2012年10月15日 (月)
こんばんは。
違いさんから、糖質制限食と低GI食の違いについて、コメント・質問をいただきました。
【12/10/15 違い
江部先生、教えていただけないでしょうか。
①糖質制限食と低GI食は、食後血糖を上げないという点は同じですか②?この2つの大きな違いはなにでしょうか?③糖質を制限した食事を食べるとなると自然に野菜の量が増えますか?】
まず、GIは正常人ではあるていど参考になりますが、糖尿人では、あまり参考になりません。
糖尿人では、GIよりも食品に含まれる糖質のグラム数が大事です。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mg上昇させ、1型糖尿人の血糖値を5mg上昇させます。
従いまして、たとえ低GIの食品でも、糖質が主成分の食品(穀物など)を普通に一人前摂取すれば、糖質は50g~60gは含まれているので、糖尿人では食後血糖値は200mgを超えてきます。
糖質制限食では、1回の食事の糖質摂取量を、10~20g以下にするので、食後血糖値の上昇は、かなり少なくなります。
糖質制限食では、肉・魚・大豆製品などがメインですが、糖質含有量の少ない葉野菜や海藻(昆布はNG)はOKなので、野菜摂取量はある程度増えると思います。
それから、GI値は研究者により、データにばらつきがありますが、豚肉や牛肉や魚のGI値は存在しません。
GI値は、糖質50gを含む食品を摂取して、基準となる食品(50gのブドウ糖)と食後の血糖値を比較して決定します。
例えば糖質50gを含む豚肉というと、5kg以上はあります。ヾ(゜▽゜)
これは摂取不可能です。
つまり、GI値というものは、あくまでも糖質が主成分の食物を対象にしたものであり、脂質やタンパク質が主成分の食品は、対象外で計算不能です。
従って、牛肉や豚肉や魚などのGI値は、ないと思っていただいて結構です。
http://www.mendosa.com/gi.htm
このサイトは、David Mendosaという、「ミスターGI」とも呼べるマニアックなおじさんが運営していて、およそGIのことならなんでも載っています。
英文ですが、お暇なときに覗いてみてください。
このサイトの、四角で囲んである Advanced Glycemic Load Data の箇所の最後の行の
http://www.mendosa.com/GI_GL_Carb_data.xls.
をクリックすると、グリセミック インデックスの 場所に飛びます。
江部康二
☆☆☆
<グリセミック・インデックス:glycemic index:GI:血糖指数>
GIは血糖上昇反応度とも言われています。
一時流行した低インスリンダイエットの本などにGIのことも載っていたので、聞いたことのある方、またご存知の方もおられるでしょう。
GIというのは、糖質50gを含む食品を摂取した後の血糖値の上昇カーブを2時間追って、 基準となる食品(ブドウ糖50g)を摂取した後の血糖値の上昇カーブの面積と比較し、パーセントで表した数値のことです。
*
GIの算出方法
糖質50gを含有する食品摂取後
2時間までの血糖曲線下面積
GI=─────────────────────── ×100
糖質50gを含有する基準食(ブドウ糖)
摂取後2時間までの血糖曲線下面積
何やよくわかりませんよね。
グラフにするともう少しわかりやすいのですが、実は私パソコン苦手なもので、写真や絵を貼り付ける技が・・・
すいません。 (*- -)(*_ _)
拒否反応を起こしかけている皆さんのために簡潔に言うと、GIの数値が高ければ血糖値を急激に上昇させやすい食品であり、GIの数値が低ければ血糖値を急激には上昇させにくい食品であるということです。
GIが高い食品ほど血糖が急激に上昇し、ブドウ糖スパイクを生じます。
実際、50gの糖質を含む玄米と、50gの糖質を含む白米を摂取しても、血糖値の上がり方はそれぞれ異なります。
GIの数値は、70以上は高い、56~69が中等度、GI55以下は低い、と評価されています。
ちなみに玄米のGIは50~60くらいで、白米は70です。
その他、ブドウ糖や白パンのGIは100、豆類は30、乳製品は35くらいです。
糖尿病でない人は、玄米などGIの低いものを主食としていれば、ブドウ糖スパイクは小さく、代謝が安定するというわけです。
