2012年09月01日 (土)
こんばんは。
今朝も名古屋から朝帰りでした。(^^;)
2012年8月31日(金)19:15~20:30、みしまプラザホテルで 「第1回 静岡東部先進DM治療研究会」が開催され、
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」
~糖尿病治療の新しい潮流~
と題して、私が演者として講演させて頂きました。
DMというのは、diabetes mellitus の略で、糖尿病のことです。
糖尿病専門医の先生方(全員が30代、40代)が15名参加され、大変、中身の濃い会となりました。
私も糖尿病専門医の会ということで気合いを入れて臨みました。
質疑応答が長引くと予想されたので、最初から名古屋泊まりで予定を組みました。
糖尿病専門医の先生方なので、質問も専門的で深い内容のものが多く実りの多い質疑応答で、想定通り長引きました。
名古屋に着いたら、12時近かったです。
静岡東部先進DM治療研究会では、第2回の演者に、第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)において、非側の立場を担当された久保明先生を招聘されるとのことでした。
糖質制限食に関して、是側と非側を両方呼ぶという、静岡東部先進DM治療研究会の姿勢には、とても共感を覚えます。
糖尿病専門医というお立場の集団なのに、某?読売新聞の記事よりはよほどニュートラルです。
糖尿病学会重鎮の諸先生方は、どうしても保守的です。
一方、同じ糖尿病専門医でも、30代、40代においては、ニュートラルな視点をもっておられる医師も多いのではと今回思いました。とても嬉しいことです。
今回、世話人の労をとっていただきました
国際医療福祉大学熱海病院 内分泌代謝内科 教授 山田 佳彦 先生
あたみ駅前内科医院院長 下田 圭一 先生
良い会にお招きいただき、大変ありがとうございました。
江部康二
今朝も名古屋から朝帰りでした。(^^;)
2012年8月31日(金)19:15~20:30、みしまプラザホテルで 「第1回 静岡東部先進DM治療研究会」が開催され、
「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」
~糖尿病治療の新しい潮流~
と題して、私が演者として講演させて頂きました。
DMというのは、diabetes mellitus の略で、糖尿病のことです。
糖尿病専門医の先生方(全員が30代、40代)が15名参加され、大変、中身の濃い会となりました。
私も糖尿病専門医の会ということで気合いを入れて臨みました。
質疑応答が長引くと予想されたので、最初から名古屋泊まりで予定を組みました。
糖尿病専門医の先生方なので、質問も専門的で深い内容のものが多く実りの多い質疑応答で、想定通り長引きました。
名古屋に着いたら、12時近かったです。
静岡東部先進DM治療研究会では、第2回の演者に、第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)において、非側の立場を担当された久保明先生を招聘されるとのことでした。
糖質制限食に関して、是側と非側を両方呼ぶという、静岡東部先進DM治療研究会の姿勢には、とても共感を覚えます。
糖尿病専門医というお立場の集団なのに、某?読売新聞の記事よりはよほどニュートラルです。
糖尿病学会重鎮の諸先生方は、どうしても保守的です。
一方、同じ糖尿病専門医でも、30代、40代においては、ニュートラルな視点をもっておられる医師も多いのではと今回思いました。とても嬉しいことです。
今回、世話人の労をとっていただきました
国際医療福祉大学熱海病院 内分泌代謝内科 教授 山田 佳彦 先生
あたみ駅前内科医院院長 下田 圭一 先生
良い会にお招きいただき、大変ありがとうございました。
江部康二
先ほどはご回答ありがとうございました。
先生の7月5日の記事に
【2010年】
蛋白質の目標量は廃止され、推奨量となった。
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4f.pdf (P69) 2-3.耐容上限量
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。
しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を策定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。
しかし、40歳以下の健康な成人に1.9~2.2g/kg体重/日のたんぱく質を一定期間摂取させると、インスリンの感受性低下、酸・シュウ酸塩・カルシウムの尿排泄増加、糸球体ろ過量の増加、骨吸収の増加、血漿グルタミン濃度の低下などの好ましくない代謝変化が生じることが報告されている。
これらの報告より、成人においては年齢にかかわらず、たんぱく質摂取は2.0g/kg体重/日未満に留めるのが適当である。
とありますが、私の場合は35kg×2g=70gを上限とした方が良いという解釈ではないのでしょうか?
またインスリン感受性の低下とあるのですが、インスリン抵抗性のことではないのでしょうか?
