。
ファイバーも含まれているので、とても良い食材なのでハウス食品に販売してもらいたいものです。種類もマカロニ、平打ち麺、ひやむぎ、そうめんの形状になったものがそれぞれ販売されていました。
2012/12/23(Sun) 04:21 | URL | mmx233 | 【編集】
先生、はじめまして。アトキンスダイエットを実践している者ですが、一つ疑問があります。お暇な時に答えていただけると幸いです。
私はどうしても甘いものを口にしたい時は、お菓子などを噛んで味だけ楽しんで飲み込まずに吐き出しています。この際の甘いものに対する味覚はインスリン分泌に影響があるのでしょうか?
というのも、ご存知かと思いますが、テキサス大学の研究結果でカロリーがない人工甘味料にもインスリンが分泌されるという記事を拝見しました。もしこれが甘いという味覚に対しての反応なら、私がやってることも太る原因になりかねないので気になります。
どうか、ご教授のほうよろしくお願いします。
私はどうしても甘いものを口にしたい時は、お菓子などを噛んで味だけ楽しんで飲み込まずに吐き出しています。この際の甘いものに対する味覚はインスリン分泌に影響があるのでしょうか?
というのも、ご存知かと思いますが、テキサス大学の研究結果でカロリーがない人工甘味料にもインスリンが分泌されるという記事を拝見しました。もしこれが甘いという味覚に対しての反応なら、私がやってることも太る原因になりかねないので気になります。
どうか、ご教授のほうよろしくお願いします。
2012/12/23(Sun) 05:40 | URL | ペンギン | 【編集】
江部先生 あらてつさん推奨の低糖質Xmasケーキ(チーズ)が12/21届きましたので、12/22に食べました 1/4ホールで約130gでした=説明書では100g342kcal/糖質10.8gと書いてありました 久しぶりに大きなケーキを食べましたが食後2時間値は178でした=以前に大好きだったアップルパイや仙太郎モナカでは食後2時間値は300レベルだったのでビックリでした
2012/12/23(Sun) 11:44 | URL | 柚木信也 | 【編集】
たしかに「パルスイートカロリーゼロ」でも、飲み物に入れてのむと血糖値が上がりますね。
糖尿病の母の話しですけど…。
確か江部先生のご本にも「全く血糖値が上がらない訳ではない」的なことが書いてませんでしたかね?
糖尿病の母の話しですけど…。
確か江部先生のご本にも「全く血糖値が上がらない訳ではない」的なことが書いてませんでしたかね?
2012/12/23(Sun) 11:47 | URL | マキマキ | 【編集】
セイゲニストローヤ さん。
具体的な数値は、私も探してみましたが、当てはまる文献を見つけることができませんでした。
「常に体脂肪が燃えている」→基礎代謝の増加?
「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の増加
「高蛋白食による特異動的作用(SDA)の亢進」
などが、体重減少に関与していると思います。
2012年10月17日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食と体重減少、過敏性腸症候群が改善。」
もご参照ください。
具体的な数値は、私も探してみましたが、当てはまる文献を見つけることができませんでした。
「常に体脂肪が燃えている」→基礎代謝の増加?
「肝臓の糖新生でエネルギーを消費」→基礎代謝の増加
「高蛋白食による特異動的作用(SDA)の亢進」
などが、体重減少に関与していると思います。
2012年10月17日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食と体重減少、過敏性腸症候群が改善。」
もご参照ください。
2012/12/23(Sun) 12:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】
百花 さん。
毎月通っている主治医が、糖質制限食に理解があるのは素晴らしいです。
インスリンの単位が、一桁になったのもとても良いです。
インスリンの量が多いと、肥満、高血圧、がん、アルツハイマー病のリスクが増えます。
一桁なら大丈夫です。
毎月通院の主治医とよくよく相談してくださいね。
毎月通っている主治医が、糖質制限食に理解があるのは素晴らしいです。
インスリンの単位が、一桁になったのもとても良いです。
インスリンの量が多いと、肥満、高血圧、がん、アルツハイマー病のリスクが増えます。
一桁なら大丈夫です。
毎月通院の主治医とよくよく相談してくださいね。
2012/12/23(Sun) 17:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】
糖質制限食 さん。
ケトン体の基準値が、「26~122」くらいです。
1000~1500くらいまでは、糖質制限食実践中でも、3ヶ月~半年で尿中ケトン体はでなくなります。
