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一医師からのご意見、糖尿病治療の目的は合併症予防。
こんにちは。

一医師から、糖尿病治療の目的が合併症の予防であること、糖質制限食の長期的予後のエビデンスがないことなどのコメントをいただきました。

現在、糖尿病患者さんを診察しておられるごく普通の医師において、本コメントと同様の考えをもっておられる方も多いと思います。

いい機会ですので、記事に取り上げて検討してみたいと思います。


【12/11/26 この投稿が掲載されることを望んで

糖質制限食は血糖コントロールに対して確かに有効であろうと思います。しかし糖尿病の治療目的は血糖コントロールそのものではなく、それに付随する種々の合併症を防いで天寿を全うしていただくことが究極であろうと考えます。糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。

最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡した例もあると伺っております。また当院で診療している糖尿病患者さんの約50%はすでに糖尿病腎症をきたしています。高タンパク、高脂肪食、そしておそらくそれに伴う食塩の非制限が腎症に有害であることは疑いのない事実であろうと思います。

もちろん多くの糖尿病患者さん(主に発症早期の軽症の方)が糖質制限食のメリットを享受できるでしょう。しかし誰がそれを見分けて差し上げるのか、という観点が不足しているのではないでしょうか。】


コメントありがとうございます。

「糖尿病の治療目的は血糖コントロールそのものではなく、それに付随する種々の合併症を防いで天寿を全うしていただくことが究極であろうと考えます。」

賛成です。まさにその通りと思います。

その中で、現在明確となったのが、空腹時血糖値とHbA1cのコントロールだけでは合併症は防げないということです。

国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)が、2007年に「食後血糖値の管理に関するガイドライン」を発表しました。

IDFによれば『食後血糖値の急激な上昇をコントロールすることは、糖尿病合併症を防ぐ上で、HbA1cの目標値達成と同様、あるいはそれ以上の重要性をもつ可能性があるというエビデンスが増えてきている』そうです。

さらに最近、一日の平均血糖変動幅(MAGE、M値などが指標)が酸化ストレスを生じて動脈硬化の大きなリスクとなることが明確となりました。食後高血糖も酸化ストレスを生じます。

この食後高血糖と平均血糖変動幅を改善する唯一の食事療法が「糖質制限食」です。

現行の食事療法(糖質摂取)を行いながら、厳格な薬物療法で、HbA1cコントロールを目指した場合かえって総死亡率が上昇することがACCORD試験により証明されました。

結局、糖質摂取しながら、厳格な薬物療法を行っても、食後高血糖、平均血糖変動幅の改善は多くは望めないし、重症低血糖が必然的に増えるのです。

「糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。」

仰有ることは、正論と思いますが、現行のカロリー制限食に関しても、長期的安全性と有効性のエビデンスガないのは同様なのです。


「最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡した例もあると伺っております。」

これは、知りませんでした。糖質制限食をしっかり実践すれば、中性脂肪は速やかに改善して正常低値になります。

私の中性脂肪値は40~50mg/dlです。

糖質制限食で高中性脂肪血症になるとは、理論的には考えられないし、私は未だかつて見たことがないのですが、データ、文献をご教示いただけば幸いです。

「また当院で診療している糖尿病患者さんの約50%はすでに糖尿病腎症をきたしています。高タンパク、高脂肪食、そしておそらくそれに伴う食塩の非制限が腎症に有害であることは疑いのない事実であろうと思います。」

腎不全の段階にいたれば、ご指摘通り糖質制限食(高たんぱく食)の適応となりません。

一方、糖尿病腎症第3期Aまでは、良好な血糖コントロールを保つことで腎症が改善する可能性があります。

食塩はご指摘通りと思います。

高脂肪食と腎症に関してはエビデンスはないと思います。

先生の病院の糖尿病患者さんの半数が「糖尿病腎症」とのことです。

初診時すでに腎症の患者さんもおられると思います。

一方、先生が実践されている食事療法と標準的な薬物療法で、腎症への進行を予防できなかった糖尿病患者さんも何割かおられると思います。

私自身が2型糖尿病患者ですが、腎症にも他の合併症にもなりたくありませんので、スーパー糖質制限食を11年間続けています。

勿論、合併症は何もなしです。

<食後高血糖、平均血糖変動幅、HbA1c、空腹時血糖値>

これらには合併症を予防できる糖尿病コントロールの指標として、エビデンスがあります。

その指標の全てを改善できるのが糖質制限食です。

「もちろん多くの糖尿病患者さん(主に発症早期の軽症の方)が糖質制限食のメリットを享受できるでしょう。しかし誰がそれを見分けて差し上げるのか、という観点が不足しているのではないでしょうか。」

それでは次に「今ここにある危機」として、カロリー制限食(高糖質食)の問題点について、理論的・倫理的に考察してみます。

1) 
必須アミノ酸、必須脂肪酸はあるが、必須糖質はない。→生理学的事実

2) 
血糖値を上げるのは糖質だけで、脂質・タンパク質は上げない。
→生理学的事実

3) 
食後高血糖と平均血糖変動幅の増大が酸化ストレスの大きなリスクである。→エビデンスあり
すなわち、これらは動脈硬化の大きなリスクである。→エビデンスあり
高血糖・動脈硬化は糖尿病合併症の大きなリスクである。→エビデンスあり

