2012年08月20日 (月)
こんばんは。
主食をやめると健康になる - 糖質制限食で体質が変わる!(ダイヤモンド社)
2011年11月から発売開始していますが、おかげさまで、順調な売れ行きです。
2012年8月、第6刷で累計23000部となりました。
第2刷からは、下記の「校正」が反映されています。
第3刷からは、下記の「校正」「追加校正」が反映されています。

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年(東洋経済新報社)
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
に続いて、最新糖質制限食基礎理論の充実した内容と、糖尿病以外の生活習慣病やガンについての考察が加わった本となりました。
エビデンスレベルの疫学研究も、多数紹介しています。
さらに豊富な症例も提示しています。
レシピ本ではなく、理論・疫学・臨床・・・の本です。
下記URLからアマゾンの本書の場所に飛べます。
http://p.tl/Io4o
私のブログ記事のなかで、公開OKをいただいた書き込みからの引用もあります。
ブログ読者の皆さんには、この場を借りて御礼申し上げます。m(_ _)mV
何回か見たつもりですが、もう一箇所、追加校正がありました。 m(_ _)m
<追加校正>
198ページ
4行目 約5g→約5mg
<校正>
1ページ
5行目 16版→17版
51ページ
最後から3行目に
④肝細胞はミトコンドリア内でケトン体を生成するが自分は利用せず他に供給する。
53ページ
3行目
摂取していたのは脂質であり→摂取していたのは脂質・たんぱく質であり
60ページ
5行目
赤血球を除く→赤血球と肝臓をのぞく
65ページ
8行目
「英国政府ガイドライン」→「英国立医療技術評価機構」
69ページ
4行目
・・・利用できない。のあとに「肝臓はケトン体を生成するが自分では利用しない。」
75ページ
グラフ・・・糖尿病の人が→糖尿人が
82ページ
最後に、「肝臓はケトン体を生成するが自分は利用しない。」
89ページ
後ろから5行目
「これに対して・・・必要はありません。」
↓
「これに対して、糖質は食べ物から摂る必要はありません。肝臓でアミノ酸などから糖新生によりブドウ糖を生成できるからです。即ち必須糖質は存在しません。」
108ページ
4行目
2008年の調査では→2008年の調査で受診者の数は
116ページ
7行目
1~2割死んでいます。→1~2割死んでいることが多いのです。
133ページ
7行目
「グルット1」を獲得→「グルット1」など細胞表面に糖輸送体を獲得
後ろから2行目
グルット1を→グルット1などを
以下は、
「主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる!」(ダイヤモンド社)
の、<はじめに>と<おわりに>です。
江部康二
☆☆☆☆☆
<はじめに>
1999年に、兄・江部洋一郎院長(当時)が高雄病院に初めて糖質制限食を導入しました。当初は半信半疑だった私も、2001年から糖尿病患者さんに積極的に実践して目覚ましい成果をあげ、その後は病院全体で研究を進めるようになりました。
そして4年間の実績をもとに『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社、2005年)を上梓しました。幸い現在までに16版を重ねるロングセラーとなり、世に「糖質制限食」という言葉を認知させるきっかけになったと自負しております。
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』では、糖尿病治療を中心に執筆しました。このとき、すでに糖質制限食が肥満やメタボリックシンドロームにも有効だということはわかっていましたが、あえて糖尿病だけにしぼった内容としました。
肥満やメタボにも有効といった文言が追加されると読者に軽薄な印象を与える可能性があることや、いわゆるダイエット本と見なされるのは本意ではなかったからです。そのため、ベストセラーよりロングセラーを想定して比較的かたい内容とし、その意図は達成されたと思います。
2007年2月からは、ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を開始して、糖質制限食について紹介したり、糖尿病についてのさまざまなご質問にお答えするようになりました。現在1日のアクセス数が7000〜8000件ということも、かなり糖質制限食の普及効果があったと思います。
そして本書では、糖質制限食が医学会にも世間にも少しずつ広がりつつある現状をふまえて、高雄病院の10年以上の経験、1400人以上の患者さんの治療実績をもとに、糖尿病以外のより幅広い疾患、生活習慣病についても解説しました。
