2012年11月21日 (水)
こんにちは。
土の器さんから、マラソンと糖質制限食についてコメント、質問をいただきました。
【2/11/21 土の器
50歳と糖質制限
私は61歳でスーパー糖質制限10ヶ月目ですがメタボ体型も学生時代にもどり、マラソンもエネルギー切れもなく疲労感も少なく快適で感謝一杯ですが、糖尿病などない方でたとえば50歳以下の若い方の場合、糖質制限をゆるめにするとか、年齢による配慮は必要なのでしょうか? マラソン仲間で若く細身の方に脂質代謝能の向上のために勧めるのは、どうなんでしょうか?お教えいただければ幸いです。】
土の器 さん。
減量成功、体調良好、良かったです。
糖質制限食は、全ての年齢において、人類本来の食事であり、人類の健康食です。
従って、マラソン仲間の若い人でもOKです。
ただ、70億の人類を養うには穀物は必用ですし、子供達の学校給食との兼ね合いとかもありますので、私はテーラーメードダイエットを提唱しています。(*)
さて、マラソンなどの持久力が肝要なスポーツには、糖質制限食はぴったりです。
土の器さんが体験されたように、スタミナがつきます。
糖質制限食なら、運動で鍛えなくても<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>が、活性化していきます。
つまり、ステーキを食べている最中にも脂肪が燃えていて、空腹時も含めて24時間ずっと脂肪が燃えています。
このため少しくらい心拍数が上昇する運動でも、筋肉は脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として利用しますのでグリコーゲンが節約できます。
マラソンの距離のほとんどを脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として乗り切って、ラストスパートで残っているグリコーゲンを利用して、瞬発力で駆け抜けるというパターンです。
糖質を普通に食べていて、鍛えてない人は、少し心拍数が上がる運動でも、筋肉は<ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム>にすぐに切り替えて依存します。
そうすると筋肉細胞中のグリコーゲンが一定以上減少した段階で筋肉は収縮できなくなるので動けなくなります。これが持久力がない人のパターンです。
なお100m競争とかの無酸素運動と、重量挙げなどのゴリマッチョな筋肉増強には、糖質制限食は向かないかもしれません。
(*)
2011年08月06日 (土)の本ブログ記事
マクロビオティックと糖質制限食とテーラーメードダイエット
をご参照ください。
江部康二
土の器さんから、マラソンと糖質制限食についてコメント、質問をいただきました。
【2/11/21 土の器
50歳と糖質制限
私は61歳でスーパー糖質制限10ヶ月目ですがメタボ体型も学生時代にもどり、マラソンもエネルギー切れもなく疲労感も少なく快適で感謝一杯ですが、糖尿病などない方でたとえば50歳以下の若い方の場合、糖質制限をゆるめにするとか、年齢による配慮は必要なのでしょうか? マラソン仲間で若く細身の方に脂質代謝能の向上のために勧めるのは、どうなんでしょうか?お教えいただければ幸いです。】
土の器 さん。
減量成功、体調良好、良かったです。
糖質制限食は、全ての年齢において、人類本来の食事であり、人類の健康食です。
従って、マラソン仲間の若い人でもOKです。
ただ、70億の人類を養うには穀物は必用ですし、子供達の学校給食との兼ね合いとかもありますので、私はテーラーメードダイエットを提唱しています。(*)
さて、マラソンなどの持久力が肝要なスポーツには、糖質制限食はぴったりです。
土の器さんが体験されたように、スタミナがつきます。
糖質制限食なら、運動で鍛えなくても<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>が、活性化していきます。
つまり、ステーキを食べている最中にも脂肪が燃えていて、空腹時も含めて24時間ずっと脂肪が燃えています。
このため少しくらい心拍数が上昇する運動でも、筋肉は脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として利用しますのでグリコーゲンが節約できます。