4) 
食後高血糖を生じ、平均血糖変動幅を増大させるのは糖質だけである。
→生理学的事実
タンパク質・脂質は食後高血糖を生じず、平均血糖変動幅を増大させない。
→生理学的事実


1)2)3)4)を考慮すれば、

医師が糖尿人に高糖質食を勧めること自体が、理論的に破綻しています。

食後高血糖を必ず生じる高糖質食を糖尿人に勧めるのは倫理的にも、おおいに問題です。

そして医師が、糖尿人にカロリー制限食(高糖質食)をどうしても勧めたいなら、
1)2)3)4)を説明した上で、その勧める根拠を示すのが、倫理面から考えても当然と思います。

このように、糖尿病患者さんを診察する医師は、従来のカロリー制限食(高糖質食)、糖質制限食のメリット・デメリットを把握した上で患者さんに説明することが、今後必要と思います。

正確な情報を得た上で糖尿病患者さんが、どの食事療法を選ぶのかは、自己責任で決めて貰えばいいと思います。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
膵炎について
>最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡した例もあると伺っております。

実際の症例報告を読んだわけではないのでなんとも言えませんがこれが事実なら検討を要します。
理論的には中性脂肪は脂質よりも炭水化物やアルコール由来のはずです。糖質制限食をおこなっていてそこそこのアルコール摂取なら高中性脂肪にはならないと思うのですが。
急性膵炎になって死亡した症例があるなら糖質制限食の危険性を示す重要な症例になるので是非レポートを読んでみたいものです。
2012/11/26(Mon) 17:51 | URL | 消火器内科医 | 【編集
感動しました!
今日の江部先生のブログは、今年1番感動しました!
2012/11/26(Mon) 18:02 | URL | らこ | 【編集
Re: 膵炎について
消火器内科医 さん。

糖質制限食で中性脂肪値は速やかに減少して、正常低値となります。

「糖質+脂質」で、中性脂肪値上昇はありますが、「糖質制限食」単独で中性脂肪値上昇は
未だかつてみたことがありません。

これは、何らかの誤解に基づくものと思われます。

2012/11/26(Mon) 18:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
一般人でも納得できます
新しい情報を正しく、医師たる者、医療機関は速やかに判断し、健康保持増進をはかってほしいものです。現行われている糖尿病食、カロリー制限+炭水化物50~60%何とかしてほしいです。(これではたんぱく失調)栄養失調で命を落とします。
2012/11/26(Mon) 19:05 | URL | ふじのすその | 【編集
すっきりしました
私も先生と同じように玄米菜食な食生活だったに関わらず、
家系の遺伝的に糖尿病サラブレッドで、
糖尿病を発症してしまいました。

菜食だったので、肉類などの
デメリットはどうなるかが気になっていたのですが、
その点は、先生の本を読んで理解したのですが、
今回の記事で、さらに明確に理解できて安心しました。

20~30年後がまだわからなくても、
糖尿病人の10年、合併症をおこさず生きられる希望がもてたり
すぐに実践ができて、不安のどん底から救われた一人です。

インシュリンを使わずコントロールできてしまうと
製薬会社のマーケティング調査などでも
これから、先生のブログ、目をつけられてしまうのでしょうか?(>_<)
著書のなかにも糖質制限レシピが合わない体質のかたなど
リスクなどもきちんと説明されていて、
そのへんの高糖質な糖尿病レシピ本とは違う!と思いました。

ブログやレシピ本のおかげで本当に助かりましたので、
これからも、情報発信をよろしくお願いいたしますm(__)m
2012/11/26(Mon) 19:43 | URL | 母親が糖尿病 | 【編集
非常に意義深い内容です
糖質制限の安全性が確認されるまで
20~30年待つのは
五十代の私は
間に合わないので(笑)


自己責任において
喜んで実践し
データを残して生涯を終えたいとおもっております♪*'



江部先生は11年
宮本輝氏は4年以上
千住明氏も
長期実践されて
皆様がお元気で活躍されている姿が
糖質制限生活の有効であることの証しであり
何よりも
私の実践の意欲の源となっております


もちろん
危険性も公平な眼で見て判断したいと思いますので
死亡例などは
「…らしい」ではなく
是非とも
事実を証明するデータを見せていただきたいと思います


実践者のひとりとして
心より
お待ちしています

2012/11/26(Mon) 19:59 | URL | 梅しば | 【編集
お名前を
こんばんは。

糖尿病の一医師様。
日々患者さんと向き合って、自信と信念を持たれておられるのでしたら、是非、名前を名乗られるか、死亡されたとされる患者さんの具体的な症例を提示されるべきではありませんか。
匿名で、「掲載される事を望んで。」とは江部先生に失礼ではないでしょうか。江部先生は、逃げ隠れなどしませんよ。
私達患者だって、具体的な症例の提示もない投稿者の話など信じがたいです。
2012/11/26(Mon) 21:22 | URL | たらこたらこ | 【編集
一医師へ
>糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか

 新薬の治験は、多くは日本国内で12~18ヶ月間行われています。少数の患者に、3~4年の間、長期投与による副作用のフォローがおこなわれています。最初から20~30年間のエビデンスがある薬など存在しません

2012/11/26(Mon) 21:38 | URL | 精神科医師A | 【編集
>>20~30年間のエビデンス
笑止千万。そのころには俺は間違いなくこの世にいない。糖尿の診断をうけわらをもつかむおもいで糖質制限にすがった。その結果検査数値全て正常。しかし動脈硬化や成人病の危険が遠のいたとは思わない、がしかしカロリー制限なら間違いなく合併症にまっしぐらだった。こんな医師が今の主流なんだろう。今日も糖質制限に懐疑的な友人が入院した。悔しい。
2012/11/26(Mon) 22:07 | URL | ラーメン食べたい | 【編集
一医師のコメントについて
江部先生こんばんは

コメントされたような医師がまだまだ一般的なのでしょうね。

私は平成19年にセレブ病(糖尿病)発覚し、当時HbA1cが10.7食後血糖値が390でした。すぐに糖質制限食を知り自己責任で始めました。インシュリン注射も薬もなしで半年後にはA1cは6.0なりました。又高かった血圧(95-155)も正常になりました。

糖質制限食を5年半以上続けていますが、現在3年以上A1cは4.9~5.3で安定し、その他の数値も全て正常で、勿論合併症はありません。私のような方は沢山いらっしゃると思います。この事実をこコメントされた医師はどうお考えでしょう?

<糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか

我々セレブ病はそんなノンビリした時間は無いのです。10年位で合併症が出てくるのはよくご存じだと思います。長期的な問題を云われていますが、短期的に問題ないものが、どうして長期的問題が出てくるのでしょう。長期は短期の積重ねで、短期に問題ないものは長期的に問題ないでしょう。まして、重金属のように体に蓄積されるものでもありませんし。

糖質を60グラム以上摂る従来のカロリー制限食こそが、食後高血糖により血管壁を傷つけ又、同時に発生するAGEが10年から15年血管壁に張りついてずっと血管壁を壊し続け、やがて合併症になるのです。短期的に問題のあるカロリー制限食だからこそ、長期的に問題が出て合併症になるのです。糖質制限食なら食後高血糖にならずこのAGEも発生しないので合併症の心配もない訳です。

糖質制限食は脂質、タンパク質を主に摂りますが、肉は毎回牛肉だけを食べる訳でもなく、鶏肉、豚肉等、又魚も色々な種類の魚を食べる訳で、野菜も食べますので(糖質の少ない物)特に偏った食事とも思いません。

<当院で診療している糖尿病患者さんの50%は糖尿病腎症をきたしています。

患者さんには「短期的にはとても効果がある糖質制限食という治療法があるが、まだ新しい治療法なので長期的エビデンスは無い」と云う事を説明し、患者さんが選べるようにするべきだと思います。今ならまだ合併症にならずに間に合う人が沢山いると思います。我々は命が掛かっているのです。
2012/11/26(Mon) 22:35 | URL | モン吉 | 【編集
今年1番の感動、同感です。
らこさんに、座布団10枚。

私も、名刀正宗の切れ味を感じました。
ぞくぞくしました。(笑)

in北九州のメンバーは、
糖質制限の大ベテランぞろい。
インスリンからの解放2、薬からの解放ほぼ全員。
美味しく楽しく、元気いっぱいです。

そして、学校で習う塩分は9gですが、私は6gで頑張っています。
魚と肉で、蛋白質64g、脂質50g、しっかり取っています。
ついでに、赤ワインと焼酎各180mlも。(汗;)
果物も、根菜類も、ハンドブックで調べて、
許容範囲内で食べています。

ただし、保護者の腎内科医から聞いた話。

<導を守らない、指導の意味を理解できない…層がいる。>

ことも確かです。
2012/11/26(Mon) 23:07 | URL | 北九州 三島 | 【編集
私の中性脂肪
本日の記事が一般的な医師の代表的な発言に思えます。
私のデータを書き込みますので参考にしてください。

HDLコレステロール18、LDLコレステロール290、中性脂肪390の死亡コースでしたが現在はHDL72、LDL120、中性脂肪36の素晴らしい改善です。

当時の私は炭水化物が大好きで有った事が全ての原因であり、若いときにウエイトリフティングの競技選手でしたので、とにかくお相撲さん並みの食生活でした。
現役を退いた後も大食いの癖だけが残り、今から考えれば当然の結果ですが、当時はカーボローディングと言われる手法が主流であり、パワー系の競技選手は皆が試合前には大量のカーボを摂取すれば最高のパフォーマンスが発揮できると信じていました。
競技選手仲間にもDM患者は多数おり、いかにカーボローディングが危険かも知って頂きたいと思います。
カーボの多量摂取イコールパワーは完全なミスです。
今こうしてDM患者として糖質制限を実行中ですが、本日の記事の様に批判的な意見も伺います。
しかし、二つの事実を比較するときは双方の数字を公平に見比べることが条件です。
従ってカロリー制限食実行中の患者さんの何割の方が合併症に至っているのか、何割の方が正常な検査結果を達成しているのかをお示し頂きたい。
そうでないと単なる噂話に過ぎず、人の命に係る議論とは到底考えれません。
以上
2012/11/26(Mon) 23:13 | URL | daniel | 【編集
説明が足りない糖尿病専門医
私は、かつて日本糖尿病学会の方針を忠実に守る糖尿病専門病院へ通院していましたが、今考えれば、この病院は患者へ説明が極めてずさんでした。
服用する薬の説明もまともになかったですし。
看護師も医師でも無いのに、直接血糖下げる薬の服用を勧める等無茶苦茶でした。
その後も見当外れな事ばかり言うので、病院を変えようと思って、ネットで調べて糖質制限を知ったのでした。私も糖質制限を信用するまで時間がかかりましたが、糖質制限に出逢えて本当に良かったと思っています。