一方小児ケトン食では2000~4000レベルになります。
この場合は生理的ケトン体上昇でも、2年、3年、4年・・・ずっと尿中ケトン体は陽性です。
スーパー糖質制限食を極めて厳密に実施して、ケトン体が2000を超えるレベルだと
何年目でも尿中ケトン体は陽性になります。
これも生理的ケトン体なので問題はありません。
ケトン体の基準値が、「26~122」くらいです。
1000~1500くらいまでは、糖質制限食実践中でも、3ヶ月~半年で尿中ケトン体はでなくなります。
一方小児ケトン食では2000~4000レベルになります。
この場合は生理的ケトン体上昇でも、2年、3年、4年・・・ずっと尿中ケトン体は陽性です。
スーパー糖質制限食を極めて厳密に実施して、ケトン体が2000を超えるレベルだと
何年目でも尿中ケトン体は陽性になります。
これも生理的ケトン体なので問題はありません。
2012/12/23(Sun) 17:46 | URL | ドクター江部 | 【編集】
mmx233 さん。
情報をありがとうございます。
キャビンアテンダントさん、私の本を読んで実践とは嬉しいです。
豆腐しらたき、糖質制限優良食品ですね。
ハウス食品、日本でも販売してくれないかな。
情報をありがとうございます。
キャビンアテンダントさん、私の本を読んで実践とは嬉しいです。
豆腐しらたき、糖質制限優良食品ですね。
ハウス食品、日本でも販売してくれないかな。
2012/12/23(Sun) 17:49 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ペンギン さん
これはまだまだよくわからないと思います。
人工甘味料に関しては、早急な結論はだせない段階です。
仮に血糖値を上昇させない人工甘味料が大量にインスリンを分泌させるようなことがあれば、
当然低血糖になります。
人工甘味料入りの清涼飲料水で低血糖になったとは聞いたことがありません。
この理由により、私は人工甘味料は、インスリンを分泌させないと思います。
バーバラ・コーキー博士のはあくまで仮説段階で確定ではなく、論文にはなってないと思います。
これはまだまだよくわからないと思います。
人工甘味料に関しては、早急な結論はだせない段階です。
仮に血糖値を上昇させない人工甘味料が大量にインスリンを分泌させるようなことがあれば、
当然低血糖になります。
人工甘味料入りの清涼飲料水で低血糖になったとは聞いたことがありません。
この理由により、私は人工甘味料は、インスリンを分泌させないと思います。
バーバラ・コーキー博士のはあくまで仮説段階で確定ではなく、論文にはなってないと思います。
2012/12/23(Sun) 17:53 | URL | ドクター江部 | 【編集】
柚木信也 さん
私も糖質制限ドットコムのクリスマスケーキ、4種類確保で
家人と2種類は食べました。
美味しかったです。
私も糖質制限ドットコムのクリスマスケーキ、4種類確保で
家人と2種類は食べました。
美味しかったです。
2012/12/23(Sun) 17:56 | URL | ドクター江部 | 【編集】
マキマキ さん
エリスリトール単独なら、血糖値上昇はゼロです。
エリスリトール単独なら、血糖値上昇はゼロです。
2012/12/23(Sun) 17:57 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生からお返事頂けるなんて、もったいないです。
有り難うございます。
家に帰って先生のご本を、もう一度確認すればよかっただけなのに申し訳ありませんでした。
有り難うございます。
家に帰って先生のご本を、もう一度確認すればよかっただけなのに申し訳ありませんでした。
2012/12/23(Sun) 18:26 | URL | マキマキ | 【編集】
www.americanrunning.org/w/article/diet-soda-and-weight
2011年6月の米国糖尿病学会(ADA)で、the University of Texas Health Science Center at San Antonioより2種の発表が行われた。
1) the San Antonio Longitudinal Study of Aging の対象者474名の年配者を10年間調査した。Diet soft drink を1日2本以上飲む人は飲まない人に比べて、最長ウエストサイズの増加が、10年間で5倍以上に達していた。
2) マウスを20匹づつ2群に分け、片方にaspartame を与えた。3ヶ月後には、aspartam群は対照と比べ、血糖値は37%高く、インスリンレベルは27%低かった
このニュースが英語圏のメディアにセンセーショナルに報道された
ただしこの研究発表は、2012年12月現在、論文化されておらず、evidenceとはなりえない。当然ながら、2012年7月のADA/AHA合同声明には一切反映されていない