マラソンの距離のほとんどを脂肪酸-ケトン体をエネルギー源として乗り切って、ラストスパートで残っているグリコーゲンを利用して、瞬発力で駆け抜けるというパターンです。
糖質を普通に食べていて、鍛えてない人は、少し心拍数が上がる運動でも、筋肉は<ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム>にすぐに切り替えて依存します。
そうすると筋肉細胞中のグリコーゲンが一定以上減少した段階で筋肉は収縮できなくなるので動けなくなります。これが持久力がない人のパターンです。
なお100m競争とかの無酸素運動と、重量挙げなどのゴリマッチョな筋肉増強には、糖質制限食は向かないかもしれません。
(*)
2011年08月06日 (土)の本ブログ記事
マクロビオティックと糖質制限食とテーラーメードダイエット
をご参照ください。
江部康二
江部先生 11/19・O医師の診察日でした HbA1C6.2% Cr2.87でしたが、スタンダード糖質制限食+中鎖脂肪酸でかなり努力しました 結果、朝0(食後1時間140)、昼・ノボラピッド4単位(食後2時間152)、夕0(食後2時間115)+レベミル3単位とこのままだと、インスリン離脱があるかもという状態です=それに対し、O医師は一刀両断、腎臓が悪くなれば血糖値は下がりますと・・・インスリンも腎臓排出で貯まるという理屈でしょうか 先生の患者さんの中で糖質制限食が上手くいって、インスリンも薬も不要になった患者さんはいますか また、CKD患者は、Crの上昇と反比例して、血糖値は下降するのでしょうか
2012/11/21(Wed) 14:28 | URL | 柚木信也 | 【編集】
はじめまして、管理栄養士のnaoと申します。糖質制限食に関心があり、以前から先生のブログを拝見させていただいております。患者さんの中にも、糖質制限に取り組みたいとおっしゃる方が増えてきており、もっと深く理解しなければと思っているところです。
さてそんな中、17日京都国際会館で行われた糖尿病学会に参加してきました。教育講演にて、糖質制限についても触れられたのですが、「インスリンがないと、筋肉にアミノ酸がとりこまれない」→「筋肉がつかない」→「インスリンを分泌させる糖質が必要」といった説明でした。
私としては、糖質制限食でもインスリン分泌が0にはならず、筋取り込みに問題ないのではと思うのですが、江部先生はどのようにお考えでしょうか?
>100m競争とかの無酸素運動と重量挙げなどのゴリマッチョな筋肉増強には糖質制限食は向かないかもしれません。
と書かれておられますが、
糖質制限食は、極端な?筋肉増強には向かないが、健康維持程度の筋肉増強には、さしつかえないということでしょうか。
ご教授いただければ幸いです。
さてそんな中、17日京都国際会館で行われた糖尿病学会に参加してきました。教育講演にて、糖質制限についても触れられたのですが、「インスリンがないと、筋肉にアミノ酸がとりこまれない」→「筋肉がつかない」→「インスリンを分泌させる糖質が必要」といった説明でした。
私としては、糖質制限食でもインスリン分泌が0にはならず、筋取り込みに問題ないのではと思うのですが、江部先生はどのようにお考えでしょうか?
>100m競争とかの無酸素運動と重量挙げなどのゴリマッチョな筋肉増強には糖質制限食は向かないかもしれません。
と書かれておられますが、
糖質制限食は、極端な?筋肉増強には向かないが、健康維持程度の筋肉増強には、さしつかえないということでしょうか。
ご教授いただければ幸いです。
糖質制限と持久力向上について、運動生理学の分野でどなたか発表されておりますか。探しているのですが・・・。
2012/11/21(Wed) 17:45 | URL | ゆきだるま | 【編集】
tagashuu@大学神経内科医です。
糖質制限をしていると、今までは特に気にもとめていなかった小さな事柄についてふと気がつくことがあります。
例えば、私は子供の頃から髪のフケが多い体質で、シャンプーをしないとすぐに油ぎってしまう困った状況でした。
いわゆる脂性なんであろうと残念に思いながらもそのままシャンプーをし続けていました。
しかし、糖質制限をはじめた途端にフケは速やかに消えました。
そして糖質の摂り過ぎが過剰脂質につながり、それがフケの原因になっていたのだと気がつきました。
今ではシャンプーレスで毛髪は快適です。
ほかにもこんなことに気がつきました。