ちなみに最初に糖尿病の事を親切丁寧に説明して下さったのは、眼科の先生でした。
2012/11/26(Mon) 23:17 | URL | 摂津のエクレア | 【編集
一医師様への反証
一医師様へ。私は去年の12月からスーパー糖質制限食を始めた者です。糖質制限食を始める以前と以降の私自身の中性脂肪値(ファクト データ)を掲載します。
(開始以前:2011年2月-12月の5回)
38-37-69-63-54
(開始以降:2012年1月-11月の5回)
50-77-59-57-51
一医師様の仰る「最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡・・・」は誤認だと思います。糖質制限食が、私の中性脂肪値を今後高めることは有り得ないでしょう。ましてや、急性膵炎による死亡をや。
一先生のおっしゃる内容の裏づけ又は出典をプロとして明示頂ければ嬉しいです。
2012/11/26(Mon) 23:26 | URL | とっさん | 【編集
あいた口がふさがりません
> 糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。

すべての療法で本当の意味で20~30年のエビデンスがあるものなんてあるのですかね?
(厳密な比較条件で30年なんて出来るわけがない)

現代の医療が完璧でないのは自明のことだと思います。
その中である手段を組み合わせて最適な方法を提供するのが医師の仕事なのではないでしょうか?
糖質制限だってその中の一つにすぎないでしょう。
江部先生も糖質制限はテーラーメイドだと言ってます。

つまり、どこかに書いてあるマニュアル(エビデンス)通りにしかできないから
無理だと言っているだけにしか見えません。

2012/11/27(Tue) 00:08 | URL | nao | 【編集
糖質制限では高中性脂肪血症はあり得ません。糖質は、穀物、果物、野菜ですよね。主食だけを減らしても、お腹がすいて、野菜、果物を増やしたら中性脂肪が上昇しますね。糖質制限(主食だけ)しながら、野菜、果物を増やしては糖質制限ではありません。そのような糖質制限では、NHKで報道されたようにただの栄養失調になります。
2012/11/27(Tue) 00:11 | URL | 渡辺信幸 | 【編集
破綻
大変興味深い考え方ですね。
「糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。」
江部先生先生はじめ他の方の反論の通りですが。

そういう発想が多くの糖尿病専門医にあれば今の高糖質カロリー制限は全く広まらなかったはず。

今の合併症地獄もね。

2012/11/27(Tue) 00:20 | URL | しん | 【編集
糖質制限を疑問視・あるいは反対するお医者さんは、殆どの方が今では「学会の方針は絶対逆らわ(え)ない」か、「病院経営上、投薬・入院・透析は必須」あるいは「患者が万が一間違ったやり方して命を落として訴えられたら‥」のお考えしかないかと思っていました。
つまり、従来のカロリー制限食では糖尿病患者は膵不全・合併症・QOL低下・早期の死の道で、かたや糖質制限食は著しい改善があり、患者の負担も無い(楽しんでいる)のはわかっているが、認めるわけにはいかない。

でも、お医者さんによっては「きっとマイナスデータがあるはずだ」「不都合は隠しているのだ」「私が指導してきた事が間違いなんて有り得ない」と本気で思われるのですね。良い結果はなるべく矮小化して。

私は合併症が目も腎臓も神経もありますが、糖質制限を始めて2年7ヶ月、進行無しです。薬も5日しか飲んでいません。塩分もたんぱく質も気にしてません(塩分は主食無しなら少なくなるかも)。

他の方も書いていらっしゃるように、いつ死ぬかなんてわからないけれど、とにかく今は「糖尿病になって」「糖質制限食と江部先生に出会えて」「克服出来て」幸せです。
2012/11/27(Tue) 00:55 | URL | もんたろ | 【編集
汝らエビデンスが出るまで待て?
>「糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。」

・ 人工透析の原因、第1位(年間約16000人以上)(¥700万/人・年) 
・ 網膜症による失明原因、第2位(年間約3000人)
・ 神経障害による下肢切断、(年間約1万人)

 引き続き今後30年間、増え続けるのを座して待てと?

 我々は自己責任でやってるんですよ。
あなたに責任なんて求めませんて!
(てか、無理?)