2011年6月の米国糖尿病学会(ADA)で、the University of Texas Health Science Center at San Antonioより2種の発表が行われた。
1) the San Antonio Longitudinal Study of Aging の対象者474名の年配者を10年間調査した。Diet soft drink を1日2本以上飲む人は飲まない人に比べて、最長ウエストサイズの増加が、10年間で5倍以上に達していた。
2) マウスを20匹づつ2群に分け、片方にaspartame を与えた。3ヶ月後には、aspartam群は対照と比べ、血糖値は37%高く、インスリンレベルは27%低かった
このニュースが英語圏のメディアにセンセーショナルに報道された
ただしこの研究発表は、2012年12月現在、論文化されておらず、evidenceとはなりえない。当然ながら、2012年7月のADA/AHA合同声明には一切反映されていない
2012/12/23(Sun) 21:40 | URL | 精神科医師A | 【編集】
mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45380231/
◇AHA/ADAが非栄養性甘味料に関する声明を発表。砂糖の代用で体重や血糖の管理に役立つ可能性
〔米テキサス州ダラス〕米国心臓協会(AHA)と米国糖尿病学会(ADA)は「飲料や食品などに含まれる砂糖を非栄養性甘味料(non-nutritive sweetener;NNS)で代用することにより,体重管理や糖尿病患者の血糖管理に役立つ可能性がある」とする声明をCirculation(2012; 126: 509-519)とDiabetes Care(2012; 35: 1798-1808)に発表した。ただし,「カロリーと砂糖の摂取を抑える上で,この代用が長期的に有効かどうかについて結論を出すには,科学的エビデンスが不足している」としている。
*糖尿病リスク低下につながる可能性
食事に含まれる糖質の高摂取は心血管疾患や肥満の原因となり,ひいては2型糖尿病の発症につながりうる。
AHAが推奨する食品中の添加砂糖(added sugar)の1日摂取量は,女性では100kcal以下,男性では150kcal以下である。この推奨値は,砂糖を多く含む食事が肥満や脂質異常症といった冠動脈性心疾患のリスクを高めることを示した研究に基づいている
スタンフォード大学(カリフォルニア州スタンフォード)内科学のChristopher Gardner准教授は「砂糖を多く含む食品や飲料は,一般的に高カロリーで栄養価が低い傾向にある。NNSは特効薬ではないが,適切に使えば食事に含まれる砂糖の量を減らし,摂取カロリーを制限できる。こうして体重を良好に管理できれば,最終的には糖尿病のリスク低下にもつながりうる」と述べた上で,ただし注意点もあると指摘している。
*6種類のNNSを研究
今回の声明は,主に6種類のNNS〔アスパルテーム,アセスルファムカリウム,ネオテーム,サッカリン,スクラロース,植物性甘味料(ステビア)〕に関する先行研究のレビュー結果に基づいている。それによると,砂糖などの高カロリー甘味料の代替にNNSを用いることが,糖尿病管理に重要な炭水化物の摂取制限,カロリー制限,体重や食欲のコントロール,および糖尿病と心疾患に関連する他の危険因子の減少に有用かどうかについては,データが不十分なため,結論は出ていない
Gardner准教授は「NNSの潜在的な効果を見極めるのは難しい。なぜならNNS代用による効果はNNSを含有する食品や飲料が1日の食事の中でどのように摂取されるかに左右されるからだ」と述べている
例えば「150kcalの清涼飲料の代わりにNNSを使った飲料を選択しても,その日のうちに300kcalのケーキやクッキーを摂取してしまうと,減らしたカロリーより摂取したカロリーの方が多くなるため,NNSは結果的に体重減少にはつながらない。しかし,150kcalの清涼飲料の代わりにNNSを使った飲料を選択し,その減少分のカロリーを後に摂取しなければ,摂取カロリーの総量は減るため体重管理に役立つ可能性がある」と説明している
*炭水化物制限食への利用にも有効か
また,NNSには低カロリーという利点だけでなく,砂糖の代わりとなりうるというメリットもあり,この点から糖尿病患者にとって有用といえる
声明共同作成者(ADA)の1人で,国際糖尿病センター(ミネソタ州ミネアポリス)の専門トレーニングマネジャーであるDiane Reader氏は「NNSを使った清涼飲料は血糖値をあまり上昇させないので,こうした商品が加わることで,糖尿病患者が選べる甘味商品の種類が増える」と説明している。とはいえ,NNS含有商品にも注意は必要で,「NNSが使われている食品が必ずしも,“無糖”または“健康的な食品”というわけではない」と述べている
同氏は「炭水化物制限食にNNSを用いれば,効果的に炭水化物の摂取が抑制でき,これが体重と糖尿病の管理に役立つかもしれない」と述べている
