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久山町「米の摂取量が少ないと認知症リスク低下」と言ってたのに!?
こんにちは。

ミッキーさん、わんわん さん、 sala さんから

2012.11.24の朝日新聞朝刊に載った、九州大学の清原先生のインタビュー記事について、コメントいただきました。

久山町研究、2012年1月の第22回日本疫学会学術総会発表で、九州大学清原グループの小澤 未央 先生が

『「米」の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させることが示されました。』

と明言されたのですが・・・。

【12/11/24 ミッキー

今朝の朝日新聞

今朝の朝日beは、久山町研究。糖尿病の対策として、高糖質の食事療法を進めて大失敗した実験ですが、なぜか、好意的な扱い。失敗を認めない九州大学医学部は、熊本でも同じことしている。

高糖質の糖尿病食事療法で糖尿病が治るというのなら、エビデンスを示せと言いたいが、だれも示さしてくれません。久山町研究では真逆の結果がでているのに、なぜかそれは証拠にならない。

それにしても、なぜ効果あるとわかってきた糖質制限食を認めないのか。効果ないと実感すればやめればいいだけで、患者にとってはすごく楽なんだけど。

結局、病気が治ると困る人達が多いということなんですね。特に糖尿病が治ると困る人が続出なんだでしょう。】


【12/11/24 わんわん

ミッキーさん

朝日新聞が目の前にありますが、「何を言いたいのか分からない」というのが率直な感想です。

この記事だけですと、清原先生の言。

① 糖尿病の人と正常人を比べると 認知症になる可能性とがんで死亡する割合がともに2.1倍。
②「糖尿病は甘い物というイメージが強いのですが、脂肪の多い食事をとってもなりやすい」
③「多めにとったらいいのが野菜に、魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。
  単純化すると和食に牛乳をつける食事がいいのです」

********

①は事実。
  
②③は? 

脂肪も、摂り過ぎれば肥満になりますけどね。

結局、『欧米化がいけない』と言いたいのでしょうが・・。米飯がいい?

「人々のライフスタイルを警告する研究成果」とは「和食に牛乳」ですか?

50年も、苦労して調査研究してきたのですから、糖尿病の原因に切り込んでほしいですね。

糖質が血糖値を上げるという事実は、考える対象外??

熊本県も、1食あたり炭水化物60~90gがお勧めですから、先が思いやられます。

せっせと『糖質制限食』をまわりに勧めましょう。

私の職場は、わりと炭水化物の摂り過ぎに気をつけようと言うと、反応いいです。】


【12/11/24 sala

はじめまして。

耐糖異常で低血糖だったのが、中年過ぎたら糖尿病になってしまい、びっくりして糖質制限している者です。

こちらのブログでたいへん勉強させていただき、また日々、糖質への誘惑の歯止めとしても活用させていただいています。

ところで今日の朝日新聞フロントランナーというインタビュー記事に、こちらで何度が取り上げられていた清原裕先生が出ていました。

記事の中での清原先生の言葉

「糖尿病は甘い物というイメージが強いのですが、脂肪の多い食事をとってもなりやすいのです」

「和食がこれまでも推奨されてきました。私たちは食事の調査もおこなっており、多めに取ったらいいのが野菜に、魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。単純化すると和食に牛乳をつける食事がいいのです。」

清原先生は、調査データを基に、話をしているのでしょうけれども、脂肪と糖質の組み合わせの影響というのが全く考慮されていません。また、和食に牛乳って言っても、糖質をどの割合で取るのがよいのかという視点がありません。なぜ初歩的なことを考慮に入れないで研究を進めるのでしょうか。もしかしたら今は糖質制限の方にシフトしてたりして、と邪推したりしますが。

今日の朝日にはまた、川島隆太東北大学教授(読み書き計算、脳トレブームの人)のよる、「朝食を毎日取る受験生の方が合格しやすい」という研究結果も載っていました。その理由としては、「朝食をとることで規則正しい生活を送り、時間を有効活用できる。脳の発達も促される」と言っており、別に絶対的に朝食が大切だという理由には思えません。