しかし、GIに関して一般に言われてる数値は正常人のもので、糖尿人にはあてはまりません。
糖尿病の人は玄米などGIの低いものを食べたとしても、普通に一人前摂取すれば、200mg/dl以上のブドウ糖スパイクを起こしてしまうことを、私達は高雄病院の300人以上のデータで確認しています。
一方糖尿人おいても、GIの高い白米の方が、玄米より血糖値をさらに上昇させやすいということはあります。
しかし、白米一人前で食後血糖値260mgが、玄米一人前なら240mgくらいの差なので臨床的には意味は少ないのです。
また、現在のGIの数値は主に欧米人のデータで、日本人のものではありませんので、日本人のGIを調べようという動きもあります。
もともとジェンキンスが62品目の数字を出し、現在International table of GIというアメリカ栄養学会の出したリストで、600種類の食品に関するデータが出ています。
50gのブドウ糖を基準にしたものと、白パン50gを基準にしたものでは、おなじ食品でもGIが異なります。
それからライスとバターライスを比べたら、バターライスのほうがGIが低いというように、食品の組み合わせでも違いが生じます。
GIというのは、糖質を含む食品、例えばニンジンならニンジンだけを単品で食べてみて計測した数値です。
実際の食事では何種類か一緒に食品を食べますから、GIはあくまでも実験室的なデータですね。
このように見てくるとGIは正常人ではある程度参考にはなりますが、確定的なものではありません。
まして、糖尿人においてはGIはあてにならず、糖質のグラム数の計算のほうが重要です。
そこで糖質制限食の出番となるわけです。
糖質制限食ならば、糖尿人においても血糖値の上下動は極めて少なくなり、薬に頼ることなく良好なコントロールが期待できます。
違いさんから、糖質制限食と低GI食の違いについて、コメント・質問をいただきました。
【12/10/15 違い
江部先生、教えていただけないでしょうか。
①糖質制限食と低GI食は、食後血糖を上げないという点は同じですか②?この2つの大きな違いはなにでしょうか?③糖質を制限した食事を食べるとなると自然に野菜の量が増えますか?】
まず、GIは正常人ではあるていど参考になりますが、糖尿人では、あまり参考になりません。
糖尿人では、GIよりも食品に含まれる糖質のグラム数が大事です。
1gの糖質が、体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mg上昇させ、1型糖尿人の血糖値を5mg上昇させます。
従いまして、たとえ低GIの食品でも、糖質が主成分の食品(穀物など)を普通に一人前摂取すれば、糖質は50g~60gは含まれているので、糖尿人では食後血糖値は200mgを超えてきます。
糖質制限食では、1回の食事の糖質摂取量を、10~20g以下にするので、食後血糖値の上昇は、かなり少なくなります。
糖質制限食では、肉・魚・大豆製品などがメインですが、糖質含有量の少ない葉野菜や海藻(昆布はNG)はOKなので、野菜摂取量はある程度増えると思います。
それから、GI値は研究者により、データにばらつきがありますが、豚肉や牛肉や魚のGI値は存在しません。
GI値は、糖質50gを含む食品を摂取して、基準となる食品(50gのブドウ糖)と食後の血糖値を比較して決定します。
例えば糖質50gを含む豚肉というと、5kg以上はあります。ヾ(゜▽゜)
これは摂取不可能です。
つまり、GI値というものは、あくまでも糖質が主成分の食物を対象にしたものであり、脂質やタンパク質が主成分の食品は、対象外で計算不能です。
従って、牛肉や豚肉や魚などのGI値は、ないと思っていただいて結構です。
http://www.mendosa.com/gi.htm
このサイトは、David Mendosaという、「ミスターGI」とも呼べるマニアックなおじさんが運営していて、およそGIのことならなんでも載っています。
英文ですが、お暇なときに覗いてみてください。
このサイトの、四角で囲んである Advanced Glycemic Load Data の箇所の最後の行の
http://www.mendosa.com/GI_GL_Carb_data.xls.