なお,今回の声明を発表するに当たり,非栄養性甘味料の安全性については評価されていない。ただし,今回の6種類のNNSはいずれも米食品医薬品局(FDA)の承認を受け,既に販売されているため,安全性は認められているとの前提に立っている
Gardner准教授は,ダイエット中,または砂糖の摂取を減らしたい人に向け「NNSを使った“ダイエット食品”を選択することによる食事全体への影響を考慮する必要がある。カロリーや砂糖の摂取を減らすには,野菜や果物,食物繊維の豊富な全粒穀物,無脂肪または低脂肪の乳製品など砂糖や非栄養性甘味料を用いていない食品を選択する方法もある」と述べている
◇AHA/ADAが非栄養性甘味料に関する声明を発表。砂糖の代用で体重や血糖の管理に役立つ可能性
〔米テキサス州ダラス〕米国心臓協会(AHA)と米国糖尿病学会(ADA)は「飲料や食品などに含まれる砂糖を非栄養性甘味料(non-nutritive sweetener;NNS)で代用することにより,体重管理や糖尿病患者の血糖管理に役立つ可能性がある」とする声明をCirculation(2012; 126: 509-519)とDiabetes Care(2012; 35: 1798-1808)に発表した。ただし,「カロリーと砂糖の摂取を抑える上で,この代用が長期的に有効かどうかについて結論を出すには,科学的エビデンスが不足している」としている。
*糖尿病リスク低下につながる可能性
食事に含まれる糖質の高摂取は心血管疾患や肥満の原因となり,ひいては2型糖尿病の発症につながりうる。
AHAが推奨する食品中の添加砂糖(added sugar)の1日摂取量は,女性では100kcal以下,男性では150kcal以下である。この推奨値は,砂糖を多く含む食事が肥満や脂質異常症といった冠動脈性心疾患のリスクを高めることを示した研究に基づいている
スタンフォード大学(カリフォルニア州スタンフォード)内科学のChristopher Gardner准教授は「砂糖を多く含む食品や飲料は,一般的に高カロリーで栄養価が低い傾向にある。NNSは特効薬ではないが,適切に使えば食事に含まれる砂糖の量を減らし,摂取カロリーを制限できる。こうして体重を良好に管理できれば,最終的には糖尿病のリスク低下にもつながりうる」と述べた上で,ただし注意点もあると指摘している。
*6種類のNNSを研究
今回の声明は,主に6種類のNNS〔アスパルテーム,アセスルファムカリウム,ネオテーム,サッカリン,スクラロース,植物性甘味料(ステビア)〕に関する先行研究のレビュー結果に基づいている。それによると,砂糖などの高カロリー甘味料の代替にNNSを用いることが,糖尿病管理に重要な炭水化物の摂取制限,カロリー制限,体重や食欲のコントロール,および糖尿病と心疾患に関連する他の危険因子の減少に有用かどうかについては,データが不十分なため,結論は出ていない
Gardner准教授は「NNSの潜在的な効果を見極めるのは難しい。なぜならNNS代用による効果はNNSを含有する食品や飲料が1日の食事の中でどのように摂取されるかに左右されるからだ」と述べている
例えば「150kcalの清涼飲料の代わりにNNSを使った飲料を選択しても,その日のうちに300kcalのケーキやクッキーを摂取してしまうと,減らしたカロリーより摂取したカロリーの方が多くなるため,NNSは結果的に体重減少にはつながらない。しかし,150kcalの清涼飲料の代わりにNNSを使った飲料を選択し,その減少分のカロリーを後に摂取しなければ,摂取カロリーの総量は減るため体重管理に役立つ可能性がある」と説明している
*炭水化物制限食への利用にも有効か
また,NNSには低カロリーという利点だけでなく,砂糖の代わりとなりうるというメリットもあり,この点から糖尿病患者にとって有用といえる
声明共同作成者(ADA)の1人で,国際糖尿病センター(ミネソタ州ミネアポリス)の専門トレーニングマネジャーであるDiane Reader氏は「NNSを使った清涼飲料は血糖値をあまり上昇させないので,こうした商品が加わることで,糖尿病患者が選べる甘味商品の種類が増える」と説明している。とはいえ,NNS含有商品にも注意は必要で,「NNSが使われている食品が必ずしも,“無糖”または“健康的な食品”というわけではない」と述べている
同氏は「炭水化物制限食にNNSを用いれば,効果的に炭水化物の摂取が抑制でき,これが体重と糖尿病の管理に役立つかもしれない」と述べている
なお,今回の声明を発表するに当たり,非栄養性甘味料の安全性については評価されていない。ただし,今回の6種類のNNSはいずれも米食品医薬品局(FDA)の承認を受け,既に販売されているため,安全性は認められているとの前提に立っている
Gardner准教授は,ダイエット中,または砂糖の摂取を減らしたい人に向け「NNSを使った“ダイエット食品”を選択することによる食事全体への影響を考慮する必要がある。カロリーや砂糖の摂取を減らすには,野菜や果物,食物繊維の豊富な全粒穀物,無脂肪または低脂肪の乳製品など砂糖や非栄養性甘味料を用いていない食品を選択する方法もある」と述べている