糖質制限食は「変わった食事」というイメージを持たれがちですが、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、農耕が始まるまでは狩猟・採集を生業とし、すべての人類が糖質制限食を実践していました。農耕開始後1万年間だけが、主食が穀物(糖質)へと変化しました。
すなわち穀物を主食としたのは、人類の歴史のなかでわずか700分の1の期間にすぎないのです。糖質制限食と高糖質食、どちらが人類にとって自然な食事なのかは言うまでもありません。糖質制限食はいわば人類の健康食なので、糖尿病や肥満・メタボに限らず、さまざまな生活習慣病が改善するのも当たり前といえば当たり前なのです。
しかも糖質制限食は、主食を抜くだけで「おいしく楽しく」続けられるのが特長です。従来のカロリー制限食に比べれば、肉も魚も蒸留酒もOKでお腹いっぱい食べることができ、はるかにラクに実践できます。本書ではその効果と実践法をくわしく紹介します。
なお、執筆にあたっては個人情報を保護する配慮をしていますが、私のブログ記事のなかで公開OKをいただいた書き込みからの引用もあります。ブログ読者の皆さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。
2011年11月 高雄病院理事長 江部康二
<おわりに>
2010年12月に「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)を上梓して、1年が経過しました。そしてこの1年間で糖質制限食に関する新しい知識がまた蓄積されました。
今回はとくにガンに関して、現状でできる限りの情報を集めそれを基に考察をしてみました。それが、第4章「糖質制限食とガン」です。まずエビデンスとなる質の高いレベルの文献を集めてみました。その結果、高インスリン血症・空腹時高血糖・食後高血糖が、それぞれ独立して発ガンのリスクとなることが明らかとなりました。
またガン細胞はブドウ糖しかエネルギー源に利用できないことは周知の事実です。そしてその理由として、ガン細胞のミトコンドリアは、酵素に不備があり正常細胞のようにケトン体や脂肪酸は利用できないことが文献で確認できました。ミトコンドリアとは細胞内のエネルギー生産装置です。
これらのエビデンスと事実を背景に糖質制限食とガンに関して、予防の可能性や治療の可能性に言及してみました。糖質制限食により発ガンリスクである高インスリン血症・空腹時高血糖・食後高血糖が全て改善します。あくまでも仮説の段階に過ぎない理論ですが、それなりの説得力はあると自負しています。
例えば、マウスの動物実験の段階ではありますが、糖質制限食により発ガン予防効果が確認されています。さらに、本文には間に合わず紹介できなかったのですが、ヒトにおいてケトン食でガンが消失したという文献を見つけました。ケトン食は本文でも紹介していますが、脂質摂取比率75~80%という究極の糖質制限食です。栄養と代謝という米国の医学雑誌に2010年、グリオブラストーマ(膠芽腫)が2ヶ月間の<放射線+化学療法+ケトン食>治療で消失したというイタリアの研究者の症例報告が掲載されています。(*)膠芽腫は脳腫瘍の中でも最も悪性度の高いガンで<放射線+化学療法>治療ではまず治りません。糖質制限食によるガン治療に一筋の光明が見えた気がします。
ついで糖質制限食による減量効果に関して大変興味深い事実が確認できました。食物を摂取すると食後1時間から数時間にわたり熱産生が増加し代謝が更新します。これを食物の特異動的作用(SDA)とよびます。摂取した糖質、脂質、タンパク質の化学エネルギーのうち、それぞれ約6%、4%、30%は熱として失われ、生体で利用することができません。SDAが30%と圧倒的に高いのがタンパク質です。従って高タンパク食である糖質制限食は通常食に比べれば、特異動的作用(SDA)の比率が大きくなりその分、減量効果があることになります。
もう一つ忘れてはならないことがあります。それは農耕以前の人類においては飢餓は日常的な出来事であり、体脂肪はそれに対する唯一のセーフティーネットであったというとです。この観点から、筋肉と脂肪細胞の糖輸送体4(GLUT4)の謎を解き明かしてみました。糖輸送体というのは細胞におけるブドウ糖取り込み装置です。GLUT4は14種ある糖輸送体のうち唯一インスリンに依存していて普段は細胞内に沈んでいていざという時だけ細胞表面に移動するという極めてユニークな存在で、知的興味は尽きません。
このように、糖質制限食の最新理論がわかりやすく解説してあるのが本書です。糖質制限食をすでに実践して本を読んでおられる方にも充分読み応えがあると思います。また初めて糖質制限食に接する読者においても、系統的にオールラウンドな知識を学ぶことができる本となっていますので、是非ご一読いただけば幸いです。
最後になりましたが、本書の新しい糖質制限食理論構築において、適切なアドバイスで援助して頂いた、京都府立医科大学大学院 総合医療・医学教育学教室 助教 森 浩子先生に深謝いたします。
主食をやめると健康になる - 糖質制限食で体質が変わる!(ダイヤモンド社)