をクリックすると、グリセミック インデックスの 場所に飛びます。
江部康二
☆☆☆
<グリセミック・インデックス:glycemic index:GI:血糖指数>
GIは血糖上昇反応度とも言われています。
一時流行した低インスリンダイエットの本などにGIのことも載っていたので、聞いたことのある方、またご存知の方もおられるでしょう。
GIというのは、糖質50gを含む食品を摂取した後の血糖値の上昇カーブを2時間追って、 基準となる食品(ブドウ糖50g)を摂取した後の血糖値の上昇カーブの面積と比較し、パーセントで表した数値のことです。
*
GIの算出方法
糖質50gを含有する食品摂取後
2時間までの血糖曲線下面積
GI=─────────────────────── ×100
糖質50gを含有する基準食(ブドウ糖)
摂取後2時間までの血糖曲線下面積
何やよくわかりませんよね。
グラフにするともう少しわかりやすいのですが、実は私パソコン苦手なもので、写真や絵を貼り付ける技が・・・
すいません。 (*- -)(*_ _)
拒否反応を起こしかけている皆さんのために簡潔に言うと、GIの数値が高ければ血糖値を急激に上昇させやすい食品であり、GIの数値が低ければ血糖値を急激には上昇させにくい食品であるということです。
GIが高い食品ほど血糖が急激に上昇し、ブドウ糖スパイクを生じます。
実際、50gの糖質を含む玄米と、50gの糖質を含む白米を摂取しても、血糖値の上がり方はそれぞれ異なります。
GIの数値は、70以上は高い、56~69が中等度、GI55以下は低い、と評価されています。
ちなみに玄米のGIは50~60くらいで、白米は70です。
その他、ブドウ糖や白パンのGIは100、豆類は30、乳製品は35くらいです。
糖尿病でない人は、玄米などGIの低いものを主食としていれば、ブドウ糖スパイクは小さく、代謝が安定するというわけです。
しかし、GIに関して一般に言われてる数値は正常人のもので、糖尿人にはあてはまりません。
糖尿病の人は玄米などGIの低いものを食べたとしても、普通に一人前摂取すれば、200mg/dl以上のブドウ糖スパイクを起こしてしまうことを、私達は高雄病院の300人以上のデータで確認しています。
一方糖尿人おいても、GIの高い白米の方が、玄米より血糖値をさらに上昇させやすいということはあります。
しかし、白米一人前で食後血糖値260mgが、玄米一人前なら240mgくらいの差なので臨床的には意味は少ないのです。
また、現在のGIの数値は主に欧米人のデータで、日本人のものではありませんので、日本人のGIを調べようという動きもあります。
もともとジェンキンスが62品目の数字を出し、現在International table of GIというアメリカ栄養学会の出したリストで、600種類の食品に関するデータが出ています。
50gのブドウ糖を基準にしたものと、白パン50gを基準にしたものでは、おなじ食品でもGIが異なります。
それからライスとバターライスを比べたら、バターライスのほうがGIが低いというように、食品の組み合わせでも違いが生じます。
GIというのは、糖質を含む食品、例えばニンジンならニンジンだけを単品で食べてみて計測した数値です。
実際の食事では何種類か一緒に食品を食べますから、GIはあくまでも実験室的なデータですね。
このように見てくるとGIは正常人ではある程度参考にはなりますが、確定的なものではありません。
まして、糖尿人においてはGIはあてにならず、糖質のグラム数の計算のほうが重要です。
そこで糖質制限食の出番となるわけです。
糖質制限食ならば、糖尿人においても血糖値の上下動は極めて少なくなり、薬に頼ることなく良好なコントロールが期待できます。