ネット検索すると「驚いたことにすべての脳の働き方のテストのスコアが、朝食のおかずの数と正の相関関係にありました。おかずが多ければ多いほど、すべての脳の機能が高い。少なければ少ないほどすべての脳の機能が低いのです」と、“驚いたことに”川島教授は述べています。つまり、ご飯は食べなくておかずだけ食べた方がいいのかもしれませんよね。しかし朝日の記事で川島教授は「ご飯、豚汁、サラダ、納豆」が受験勉強に向いた食事と言っています。

清原、川島先生に共通するのは、根拠なく「ご飯は必要不可欠な栄養源」と思いこんでいること。データがそうでないことを示しても真実が見えないじゃ?。。。この方々は超頭のよい人たちのはず。なんでこんなことになるのか。

もっと糖質問題が世間の人に知られ、ご飯信仰がなくなればよいと思います。政府もアホな食育の研究にお金使うより、糖質食の研究にお金を出してほしいです。糖質制限の会、ホントに必要だと思います。医者も研究者も思いこみが激し過ぎて話にならないですから。】


ミッキーさん、わんわん さん、 sala さん。

清原先生、確かに歯切れがわるいインタビューですね。

実は上述のように

「米の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させる」

ということが、

第22回日本疫学会学術総会2012年1月26〜28日
[久山町研究] 認知症リスクの低い食事パターン
www.epi-c.jp/entry/e800_0_jea2012.html#5th

で発表されました。

清原先生は久山町研究の責任者ですから、勿論このことはご存知です。

「多めにとったらいいのが野菜に、魚、大豆、乳製品です。それらをたくさんとる人は認知症になりにくい。単純化すると和食に牛乳をつける食事がいいのです」

清原先生、『米を食べない方がいい』とは、立場上言えないので、困ってしまわれてこのような歯切れのわるい謎の発言となったのでしょう。

『1回の食事において「大豆製品と豆腐」「緑黄色野菜」「淡色野菜」「藻類」「牛乳・乳製品」の摂取量が多く,「米」の摂取量が少ない食事パターンは,認知症発症のリスクを有意に低下させることが示されました。』

上記は日本疫学会での九州大学清原グループの小澤 未央 先生のご発言ですが、これってかなり糖質制限食を彷彿させるメニューですね。

2012年10月10日 (水)の本ブログ記事<久山町研究 「米」の摂取量が少ないと、認知症リスク低下>もご参照いただけば幸いです。




江部康二


テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
アルツハイマーと糖尿病
医学のあゆみ 242(8)604-605, 2012-8-25

「Alzheimer病危険因子としての耐糖能異常」
岩城 徹 九州大学大学院医学研究院神経病理学分野

久山研究でアルツハイマー病の脳病変に重点をおいた病理疫学研究の成果として、耐糖能異常と脂質代謝異常の両方が、老人斑の形成を通して病態に関与している可能性が示された。

1) とくにインスリン抵抗性が、おもに老人斑の形成に関与する

2) 総コレステロールとLDL-コレステロールで一定の値(総コレステロール224mg/dL、LDL-コレステロール155mg/dL)を超えると、老人斑形成のリスクが有意に高まった
2012/11/25(Sun) 20:49 | URL | 精神科医師A | 【編集
読売新聞の記事
2012-11-14 医療ルネサンス 久山町から

 大豆製品や緑黄色野菜、海藻類、乳製品を多く食べる「和食プラス牛乳」の人は、認知症の発症率が4割近く低いことがわかった

 清原さんは「ご飯やお酒を少し控え、野菜や果物を増やすことが大切」とアドバイスする
2012/11/25(Sun) 20:51 | URL | 精神科医師A | 【編集
糖質.jp
糖質をテーマにした総合情報サイト「糖質.jp」11月14日スタート- 30~40代の主婦、約7割が気にする食生活での糖質
www.sankeibiz.jp/business/news/121114/prl1211141209031-n1.htm

【糖質.jp】
http://www.toushitsu.jp/#0
世界糖尿病デーの日にスタートです
2012/11/25(Sun) 21:07 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 読売新聞の記事
精神科医師A さん。