2011年11月から発売開始していますが、おかげさまで、順調な売れ行きです。
2012年8月、第6刷で累計23000部となりました。
第2刷からは、下記の「校正」が反映されています。
第3刷からは、下記の「校正」「追加校正」が反映されています。

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年(東洋経済新報社)
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年(東洋経済新報社)
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
に続いて、最新糖質制限食基礎理論の充実した内容と、糖尿病以外の生活習慣病やガンについての考察が加わった本となりました。
エビデンスレベルの疫学研究も、多数紹介しています。
さらに豊富な症例も提示しています。
レシピ本ではなく、理論・疫学・臨床・・・の本です。
下記URLからアマゾンの本書の場所に飛べます。
http://p.tl/Io4o
私のブログ記事のなかで、公開OKをいただいた書き込みからの引用もあります。
ブログ読者の皆さんには、この場を借りて御礼申し上げます。m(_ _)mV
何回か見たつもりですが、もう一箇所、追加校正がありました。 m(_ _)m
<追加校正>
198ページ
4行目 約5g→約5mg
<校正>
1ページ
5行目 16版→17版
51ページ
最後から3行目に
④肝細胞はミトコンドリア内でケトン体を生成するが自分は利用せず他に供給する。
53ページ
3行目
摂取していたのは脂質であり→摂取していたのは脂質・たんぱく質であり
60ページ
5行目
赤血球を除く→赤血球と肝臓をのぞく
65ページ
8行目
「英国政府ガイドライン」→「英国立医療技術評価機構」
69ページ
4行目
・・・利用できない。のあとに「肝臓はケトン体を生成するが自分では利用しない。」
75ページ
グラフ・・・糖尿病の人が→糖尿人が
82ページ
最後に、「肝臓はケトン体を生成するが自分は利用しない。」
89ページ
後ろから5行目
「これに対して・・・必要はありません。」
↓
「これに対して、糖質は食べ物から摂る必要はありません。肝臓でアミノ酸などから糖新生によりブドウ糖を生成できるからです。即ち必須糖質は存在しません。」
108ページ
4行目
2008年の調査では→2008年の調査で受診者の数は
116ページ
7行目
1~2割死んでいます。→1~2割死んでいることが多いのです。
133ページ
7行目
「グルット1」を獲得→「グルット1」など細胞表面に糖輸送体を獲得
後ろから2行目
グルット1を→グルット1などを
以下は、
「主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる!」(ダイヤモンド社)
の、<はじめに>と<おわりに>です。
江部康二
☆☆☆☆☆
<はじめに>
1999年に、兄・江部洋一郎院長(当時)が高雄病院に初めて糖質制限食を導入しました。当初は半信半疑だった私も、2001年から糖尿病患者さんに積極的に実践して目覚ましい成果をあげ、その後は病院全体で研究を進めるようになりました。
そして4年間の実績をもとに『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社、2005年)を上梓しました。幸い現在までに16版を重ねるロングセラーとなり、世に「糖質制限食」という言葉を認知させるきっかけになったと自負しております。
『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』では、糖尿病治療を中心に執筆しました。このとき、すでに糖質制限食が肥満やメタボリックシンドロームにも有効だということはわかっていましたが、あえて糖尿病だけにしぼった内容としました。
肥満やメタボにも有効といった文言が追加されると読者に軽薄な印象を与える可能性があることや、いわゆるダイエット本と見なされるのは本意ではなかったからです。そのため、ベストセラーよりロングセラーを想定して比較的かたい内容とし、その意図は達成されたと思います。
2007年2月からは、ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を開始して、糖質制限食について紹介したり、糖尿病についてのさまざまなご質問にお答えするようになりました。現在1日のアクセス数が7000〜8000件ということも、かなり糖質制限食の普及効果があったと思います。
そして本書では、糖質制限食が医学会にも世間にも少しずつ広がりつつある現状をふまえて、高雄病院の10年以上の経験、1400人以上の患者さんの治療実績をもとに、糖尿病以外のより幅広い疾患、生活習慣病についても解説しました。
糖質制限食は「変わった食事」というイメージを持たれがちですが、実は人類本来の自然な食事です。人類が誕生したのが約700万年前で、農耕が始まるまでは狩猟・採集を生業とし、すべての人類が糖質制限食を実践していました。農耕開始後1万年間だけが、主食が穀物(糖質)へと変化しました。