医師をしているとよく「糖尿病の人は言うことを聞かない。聞かないからこそそういう病気になるのだ。性格に問題がある人が多い」という話を耳にすることがあります。
今までは「そうなのかもしれない」と考えてしまっていましたが、決してそうではないと気がつきました。
つまり高糖質食を食べていると著しい空腹感が出現するのであって、それを我慢するの至難の技です。かつ糖質が精神面にも影響を与えることも勉強してわかりました。つまり、もとから問題のある性格なのではなく、糖質によってそう「させられている」側面もあるのではないかと思うようになりました。
また朝ごはんを食べないと力がでないしテストにも集中できないので朝ごはんをちゃんと食べるよう親にしきりに言われていました。
でも考えてみればテスト前に寝坊して朝ごはん食べられなかった時もありましたが、そういう時に極端にテストの出来が悪かったということは決してありませんでした。
脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体をいくらでも利用していたのだと思います。
最後にもう一つだけ。この気づきは若干妄想かもしれませんが。
中学生の頃くらいでしたか、男女合同班で昼食をとっているときに、もうやせる必要がないくらいやせてすらっとした細身の女の子が、ダイエットだと言ってほんの少ししかごはんを食べないということをしていました。
当時の糖質まみれの私からしたら、それが信じられず「男子の目を気にしているだけだ。絶対あとで隠れて食べているに違いない」と思っていました。
でも今考えればもしかしてその女の子はごはんをある程度の量を超えて食べてしまうと何らかの体調不良が出ることを体感的に知っていて、あえてそのようなスタイルに落ち着いていたのではないかとも思うのです。
確かめる術はありませんが、私のこれまでの人生、いろいろなところに糖質の影響は及んでいたのだなと思わされる今日この頃でした。
糖質制限をしていると、今までは特に気にもとめていなかった小さな事柄についてふと気がつくことがあります。
例えば、私は子供の頃から髪のフケが多い体質で、シャンプーをしないとすぐに油ぎってしまう困った状況でした。
いわゆる脂性なんであろうと残念に思いながらもそのままシャンプーをし続けていました。
しかし、糖質制限をはじめた途端にフケは速やかに消えました。
そして糖質の摂り過ぎが過剰脂質につながり、それがフケの原因になっていたのだと気がつきました。
今ではシャンプーレスで毛髪は快適です。
ほかにもこんなことに気がつきました。
医師をしているとよく「糖尿病の人は言うことを聞かない。聞かないからこそそういう病気になるのだ。性格に問題がある人が多い」という話を耳にすることがあります。
今までは「そうなのかもしれない」と考えてしまっていましたが、決してそうではないと気がつきました。
つまり高糖質食を食べていると著しい空腹感が出現するのであって、それを我慢するの至難の技です。かつ糖質が精神面にも影響を与えることも勉強してわかりました。つまり、もとから問題のある性格なのではなく、糖質によってそう「させられている」側面もあるのではないかと思うようになりました。
また朝ごはんを食べないと力がでないしテストにも集中できないので朝ごはんをちゃんと食べるよう親にしきりに言われていました。
でも考えてみればテスト前に寝坊して朝ごはん食べられなかった時もありましたが、そういう時に極端にテストの出来が悪かったということは決してありませんでした。
脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体をいくらでも利用していたのだと思います。
最後にもう一つだけ。この気づきは若干妄想かもしれませんが。
中学生の頃くらいでしたか、男女合同班で昼食をとっているときに、もうやせる必要がないくらいやせてすらっとした細身の女の子が、ダイエットだと言ってほんの少ししかごはんを食べないということをしていました。
当時の糖質まみれの私からしたら、それが信じられず「男子の目を気にしているだけだ。絶対あとで隠れて食べているに違いない」と思っていました。
でも今考えればもしかしてその女の子はごはんをある程度の量を超えて食べてしまうと何らかの体調不良が出ることを体感的に知っていて、あえてそのようなスタイルに落ち着いていたのではないかとも思うのです。
確かめる術はありませんが、私のこれまでの人生、いろいろなところに糖質の影響は及んでいたのだなと思わされる今日この頃でした。