つい2~3週間くらい前の徳島新聞の記事なんですが、紙面の3分2くらい使って脂質の数10パーセントが糖質に変わ5557り、またタンパク質の数10パーセントが糖質に変わるといった記事が掲載されました。しかもこの記事を紹介しているのは、徳島大学の栄養士の方でした。この度、江部先生がNSTでいろんなエビデンスを基に講演をされているのを聞いて、さぞかし自身の勉強不足を痛感されたことでしょう。国立大学の栄養士さんですら、このような認識ですので、糖質制限の普及にはまだまだ先生のご奮闘が不可欠ですね。ちなみに私も去年の7月からスーパー糖質制限を実施しており、A1cは6・8から5、6まで改善しました。先生の著書も全て購入しております。ありがとうございました。
2012/10/16(Tue) 07:16 | URL | ヤマチャン | 【編集】
ヤマチャン
情報、そして拙著の御購入ありがとうございます。
10月13日(土)の徳島大学長井記念ホールで開催されたNST研究会に
徳島大学大学院教授、徳島大学病院栄養部 部長の中屋豊先生も参加しておられました。
中屋先生は、そのあとの日本統合医療学会四国支部の大会にも出席され、
懇親会・二次会でもご一緒させて頂き、糖質制限食のことなどいろいろお話することができました。
徳島大学、きっと変わっていかれると思いますよ。
情報、そして拙著の御購入ありがとうございます。
10月13日(土)の徳島大学長井記念ホールで開催されたNST研究会に
徳島大学大学院教授、徳島大学病院栄養部 部長の中屋豊先生も参加しておられました。
中屋先生は、そのあとの日本統合医療学会四国支部の大会にも出席され、
懇親会・二次会でもご一緒させて頂き、糖質制限食のことなどいろいろお話することができました。
徳島大学、きっと変わっていかれると思いますよ。
2012/10/16(Tue) 09:00 | URL | ドクター江部 | 【編集】
自分の糖尿病を、カロリー制限派の糖尿病専門医に任せて1年、これはマズイと直感し、いろいろ調べて、江部先生にたどり着き、<糖質を取らなければ健康人>として、”スーパー糖質制限食”を17カ月続け、備忘録がわりに、ブログにアップしたレシピも、昨日、<365+α>になりました。
その間、類書を片っぱしから読み漁りました。最近、たくさん増えたので読むのも一仕事ですが(汗;)。それにしても、江部先生の糖質制限食が、最もわかりやすく、簡単で、<美味しく、楽しく>なので、とても助かっています。
GIも、当然、研究しましたが、先生がおっしゃる通り、糖質制限食にとって、あまり意味のない情報で、日常、まったく意識することなく、ひたすら、
蒸留酒、糖質オフビール、
お肉1:お魚1、
大豆製品、乳製品、海藻類、ナッツ類を一日のうちに必ず摂るようにして、
野菜も、一週間のうちに、牛蒡、玉ねぎ、人参、トマト、カボチャなどの△食材は、
食物繊維、微量元素、ビタミンを摂るために適量、
果物も、ちょっぴり。
サプリは無しで、
HbA1c5.1、食後2時間血糖値120前後で、推移しています。
体重、身長、仕事量から、各人のカロリー目標を決め、
朝、昼、晩、間食、お酒のおつまみ…、を、考え、
一回の食事の糖質(炭水化物-食物繊維)を「グリコの栄養成分」で☑、
1週間もすれば、<摂りすぎ・摂り足りていない>など、
好みと生活スタイルで、自分の食事パターンが見えてくるはずです。
お買い物も、あらかじめ決めておいた買い物票を持って行くので、
買い忘れや、衝動買いもないし、スピーディーに済ますことができます。
もちろん、旬の食材も考慮しますが、
缶詰や冷凍食品そのものが旬のものが多いので、活用しています。
桐山秀樹氏の話によると、
ジャンクフードの沖縄は26位に陥落、
タケノコ、サバの水煮、卵入り味噌汁とデザートのりんご、ウオーキングはだらだら坂の
長野県が、いまや長寿のスポットだそうです。
ちなみに、私は、61歳男子、自分で食事を作ります。
とはいっても、ほぼ毎日、15分レンジクッキングですが・・・。
PS 洋泉社「食品別糖質量ハンドブック」(2012.10.25)発刊おめでとうございます。
アマゾンで予約したので、到着が楽しみです。
その間、類書を片っぱしから読み漁りました。最近、たくさん増えたので読むのも一仕事ですが(汗;)。それにしても、江部先生の糖質制限食が、最もわかりやすく、簡単で、<美味しく、楽しく>なので、とても助かっています。
