2007年10月15日 (月)
こんばんは。今、ブログを書き終えました。
自宅から徒歩数分の小さなお店に行って、これからステーキと赤ワインの夕食といたします。サラダも野菜たっぷりでハムもあって美味しいんですよ。豚汁も食べます。勿論、お肉も安くて美味しいです。いつもはヒレ肉ですが、今日はロース肉にしてみます。
さて、本題です。
厚生労働省や医学界、保健所などの懸命の努力にもかかわらず、糖尿病が増え続けています。医学界もそろそろ素朴に「何故だ?」という疑問を持って欲しいですね。
今日は、なぜこれだけ糖尿病が増えているか、考察してみました。
福岡県にある久山町は、人口約8000人の町ですが、1961年から九州大学医学部が、ずっと継続して40才以上の全住民を対象に研究を続けていて、日本の医療におおいに貢献してきました。またこの研究は、世界的な評価も高いです。
5年に一度の健康診断の受診率は約80%もあり、他の市町村に比し高率です。また、死後の解剖検査も82%の住民において実施されていて、精度の高い研究の支えとなっています。
この久山町の1988年の75g経口ブドウ糖負荷試験を用いた健診では、男性の15.0%、女性の9.9%が糖尿病と診断され、当時の医学界の常識よりはるかに増えてきていることがわかり警鐘となりました。
1988年以降、九州大学のグループは運動や食事療法を住民に徹底的に指導して、糖尿病の増加を防ごうと努力されました。
しかし、2002年の調査では予想に反して、男性の23.6%、女性の13.4%が糖尿病と増加していました。
さらに、空腹時血糖値が軽度高値(110mg〜125mg)、食後2時間血糖値が軽度高値(140mg〜199mg)の何らかの耐糖能以上を有する糖尿病予備軍を併せると男性の59.9%、
女性の41.3%に激増していました。
14年間の努力が全く無に帰したのですから、衝撃的な結果(大失敗)です。運動療法と食事療法の指導だけですから、失敗の原因は運動?食事?
運動療法が糖尿病予防に悪影響があるとは全く考えられませんので、残るのは『指導した食事療法がかえって糖尿病を増やした』という厳然たる事実です。
日本糖尿病学会推奨の「糖質60%、脂質20%、タンパク質20%」で食事指導を行う限りは、いくら運動療法を頑張っても糖尿病の増加をくい止めることはできなかったということが、久山町研究ではっきり証明されたわけですね。
今の日本のごく普通の食生活において、総摂取カロリーの60%を糖質で摂る時、その糖質のほとんどは精製された炭水化物になります。
即ちGI値(血糖上昇指数:6.13ブログ参照してくださいね)が高い、パン、白米、うどん、ラーメンなどが主食ですね。
これら精製炭水化物を摂取すれば、毎回ブドウ糖ミニスパイク(7.26ブログ)が生じ、血糖値は正常人でも30〜60分で160mg程度に上昇します。
肉や魚、豆腐などタンパク質と脂質が主の食品は血糖値をほとんど上昇させません。玄米はパンや白米よりは血糖値を上げにくいです。
久山町研究でも、 糖質制限食はまあ無理としても、せめて主食を玄米にしていれば将来の糖尿病発症予防効果があるていどあったと思うのですが・・・ (´・⊇・`)
ちなみに白パンのGI:90〜100、白米:70〜80、玄米:50〜60です。大豆は10〜20です。
まだ糖尿病になっていない正常人でも、朝・昼・晩と主食(精製炭水化物)を食べ、間食に菓子パン、ケーキ、清涼飲料水、アイスクリーム、チョコレート・・・、
だめ押しで夜食にラーメン、おにぎり・・・。
一日に数回、ブドウ糖ミニスパイクが生じています。その度にインスリンが分泌され、30年、40年、50年・・・。
とうとう膵臓のベータ細胞が疲れ果て、インスリンの分泌不足が起こり糖尿病の発症です。日本人・アジア人はインスリンの分泌能力が欧米白人より少ないので、糖尿病になりやすいとされています。
また、インスリン(肥満ホルモン)がまだ過剰に分泌されている段階では肥満を伴うことが多く、これがインスリン抵抗性を増加させ、やはり糖尿病になりやすくします。
結論
精製炭水化物の過剰摂取による、日常的なブドウ糖ミニスパイクとインスリンの分泌こそが、糖尿病がこれだけ増えてきたことの元凶です。
まだ糖尿病になっていない方々、 糖質制限食あるいは、せめて低GI食品で糖尿病発症の予防をめざしてくださいね。
江部康二
自宅から徒歩数分の小さなお店に行って、これからステーキと赤ワインの夕食といたします。サラダも野菜たっぷりでハムもあって美味しいんですよ。豚汁も食べます。勿論、お肉も安くて美味しいです。いつもはヒレ肉ですが、今日はロース肉にしてみます。
さて、本題です。
厚生労働省や医学界、保健所などの懸命の努力にもかかわらず、糖尿病が増え続けています。医学界もそろそろ素朴に「何故だ?」という疑問を持って欲しいですね。
今日は、なぜこれだけ糖尿病が増えているか、考察してみました。
