FC2ブログ
女子栄養大学栄養科学研究所講演会のご報告
おはようございます。

2012年11月17日(土)、香川栄養学園創立80周年記念事業

第22回女子栄養大学栄養科学研究所講演会

「糖尿病治療最前線-栄養食事療法を巡って-」

無事終了しました。

定員120名の会場に136名が参加され、香川靖雄先生のお言葉を借りれば「誰も居眠りする人がいない」熱気あふれる講演会となりました。

香川靖雄先生(女子栄養大学栄養科学研究所所長)が、

「糖尿病予防の遠隔成績とレガシー効果」

と題されてご自分の発表に加えて私と津田先生の発表に関しても概観していただきました。

私は「低炭水化物食(糖質制限食)の有効性と安全性」と題して、エビデンスレベルの高いRCT研究論文を中心にお話しました。

最後に 京都大学大学院人間・環境学研究科 教授 津田謹輔 先生が
「生活習慣病に対する新しい考え方」
~若い女性のやせと低出生体重児をめぐって~
と題されて、講演されました。

津田先生のご発表は「エピジェネティクス」のことなどいろいろ興味深いもので大変勉強になりました。

エピジェネティクスというのは、「DNAの変化なしに後天的な要因で発現が変化」ということです。

例えば一卵性双生児で、遺伝子は同一でも、生後の環境やライフスタイルなど後天的要因で、病気や症状などが変化することをエピジェネティクスというわけです。

その後、休憩をはさんで1時間の総合討論があり、活発な意見交換がありました。

最後に座長の女子栄養大学教授・本田佳子先生が

「インスリン注射なしに、糖毒を解除できる糖質制限食は、今後糖尿病治療食の選択肢の一つとして考慮することが必要である。」

と大変好意的な意見でしめくくられ、感謝感激でした。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
インスリンからの解放
「糖質セイゲニストin北九州」のメンバーに、インスリンから解放された方が二人おります。
医者の言うこと、やることに疑義を抱き、自ら、研究した方たちです。
糖質制限をし、データ観察をしながら、薬剤を調整していかれました。
当初、主治医と悶着もあったようですが、劇的な改善に、主治医も言葉を返せなかったようです。

そうした方たちと、月1の勉強会を開き、モチベーションを維持できることは恵まれていると思います。
第6回の月例会は、今月25日の日曜、12時からです(すでに満員です)。
糖尿病専門医、整形外科医、栄養士、薬剤師、退職組、エステシャン、主婦、不動産屋さん、…で、
新着トピックスや情報交換をし、低糖質たこやき(大豆粉使用)を焼きます。
2012/11/18(Sun) 10:36 | URL | 北九州 三島 | 【編集
彼の方
いつも勉強させていただいています。ありがとうございます。

いま、T製薬さんの医療最前線を追う趣旨の番組をみています。

K医師が糖質制限に個人的に反対するのは、自分が発見した善玉?ホルモンの製剤化した物の臨床試験がもうすぐ始まるからですね。
今はっきりわかりました。
これは本当に言われる様に集団訴訟になりますね。
早く日本でも江部先生や多くの医師が糖質制限で高い治療効果を上げ、合併症を生じさせていない事。欧米では重要な選択肢であるという事を常識とさせなければ。
自分自信、幸運にも糖質制限で助かり、原告団には加わる事はありえません。
一人でも不幸な原告にならぬよう、大変微力ですが糖尿人として出来ることをしたいと感じました。
2012/11/18(Sun) 17:27 | URL | しん | 【編集
Re: インスリンからの解放
北九州 三島 さん。

インスリンフリーになった糖尿人が2名、素晴らしいです。

「糖質セイゲニストin北九州」
相変わらず、元気いっぱいですね。

低糖質たこやき(大豆粉使用)、美味しそうです。
2012/11/18(Sun) 17:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生
女子栄養大学の講演に参加しました。江部先生のお話を直接聞くことが出来て、香川先生、津田先生のお話の内容を聞きながら、現実の飽食時代には
やはり糖質制限食は重要な食事法と感じました。
最先端でなく人間本来の体制になるという事の一番大切な糖質制限なのだと思いました。人間に気づきをさせる使命を江部先生がされているのだと思いました。私は始めて4か月余りですが、髪も丈夫になってきています。昨日は一番前で聞くことが出来ました。他の先生の違う視点からのお話も勉強になりました。
2012/11/18(Sun) 18:37 | URL | TK | 【編集
Re: タイトルなし
TK さん。

講演会へのご参加、ありがとうございます。

実り多き会だったと思います。

特に、津田先生とお話できたのは、大変参考になりました。
2012/11/18(Sun) 19:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
ナッツ さん。

コメントは届いておりませんが・・・。
2012/11/19(Mon) 18:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
しんさん。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/121106/bdy12110607590002-n1.htm

この記事のことでしょうか。
開発に10年もかかったのなら、何としても売りたいという気持ちはわからんでもないですが。。。
2012/11/19(Mon) 19:45 | URL | 休肝日ナシ男 | 【編集
乳児の湿疹について
先生こんばんは!

10年前にアトピーで高雄病院へ入院したものです。
先生のおかげで、大きな支障もなく生活できています。
その節は、本当にお世話になりました。

4ヶ月の赤ちゃんの事で、相談させて下さい。
生後2週間頃から、うっすらと赤い丘疹が、ほっぺから体にかけてポツポツと出ては消え
スッキリなおりません。
乾燥もしていませんし、本人も痒がっていません。
湿疹が多くなったり少なくなったり、日によって様々な症状です。

小児科でステロイドを出されましたが、痒がらない湿疹にもステロイドをつけて治した方がよいのでしょうか?