私の解釈が違っていたら申し訳ございません。
何度もお手間とらせて申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
先生の7月5日の記事に
【2010年】
蛋白質の目標量は廃止され、推奨量となった。
www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4f.pdf (P69) 2-3.耐容上限量
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。
しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を策定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。
しかし、40歳以下の健康な成人に1.9~2.2g/kg体重/日のたんぱく質を一定期間摂取させると、インスリンの感受性低下、酸・シュウ酸塩・カルシウムの尿排泄増加、糸球体ろ過量の増加、骨吸収の増加、血漿グルタミン濃度の低下などの好ましくない代謝変化が生じることが報告されている。
これらの報告より、成人においては年齢にかかわらず、たんぱく質摂取は2.0g/kg体重/日未満に留めるのが適当である。
とありますが、私の場合は35kg×2g=70gを上限とした方が良いという解釈ではないのでしょうか?
またインスリン感受性の低下とあるのですが、インスリン抵抗性のことではないのでしょうか?
私の解釈が違っていたら申し訳ございません。
何度もお手間とらせて申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
2012/09/01(Sat) 21:25 | URL | りんごちゃん | 【編集】
りんごちゃん
「私の場合は35kg×2g=70gを上限とした方が良いという解釈ではないのでしょうか?
またインスリン感受性の低下とあるのですが、インスリン抵抗性のことではないのでしょうか?」
その通りと思います。
一方、
精神科医師A さんの
コメントもご参照ください。
「私の場合は35kg×2g=70gを上限とした方が良いという解釈ではないのでしょうか?
またインスリン感受性の低下とあるのですが、インスリン抵抗性のことではないのでしょうか?」
その通りと思います。
一方、
精神科医師A さんの
コメントもご参照ください。
2012/09/02(Sun) 09:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生こんばんわ。
9月2日の日本経済新聞のSUNDAY NIIKEI健康欄に「極端な糖質制限食体調崩す元に」、「臓器に負担かかる恐れ」という大きな見出し記事が出ました。
ここでは、北里研究所病院、山田悟糖尿病センタ-長の見解として穏やかな糖質制限食、1回の食事の糖質を20~40グラム、総カロリ-の3~4割を推奨しています。
一方、多くの糖尿人が薬治療全く不要となるス-パ-糖質制限食は極力排除したいという意図が強く読み取れる記載となっており、日経はどこかの業界の宣伝機関誌と疑われても仕方がありません。「薬物治療をしている糖尿病患者は低血糖に陥る危険もある。」なんてばかばかしい記載、薬物治療を中止すればいいだけのこと、この記事を書かれた、吉野真由美さんも誰かさんの話をうのみにするのではなく、自らもよく考えて記事にしてほしいものです。
気づいた点を列挙すると、
①米糖尿病学会は2年間の期限付きで食事療法として認めている。(読売新聞に同じ)
②米ハ-バ-ド大学などは糖質の制限は心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めるとの調査結果をまとまた。
③スエ-デン女性4万数千人の16年にわたる追跡調査で糖質を減らしてタンパク質を増やすとこうした病気を発症するリスクが高まった。
④過剰な糖質制限によって脂肪が分解してできるケトン体が増えすぎ、意識がもうろうとして病院に運ばれる例も報告されている。
先生もご多忙で大変と思いますが、このような誤解を与える新聞記事には、厳しく反論していただくようお願いします。
名古屋・h
9月2日の日本経済新聞のSUNDAY NIIKEI健康欄に「極端な糖質制限食体調崩す元に」、「臓器に負担かかる恐れ」という大きな見出し記事が出ました。
ここでは、北里研究所病院、山田悟糖尿病センタ-長の見解として穏やかな糖質制限食、1回の食事の糖質を20~40グラム、総カロリ-の3~4割を推奨しています。
一方、多くの糖尿人が薬治療全く不要となるス-パ-糖質制限食は極力排除したいという意図が強く読み取れる記載となっており、日経はどこかの業界の宣伝機関誌と疑われても仕方がありません。「薬物治療をしている糖尿病患者は低血糖に陥る危険もある。」なんてばかばかしい記載、薬物治療を中止すればいいだけのこと、この記事を書かれた、吉野真由美さんも誰かさんの話をうのみにするのではなく、自らもよく考えて記事にしてほしいものです。