福岡県にある久山町は、人口約8000人の町ですが、1961年から九州大学医学部が、ずっと継続して40才以上の全住民を対象に研究を続けていて、日本の医療におおいに貢献してきました。またこの研究は、世界的な評価も高いです。
5年に一度の健康診断の受診率は約80%もあり、他の市町村に比し高率です。また、死後の解剖検査も82%の住民において実施されていて、精度の高い研究の支えとなっています。
この久山町の1988年の75g経口ブドウ糖負荷試験を用いた健診では、男性の15.0%、女性の9.9%が糖尿病と診断され、当時の医学界の常識よりはるかに増えてきていることがわかり警鐘となりました。
1988年以降、九州大学のグループは運動や食事療法を住民に徹底的に指導して、糖尿病の増加を防ごうと努力されました。
しかし、2002年の調査では予想に反して、男性の23.6%、女性の13.4%が糖尿病と増加していました。
さらに、空腹時血糖値が軽度高値(110mg〜125mg)、食後2時間血糖値が軽度高値(140mg〜199mg)の何らかの耐糖能以上を有する糖尿病予備軍を併せると男性の59.9%、
女性の41.3%に激増していました。
14年間の努力が全く無に帰したのですから、衝撃的な結果(大失敗)です。運動療法と食事療法の指導だけですから、失敗の原因は運動?食事?
運動療法が糖尿病予防に悪影響があるとは全く考えられませんので、残るのは『指導した食事療法がかえって糖尿病を増やした』という厳然たる事実です。
日本糖尿病学会推奨の「糖質60%、脂質20%、タンパク質20%」で食事指導を行う限りは、いくら運動療法を頑張っても糖尿病の増加をくい止めることはできなかったということが、久山町研究ではっきり証明されたわけですね。
今の日本のごく普通の食生活において、総摂取カロリーの60%を糖質で摂る時、その糖質のほとんどは精製された炭水化物になります。
即ちGI値(血糖上昇指数:6.13ブログ参照してくださいね)が高い、パン、白米、うどん、ラーメンなどが主食ですね。
これら精製炭水化物を摂取すれば、毎回ブドウ糖ミニスパイク(7.26ブログ)が生じ、血糖値は正常人でも30〜60分で160mg程度に上昇します。
肉や魚、豆腐などタンパク質と脂質が主の食品は血糖値をほとんど上昇させません。玄米はパンや白米よりは血糖値を上げにくいです。
久山町研究でも、 糖質制限食はまあ無理としても、せめて主食を玄米にしていれば将来の糖尿病発症予防効果があるていどあったと思うのですが・・・ (´・⊇・`)
ちなみに白パンのGI:90〜100、白米:70〜80、玄米:50〜60です。大豆は10〜20です。
まだ糖尿病になっていない正常人でも、朝・昼・晩と主食(精製炭水化物)を食べ、間食に菓子パン、ケーキ、清涼飲料水、アイスクリーム、チョコレート・・・、
だめ押しで夜食にラーメン、おにぎり・・・。
一日に数回、ブドウ糖ミニスパイクが生じています。その度にインスリンが分泌され、30年、40年、50年・・・。
とうとう膵臓のベータ細胞が疲れ果て、インスリンの分泌不足が起こり糖尿病の発症です。日本人・アジア人はインスリンの分泌能力が欧米白人より少ないので、糖尿病になりやすいとされています。
また、インスリン(肥満ホルモン)がまだ過剰に分泌されている段階では肥満を伴うことが多く、これがインスリン抵抗性を増加させ、やはり糖尿病になりやすくします。
結論
精製炭水化物の過剰摂取による、日常的なブドウ糖ミニスパイクとインスリンの分泌こそが、糖尿病がこれだけ増えてきたことの元凶です。
まだ糖尿病になっていない方々、 糖質制限食あるいは、せめて低GI食品で糖尿病発症の予防をめざしてくださいね。
江部康二
以前、インシュリン抵抗性の糖尿病についてご相談したmaruです。
糖質制限食で完全にごはんをやめて、1か月半で6キロ痩せました。
ところで、油のことですが、オリーブオイルが良いことは、わかっているのですが、少し、香りが苦手です。
中鎖脂肪酸がはいったものや、太りにくい油(エコナ)などの油もあまり良くないのでしょうか。
糖質制限食で完全にごはんをやめて、1か月半で6キロ痩せました。
ところで、油のことですが、オリーブオイルが良いことは、わかっているのですが、少し、香りが苦手です。
中鎖脂肪酸がはいったものや、太りにくい油(エコナ)などの油もあまり良くないのでしょうか。
2007/10/15(Mon) 21:15 | URL | maru | 【編集】
江部先生こんばんは
(*^-^*)
初めましてseiと申します。
糖質制限食始めました。まだ一週間ですがだるさがなくなり体調がよくなりました。
私は血液検査では血糖値106でHbA1c5.9でした主治医からは様子を見ていい数字なのでカロリーを抑えるようにいわれました。
でも糖尿人の母に自宅で測定してもらった食後血糖値は220もあり36歳にして糖尿の仲間入りかと思っていた時《主食を抜けば》と巡り会え実践を決意したのです。
長年、母の糖尿食を見てきて先生の本を読んで納得!ナルホド!!と目からウロコです!