2012/12/23(Sun) 21:42 | URL | 精神科医師A | 【編集】
mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1209/1209072.html
◇加糖飲料の規制に拍車? 2報のRCTが発表。若年者対象の試験が米,オランダで実施
一部の先進国では,肥満や過体重例の増加だけでなく,発症年齢の若年化も深刻な問題となりつつある。欧米諸国では,アルコールやたばこと同様,過剰摂取による健康上の問題が懸念されるとして,砂糖や加糖飲料などに課税などの規制をかけるべきかどうかの議論が巻き起こっている。そんな中,N Engl J Med 2012年9月21日オンライン版に,若年者を対象とした加糖飲料の「制限」そして「人工甘味料入り飲料への置換」に関するランダム化比較試験(RCT)が2報報告された。これらの演題は米国肥満学会の第30回年次学術集会(9月20~24日,米サンアントニオ)で同時発表された。付随論評では,これらの報告で加糖飲料に対する規制強化に弾みがつくのではないかとの見方も示されている
*肥満例への加糖飲料制限に関するRCT,2年目での有意な効果証明できず
加糖飲料を日常的に摂取している肥満または過体重の若年者(男性124例,平均15歳)224例を対象にしたRCTを報告したのは,米ボストン小児病院のCara B. Ebbeling氏ら(N Engl J Med 2012年9月23日オンライン版)
同氏らは,被験者への介入の有無によるその後の体重増加に対する影響を検討。介入群では加糖飲料の摂取量を減らすため,水やダイエット飲料の宅配,無糖飲料の摂取などに関するメールの送信,電話や対面での面接による飲料摂取状況の確認が行われた。コントロール群では試験参加率を維持するため(as a retention strategy),定期的に50ドルのギフトカードが送られた
試験開始から1年の介入期間後,さらに1年,介入なしの観察期間が設けられた。試験参加率は1年時点で97%,2年時点で93%
介入群および対照群のベースライン時の加糖飲料摂取状況は,いずれも1.7杯/日と同等であった。しかし,介入群では試験開始から1年時点の加糖飲料摂取量はほぼゼロにまで減少,2年目も依然として低い状態が保たれていた
同試験の1次評価項目に設定された,試験開始2年時点におけるBMI(中央値)のベースラインからの変化量に有意な差はなかった(両群における変化量の差:-0.3,P=0.46)。ただし,1年目のBMI(-0.57,P=0.045)および体重の変化量(-1.9kg,P=0.04)には有意な差が見られ,介入群で増加の程度が小さかった。人種別の解析では,介入群の対照群に対するBMI減少の差は,非ヒスパニック系人種に比べヒスパニック系人種で大きいとの結果も示されている
以上の結果から,同氏らは1年間の介入による加糖飲料の摂取量減少により,1年時点での過体重・肥満の若年者におけるBMI増加の程度が対照群に比べ,抑制されていたが,2年目では有意な差が見られなかったと結論付けている
*正常体重児の人工甘味料飲料切り替えによるBMIへの影響を二重盲検で検討
正常体重の4~11歳の小児648例を対象に,同じパッケージの加糖飲料と人工甘味料(スクラロース,アセスルファム)入り飲料を用いた二重盲検RCTを実施したのはオランダVU大学アムステルダムのJanne C. de Ruyter氏ら(N Engl J Med 2012年9月21日オンライン版)
同氏らは,加糖飲料の摂取が過体重につながる理由に液糖が摂取による満足感をもたらさず,結果としてその他の食事の摂取量が減少できないことが挙げられると指摘する。ただし,加糖飲料から人工甘味料を含む飲料に切り替えた場合の体重増加を抑える効果は不明だとして,今回の試験を実施
被験者は倫理的観点から,事前の質問により「加糖飲料を普段から摂取している」と答えた小児から選定。医学的問題のあった人は除外された。18カ月にわたり,1日1缶の飲料を学校で摂取,空き缶を自分の名前入りのボックスに入れ,教師が飲用状況を確認。試験開始時,6,12,18カ月時点で身長,体重,皮下脂肪厚(skinfold thickness)や尿の検査が行われた
*18カ月で26%が脱落も,人工甘味料入り飲料でBMI・体重増が有意に抑制
アドヒアランス維持のため,試験関係者らは学校や教師,保護者,被験者らに対し,トーナメント形式の導入や,ニュースレターや誕生日カードを送るなどの介入を実施。しかし,18カ月時点で全体の26%が試験飲料の摂取を中止していた。同氏らは中止例のベースライン時のBMIが非中止例に比べ高かったこと,両親の就学年数が少ない傾向にあったなどの分析結果を示している。同氏らは脱落例の欠損値を別途推計し,帰属させて全体の解析を実施