ご飯を少し控え・・・

控えめ?なコメントですね。

ご飯を減らせとは、はっきり言えないお立場なのでしょう。
2012/11/25(Sun) 21:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
諏訪中央病院の東洋医学センターでは、糖尿病患者の食事指導の一つに糖質制限食を取り入れているmainichi.jp/feature/news/20121103ddm013070008000c.html

諏訪中央病院東洋医学センター
http://www.suwachuo.jp/sinryo_ka/sinryo.html#touyo
2012/11/25(Sun) 21:14 | URL | 精神科医師A | 【編集
医療ルネサンス
初めまして、3月にダンナの糖尿病が発覚、先生のグログにたどり着きいろいろ勉強させていただいてます。

読売新聞 医療ルネサンス読みました。
久山町の糖尿病は予備軍を含めると(40歳以上)1961年男性12%→2007年43%女性5%→27%
に増えているそうです、まさに悲劇ですね。
「糖尿病の蔓延が認知症の急増を招いている」と清原先生は強調されている。・・・・ってまるで今まで関わってきていなかったような・・そんな風に読み取れて、読みながら腹が立ってきてしまいました。
自分たちが指導してきたことの結果が今の久山町だということを自覚してもらいたいものです。

「和食+牛乳」というのも「慣れ親しんだ習慣を一から切り替えるのは難しい」・・・だから日本人には和食・・・・どうしてこうなるのか(-_-;)
小澤未央先生の発表が生かされることを祈ります。

2012/11/25(Sun) 22:15 | URL | nao@berry | 【編集
Re: 糖質制限食の会 東京
わんわんさん。

了解です。
2012/11/25(Sun) 23:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
しんさんへ
しんさんは三重県の方なんですね。
来年に土地の売買の予定ですので、今から少しずつではありますが準備をしていきたいと思っています。
よろしかったらメルアドを載せておきますのでお返事いただければと思います。
私の住んでいるのは愛知県でラグーナの近くです。
魚介類が新鮮でいい所ですよ。
シクラメンや苺、みかんの産地で蒲郡産のデコポンは絶品です。
お砂糖病になって一番悲しいことは苺やデコポンをたくさん食べられないことです。
2012/11/26(Mon) 09:33 | URL | しげりん | 【編集
スレチですみません
江部先生、皆様、こんにちは!
今年は寒そうですね~。
( ̄‐ ̄Ⅲ)
風邪などお召しにならないでくださいね。

先日、私もわんわんさんに連絡させて頂きました!
(^o^)/
首都圏の皆様、是非とも集いましょう。
わんわんさんばかりにご負担かけたくないのですが、ブログの立ち上げ宜しくお願い致します。
江部先生、三島様、どうぞお知恵をお貸しくださいませ。

PS 名前は「セイゲニストin東京」がいいなぁ(笑)
2012/11/26(Mon) 10:16 | URL | もんたろ | 【編集
ブログ立ち上げました
ブログを立ち上げましたのでよろしくお願いします。
2012/11/26(Mon) 10:56 | URL | しげりん | 【編集
摂取量の増えた脂肪はどうなる?
こんにちは。メタボ予備軍の52歳男性です。
176cm、80kg、腹囲は90cmです。幸いなことに、血圧、その他血液検査は全部正常値です。
糖質制限実行中で、一度4kgほど痩せましたが、感触のナッツを食べ過ぎて?元の木阿弥。再度挑戦の決意を新たにしております。

ところで、ふと不思議に思ったのですが、糖質制限食では、糖質を減らして、その代わりに脂質の量が増えますよね。糖質を減らして、糖新生を活発にして内臓脂肪を減らすと言うのは解るのですが、そこでまた摂取する脂質の量が増えると、一方で減らしながら一方では補充することになってないのかと?

中性脂肪の所を見てみると、LPLだったか、代謝酵素がよく働くようになるのでと書いてありますから、摂取した脂肪もどんどん代謝されていくから構わないってことなのでしょうか?
脂質のエネルギーは多いはずですが、その沢山摂取したエネルギーはどうなるのでしょうか?