2012/11/27(Tue) 01:21 | URL | ライフワーク光野 | 【編集
一医師さんへの反論について
江部先生の反論は理路整然、極めて説得力のあるものです。
多くのブログ読者から同感のコメントが寄せられていますので、コメントは控えようかとも思いましたが、一言述べさせていただきます。
私も昨年4月から糖質制限食を開始、薬の使用もなくて、すぐに正常値になり、今も健康で過ごせています。それまで、5~6年間、従来のカロリ-制限食で治療を続けましたが、悪化の一途をたどり昨年4月にはHA1cが7.3となり医師から薬治療を勧められる段階に至ったのです。
その時糖質制限食を知り、実行の結果は上述の通りです。

一医師さんは自分の患者の50%を糖尿病腎症にしてしまった、誤った治療法を行っていることを心から反省すべきです。
正しい治療法に切り替えて多くの患者を救ってください。

医師として人間として勇気をもて進まれることを切に望む次第です。

名古屋・h
2012/11/27(Tue) 10:12 | URL | 名古屋・h | 【編集
30年…引退ですよね?
糖尿病腎症の患者管理ってもうかると”伺っております”。「急性膵炎から死亡した例もあると伺っております」というのと同様に、伺っているだけで事実かどうか自分で検証はしておりませんが。

 半分が糖尿病腎症なら、大層もうかることでしょう。患者に親身になれば、感謝も尊敬もされる。お金と権威と感謝と尊敬と。全部持てます、細かくはいろいろあるとしても。

そのまま30年。そして引退。
多くの現役医師は、こういうシナリオなんでしょうか。

「誰がそれを見分けて差し上げるのか、という観点が不足しているのではないでしょうか」

それは個々の医師が、見分けてくださることなんじゃないですか? たぶんあなたは糖尿病専門医なんでしょ? 

30年現状維持で、悠々引退ですか?
意見するも匿名で、ご自分のクリニックでは、尊敬されるよい先生ですか。

何か違うんじゃないかって思いませんか。
2012/11/27(Tue) 10:34 | URL | sala | 【編集
普通の病院で糖尿病の治療しても、殆ど改善されません。
医者たちは「本当に今の治療方法で正しいのだろうか?」とか少しは疑問に思わないんでしょうかね?
少なくとも糖質制限に対し、期待をもって様子をみるのが普通でしょ?
医者というのは僕たちより暗記する能力が優れているだけですか?

もっとも、糖質制限は簡単すぎるし、効果がありすぎる。
こんなのが認められ広まったら、「今まで医者は何やってたんだ!」って言われそうですからね。
2012/11/27(Tue) 12:16 | URL | マッキー | 【編集
名古屋・hさんに膝を叩いた!
>一医師さんは自分の患者の50%を糖尿病腎症にしてしまった、
>誤った治療法を行っていることを心から反省すべきです。

今年読んだ江部先生のブログ「コメント」中、今年1番感動しました!
2012/11/27(Tue) 12:47 | URL | らこ | 【編集
Re: タイトルなし
ロバート・ダウっ子 さん。

主治医が、糖質制限食を治療の一環に取り入れるとは素晴らしいですね。
是非、主治医殿によろしくお伝えください。
2012/11/27(Tue) 14:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 私の中性脂肪
Re: 私の中性脂肪

daniel さん。

素晴らしい改善ですね。
良かったです。

カーボローディングは、今でも実践している人がいるのでしょうね。
2012/11/27(Tue) 15:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
沖縄で糖質制限を広めようとしている医師 様

中性脂肪が下がらないのは、基本的に糖質を摂取しているからです。
スーパー糖質制限食なら、(遺伝性の家族性高中性脂肪血症以外は)中性脂肪は速やかに改善します。

総コレステロールとLDL-コレステロールに関しては、
スーパー糖質制限食で、上昇・不変・低下と3パターンあります。

いったん上昇した場合も、半年から1.2年で基準値内になることがほとんどです。

HDL-コレステロールは上昇しますが、速度とていどには個人差があります。
2012/11/27(Tue) 15:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
 かつて糖質制限食の効果を検証してみようとされていないかと思われる糖尿病専門医と称する医師の多いことにあきれて「悲憤慷慨」調のコメントを数回させてもらったことがあります。
 その後江部先生や「精神科医A」さんの冷静な対応やコメントを拝読し、また、悲憤慷慨することが決して糖質制限食の普及に資することにはならないと反省してコメントをすることをやめていました。
 今回のテーマのきっかけとなった医師に対して怒りをぶつけるのはやめなければと自戒しています。
 しかしながら、この医師の患者さんには同情をせずにはおられません。
 わたくしが二年半前に「糖質制限食」と出会うことができたのも、ほんのちょっとしたいわば偶然のようなものであったことを考えると、患者さんの不勉強を責めることは不適切でしょう。
 もっとも、書店の店頭では糖質制限食に関する情報があふれていますが。
2012/11/27(Tue) 15:20 | URL | やまちゃん | 【編集
糖尿病学会は、誰のために活動しているのか?
今回の「一医師」さんも、恐らく糖尿病学会の会員なのでしょうが、糖尿病学会というのは、お抱えの管理栄養士を通じて「カロリー制限食」の奨励をしてきたわけで、その結果として、「糖尿病予備軍」といわれる人々を「糖尿病」に仕立て上げるという「医療行為」を長年に亘って続けてきたということでしょうね?