すなわち穀物を主食としたのは、人類の歴史のなかでわずか700分の1の期間にすぎないのです。糖質制限食と高糖質食、どちらが人類にとって自然な食事なのかは言うまでもありません。糖質制限食はいわば人類の健康食なので、糖尿病や肥満・メタボに限らず、さまざまな生活習慣病が改善するのも当たり前といえば当たり前なのです。
しかも糖質制限食は、主食を抜くだけで「おいしく楽しく」続けられるのが特長です。従来のカロリー制限食に比べれば、肉も魚も蒸留酒もOKでお腹いっぱい食べることができ、はるかにラクに実践できます。本書ではその効果と実践法をくわしく紹介します。
なお、執筆にあたっては個人情報を保護する配慮をしていますが、私のブログ記事のなかで公開OKをいただいた書き込みからの引用もあります。ブログ読者の皆さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。
2011年11月 高雄病院理事長 江部康二
<おわりに>
2010年12月に「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)を上梓して、1年が経過しました。そしてこの1年間で糖質制限食に関する新しい知識がまた蓄積されました。
今回はとくにガンに関して、現状でできる限りの情報を集めそれを基に考察をしてみました。それが、第4章「糖質制限食とガン」です。まずエビデンスとなる質の高いレベルの文献を集めてみました。その結果、高インスリン血症・空腹時高血糖・食後高血糖が、それぞれ独立して発ガンのリスクとなることが明らかとなりました。
またガン細胞はブドウ糖しかエネルギー源に利用できないことは周知の事実です。そしてその理由として、ガン細胞のミトコンドリアは、酵素に不備があり正常細胞のようにケトン体や脂肪酸は利用できないことが文献で確認できました。ミトコンドリアとは細胞内のエネルギー生産装置です。
これらのエビデンスと事実を背景に糖質制限食とガンに関して、予防の可能性や治療の可能性に言及してみました。糖質制限食により発ガンリスクである高インスリン血症・空腹時高血糖・食後高血糖が全て改善します。あくまでも仮説の段階に過ぎない理論ですが、それなりの説得力はあると自負しています。
例えば、マウスの動物実験の段階ではありますが、糖質制限食により発ガン予防効果が確認されています。さらに、本文には間に合わず紹介できなかったのですが、ヒトにおいてケトン食でガンが消失したという文献を見つけました。ケトン食は本文でも紹介していますが、脂質摂取比率75~80%という究極の糖質制限食です。栄養と代謝という米国の医学雑誌に2010年、グリオブラストーマ(膠芽腫)が2ヶ月間の<放射線+化学療法+ケトン食>治療で消失したというイタリアの研究者の症例報告が掲載されています。(*)膠芽腫は脳腫瘍の中でも最も悪性度の高いガンで<放射線+化学療法>治療ではまず治りません。糖質制限食によるガン治療に一筋の光明が見えた気がします。
ついで糖質制限食による減量効果に関して大変興味深い事実が確認できました。食物を摂取すると食後1時間から数時間にわたり熱産生が増加し代謝が更新します。これを食物の特異動的作用(SDA)とよびます。摂取した糖質、脂質、タンパク質の化学エネルギーのうち、それぞれ約6%、4%、30%は熱として失われ、生体で利用することができません。SDAが30%と圧倒的に高いのがタンパク質です。従って高タンパク食である糖質制限食は通常食に比べれば、特異動的作用(SDA)の比率が大きくなりその分、減量効果があることになります。
もう一つ忘れてはならないことがあります。それは農耕以前の人類においては飢餓は日常的な出来事であり、体脂肪はそれに対する唯一のセーフティーネットであったというとです。この観点から、筋肉と脂肪細胞の糖輸送体4(GLUT4)の謎を解き明かしてみました。糖輸送体というのは細胞におけるブドウ糖取り込み装置です。GLUT4は14種ある糖輸送体のうち唯一インスリンに依存していて普段は細胞内に沈んでいていざという時だけ細胞表面に移動するという極めてユニークな存在で、知的興味は尽きません。
このように、糖質制限食の最新理論がわかりやすく解説してあるのが本書です。糖質制限食をすでに実践して本を読んでおられる方にも充分読み応えがあると思います。また初めて糖質制限食に接する読者においても、系統的にオールラウンドな知識を学ぶことができる本となっていますので、是非ご一読いただけば幸いです。
最後になりましたが、本書の新しい糖質制限食理論構築において、適切なアドバイスで援助して頂いた、京都府立医科大学大学院 総合医療・医学教育学教室 助教 森 浩子先生に深謝いたします。
先生の著書は全て購入、拝読させて頂いてます
私は糖尿病ではなく、反応性低血糖症と診断されたのですが、これは糖尿病になる可能性はありますか?