いつも、ブログ拝見させていただいています。
本日は定期の検診で糖尿病専門の先生にも診ていただきました。先月、先々月に比べ数値は改善されていました。ちなみに糖質制限を始める前はHbA1cは11.5 空腹時の血糖値は400を超えていました。本当にうれしい改善です。
ただ、本当にがっかりな事が・・・。
受診して先生とお話したとき「糖質制限されているらしいですね。でも、学会は否定的なんですよ」と言われ、やめるようにという事を遠まわしに言われました。そしてその理由は本でも何でも良く出てくる決め台詞・・・。相当腹立たしかったのですが、なるべく感情的にならないようにこう言いました「では、先生あなたが担当しておられる患者さんでこれ程の数値改善をしておられる方がいらっしゃいますか?」そして、こう続けました。「患者が糖質制限しているとカルテに書いてあるからといって、先生は実際に私が食べているものの記録や、日に4回計る血糖値の変移などその目で見られましたか?それに基づく栄養指導やアドバイスをされていますか?あなたは、血液の検査結果のシートをみてるだけじゃないのか!!」と
言わせて貰いました。本当に悲しかったです。
私の父は糖尿病由来の脳出血で42歳の時に他界しました。叔母は糖尿由来で目が殆ど見えなくなって、手足の痺れる様な痛みに耐えながら、インシュリンを注射し腎症にもなってしまっています
これが、これが治療の末、不自由な生活を忍耐してきた結果のよくある現実なのです。
先日の書き込みコメントに自分で考えることをしない医師が多すぎると書き込みしてありましたよね。私も同感です。
「マニュアル」仕事をするのか「モラル」仕事をするのか。医術に携わる方々やはりモラルでやっていただきたいと思います。
診察室を出る前にこう言いました「胃を切り取ったり小腸を短くしたりする治療は認めてるのに、簡単に実行出来てしかも効果のある食事方法は認めない。それって本当に患者の為ですか先生」
医師は自己責任でそのような方法をとっているのはなにも言うことはありませんとおっしゃると、およそ10分にも満たない診察は終わりました。
患者目線だ、患者様と言うけれど本当にそう思っているの?っていう感じでした。
最後に看護師の方が糖質ぜんぜん取ってないのかと質問されたので、この前出たばかりの糖質ハンドブックをみせて「これで大体は把握してますが、平日は1日に大体60~70gくらい週末や休みは好きなもの食べるので120~150gのときもありますね」と答えるとじゃあ、それカルテにかいておきますね。っとにっこりされました。
来月も行きますが、今度はグラフを作って行こうかと思ってます。(闘志メラメラです)
本日は定期の検診で糖尿病専門の先生にも診ていただきました。先月、先々月に比べ数値は改善されていました。ちなみに糖質制限を始める前はHbA1cは11.5 空腹時の血糖値は400を超えていました。本当にうれしい改善です。
ただ、本当にがっかりな事が・・・。
受診して先生とお話したとき「糖質制限されているらしいですね。でも、学会は否定的なんですよ」と言われ、やめるようにという事を遠まわしに言われました。そしてその理由は本でも何でも良く出てくる決め台詞・・・。相当腹立たしかったのですが、なるべく感情的にならないようにこう言いました「では、先生あなたが担当しておられる患者さんでこれ程の数値改善をしておられる方がいらっしゃいますか?」そして、こう続けました。「患者が糖質制限しているとカルテに書いてあるからといって、先生は実際に私が食べているものの記録や、日に4回計る血糖値の変移などその目で見られましたか?それに基づく栄養指導やアドバイスをされていますか?あなたは、血液の検査結果のシートをみてるだけじゃないのか!!」と
言わせて貰いました。本当に悲しかったです。
私の父は糖尿病由来の脳出血で42歳の時に他界しました。叔母は糖尿由来で目が殆ど見えなくなって、手足の痺れる様な痛みに耐えながら、インシュリンを注射し腎症にもなってしまっています
これが、これが治療の末、不自由な生活を忍耐してきた結果のよくある現実なのです。
先日の書き込みコメントに自分で考えることをしない医師が多すぎると書き込みしてありましたよね。私も同感です。
「マニュアル」仕事をするのか「モラル」仕事をするのか。医術に携わる方々やはりモラルでやっていただきたいと思います。
診察室を出る前にこう言いました「胃を切り取ったり小腸を短くしたりする治療は認めてるのに、簡単に実行出来てしかも効果のある食事方法は認めない。それって本当に患者の為ですか先生」