また、私の周りの多くのママが、同じような赤ちゃんの湿疹で悩んでいます。

私を含め、母乳で育てている人が多く、湿疹が出ると、卵をやめてみたり、アレルギーになりそうな食品を除去したりと、試行錯誤していますが、食物アレルギーと母乳は関係ないとも聞いたり、
湿疹をかえして食物アレルギーになるから、ステロイドでしっかり治した方がいいと聞いたり、赤ちゃんの湿疹は、清潔にしていれば自然に治るなど、
色々な情報に戸惑っています。

先生はどのように思いますか??

糖尿病とは違いますが、
乳児の湿疹(食物アレルギー)と母乳の関係について、取り上げていただけると嬉しいです。



2012/11/20(Tue) 18:59 | URL | カーコ | 【編集
講演会 参加者です
講演会、お疲れ様でした。私は東京の看護師です。DVDでしかお目にかかれない者としては、貴重なLIVEでした。
先生の苦労の結晶の資料を、同僚にも見せたいと思いますがよろしいですか?
数々のネガティブ意見はともかく、津田先生のお話の旨さ、思わず納得してしまいそうでした。
しかし
高糖質食を摂取してきた、辛いアウトカムを、日々目の前にしてケアしている者としては、元来穀物が主食のネズミさん達の実験データとか、
すご~く稀な糖質制限でのデータの不良(必ず理由がある)を挙げてのネガティブ意見は、正直どうでもいい...です。命に関わる問題です。
高糖質食をとり続ける事が、体にとってどう影響するのか、膵臓はなぜ疲弊してしまうのか、そこにある生理学的事実を知る方が、
一生懸命 糖質制限でのデメリットを探すよりどんなに有意義かと改めて感じました・・・

私も大事にしている、先生の高雄病院の給食の本の揚げ足取りは、専門家でもない私でも残念でした。
こんなに毎日作れない(当たり前です。でも参考になります!毎日の献立の悩みは糖質制限をしてなくてもある。作らない人に言われたくない)とか、
`カロリー無制限じゃなく身長、体重、性別などで適正量の摂取を”という2行が同じ先生が書いたとは思えない(そう書くべき理由は私でも幾つか挙げられます。)とか。

でも、苦労されてきている江部先生は、アウェーでもある場所での講演でしたし、糖質制限について認めざるを得ない発言もあってか
少しづつでも変化が感じられるのを 前向きに好意的にお取りになっているのは、素敵だと思いました。
2012/11/20(Tue) 19:01 | URL | kp | 【編集
Re: 乳児の湿疹について
カーコ さん。

アトピー順調で良かったです。

赤ちゃんですが、痒くないのなら、皮膚炎ではないので、経過をみてよいと思います。

痒いと掻くので、その掻爬行為により皮膚炎が悪化して悪循環します。

アトピー性皮膚炎の場合、ほとんどが掻爬による悪循環で悪化します。
2012/11/20(Tue) 22:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 講演会 参加者です
kp さん。

資料、どんどん見せてあげて下さい。

津田先生は、ニュートラルで科学的な姿勢で私は好ましいと思いました。

揚げ足取りというより、食事療法継続の難しさという視点からカロリー制限食も含めてのご意見と思います。

糖尿病専門医の中で信頼できる医師のお一人と思いました。
2012/11/20(Tue) 22:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました。
先生、お忙しい中お返事本当にありがとうございました!

赤ちゃんの様子しばらく見てみます。


最近、ステロイドの使い方を資料付きで説明してくれるお医者さんが多いです。
その度に、高雄病院で習った事と一緒だなぁ〜と感じています。

私がアトピーで苦労した10年前は、どこの病院へ行ってもステロイドの使い方は説明してくれませんでしたので、この10年で変わったんですね!




2012/11/21(Wed) 12:24 | URL | カーコ | 【編集
江部先生 こんにちは。
先程、日本糖尿病教育・看護学術集会にて 津田謹輔教授 の講演を拝聴させていただきました。
江部先生の名前もチラリと出ていました(^_^;)
炭水化物は最低でも50%は摂取すべきとのお話しでしたが… そうは言っても 食べると食後血糖値が 半端なく上がるんですけど。血糖コントロールは良好にと言いながら…血糖を上げてしまう食材が必須栄養素だと論じられてしまうと、糖尿病人には逃げ道が全く無いような感覚に襲われてしまいます。
4~5年前 自身の耐糖能異常がわかったとき あぁ もうどうすることも出来ないと落胆し 血糖が上がるのをわかりながら食べることの苦悩…
絶望感いっぱいでしたが、江部先生のblogを知り、著書を読み、希望が出てきたのを覚えてます。今となっては 食事制限している感覚はなく、私のライフスタイルそのものになってますね♪
この学術集会において、それでも 糖質制限について話題に触れていたのは 津田先生だけでした。
医療の世界ではありますが、やはり看護にはまだまだ 糖質話題は遠いようです。
2014/09/21(Sun) 16:40 | URL | wako | 【編集
Re: タイトルなし
wako さん

津田謹輔先生は、京大医学部の1年先輩で、野球部一緒でした。
ですから、仲良しですよ。

津田先生、半分くらいは糖質制限食を受容しておられると思いますが、
立場上なかなか、そうは言えないのだと思います。
2014/09/21(Sun) 18:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
お忙しいなか ご返答頂き ありがとうございます。京大医学部 65歳と言われていたので 多分 江部先生とはお知り合いなのだろうな とは推察しておりました。
パラダイムシフト…壁は厚そうですね。
でも 自分は自分で信じた道をいきたいと思います。
2014/09/21(Sun) 19:58 | URL | wako | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可