HbA1cは4.8、食後二時間で血糖値90でした。
炭水化物を食べると動悸、眠気、生あくび、めまいがあります。
以前ブログで、強運動は低血糖になりやすいと書いてありましたが、水泳は強運動にあたりますでしょうか?
お忙しい中すみません。
もし糖尿病になりそうなら、高雄病院で詳しく診てもらいたいと思っています。
よろしくお願いします。
私は糖尿病ではなく、反応性低血糖症と診断されたのですが、これは糖尿病になる可能性はありますか?
HbA1cは4.8、食後二時間で血糖値90でした。
炭水化物を食べると動悸、眠気、生あくび、めまいがあります。
以前ブログで、強運動は低血糖になりやすいと書いてありましたが、水泳は強運動にあたりますでしょうか?
お忙しい中すみません。
もし糖尿病になりそうなら、高雄病院で詳しく診てもらいたいと思っています。
よろしくお願いします。
2012/08/21(Tue) 08:19 | URL | くにこ | 【編集】
くにこ さん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
反応性低血糖症ですが、家族に糖尿病の人がいれば、将来糖尿病になる可能性はありえます。
ともあれ、糖質制限食なら低血糖症状もでませんし、将来の糖尿病発症の予防にもなります。
趣味でやるていどの水泳は強運動にはあたらないと思います。
夜寝ている間は、誰でも糖新生をして、ブドウ糖を血中に供給しています。
起床後、空腹時に軽く運動くらいなら、肝臓の糖新生があるので低血糖にはなりません。
拙著のご購入、ありがとうございます。
反応性低血糖症ですが、家族に糖尿病の人がいれば、将来糖尿病になる可能性はありえます。
ともあれ、糖質制限食なら低血糖症状もでませんし、将来の糖尿病発症の予防にもなります。
趣味でやるていどの水泳は強運動にはあたらないと思います。
夜寝ている間は、誰でも糖新生をして、ブドウ糖を血中に供給しています。
起床後、空腹時に軽く運動くらいなら、肝臓の糖新生があるので低血糖にはなりません。
2012/08/21(Tue) 10:11 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生。先生のご著書、ブログにはいつもお世話になっております。
腎臓病の母について、大柳先生を通してお返事いただき、本当に恐縮し感謝しております。ありがとうございました。
ご紹介いただいた漢方薬、養腎降濁湯に望みを託したいと思います。
また、諏訪中央病院をご紹介いただきましたが、母は岐阜在住です(岐阜ハートセンターでの先生のご講演も母に教えました)。本当に申し訳ありませんが、もし岐阜で養腎降濁湯を処方していただけるお医者様をご存知でしたら、お教えいただけないでしょうか?重ね重ねお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
腎臓病の母について、大柳先生を通してお返事いただき、本当に恐縮し感謝しております。ありがとうございました。
ご紹介いただいた漢方薬、養腎降濁湯に望みを託したいと思います。
また、諏訪中央病院をご紹介いただきましたが、母は岐阜在住です(岐阜ハートセンターでの先生のご講演も母に教えました)。本当に申し訳ありませんが、もし岐阜で養腎降濁湯を処方していただけるお医者様をご存知でしたら、お教えいただけないでしょうか?重ね重ねお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
お忙しい中、お返事ありがとうございました。
血縁者に糖尿病はいませんが、私がなる可能性はあるって事ですよね…
今は朝昼にふすまパンを食べ、夜は主食抜きで実践していますが、このペースでも予防になりますでしょうか?
水泳は日頃の運動不足解消で週4日程度と考えています。
私はまだ30代なので、今から不安でいっぱいです。
糖質制限をもっと厳しく行ったほうが良いでしょうか?
重ねての質問申し訳ありません。
血縁者に糖尿病はいませんが、私がなる可能性はあるって事ですよね…
今は朝昼にふすまパンを食べ、夜は主食抜きで実践していますが、このペースでも予防になりますでしょうか?
水泳は日頃の運動不足解消で週4日程度と考えています。
私はまだ30代なので、今から不安でいっぱいです。
糖質制限をもっと厳しく行ったほうが良いでしょうか?