医師は自己責任でそのような方法をとっているのはなにも言うことはありませんとおっしゃると、およそ10分にも満たない診察は終わりました。
患者目線だ、患者様と言うけれど本当にそう思っているの?っていう感じでした。
最後に看護師の方が糖質ぜんぜん取ってないのかと質問されたので、この前出たばかりの糖質ハンドブックをみせて「これで大体は把握してますが、平日は1日に大体60~70gくらい週末や休みは好きなもの食べるので120~150gのときもありますね」と答えるとじゃあ、それカルテにかいておきますね。っとにっこりされました。
来月も行きますが、今度はグラフを作って行こうかと思ってます。(闘志メラメラです)
2012/11/21(Wed) 19:02 | URL | いずも大山 | 【編集】
糖質制限でHbA1cを11.5から5.5(旧)に短期間で(投薬無)改善したdanielです。
江部先生には心より感謝しており、簡単な食事の工夫だけで、恐ろしい合併症から逃れられた事を幸運に思います。
他の方のコメントにも有りましたが、私も医師の対応には憤りを感じており同感です。
そもそも「診察・診断」は医師のみに許された行為であり看護師や技師には許されない行為のはずです。
総合病院の糖尿専門医で有るはずの私の担当医も、血液検査の結果を読み上げ目標値と差の数値を知らせ、教科書を朗読しやや高めのコレステロールを下げる薬の押し売りがコースです。
これは診察でも診断でもなく、実況中継と教科書の朗読であり、とても医師の行為とは思えません。
江部先生の様に自分の考えで真の診察、診断が出来る医師が増える事を切に願います。
上司の指示に従い間違った治療を行い合併症に至った場合、責任は重大であり医師としての倫理観が欠如していると言わざるを得ません。
訴訟に発展しない事が不思議です。
江部先生には心より感謝しており、簡単な食事の工夫だけで、恐ろしい合併症から逃れられた事を幸運に思います。
他の方のコメントにも有りましたが、私も医師の対応には憤りを感じており同感です。
そもそも「診察・診断」は医師のみに許された行為であり看護師や技師には許されない行為のはずです。
総合病院の糖尿専門医で有るはずの私の担当医も、血液検査の結果を読み上げ目標値と差の数値を知らせ、教科書を朗読しやや高めのコレステロールを下げる薬の押し売りがコースです。
これは診察でも診断でもなく、実況中継と教科書の朗読であり、とても医師の行為とは思えません。
江部先生の様に自分の考えで真の診察、診断が出来る医師が増える事を切に願います。
上司の指示に従い間違った治療を行い合併症に至った場合、責任は重大であり医師としての倫理観が欠如していると言わざるを得ません。
訴訟に発展しない事が不思議です。
2012/11/22(Thu) 06:47 | URL | daniel | 【編集】
自分の信じる道を行く
専門家であるはずの医師から、適切なアドバイスを受けられない。
これが現状ですね。
「経口血糖降下剤の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います」
相談に乗ってくれる医師は、まだ少ないです。指導できる医師はさらに・・。
反対はしてもらいたくないですね。患者が自己責任で選ぶのですから。
自分の体は自分で守る。
********
私の場合。
① HbA1c 14.0→ 9.0(6/15から5週間) ゆるい糖質制限食+インスリン4 ×4単位
医師からの指示。 食事は1600kcal で。5週間後、医師「インスリン使いすぎたかも知れません。食事はどうしてますか」。 私「ご飯を1/3に、おかずも少し減らしてます。お菓子・清涼飲水・お酒はやめました」。 医師「お菓子は1日1つ位いいですよ。お酒も少しなら。インスリン中止しましょう」
② インスリン離脱。メトグルコ3回に。
HbA1c 9.(7月)→ 7.0(8月)→ 5.9(9月) 段々、糖質制限を厳しく+メトグルコ
医師「とても良くなっていますね」 私「食事。ご飯とか、かなり減らしてます。お菓子食べてません。甘いものは止めてます。お酒は、日本酒を止めて、焼酎にしました」 どうも、炭水化物を減らしているというのがストレートに伝わっていません。でも、内容的には話しているぞと思いながら、『糖質制限』という言葉は使わず。
③ 11月 HbA1c 5.3へ
医師「すばらしいですね。メトグルコ止めますか」 服薬なしへ。