原始的な質問ですみません
教えて頂けると嬉しいです。
2012/11/26(Mon) 11:17 | URL | ゆうじ | 【編集
読売新聞を読みました
久山町研究で間違った方法でやっていることを自覚しないままにしてるところが問題です。社会に与える悪影響が大きくほんとどうにかできないものかと危惧してます。記事を読めば牛乳の摂り過ぎをする人が現れるでしょう。それだけでいいんでしょうかねえ。
2012/11/26(Mon) 11:40 | URL | ちえ | 【編集
この間はありがとうございました
間食についてですが、みかんを大量にもらったので間食として食べようと思うのですが、1度にどのくらいまでOKでしょうか?
できれば、柿も教えてください
2012/11/26(Mon) 12:06 | URL | 奈良の鹿 | 【編集
第6回 月例会のご報告
11月25日(日)10時開場、12時より16時(実際は19時終了)。
まず、ライフワーク光野氏が登場。今日は、他の用事と重なって早退なので、早く来たとのこと。続いて、初参加、井上ドクター(循環器、夏井、岩田、江部先生のところで研修された)がお隣の大分県から到着。さらに、初参加のK青年(28歳、最年少メンバー)が到着。はるばる鳥取県から植村氏(日当山温泉水、焼酎千の華)と続々到着。12時前に、概ね、揃ったので、今日の流れを説明し、早速、タコ焼きに入る。
タコ焼き機6台(1人当たり17g×12個作成)を用意したが、ブレーカーが落ちるので、4台のみ使用し、油をしいて熱し、<大豆粉2:グルテン粉1、昆布ダシ、かつおダシ、日当山温泉水を粉の4倍入れた>生地を投入。タコ、ウィンナー、ちくわを入れ、さらに、干しエビ、紅ショウガ、小ネギを入れて、周囲が固まるのを待つ。
全員、マイピックで、くるくる回すこと(生地の投入から)15分、めでたくそれらしくなりました。カツオ粉、青のりをかけ、ソースをちょっぴり、あるいは、そのままパクリ。オールフリーと、コーヒー、ミネラルウオーターで頂きました。粉物を食べた満足感に加え、童心に帰って自分でクルクルしたのが楽しかった模様でした。作るのは初めてという方が80%でしたが、2回目はコツをつかんで、どなたもきれいにできていました。
 デザートは、山口さんのパリ土産のチーズ3種でバッチリ。
 ここで、勉強会に移り、
 ①「癌の特効薬は発見済み」を私が紹介。がんの研究者こそが、がんの特効薬の登場を望まない。一日、30個の生アーモンドを食べるとガン予防になる…、などとお話しし、用意した生アーモンド(生のまま)を試食していただく。
 ②「どうせ死ぬならガンがいい」の読後感を、後藤さんから。がんが見つかった時にはすでに6年以上経過、治療こそ苦痛の原因。最後はペインクリニックの説明に納得。
 ③「食品別糖質量ハンドブック」をプロジェクターで映し、使い方を解説したのは、薬剤師の澤さん。漠然と覚えていた<食べて良い食材いけない食品>がより明確になりました。
今月は、TVや新聞雑誌のトピックスは、目立ったものがなかったのに比して、江部先生、桐山氏、大柳先生の躍進が光った1か月でした。
 桐山氏の新著「おやじ必読・愉しく続ける糖質制限ダイエット」(世界文化社)の145ページに、in北九州の活動も紹介されています。
 いつも糖質オフスィーツをお持ち下さる矢永さんの健診結果の報告や、岡さんの崩れかけたモチベーションが月例会で息を吹き返したというコメントがあり、最後に、井上ドクターの講話となりました。前職を辞めて、今は、自分の思う医業を実践するとともに、伝道師としても生きていきたいという井上医師の経験と情熱に満ちたお話しを伺いました。
 次回は、12月16日(日)に開催することになりました。ランチメニューは、12月初旬に上京し、<ボタニカ、梅花さんの糖質制限食>を頂く予定なので、その中から一品作る予定です。
PS 月例会の修学旅行を提案
北九州発⇒京都<1日目:昼食・ハルディンさん⇒高雄病院見学⇒江部先生のライブ鑑賞/2日目:プチ観光>⇒北九州着
1泊2日35,000円前後
2012/11/26(Mon) 14:21 | URL | 北九州 三島 | 【編集
Re: スレチですみません
もんたろ さん。