重ねての質問申し訳ありません。
2012/08/21(Tue) 14:49 | URL | くにこ | 【編集】
江部先生初めまして
糖質制限をするようになって、先生の本やblogをいつも参考にさせていただいています。
コレステロール値のことで質問させてください
今年1月末の健康診断でコレステロール値、血糖値、中性脂肪の数値で【要検査】となり通院するようになりました
1月末
153cm 67kg
尿酸 7.1
総コレステロール 373
中性脂肪 371
血糖値 131
その後糖質制限をはじめ、今に至ります
8/10
体重 59.4kg
尿酸値 8.5
総コレステロール 392
中性脂肪 143
血糖値 106
途中、2か月おきに血液検査をしており、中性脂肪と血糖値が下がる経過も見ていただいているのですが、
コレステロール値と尿酸値の数値の高さを指摘され、この数値は蛋白質の取り過ぎなので糖質制限をやめるよう指導されました
具体的には、鶏むね肉とチーズと卵をよく食べているのですが、どれもダメだと
鶏むね肉は60g/日、卵は2~3日に1個、チーズは20g/日と指導されてしまいました
次回は1か月後に様子を見るとのことですが、糖質制限を止めても下がる傾向がみられない場合は薬を処方すると言われました
糖質制限をしてコレステロールは上がる、ということを読んだ記憶があるのですが、この数値は高すぎるでしょうか?
先生が指導される場合、この数値はどのような指導をされますでしょうか
できれば薬を飲みたくないのですが、時間に不規則な仕事なので医者を探すのも大変だなと考えており、うつうつとしています
糖質制限はストレスも少なく、楽しく続けられるのでできれば続けていければと思っているのですが、今後の食生活をどうしていこうか、と悩んでいるところです
糖質制限をするようになって、先生の本やblogをいつも参考にさせていただいています。
コレステロール値のことで質問させてください
今年1月末の健康診断でコレステロール値、血糖値、中性脂肪の数値で【要検査】となり通院するようになりました
1月末
153cm 67kg
尿酸 7.1
総コレステロール 373
中性脂肪 371
血糖値 131
その後糖質制限をはじめ、今に至ります
8/10
体重 59.4kg
尿酸値 8.5
総コレステロール 392
中性脂肪 143
血糖値 106
途中、2か月おきに血液検査をしており、中性脂肪と血糖値が下がる経過も見ていただいているのですが、
コレステロール値と尿酸値の数値の高さを指摘され、この数値は蛋白質の取り過ぎなので糖質制限をやめるよう指導されました
具体的には、鶏むね肉とチーズと卵をよく食べているのですが、どれもダメだと
鶏むね肉は60g/日、卵は2~3日に1個、チーズは20g/日と指導されてしまいました
次回は1か月後に様子を見るとのことですが、糖質制限を止めても下がる傾向がみられない場合は薬を処方すると言われました
糖質制限をしてコレステロールは上がる、ということを読んだ記憶があるのですが、この数値は高すぎるでしょうか?
先生が指導される場合、この数値はどのような指導をされますでしょうか
できれば薬を飲みたくないのですが、時間に不規則な仕事なので医者を探すのも大変だなと考えており、うつうつとしています
糖質制限はストレスも少なく、楽しく続けられるのでできれば続けていければと思っているのですが、今後の食生活をどうしていこうか、と悩んでいるところです
2012/08/21(Tue) 16:07 | URL | しいな | 【編集】
江部先生。
先生のご著書とブログにはいつもお世話になっております。
腎臓病の母について大柳先生を通してお返事下さったこと,とても恐縮しまた感謝しています。
教えて頂いた養腎降濁湯に望みを託したいと思います。本当にありがとうございました。
また,諏訪中央病院をご紹介頂きましたが,実は母は岐阜在住です(岐阜ハートセンターの先生の講演会のことも知らせました)。先生のご存じの岐阜のお医者様をご紹介頂けませんでしょうか?重ね重ねのお願いで申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。
先生のご著書とブログにはいつもお世話になっております。
腎臓病の母について大柳先生を通してお返事下さったこと,とても恐縮しまた感謝しています。
教えて頂いた養腎降濁湯に望みを託したいと思います。本当にありがとうございました。
また,諏訪中央病院をご紹介頂きましたが,実は母は岐阜在住です(岐阜ハートセンターの先生の講演会のことも知らせました)。先生のご存じの岐阜のお医者様をご紹介頂けませんでしょうか?重ね重ねのお願いで申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。
先生、こんばんは。
本日朝日カルチャーセンターの先生の講座を拝聴させていただきました。
高雄病院に通院しながら糖質制限食を始めたのが3か月前。
体重こそあまり変化はありませんが、1ヶ月後には・・・