いつか、主治医に『糖質制限食』についてどう考えているか聞いてみようと思っています。
長くは続けない方がいいと言われるかな。
* ********
「炭水化物50から60%、バランス良く」が、頭に刷り込まれている人には理屈は通らないと思います。
糖質制限で、80歳までは生きてやるぞ、と闘志を燃やしています。
長くなりました。
専門家であるはずの医師から、適切なアドバイスを受けられない。
これが現状ですね。
「経口血糖降下剤の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います」
相談に乗ってくれる医師は、まだ少ないです。指導できる医師はさらに・・。
反対はしてもらいたくないですね。患者が自己責任で選ぶのですから。
自分の体は自分で守る。
********
私の場合。
① HbA1c 14.0→ 9.0(6/15から5週間) ゆるい糖質制限食+インスリン4 ×4単位
医師からの指示。 食事は1600kcal で。5週間後、医師「インスリン使いすぎたかも知れません。食事はどうしてますか」。 私「ご飯を1/3に、おかずも少し減らしてます。お菓子・清涼飲水・お酒はやめました」。 医師「お菓子は1日1つ位いいですよ。お酒も少しなら。インスリン中止しましょう」
② インスリン離脱。メトグルコ3回に。
HbA1c 9.(7月)→ 7.0(8月)→ 5.9(9月) 段々、糖質制限を厳しく+メトグルコ
医師「とても良くなっていますね」 私「食事。ご飯とか、かなり減らしてます。お菓子食べてません。甘いものは止めてます。お酒は、日本酒を止めて、焼酎にしました」 どうも、炭水化物を減らしているというのがストレートに伝わっていません。でも、内容的には話しているぞと思いながら、『糖質制限』という言葉は使わず。
③ 11月 HbA1c 5.3へ
医師「すばらしいですね。メトグルコ止めますか」 服薬なしへ。
いつか、主治医に『糖質制限食』についてどう考えているか聞いてみようと思っています。
長くは続けない方がいいと言われるかな。
* ********
「炭水化物50から60%、バランス良く」が、頭に刷り込まれている人には理屈は通らないと思います。
糖質制限で、80歳までは生きてやるぞ、と闘志を燃やしています。
長くなりました。
柚木信也 さん。
食事由来のブドウ糖も肝臓の糖新生も、腎機能とは無関係なので、
血糖値そのものは、腎機能が低下しても下がらないと思います。
ただ、腎機能が低下して貧血が生じると、HbA1cが見かけ上低下してきます。
O先生は、このことを言っておられるのでしょう。
柚木さんは、血糖値そのものも測定しておられ、着実に効果が出ています。
糖質制限食により食後高血糖が全くありません。素晴らしいです。
透析中の人でも血糖値は上昇しますが、糖質制限食でインスリンフリーになった人もおられます。
腎機能正常の私の糖尿病患者さんで、糖質制限食で
インスリンフリーになった方は10名以上はおられます。
食事由来のブドウ糖も肝臓の糖新生も、腎機能とは無関係なので、
血糖値そのものは、腎機能が低下しても下がらないと思います。
ただ、腎機能が低下して貧血が生じると、HbA1cが見かけ上低下してきます。
O先生は、このことを言っておられるのでしょう。
柚木さんは、血糖値そのものも測定しておられ、着実に効果が出ています。
糖質制限食により食後高血糖が全くありません。素晴らしいです。
透析中の人でも血糖値は上昇しますが、糖質制限食でインスリンフリーになった人もおられます。
腎機能正常の私の糖尿病患者さんで、糖質制限食で
インスリンフリーになった方は10名以上はおられます。
2012/11/22(Thu) 14:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
nao さん。
糖質制限食でも、基礎分泌インスリンは普通にでています。
追加分泌インスリンも、野菜分の糖質により2~3倍でます。
アミノ酸の中で、ロイシン、アルギニン、リジンはインスリンを分泌させます。
糖質制限食でも、しなやかな野生動物のような筋肉は大丈夫と思います。
糖質制限食でも、基礎分泌インスリンは普通にでています。
追加分泌インスリンも、野菜分の糖質により2~3倍でます。
アミノ酸の中で、ロイシン、アルギニン、リジンはインスリンを分泌させます。
糖質制限食でも、しなやかな野生動物のような筋肉は大丈夫と思います。