江部先生の言われる「糖質を摂ると血糖値が上昇する」という理屈は、私のような素人でもすぐに理解できることなのに、糖尿病学会(に所属する医師たち)は、そういうことにも思いが至らずに、十年一日のごとく「カロリー制限食」を信奉してきたということでしょう。

その結果として、日本中にこれだけ「糖尿病患者」を増殖させておいて、それに対する反省の色を全く示さないばかりか、ここに至っても尚、「糖質制限食」を非難するような態度をとるというのは、医師でなくても人間として恥ずかしくないのでしょうか?
(うがって見れば、糖尿病患者を全快させると、自分たちが食いはぐれることになるから、糖尿病患者を増やそうとしてきた、と考えられなくもありませんが、そこまでは言いたくありません。)

自分たちが犯してきた過ち(カロリー制限食の勧め)が、すでに破綻していることは明らかなのに、糖尿病学会という組織としては、この事実を認めたくないのでしょう。しかし、これは江部先生たちのご努力により、遅かれ早かれ、世間一般(大げさに言えば、世界中)で確認されることになるはずです。
その時になって「恥さらし」をするよりも、「糖尿病学会」会員の医師たちは、一刻も早く「転向」して、正しい見解を共有すべきだろうと考えます。
2012/11/27(Tue) 16:11 | URL | Hidetomi | 【編集
驚きました
Yahoo!知恵袋で、糖質制限食への誤解と戦っている、boron_phosphateと申します。

「糖質制限食の20年、30年後のエビデンスが出てから公衆に広めるべきではありませんか。」

眼を疑いました。これが医師の言葉ですか。 20年、30年にわたる治験の末に認可された薬物や療法がかつてあったのなら、ぜひご教示願いたいです。

下記の知恵袋の回答にも記載しましたが、一部を再掲します。

『糖質制限食を始めようと思いますが』
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1395487618


私は、少し緩めのスーパー糖質制限食を1年以上継続していますが、現状は下記の通りです。
BMI:22
血圧:118/69
尿蛋白:-
尿糖:-
GOT(AST):16
GPT(ALT):17
γ-GTP:8
ALP:149
総コレステロール:211
HDL:88
LDL:107
中性脂肪:44
尿酸:4.0
尿素窒素:11
HbA1C(JDS):4..6
HbA1C( NGSP):5.0
クレアチニン:0.62

一日の血糖値の変化(直近1ヶ月の11点巡回測定の平均値)は下記の通りです。

起床直後(空腹時血糖値):92
朝食前:94
朝食後1時間:124
朝食後2時間:112
昼食前:97
昼食後1時間:127
昼食後2時間:118
夕食前:84
夕食後1時間:113
夕食後2時間:118
就寝直前:104

以上の通り、蛋白質も脂質も、おまけにアルコールまでたっぷり摂っておりますが、肝機能を含め、どこをみても正常優秀値で推移しています。 糖質制限を始める前は、日本糖尿病学会推奨通りの炭水化物60%のカロリー制限食を守り、せっせと運動していたのですが、空腹時血糖値は110~120から全く下がらず(どうかすると暁効果で起床直後は130にもなったり)、HbA1cも5.5(JDS)くらいだったのが嘘のようです。

『炭水化物を摂らないと、筋力が失われる』などというトンデモ説は、知恵袋にも流布していますが、お生憎様、私は今年の9月に槍ヶ岳をスイスイと登頂して参りました。
2012/11/27(Tue) 16:12 | URL | boron_phosphate | 【編集
糖質制限に関する私の考え
大変ご無沙汰しています。
以前、先生には直接連絡させていただき、
SJT食食品表を診療に利用させていただくお許しをいただきました。
貴重なご講演スライドも送っていただきありがとうございました。
以下に、同級生に当てたメールの内容を転載させていただきます。
糖質制限に対する情報交換が盛んに行われているこの場所に、掲載する事をお許しいただくとともに、
江部先生、皆様のご意見をいただければと思います。

私は、元々放射線科医でした。両親が郡山に住んでいて、出来れば自分たちの近くに帰って来て欲しいという事で、
1997年4月から、郡山市で内科の町医者として、開業を始めました。ほぼ15年経ちました。内科一般の様々な患者さんの診療をしている訳です。
1999年、自分自身がメタボになり、慢性湿疹に悩まされていました。皮膚科の専門医を受診するも、根本的には治せないといわれました。
仕方なく自分で治療法を考えました。すぐに、糖質摂取→(体脂肪増加+活性酸素上昇)→慢性炎症(私の場合慢性湿疹)と独断で診断をつけました。
1999年12.12より、糖質摂取を止めました。2週間で湿疹は消退。以後現在に至るまで日々絶好調です。

更に時間の経過とともに、地球上の野生動物は、けがはしても、後天的な病気にはかからない事に思い至りました。
彼らは糖質をほとんど摂取できない。塩分も微量しか摂取できない。
現代人は、糖質の摂取量が多すぎる、最近増加している。塩分も取る。