HbA1c6.7%→6.3%
中性脂肪496mg→182mg
と劇的に改善傾向があったのですが・・・
夏風邪をこじらせ、いわゆる炭水化物中心の食事(うどんや雑炊)になったために、また数値が元に戻ってしまい・・・
その後、再開出来ずに苦しんでおりましたが、今日、先生のお話を聴いて、やはり自分に残された改善策は糖質制限しかないと再認識出来ましたので、また頑張りたいと思います。
今日は本当に貴重なお話をありがとうございました。
本日朝日カルチャーセンターの先生の講座を拝聴させていただきました。
高雄病院に通院しながら糖質制限食を始めたのが3か月前。
体重こそあまり変化はありませんが、1ヶ月後には・・・
HbA1c6.7%→6.3%
中性脂肪496mg→182mg
と劇的に改善傾向があったのですが・・・
夏風邪をこじらせ、いわゆる炭水化物中心の食事(うどんや雑炊)になったために、また数値が元に戻ってしまい・・・
その後、再開出来ずに苦しんでおりましたが、今日、先生のお話を聴いて、やはり自分に残された改善策は糖質制限しかないと再認識出来ましたので、また頑張りたいと思います。
今日は本当に貴重なお話をありがとうございました。
2012/08/21(Tue) 18:49 | URL | しおり | 【編集】
江部先生、「主食をやめると健康になる」の校正、追加校正を具体的にお示しいただき、ありがとうございました。さて、本書を読ませていただき少し引っ掛かる箇所がありました。147ページのLDL・総コレステロールの記述です。後ろから6行目「以前の研究からはLDLコレステロール値と総コレステロール値が『低い』ほどガンの発症率が『高くなる』ことが示されており、・・・」とありますが、本当に『低い』ほどガンの発症率は『高くなる』のでしょうか?LDLは悪玉と呼ばれていますし、総コレステロールも高過ぎてはいけないと言われていますので、逆なように思えてなりません。ご教示いただければ幸いに存じます。
2012/08/21(Tue) 23:10 | URL | コバタケ | 【編集】
みくみく さん。
岐阜ではありませんが、名古屋の
中京クリニカル 中村了(あきら)先生が
漢方薬に精通しておられます。
まず、電話でご相談ください
医療法人 中京クリニカル
〒456-0035
名古屋市熱田区白鳥3丁目6番17号
電話番号 052-671-8000
院長 中村 了 先生
岐阜ではありませんが、名古屋の
中京クリニカル 中村了(あきら)先生が
漢方薬に精通しておられます。
まず、電話でご相談ください
医療法人 中京クリニカル
〒456-0035
名古屋市熱田区白鳥3丁目6番17号
電話番号 052-671-8000
院長 中村 了 先生
2012/08/22(Wed) 08:17 | URL | ドクター江部 | 【編集】
くにこ さん。
今ていどの、緩やかな糖質制限食でOKと思います。
今ていどの、緩やかな糖質制限食でOKと思います。
2012/08/22(Wed) 08:47 | URL | ドクター江部 | 【編集】
しいな さん。
家族制高コレステロール血症の場合は、内服薬が必要と思います。
HDLコレステロール値、LDLコレステロール値を測定してみて、
家族制高コレステロール血症の可能性を主治医と相談してみてください。
2012年01月06日 (金)の本ブログ記事「糖質制限食実践と検査データの推移」
をご参照ください。
尿酸は摂取エネルギーが低すぎると高値となるので注意が必要です。
2012年06月08日 (金)の本ブログ記事「糖質制限食と血清尿酸値について」
をご参照ください。
家族制高コレステロール血症の場合は、内服薬が必要と思います。
HDLコレステロール値、LDLコレステロール値を測定してみて、
家族制高コレステロール血症の可能性を主治医と相談してみてください。
2012年01月06日 (金)の本ブログ記事「糖質制限食実践と検査データの推移」
をご参照ください。
尿酸は摂取エネルギーが低すぎると高値となるので注意が必要です。
2012年06月08日 (金)の本ブログ記事「糖質制限食と血清尿酸値について」
をご参照ください。
2012/08/22(Wed) 09:04 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
いつも勉強させてもらっています。
ところで、人類にとって糖質制限食が自然だというお話をされるとき、
農耕が始まる数百万年と農耕が始まって以降の1万年を比較されておりますが、
仮に1万年という時間そのものが人類の代謝機能の進化に十分な時間であったならば、
必ずしも先生の主張されるお話しのとおりにはならないと思うのですが、いかがでしょうか。
少なくとも、期間の比率の問題ではないように思います。
(鳥類が飛行能力を獲得する以前の形態で何千万年過ごしていたとしても、今は飛行に最適な形態に進化を遂げており、もともともっと長い間地上を歩いていたんだから地上を歩くほうが自然だという話にはならないと思います。)