その結果,1次評価項目に設定されたBMIのZスコア(SDスコア)のベースラインからの変化は人工甘味料入り飲料群の0.02に対し,加糖飲料群では0.15と前者で有意にBMIの増加が抑制されていた(群間差-0.13,95%CI -0.21~-0.05,P=0.001)
体重については人工甘味料入り飲料群で6.35kg(ベースラインとの比較),加糖飲料群では7.37kgと同じく前者で有意な増加抑制が認められた(群間差-1.01,95%CI -1.54~-0.48,P<0.001)。その他の評価項目を含め,試験完遂例のみの解析でも同様の傾向が見られた
試験期間中の有害事象は少数であったと報告されている。一方,試験終了時点で入手した脱落例134例の検査結果を試験完遂例(477例)に結合したところ,BMIのZスコアのベースラインからの変化は人工甘味料入り飲料群0.06,加糖飲料群0.12で(群間差0.07,95%CI -0.134~0.002,P=0.06)と有意な差はなかった
同氏らは,正常体重児に対する盲検下での加糖飲料から人工甘味料入り飲料への切り替えにより,体重増加や脂肪の蓄積が抑制されたと結論。ただし,肥満例や成人などでの有効性は不明としている
米イェール大学のSonia Caprio氏は付随論評(N Engl J Med 2012年9月21日オンライン版)で,これらの報告により小児肥満の増加を抑止するための加糖飲料の規制に弾みがつくのではないかとの見方を示した。その上で,医学会などが一丸となって加糖飲料の消費量を減らすための活動を推進するときが来たと結んでいる
◇加糖飲料の規制に拍車? 2報のRCTが発表。若年者対象の試験が米,オランダで実施
一部の先進国では,肥満や過体重例の増加だけでなく,発症年齢の若年化も深刻な問題となりつつある。欧米諸国では,アルコールやたばこと同様,過剰摂取による健康上の問題が懸念されるとして,砂糖や加糖飲料などに課税などの規制をかけるべきかどうかの議論が巻き起こっている。そんな中,N Engl J Med 2012年9月21日オンライン版に,若年者を対象とした加糖飲料の「制限」そして「人工甘味料入り飲料への置換」に関するランダム化比較試験(RCT)が2報報告された。これらの演題は米国肥満学会の第30回年次学術集会(9月20~24日,米サンアントニオ)で同時発表された。付随論評では,これらの報告で加糖飲料に対する規制強化に弾みがつくのではないかとの見方も示されている
*肥満例への加糖飲料制限に関するRCT,2年目での有意な効果証明できず
加糖飲料を日常的に摂取している肥満または過体重の若年者(男性124例,平均15歳)224例を対象にしたRCTを報告したのは,米ボストン小児病院のCara B. Ebbeling氏ら(N Engl J Med 2012年9月23日オンライン版)
同氏らは,被験者への介入の有無によるその後の体重増加に対する影響を検討。介入群では加糖飲料の摂取量を減らすため,水やダイエット飲料の宅配,無糖飲料の摂取などに関するメールの送信,電話や対面での面接による飲料摂取状況の確認が行われた。コントロール群では試験参加率を維持するため(as a retention strategy),定期的に50ドルのギフトカードが送られた
試験開始から1年の介入期間後,さらに1年,介入なしの観察期間が設けられた。試験参加率は1年時点で97%,2年時点で93%
介入群および対照群のベースライン時の加糖飲料摂取状況は,いずれも1.7杯/日と同等であった。しかし,介入群では試験開始から1年時点の加糖飲料摂取量はほぼゼロにまで減少,2年目も依然として低い状態が保たれていた
同試験の1次評価項目に設定された,試験開始2年時点におけるBMI(中央値)のベースラインからの変化量に有意な差はなかった(両群における変化量の差:-0.3,P=0.46)。ただし,1年目のBMI(-0.57,P=0.045)および体重の変化量(-1.9kg,P=0.04)には有意な差が見られ,介入群で増加の程度が小さかった。人種別の解析では,介入群の対照群に対するBMI減少の差は,非ヒスパニック系人種に比べヒスパニック系人種で大きいとの結果も示されている
以上の結果から,同氏らは1年間の介入による加糖飲料の摂取量減少により,1年時点での過体重・肥満の若年者におけるBMI増加の程度が対照群に比べ,抑制されていたが,2年目では有意な差が見られなかったと結論付けている
*正常体重児の人工甘味料飲料切り替えによるBMIへの影響を二重盲検で検討
正常体重の4~11歳の小児648例を対象に,同じパッケージの加糖飲料と人工甘味料(スクラロース,アセスルファム)入り飲料を用いた二重盲検RCTを実施したのはオランダVU大学アムステルダムのJanne C. de Ruyter氏ら(N Engl J Med 2012年9月21日オンライン版)
同氏らは,加糖飲料の摂取が過体重につながる理由に液糖が摂取による満足感をもたらさず,結果としてその他の食事の摂取量が減少できないことが挙げられると指摘する。ただし,加糖飲料から人工甘味料を含む飲料に切り替えた場合の体重増加を抑える効果は不明だとして,今回の試験を実施