気づいた点を列挙すると、
①米糖尿病学会は2年間の期限付きで食事療法として認めている。(読売新聞に同じ)
②米ハ-バ-ド大学などは糖質の制限は心筋梗塞や脳卒中の危険性を高めるとの調査結果をまとまた。
③スエ-デン女性4万数千人の16年にわたる追跡調査で糖質を減らしてタンパク質を増やすとこうした病気を発症するリスクが高まった。
④過剰な糖質制限によって脂肪が分解してできるケトン体が増えすぎ、意識がもうろうとして病院に運ばれる例も報告されている。
先生もご多忙で大変と思いますが、このような誤解を与える新聞記事には、厳しく反論していただくようお願いします。
名古屋・h
名古屋・h さん。
ぼちぼち反論します。
反論は兎も角として、9月3日(月)朝一の記事にご注目を。
ぼちぼち反論します。
反論は兎も角として、9月3日(月)朝一の記事にご注目を。
2012/09/02(Sun) 20:46 | URL | ドクター江部 | 【編集】
いつもブログ楽しく拝見しております。
私ことですが糖尿病と言われ既に16年程経過しております。その間当分は食事療法、運動療法など一旦は血糖値が下がりますが、安定すると暴飲、暴食に走り2009年には不安定型狭心症でステントを一本入れる羽目になりました。
その後お医者さんの処方によりジャヌメットという薬を処方され今年の7月まで飲んでいましたが、血糖測定値の故障や何やらで血糖値を計らなくなると管理不十分となり、7月の検査でA1cが9.7パーセントとなってしまいました。
お医者さんは薬の処方をダイアミクロンMR30mg朝1回とメトホルミン500mgを朝、夕2回で
現在に至っています。今は毎日朝血糖値を計っていますが、前の晩に酒を飲む日と飲まないで御飯類を食べると極端に血糖値が違います。
御飯といっても赤米と普通の米の混合米を100gほどで、後はおかず、サラダなど一応気を使っているつもりですが・・・・・詳細は以下の通りです。お酒を飲まない日はダイアミクロンをもう一錠夜に飲んだほうが良いのでしょうか・・・
年齢55歳 身長180 体重83キロ
現在処方されている薬
朝 グリコファージ1錠、ダイアミクロンMR1錠
ブロプレス8mg1錠、ブラビックス75mg1錠
バイアスピリン1錠
夕 グリコファージ1錠、レピトール10mg1錠
アリナミンF1錠
お酒飲む日 ビール500mg2本、ウイスキーソーダ割り3-4杯 を週6日 1日休刊日
血糖値 飲む日(計測日は次の朝)105~130前後
飲まない日(計測日は次の朝)180~200
とにかく極端です。
現在はタイ バンコクに23年在住です。
宜しくお願いいたします。
私ことですが糖尿病と言われ既に16年程経過しております。その間当分は食事療法、運動療法など一旦は血糖値が下がりますが、安定すると暴飲、暴食に走り2009年には不安定型狭心症でステントを一本入れる羽目になりました。
その後お医者さんの処方によりジャヌメットという薬を処方され今年の7月まで飲んでいましたが、血糖測定値の故障や何やらで血糖値を計らなくなると管理不十分となり、7月の検査でA1cが9.7パーセントとなってしまいました。
お医者さんは薬の処方をダイアミクロンMR30mg朝1回とメトホルミン500mgを朝、夕2回で
現在に至っています。今は毎日朝血糖値を計っていますが、前の晩に酒を飲む日と飲まないで御飯類を食べると極端に血糖値が違います。
御飯といっても赤米と普通の米の混合米を100gほどで、後はおかず、サラダなど一応気を使っているつもりですが・・・・・詳細は以下の通りです。お酒を飲まない日はダイアミクロンをもう一錠夜に飲んだほうが良いのでしょうか・・・
年齢55歳 身長180 体重83キロ
現在処方されている薬
朝 グリコファージ1錠、ダイアミクロンMR1錠
ブロプレス8mg1錠、ブラビックス75mg1錠
バイアスピリン1錠
夕 グリコファージ1錠、レピトール10mg1錠
アリナミンF1錠
お酒飲む日 ビール500mg2本、ウイスキーソーダ割り3-4杯 を週6日 1日休刊日
血糖値 飲む日(計測日は次の朝)105~130前後
飲まない日(計測日は次の朝)180~200
とにかく極端です。
現在はタイ バンコクに23年在住です。
宜しくお願いいたします。
HIRO'S さん。
私は主治医ではありませんので、
具体的なアドバイスは困難です。
主治医とよくご相談ください。
私は主治医ではありませんので、
具体的なアドバイスは困難です。
主治医とよくご相談ください。
2012/09/04(Tue) 21:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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