GIも、当然、研究しましたが、先生がおっしゃる通り、糖質制限食にとって、あまり意味のない情報で、日常、まったく意識することなく、ひたすら、
蒸留酒、糖質オフビール、
お肉1:お魚1、
大豆製品、乳製品、海藻類、ナッツ類を一日のうちに必ず摂るようにして、
野菜も、一週間のうちに、牛蒡、玉ねぎ、人参、トマト、カボチャなどの△食材は、
食物繊維、微量元素、ビタミンを摂るために適量、
果物も、ちょっぴり。
サプリは無しで、
HbA1c5.1、食後2時間血糖値120前後で、推移しています。
体重、身長、仕事量から、各人のカロリー目標を決め、
朝、昼、晩、間食、お酒のおつまみ…、を、考え、
一回の食事の糖質(炭水化物-食物繊維)を「グリコの栄養成分」で☑、
1週間もすれば、<摂りすぎ・摂り足りていない>など、
好みと生活スタイルで、自分の食事パターンが見えてくるはずです。
お買い物も、あらかじめ決めておいた買い物票を持って行くので、
買い忘れや、衝動買いもないし、スピーディーに済ますことができます。
もちろん、旬の食材も考慮しますが、
缶詰や冷凍食品そのものが旬のものが多いので、活用しています。
桐山秀樹氏の話によると、
ジャンクフードの沖縄は26位に陥落、
タケノコ、サバの水煮、卵入り味噌汁とデザートのりんご、ウオーキングはだらだら坂の
長野県が、いまや長寿のスポットだそうです。
ちなみに、私は、61歳男子、自分で食事を作ります。
とはいっても、ほぼ毎日、15分レンジクッキングですが・・・。
PS 洋泉社「食品別糖質量ハンドブック」(2012.10.25)発刊おめでとうございます。
アマゾンで予約したので、到着が楽しみです。
わたしは糖尿病ではありませんが、ダイエットのために糖質制限を始めました。
主食を低GIにすれば血糖値が安定し、ということは、どうしても食べたい時は低GIのものをとれば、全く糖質を抜かなくても、それなりに効果はあるということでしょうか?
主食を低GIにすれば血糖値が安定し、ということは、どうしても食べたい時は低GIのものをとれば、全く糖質を抜かなくても、それなりに効果はあるということでしょうか?
2012/11/30(Fri) 19:58 | URL | 初心者 | 【編集】
初心者 さん。
糖尿病がない場合、
低GI食品は、高GI食品に比し、それなりに効果があります。
しかし糖質制限の効果に比べるとかなり効果は少ないです。
糖尿病がない場合、
低GI食品は、高GI食品に比し、それなりに効果があります。
しかし糖質制限の効果に比べるとかなり効果は少ないです。
2012/11/30(Fri) 21:09 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、はじめまして。
私は、糖質制限を始めて、丸3年を迎えようとしているものです。
先生のブログはいつも拝見させていただき、疑問に思ったことなどはブログのログを辿って勉強させていただいております。
この度、春雨と糖質制限について先生のご意見をお伺いしたいと思います。
春雨は一般的に低GIと言われ血糖値の上昇を穏やかにしてくれると言われておりますが、私は、糖質が含まれている以上、血糖値は上がるのでなかいと思っております。糖質制限において気にするべきは低GIかどうかではなく、江部先生は、あくまで糖質量とのご意見だったかと思います。
ところがこの度、「秘密結社ブドゥ党」のブログで、緑豆春雨の血糖値実験の記事があり、その記事では、血糖値があまり上昇していない記事がありました。じゃがいもデンプンの春雨では通常通りの血糖値の上昇だったとのことでした。「秘密結社ブドゥ党」党首はその記事のなかで、緑豆に含まれるα―GIが血糖値の上昇を抑制したのではないかと結論付けていました。
江部先生のご意見をうかがいたいと思いコメントさせていただきました。
・α―GIは本当に血糖値の上昇を抑制するのか。
・抑制するとしたら、糖尿人をふくめどのような人でも効果があるのかどうか。
・それともやはりあくまでも糖質制限には相応しくないのか。