2012/11/22(Thu) 17:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
いずも大山 さん
目明きの医者1000人、そうでない医者1000人です。
わんわんさんからもコメントがありましたが、
「自分の体は自分で守る」ですね。
小生、病院に勤めいています。(医者ではありません)
主治医には
「20年来糖尿病です。薬は一度も服用していません。糖質制限しています」と宣言して、毎月定期検査をしてもらってます。
「何でも疑問に思われるなら、私の体を好きなだけ検査してください」とも言ってます。
半年後に、主治医から「病院でも糖質制限を取り入れようと思っている」と言われました。
少しは糖質制限普及のお役にたっているのかも知れません。
できれば同志が欲しいですね。
北九州三島塾では毎月定例会を開催しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/misimyk
不勉強な医者よりはるかに勉強している糖尿人が熱い思いをぶつけ合っています。
このブログの読者皆さんが応援していますよ。
目明きの医者1000人、そうでない医者1000人です。
わんわんさんからもコメントがありましたが、
「自分の体は自分で守る」ですね。
小生、病院に勤めいています。(医者ではありません)
主治医には
「20年来糖尿病です。薬は一度も服用していません。糖質制限しています」と宣言して、毎月定期検査をしてもらってます。
「何でも疑問に思われるなら、私の体を好きなだけ検査してください」とも言ってます。
半年後に、主治医から「病院でも糖質制限を取り入れようと思っている」と言われました。
少しは糖質制限普及のお役にたっているのかも知れません。
できれば同志が欲しいですね。
北九州三島塾では毎月定例会を開催しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/misimyk
不勉強な医者よりはるかに勉強している糖尿人が熱い思いをぶつけ合っています。
このブログの読者皆さんが応援していますよ。
ゆきだるま さん。
まだまだ発表されてないと思います。
まだまだ発表されてないと思います。
2012/11/23(Fri) 15:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
tagashuu さん。
糖質制限食実践での気づき・・・興味深いです。
糖質制限食のよる、体の変化が、いろいろ教えてくれますね。
糖質制限食実践での気づき・・・興味深いです。
糖質制限食のよる、体の変化が、いろいろ教えてくれますね。
2012/11/23(Fri) 15:35 | URL | ドクター江部 | 【編集】
いずも大山 さん。
データ改善、良かったです。
これが、これが治療の末、不自由な生活を忍耐してきた結果のよくある現実なのです。
糖質を食べながら、薬物治療でコントロールしようとしても、食後高血糖と血糖変動幅増大は防げず、
それが合併症となります。
何とかこの現実を変えなくてはなりません。
データ改善、良かったです。
これが、これが治療の末、不自由な生活を忍耐してきた結果のよくある現実なのです。
糖質を食べながら、薬物治療でコントロールしようとしても、食後高血糖と血糖変動幅増大は防げず、
それが合併症となります。
何とかこの現実を変えなくてはなりません。
2012/11/23(Fri) 15:42 | URL | ドクター江部 | 【編集】
daniel さん。
症状改善、良かったです。
上司の指示に従い間違った治療を行い合併症に至った場合、責任は重大であり医師としての倫理観が欠如していると言わざるを得ません。
訴訟に発展しない事が不思議です。
私も同感です。
症状改善、良かったです。
上司の指示に従い間違った治療を行い合併症に至った場合、責任は重大であり医師としての倫理観が欠如していると言わざるを得ません。
訴訟に発展しない事が不思議です。
私も同感です。
2012/11/23(Fri) 15:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ロバート・ダウっ子 さん。
糖質制限食で体調良好、良かったです。
友人も快調になられ良かったです。
主治医が理解してくださり、サポートして頂けるのも良かったですね。