『現代人が病気になるのは、糖分と塩分を取るからである』・・・・仮説を立てました。
全ての外来患者に糖質制限を指示することにしました。糖質制限が全ての患者の治療のFirst choiceな訳です。
糖尿病患者も含まれます。
特に彼らには、『下戸はアルコールを飲めない、飲ま無ければ大丈夫。糖尿病患者は糖の処理が下手、糖をとらなければ大丈夫。』
と話し、治療薬は、SU剤はいっさい処方せず、アクトスを中心とした処方で昨年まではやってきました。昨年から,DPP-4阻害薬を広く使い始めました。

今回健康講話を頼まれ、糖質制限をする上で、糖尿病患者における注意点を話そうと資料を作成していましたところ、
ここ1年、ほとんどの患者で血清クレアチニン値の上昇が見られる事に気づきました。
思い起こせば、昨年まで、それなりの糖尿病患者をみているはず(現在メトホルミン処方患者60名)なのに、
血清クレアチニン値が上昇する例を経験していない事、眼底出血の症例を経験していない事に気づかされました。

DPP-4阻害薬が血清クレアチニン値を上昇させている???と思い、2012年9月いっぱいでDPP-4阻害薬→メトホルミンに切り替えています。
ほぼ1ヶ月で、明らかに血清クレアチニン値の低下する例が続出しています。

インスリンが老化を促進する(線虫での成績)事を2012年2月に知りました。→そうすると、インスリンが臓器障害の原因か?となります

血糖値変動が大きい例で臓器障害が起きるのは、体内インスリン量が多いからという事で説明できます。

Accord試験での結果も、血糖降下例はインスリンの量がおおいためと思います インスリン量が多い→臓器障害→生命予後不良

(ちなみに当院のHbA1c5.9以上患者群の中間値は6.7(従来値)です。もちろん糖尿病患者の平均はこれ以下です。この値の評価は私には????)

そんな訳で、体内インスリン量を増加させると臓器障害が出現(糖尿病合併症と言われている)するのかなという不都合な結論が導けそうです。????
体内インスリン量を増やさない当院の治療では、全く合併症が出ないのかなと思うようになり、
SU剤、インスリン注射、DPP-4阻害薬こそが合併症の原因かなと考え、禁忌にすれば、合併症も激減かな
と言う仮説を抱くに至っています。

自己免疫疾患、進行がん患者の経過についても、糖質制限により、自分では満足できるレベルです。

定説は真実とは限らず、常に真実とはという問いかけを自分にもしているつもりです。
2012/11/27(Tue) 16:14 | URL | あさひ内科クリニック 新井圭輔 | 【編集
戦慄を覚えます。
sala様のコメント、戦慄を覚えました。
実際、そんなシナリオの糖尿病専門医がいたら怖いですね…。
私のかかっている医師も、無知な患者を良しとする感があります。
私が糖尿病について詳しい?ので怪訝な顔をされる時があります。
特に勉強しているわけでなく江部先生のブログや本を読んでいたら自然と知識が身につくのですが…。
他の診療科はいい先生をたくさん知っているのですが、糖尿病に関してはなかなか難しいです。
あと、一医師様のように20~30年後とか目くじらを立てて仰る方がいますが、例えばレーシックはどうでしょう。
20年後などわからない状況で、全国でバンバン施術されているではありませんか。
しかも、いい加減な感染対策による視力障害や、術後の後遺症などのレーシック難民と言われる患者さんもいます。
これだけ身近なレーシックなのに、メガネをかけている眼科医の多いのは、どういうことなんでしょう。
江部先生みたいに自ら実践されてちゃんとした結果を出しているからたくさんの方に支持されるのですよ。
今の患者は、30年後の患者のサンプルではありません。
2012/11/27(Tue) 16:40 | URL | たらこたらこ | 【編集
だいたい医師で名前を名乗らない者なんて信じるに値しませんよ笑
これだけネットで情報を搾取することができる時代何者にだってなりすませますよ笑
切り貼りした言葉の羅列そこには自分を証してこそ真実がある、これは糖質制限賛同医師にも言えます、いい加減うしろめたいことなんてないのだからここに医師として書き込む方達は身分をあかして江部先生を援護射撃して下さい!
一人の医師を誕生させるには一億円係るといわれます、国公立はもとより私立にも勿論助成金が出ています、言うなれば私たちの税金からなんですよね〜
医師は公人としてエリートとしてもっと自覚、勉強、研鑽を重ねましょう

2012/11/27(Tue) 17:19 | URL | とある学生 | 【編集
関連記事を載せます
フライドチキンにご用心 12歳、食べすぎで腎臓病に
http://news.livedoor.com/article/detail/7173157/
ご参考までに。
2012/11/27(Tue) 19:28 | URL | Mao | 【編集
Re: 糖質制限に関する私の考え
あさひ内科クリニック 新井圭輔 先生

お久しぶりです。

コメントありがとうございます。
DPP-4阻害剤とクレアチニン・・・早速、チェックしてみます。

インスリンは生命維持に不可欠なホルモンですが、少なければ少ないほど身体にはやさしいです。

高インスリン血症が、肥満・高血圧・発ガン・アルツハイマー病・・・のリスクとなることは
間違いありません。

私は、現在基礎分泌インスリンの農耕前の基準値は、
現行の基準値よりかなり低いのではないかと思っています。
2012/11/27(Tue) 22:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 驚きました
boron_phosphate さん。