ヘンな質問でスイマセン。
いつも勉強させてもらっています。
ところで、人類にとって糖質制限食が自然だというお話をされるとき、
農耕が始まる数百万年と農耕が始まって以降の1万年を比較されておりますが、
仮に1万年という時間そのものが人類の代謝機能の進化に十分な時間であったならば、
必ずしも先生の主張されるお話しのとおりにはならないと思うのですが、いかがでしょうか。
少なくとも、期間の比率の問題ではないように思います。
(鳥類が飛行能力を獲得する以前の形態で何千万年過ごしていたとしても、今は飛行に最適な形態に進化を遂げており、もともともっと長い間地上を歩いていたんだから地上を歩くほうが自然だという話にはならないと思います。)
ヘンな質問でスイマセン。
2012/08/22(Wed) 09:04 | URL | 少年 | 【編集】
通りすがりの糖尿人 さん。
応援をありがとうございます。
応援をありがとうございます。
2012/08/22(Wed) 09:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
しおり さん。
講演、ご参加ありがとうございます。
糖尿人にとっては「糖質制限食」だけが、「食後高血糖」を生じない食事療法です。
食後高血糖を生じないことが、合併症を防ぐ王道です。
美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
講演、ご参加ありがとうございます。
糖尿人にとっては「糖質制限食」だけが、「食後高血糖」を生じない食事療法です。
食後高血糖を生じないことが、合併症を防ぐ王道です。
美味しく楽しく糖質制限食をお続けくださいね。
2012/08/22(Wed) 09:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
腎臓病の母についてご相談させていただいたものです。名古屋のお医者様のご紹介、とても感謝しております。通える範囲です。早速問い合わせてみます。ありがとうございました。
コバタケさん。
LDLコレステロール低値が癌(がん)リスク増大と関連
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3673:ldl201242&catid=49&Itemid=98
LDL(低比重リポ蛋白)コレステロール低値と癌(がん)のリスク増大との関連性が新しい研究で示され、米シカゴで開催された米国心臓病学会(ACC)年次集会で発表された。ただし、「この知見は予備的なもので、LDL値の低下が心疾患のリスクを低下させることは周知である」との指摘もある。
低コレステロールで総死亡率も上昇します。
2011年06月13日 (月)の本ブログ記事
「脂質栄養学会に追い風? 自治医大研究で低コレステロールと高死亡率が関連」
もご参照ください。
LDLコレステロール低値が癌(がん)リスク増大と関連
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=3673:ldl201242&catid=49&Itemid=98
LDL(低比重リポ蛋白)コレステロール低値と癌(がん)のリスク増大との関連性が新しい研究で示され、米シカゴで開催された米国心臓病学会(ACC)年次集会で発表された。ただし、「この知見は予備的なもので、LDL値の低下が心疾患のリスクを低下させることは周知である」との指摘もある。
低コレステロールで総死亡率も上昇します。
2011年06月13日 (月)の本ブログ記事
「脂質栄養学会に追い風? 自治医大研究で低コレステロールと高死亡率が関連」
もご参照ください。
2012/08/22(Wed) 12:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
少年 さん。
人類は、この1万年間進化していません。
700万年間、最終的には20万年かけて、進化して、完成されたのが、
我々、ホモ・サピエンス・サピエンスです。
拙著「主食をやめると健康になる」に、そのあたりのことも少し書いてありますので興味があれば読んでみてください。
人類は、この1万年間進化していません。
700万年間、最終的には20万年かけて、進化して、完成されたのが、
我々、ホモ・サピエンス・サピエンスです。
拙著「主食をやめると健康になる」に、そのあたりのことも少し書いてありますので興味があれば読んでみてください。
2012/08/22(Wed) 12:36 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ご多忙中ご回答ありがとうございました。
2012/08/22(Wed) 23:28 | URL | コバタケ | 【編集】
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