お忙しいとは存じますが、影響力の大きい人気のブログ記事でもあり、糖質制限を実践する多くの知人が「緑豆春雨」は、食べても問題ないのではとの感想を持っていることもあり、ご見解をお聞かせいただきたく、よろしくお願いします。
私は、糖質制限を始めて、丸3年を迎えようとしているものです。
先生のブログはいつも拝見させていただき、疑問に思ったことなどはブログのログを辿って勉強させていただいております。
この度、春雨と糖質制限について先生のご意見をお伺いしたいと思います。
春雨は一般的に低GIと言われ血糖値の上昇を穏やかにしてくれると言われておりますが、私は、糖質が含まれている以上、血糖値は上がるのでなかいと思っております。糖質制限において気にするべきは低GIかどうかではなく、江部先生は、あくまで糖質量とのご意見だったかと思います。
ところがこの度、「秘密結社ブドゥ党」のブログで、緑豆春雨の血糖値実験の記事があり、その記事では、血糖値があまり上昇していない記事がありました。じゃがいもデンプンの春雨では通常通りの血糖値の上昇だったとのことでした。「秘密結社ブドゥ党」党首はその記事のなかで、緑豆に含まれるα―GIが血糖値の上昇を抑制したのではないかと結論付けていました。
江部先生のご意見をうかがいたいと思いコメントさせていただきました。
・α―GIは本当に血糖値の上昇を抑制するのか。
・抑制するとしたら、糖尿人をふくめどのような人でも効果があるのかどうか。
・それともやはりあくまでも糖質制限には相応しくないのか。
お忙しいとは存じますが、影響力の大きい人気のブログ記事でもあり、糖質制限を実践する多くの知人が「緑豆春雨」は、食べても問題ないのではとの感想を持っていることもあり、ご見解をお聞かせいただきたく、よろしくお願いします。
2017/09/26(Tue) 15:13 | URL | lowcorbでhappy | 【編集】
lowcorbでhappy さん
「秘密結社ブドゥ党」のブログで、緑豆春雨の血糖値実験の記事があり、その記事では、血糖値があまり上昇していない記事がありました。
じゃがいもデンプンの春雨では通常通りの血糖値の上昇だったとのことでした。
緑豆(リョクトウ)には、α-グルコシダーゼ活性の抑制作用が
あるようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/54/12/54_12_563/_article/-char/ja/
他の人の『緑豆春雨実験』では、同じ糖質量でも、ご飯摂取のときの半分くらいしか、血糖値が上昇していませんでした。
ということで、普通の穀物や芋のデンプンに比べたら、同じ糖質量でもリョクトウの血糖値上昇は、ましなようです。
しかし、個人差があるということですね。
従って、一人一人が、自分で実験して試すのが確実です。
「秘密結社ブドゥ党」のブログで、緑豆春雨の血糖値実験の記事があり、その記事では、血糖値があまり上昇していない記事がありました。
じゃがいもデンプンの春雨では通常通りの血糖値の上昇だったとのことでした。
緑豆(リョクトウ)には、α-グルコシダーゼ活性の抑制作用が
あるようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/54/12/54_12_563/_article/-char/ja/
他の人の『緑豆春雨実験』では、同じ糖質量でも、ご飯摂取のときの半分くらいしか、血糖値が上昇していませんでした。
ということで、普通の穀物や芋のデンプンに比べたら、同じ糖質量でもリョクトウの血糖値上昇は、ましなようです。
しかし、個人差があるということですね。
従って、一人一人が、自分で実験して試すのが確実です。
2017/09/26(Tue) 16:30 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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