被験者は倫理的観点から,事前の質問により「加糖飲料を普段から摂取している」と答えた小児から選定。医学的問題のあった人は除外された。18カ月にわたり,1日1缶の飲料を学校で摂取,空き缶を自分の名前入りのボックスに入れ,教師が飲用状況を確認。試験開始時,6,12,18カ月時点で身長,体重,皮下脂肪厚(skinfold thickness)や尿の検査が行われた
*18カ月で26%が脱落も,人工甘味料入り飲料でBMI・体重増が有意に抑制
アドヒアランス維持のため,試験関係者らは学校や教師,保護者,被験者らに対し,トーナメント形式の導入や,ニュースレターや誕生日カードを送るなどの介入を実施。しかし,18カ月時点で全体の26%が試験飲料の摂取を中止していた。同氏らは中止例のベースライン時のBMIが非中止例に比べ高かったこと,両親の就学年数が少ない傾向にあったなどの分析結果を示している。同氏らは脱落例の欠損値を別途推計し,帰属させて全体の解析を実施
その結果,1次評価項目に設定されたBMIのZスコア(SDスコア)のベースラインからの変化は人工甘味料入り飲料群の0.02に対し,加糖飲料群では0.15と前者で有意にBMIの増加が抑制されていた(群間差-0.13,95%CI -0.21~-0.05,P=0.001)
体重については人工甘味料入り飲料群で6.35kg(ベースラインとの比較),加糖飲料群では7.37kgと同じく前者で有意な増加抑制が認められた(群間差-1.01,95%CI -1.54~-0.48,P<0.001)。その他の評価項目を含め,試験完遂例のみの解析でも同様の傾向が見られた
試験期間中の有害事象は少数であったと報告されている。一方,試験終了時点で入手した脱落例134例の検査結果を試験完遂例(477例)に結合したところ,BMIのZスコアのベースラインからの変化は人工甘味料入り飲料群0.06,加糖飲料群0.12で(群間差0.07,95%CI -0.134~0.002,P=0.06)と有意な差はなかった
同氏らは,正常体重児に対する盲検下での加糖飲料から人工甘味料入り飲料への切り替えにより,体重増加や脂肪の蓄積が抑制されたと結論。ただし,肥満例や成人などでの有効性は不明としている
米イェール大学のSonia Caprio氏は付随論評(N Engl J Med 2012年9月21日オンライン版)で,これらの報告により小児肥満の増加を抑止するための加糖飲料の規制に弾みがつくのではないかとの見方を示した。その上で,医学会などが一丸となって加糖飲料の消費量を減らすための活動を推進するときが来たと結んでいる
2012/12/23(Sun) 21:45 | URL | 精神科医師A | 【編集】
著書とブログを拝見し大変勉強になります。
さて、子供で糖質制限をしたら朝起きれるようになった、集中力が上がったという報告を聞いたりしています。それ自体の議論は置いておいて、子供(糖尿病疾患なし)の糖質制限についてのお考え(賛否、危険性など)をブログで取り上げて頂けるとありがたいです。 個人的には清涼飲料水とスナック菓子を避けて炭水化物の過食を避け一般的な食生活を基本に(プチより少し多いくらい)、朝起きれない、集中力が持続しないなどの症状がひどいときに検討すればいいかなというスタンスです。お時間のあるときに気が向いたらでもよいので見解を頂ければありがたいです。
さて、子供で糖質制限をしたら朝起きれるようになった、集中力が上がったという報告を聞いたりしています。それ自体の議論は置いておいて、子供(糖尿病疾患なし)の糖質制限についてのお考え(賛否、危険性など)をブログで取り上げて頂けるとありがたいです。 個人的には清涼飲料水とスナック菓子を避けて炭水化物の過食を避け一般的な食生活を基本に(プチより少し多いくらい)、朝起きれない、集中力が持続しないなどの症状がひどいときに検討すればいいかなというスタンスです。お時間のあるときに気が向いたらでもよいので見解を頂ければありがたいです。
2012/12/23(Sun) 23:51 | URL | Schrodingers_Capybara | 【編集】
スミヒロ さん。
たんのうを摘出している人でも、糖質制限食、大丈夫です。
たんのうを摘出している人でも、糖質制限食、大丈夫です。
2012/12/24(Mon) 11:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
Schrodingers_Capybara さん
そうですね。
一度記事にしましょう。
ともあれ、農耕以前の人類は、子供も含めて、700万年間、穀物なしの糖質制限食ですので
何の問題もありません。
そうですね。
一度記事にしましょう。
ともあれ、農耕以前の人類は、子供も含めて、700万年間、穀物なしの糖質制限食ですので
何の問題もありません。
2012/12/24(Mon) 11:45 | URL | ドクター江部 | 【編集】
月子 さん
2010年07月18日 (日)の本ブログ記事