非の打ち所のない、素晴らしいデータですね。

槍ヶ岳スイスイもすごいです。
糖質制限食で、脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムが活性化して、少々心拍数が上がる運動でも
筋肉は脂肪酸-ケトン体を利用してグリコーゲンを節約できるているのでしょう。
糖質制限食でスタミナ抜群ですね。
2012/11/27(Tue) 22:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
一医師さんへ
貴方の投稿に
「最近糖質制限食を行った糖尿病患者さんが高中性脂肪血症をきたして急性膵炎から死亡した例もあると伺っております。」とありますが、
具体的な文献、症例をご提示願います。調べても出てこないのです。
危険性を警告するならきちんとした証拠を示すべきです。エビデンスが重要ととおっしゃっているのですから当然根拠のある話なのでしょう。公開されなくても江部先生だけに伝え精査してもらうことは出来るでしょう。
医師として警告を出すことの責任は重大です。
万が一証拠のない話を投稿されたのであれば撤回し、今後具体的症例、文献なしにこのような投稿はお控いただきたい。
問題があればみんなで議論し解決策、回避策を立てれば患者を救えるのです。


2012/11/28(Wed) 00:56 | URL | Schrodingers_Capybara | 【編集
当院の血液検査結果を吟味してみました。
2007.1.1以降の検体を対象としました。

HbA1c5.9以上群で血清クレアチニン値を同時に測定していた検体 448
 中間値 HbA1c 6.6 クレアチニン 0.73

HbA1c5.8以下群で血清クレアチニン値を同時に測定していた検体 881
 中間値 HbA1c 5.2 クレアチニン 0.67

当院の治療方針:
      患者の全て(糖尿病患者以外も)に糖質制限を勧める
      糖尿病患者には、SU剤は処方しない インスリンは注射しない 
              (DPP-4阻害薬は例外的に2012.9.30まで使用、血清クレアチニン値が上昇するので中止)
      処方の中心は、以前はアクトス、最近はメトホルミン

結論:糖尿病の合併症(特に腎機能障害)は、インスリンによって生じている薬害である(インスリンを増やさない治療では腎機能はほとんど悪化しない)

当院のデータからはこんなことになるのですが・・・・
2012/12/01(Sat) 11:55 | URL | あさひ内科クリニック 新井圭輔 | 【編集
Re: タイトルなし
あさひ内科クリニック 新井圭輔  先生

1)SU剤は、内因性のインスリン分泌を促進させる。
2)インスリン注射・・・外部からのインスリン

インスリンは人体に絶対に必要ですが、少なければ少ないほど、身体にはやさしいです。
高インスリン血症が、発ガン・アルツハイマー病のリスクとなることにはエビデンスがあります。

高インスリン血症が、腎機能にも影響を与えるのかは、検討課題ですね。

1型糖尿病のバーンスタイン医師は、インスリンを4回注射して、
糖尿病腎症第3期Aから回復しておられるので
少量の適切なインスリン注射なら大丈夫のようです。
2012/12/02(Sun) 19:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 独善的結論をまとめてみました。
あさひ内科クリニック 新井圭輔 先生

180mg/dl以上の高血糖も活性酸素を発生させ、活性酸素除去システムを障害し、
酸化ストレスを亢進させると思います。
2012/12/03(Mon) 17:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
DPP-4阻害剤とクレアチニン
J Clin Med Res. 2012 October; 4(5): 309-313.
Published online 2012 September 12

Pleiotropic Effects of Sitagliptin in the Treatment of Type 2 Diabetes Mellitus Patients

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3449427/

(本文)
Although the changes in serum creatinine (Cr) and uric acid (UA) after sitagliptin administration were within the normal range, they rose significantly from 0.75 ± 0.22 mg/dL at baseline to 0.78 ± 0.24 mg/dL at 12 weeks and 5.07 ± 1.21 mg/dL at baseline to 5.40 ± 1.45 mg/dL at 12 weeks, respectively.

神奈川県で、シタグリプチン25mgまたは50mgの服用を開始した940名の日本人で調査した。血糖コントロールがよくなければ、100mgにまで増量した。投与開始12週たって、血液検査値に正常範囲ながら有意変化が生じていた

血清クレアチニン
  0.75 ± 0.22 mg/dL ⇒ 0.78 ± 0.24 mg/dL

血清尿酸
  5.07 ± 1.21 mg/dL ⇒ 5.40 ± 1.45 mg/dL
2012/12/04(Tue) 14:58 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: DPP-4阻害剤とクレアチニン
精神科医師A さん。

「血液検査値に正常範囲ながら有意変化」

これは、検討の余地がありますね。
2012/12/04(Tue) 15:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
私も一医者さんのいうことはあまりにも極端だと思います塩分をとりすぎだといっていますがやりかたによってはそんなにとりすぎにはならないと思います。私の友達も腎症のうたがいがあるといわれています。見た医者は色々検査をしたがてきせつな治療をいわずにあいまいなことをいって逃げるようなこといった。江部先生透析まで、いってない患者をすこしでも治すことを考えてもらえませんか。むずかしいのはわかっていますがよろいくおねがいします友がすこしあきらめかけています
2012/12/06(Thu) 20:15 | URL | こんばんは | 【編集
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