「セイゲニストin東京」

いいですね。
2012/11/26(Mon) 17:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 摂取量の増えた脂肪はどうなる?
ゆうじ さん。

2012年10月17日 (水)の本ブログ記事
「糖質制限食と体重減少、過敏性腸症候群が改善。」
をご参照ください。
2012/11/26(Mon) 17:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: この間はありがとうございました
奈良の鹿 さん

間食としてのみかんは、
うんしゅうみかん(100g)なら、8.8gの糖質でその内果糖は血糖をほとんど上げないので
1/2~1個くらいはOKです。

柿は1個260g、糖質33.8gですので、1/4個くらいです。
2012/11/26(Mon) 17:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 第6回 月例会のご報告
北九州 三島 さん。

充実した月例会ですね。
たこ焼きいいですね。
当然ながら久しく食べいませんので羨ましいです。
2012/11/26(Mon) 18:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
久山研究と認知症
『糖尿病学2012』(門脇孝編) 診断と治療社(2012年5月刊)
pp93-100 ”糖尿病とAlzheimer病”
清原 裕 (九州大学大学院医学研究院環境医学分野)
www.shindan.co.jp/books/index.php?menu=10&cd=194400&kbn=1

【高血糖が認知症発症に関与する機序】

糖代謝異常が認知症をもたらす機序として、様々な学説が提唱されている。高血糖/糖尿病は脳動脈硬化を進展させて脳卒中を発生させるとともに、微小血管病変を形成して潜在的脳虚血を惹起し、VaDの原因となることが知られている。また、高血糖、特に食後高血糖は細胞内の酸化ストレスを増大させ、核酸やミトコンドリアに障害をもたらすといわれている。それが脳の機能的・構造的異常を徐々に促進して脳の老化をもたらし、最終的にAD様変化につながるという考えもある。さらに高血糖状態が長期間持続することで終末糖化産物(advanced glycation endproducts: AGEs)が形成されるが、これがADの中核物質であるAβの沈着や、タウ形成に関与するとの説もある。

また、インスリン代謝障害がAD発症にかかわる可能性も指摘されている。インスリンはAβの分泌を促進するとともに、細胞外でAβ分解作用を有するインスリン分解酵素と競合してAβの分解を阻害する。その結果、Aβが過剰となり老人斑の形成や神経原線維変化をもたらすといわれている。このインスリン分解酵素は肝、腎、筋肉とともに脳に高率に発現するが、糖尿病ではその活性が低下しているとの報告もある。インスリン分泌は、糖尿病発症前の軽度糖代謝異常の段階で最も亢進していることが知られている。前述の久山町の疫学調査や病理学的検討の成績は、これらの学説とよく一致している。つまり、高血糖/糖尿病を有する者の脳は、Aβが沈着しやすい環境下にあると考えられる。

【おわりに】
久山町における認知症の疫学調査では、糖尿病を含む糖代謝異常はVaDのみならずAD発症の有意な危険因子であつた。久山町では、2000年代に入り認知症、特にADの有病率が人口の高齢化を超えて上昇している。高齢者の糖代謝異常の増加がその要因である可能性が高い。認知症を予防するうえで、急増している糖代謝異常の予防・管理が大きな課題になったといえよう。

VaD: 脳血管性認知症
AD: アルツハイマー病
Aβ: アミロイドβ蛋白
2012/11/26(Mon) 20:27 | URL | 精神科医師A | 【編集
息子の小学校にさる有名な教育関係者がいらっしゃって講演をなさいましたが、その内容には驚きました。

「朝食はしっかりとご飯を食べること。そうすれば有名私立一貫校に入れる」というのですが、その根拠は「私の息子たちは毎朝パン食でバカになったから」だそうです。失笑ものですよね。

わたしの経験では、中学時代にダイエットしようとして単純に主食を抜いたらふらふらになりましたが、糖質制限食では何の問題もないです。

主食をただ抜くだけのダイエットは、糖質制限食と比べてカロリーもたんぱく質も不足となるのですから、当然ですね。これを主食の必要性と勘違いしている人は多いと思います。
2012/11/27(Tue) 11:46 | URL | リュカ | 【編集
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