「佐藤彰夫先生の説への反論、テーラーメードダイエットの立場から」
をご参照ください。
2010年07月18日 (日)の本ブログ記事
「佐藤彰夫先生の説への反論、テーラーメードダイエットの立場から」
をご参照ください。
2012/12/24(Mon) 11:49 | URL | ドクター江部 | 【編集】
百花 さん。
基礎にレベミル12か13、
毎食4~5単位
なら、比較的少量であり、インスリンの量として、問題ないと思います。
糖尿病合併症予防のためには
1)空腹時血糖値126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
2)食後2時間血糖値140mg/dl未満
3)食後1時間血糖値180mg/dl未満
4)HbA1c6.9%未満→さらには6.2%未満
1)2)3)4)の糖尿人の目標達成を目指してくださいね。
基礎にレベミル12か13、
毎食4~5単位
なら、比較的少量であり、インスリンの量として、問題ないと思います。
糖尿病合併症予防のためには
1)空腹時血糖値126mg/dl未満→さらには110mg/dl未満
2)食後2時間血糖値140mg/dl未満
3)食後1時間血糖値180mg/dl未満
4)HbA1c6.9%未満→さらには6.2%未満
1)2)3)4)の糖尿人の目標達成を目指してくださいね。
2012/12/24(Mon) 11:57 | URL | ドクター江部 | 【編集】
河野 さん
正常人の1回の食事の推奨糖質量ですが、個人差があります。
家族歴に糖尿病があるか否か、日頃の運動量などにより違いがでます。
運動あまりしない、糖尿病家族歴のない正常人なら、安全圏は
1回の食事の糖質摂取量30~40gでしょうか。
正常人の1回の食事の推奨糖質量ですが、個人差があります。
家族歴に糖尿病があるか否か、日頃の運動量などにより違いがでます。
運動あまりしない、糖尿病家族歴のない正常人なら、安全圏は
1回の食事の糖質摂取量30~40gでしょうか。
2012/12/24(Mon) 12:01 | URL | ドクター江部 | 【編集】
62歳、男性です。
先生のご著書を購入し、スーバー糖質制限食を開始しに6ヶ月になりますが、A1cが5.9前後から下がりません。現在ネシーナとアクトスを朝食後に、メトグルコを毎食後に各1錠服用しています。血糖値は夕食後2時間で120、早朝空腹時血糖値は110くらいです。原因は何なのでしょうか。のでしょうか。
先生のご著書を購入し、スーバー糖質制限食を開始しに6ヶ月になりますが、A1cが5.9前後から下がりません。現在ネシーナとアクトスを朝食後に、メトグルコを毎食後に各1錠服用しています。血糖値は夕食後2時間で120、早朝空腹時血糖値は110くらいです。原因は何なのでしょうか。のでしょうか。
2012/12/29(Sat) 20:07 | URL | yamamomo | 【編集】
yamamomo さん
HbA1c5.9%なら、6.2%未満で、すでに正常値です。
私も、5.5~5.8%くらいを行ったり来たりです。
食後高血糖、平均血糖変動幅増大のない、良質のHbA1cで、問題ないと思います。
HbA1c5.9%なら、6.2%未満で、すでに正常値です。
私も、5.5~5.8%くらいを行ったり来たりです。
食後高血糖、平均血糖変動幅増大のない、良質のHbA1cで、問題ないと思います。
2012/12/30(Sun) 12:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
アクア さん
肝硬変、腎不全、活動生膵炎、長鎖脂肪酸代謝異常症の人は、糖質制限食は適応となりません。
それ以外の方は大丈夫です。
急性肝炎も治っていれば、問題ないです。
糖新生は、糖質を食べている人でも、空腹時や睡眠時は日常的に行われています。
つまり地球上の全ての人類において、糖新生は日常的に行われているのです。
2011年05月28日 (土)の本ブログ記事
「脂肪分解と糖新生と糖質制限食」
2010年03月19日 (金)の本ブログ記事
「糖質制限食と糖新生・2010年3月」
をご参照ください。
肝硬変、腎不全、活動生膵炎、長鎖脂肪酸代謝異常症の人は、糖質制限食は適応となりません。
それ以外の方は大丈夫です。
急性肝炎も治っていれば、問題ないです。
糖新生は、糖質を食べている人でも、空腹時や睡眠時は日常的に行われています。
つまり地球上の全ての人類において、糖新生は日常的に行われているのです。
2011年05月28日 (土)の本ブログ記事
「脂肪分解と糖新生と糖質制限食」
2010年03月19日 (金)の本ブログ記事
「糖質制限食と糖新生・2010年3月」
をご参照ください。
2012/12/30(Sun) 17:10 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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