糖質制限食で体調良好、良かったです。
友人も快調になられ良かったです。
主治医が理解してくださり、サポートして頂けるのも良かったですね。
2012/11/23(Fri) 15:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
わんわん さん。
インスリン離脱、良かったです。
HbA1c14.0%→5.3%
素晴らしい改善です。
主治医、もしかしたら理解しておられるかもしれません。
ところで日野原先生も、糖質制限食で100才ですよ。
わんわん さんも100才を目指して下さいね。
インスリン離脱、良かったです。
HbA1c14.0%→5.3%
素晴らしい改善です。
主治医、もしかしたら理解しておられるかもしれません。
ところで日野原先生も、糖質制限食で100才ですよ。
わんわん さんも100才を目指して下さいね。
2012/11/23(Fri) 15:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ライフワーク光野 さん。
半年後に、主治医から「病院でも糖質制限を取り入れようと思っている」と言われました。
少しは糖質制限普及のお役にたっているのかも知れません。
素晴らしいことですね。
主治医も、光野さんの実例を診て、自分で考えて、糖質制限食導入、素晴らしいです。
半年後に、主治医から「病院でも糖質制限を取り入れようと思っている」と言われました。
少しは糖質制限普及のお役にたっているのかも知れません。
素晴らしいことですね。
主治医も、光野さんの実例を診て、自分で考えて、糖質制限食導入、素晴らしいです。
2012/11/23(Fri) 16:23 | URL | ドクター江部 | 【編集】
古い記事にコメント申し訳ありません。
最近2kmほどのマラソンをする機会があり、
Tarzanがマラソン特集号だったので、購入しました。
すると、
糖質制限を普段行っている人は、
マラソン前には糖質を摂った方が良い
というような事が書かれていました。
私の実感としては、
特段糖質を摂らずにマラソンしても、
別にどうという事も無かったんですが、
それは私の走る距離が2kmほどと、
短いからなのだろうか? とも考えて、
先生のブログを検索してみましたところ、
この記事を発見した次第です。
糖尿病では無い普通の人の場合で、
仮にフルマラソンするとして、
普段から糖質制限している人なら、
カーボローディングしなくても大丈夫なのではないでしょうか。
最近2kmほどのマラソンをする機会があり、
Tarzanがマラソン特集号だったので、購入しました。
すると、
糖質制限を普段行っている人は、
マラソン前には糖質を摂った方が良い
というような事が書かれていました。
私の実感としては、
特段糖質を摂らずにマラソンしても、
別にどうという事も無かったんですが、
それは私の走る距離が2kmほどと、
短いからなのだろうか? とも考えて、
先生のブログを検索してみましたところ、
この記事を発見した次第です。
糖尿病では無い普通の人の場合で、
仮にフルマラソンするとして、
普段から糖質制限している人なら、
カーボローディングしなくても大丈夫なのではないでしょうか。
ミリエ さん
持久運動においては、糖質制限食実践者はスタミナがつきます。
マラソンのタイムも良くなります。
カーボローディングなど全く必要ありません。
中等度強度の運動までは、糖質制限食が優位です。
最高強度の運動(100m競争)の時だけは、糖質あり食が優位です。
2014年07月16日 (水)の本ブログ記事
「ケトン食で、オフロード自転車競技者の運動能力が向上」
をご参照いただけば幸いです。
持久運動においては、糖質制限食実践者はスタミナがつきます。
マラソンのタイムも良くなります。
カーボローディングなど全く必要ありません。
中等度強度の運動までは、糖質制限食が優位です。
最高強度の運動(100m競争)の時だけは、糖質あり食が優位です。
2014年07月16日 (水)の本ブログ記事
「ケトン食で、オフロード自転車競技者の運動能力が向上」
をご参照いただけば幸いです。
2014/11/11(Tue) 10:01 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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