さっそく母にも《主食を抜けば》を勧め購入させました。
そこで質問させて頂きたいのですが食後血糖値が200を超えた私は糖尿病ですよね?
(T-T)
また、家で尿をかけると糖が出ているか検査できるものは目安になりますか?
それから月に1度くらい《友人とランチなどにいく時》パスタなども我慢した方がいいですか?
くだらない質問で申し訳ありません。
かなり気になっており質問させて頂きました。
それからブログ楽しみにしております。これからも明るく楽しく為になるブログをよろしくお願いします!
東京で公演がありましたら是非とも参加したいです!!
(*^-^*)
初めましてseiと申します。
糖質制限食始めました。まだ一週間ですがだるさがなくなり体調がよくなりました。
私は血液検査では血糖値106でHbA1c5.9でした主治医からは様子を見ていい数字なのでカロリーを抑えるようにいわれました。
でも糖尿人の母に自宅で測定してもらった食後血糖値は220もあり36歳にして糖尿の仲間入りかと思っていた時《主食を抜けば》と巡り会え実践を決意したのです。
長年、母の糖尿食を見てきて先生の本を読んで納得!ナルホド!!と目からウロコです!
さっそく母にも《主食を抜けば》を勧め購入させました。
そこで質問させて頂きたいのですが食後血糖値が200を超えた私は糖尿病ですよね?
(T-T)
また、家で尿をかけると糖が出ているか検査できるものは目安になりますか?
それから月に1度くらい《友人とランチなどにいく時》パスタなども我慢した方がいいですか?
くだらない質問で申し訳ありません。
かなり気になっており質問させて頂きました。
それからブログ楽しみにしております。これからも明るく楽しく為になるブログをよろしくお願いします!
東京で公演がありましたら是非とも参加したいです!!
はじめまして。
当方、糖尿人ではありませんが、
いつも楽しく拝見させていただいております。
近くに住んでいますので、某焼肉屋で参った話などローカルな話題に
親近感を覚えています。
ところで、下記リンクで、先生のおっしゃていることと
全く正反対の記述をみました。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/diabetes/diabetes.html
ミスリードの連発だと思うのですが、ここはこうおかしいと
論理的に、なかなか看破できません。
当方、糖尿人ではありませんが、
いつも楽しく拝見させていただいております。
近くに住んでいますので、某焼肉屋で参った話などローカルな話題に
親近感を覚えています。
ところで、下記リンクで、先生のおっしゃていることと
全く正反対の記述をみました。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/diabetes/diabetes.html
ミスリードの連発だと思うのですが、ここはこうおかしいと
論理的に、なかなか看破できません。
ままんさん。
コメント・質問ありがとうございます。
早速そのサイトを見てみました。
「しかし、1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行った(5)。この報告がNew England Journal of Medicineという影響力の大きな医学誌に掲載された」
反論は、このサイト自身に乗っているこの論文でも充分と思いますよ。
また
「ところが、最近のアジア人は、欧米の栄養学に惑わされて、糖質が少なく蛋白質や脂肪が多い食事を摂るようになった。多量のインスリン分泌を必要するようになってしまった。」
冒頭の記載も根本的に間違っています。
多量のインスリンを必要とするのは、糖質を摂取して血糖値が上昇したときだけです。
タンパク質や脂質の摂取はほとんど血糖値を上げず、インスリンを必要としません。
これは生理学上の事実なので論争の余地はありませんね。
コメント・質問ありがとうございます。
早速そのサイトを見てみました。
「しかし、1960年、ウィルカーソン(Wilkerson)らが受刑者を被験者として低糖質食が耐糖能に与える影響を再検討して、糖質の摂取量を1日50グラムに制限しても耐糖能には大きな影響を及ぼさないという報告を行った(5)。この報告がNew England Journal of Medicineという影響力の大きな医学誌に掲載された」
反論は、このサイト自身に乗っているこの論文でも充分と思いますよ。
また
「ところが、最近のアジア人は、欧米の栄養学に惑わされて、糖質が少なく蛋白質や脂肪が多い食事を摂るようになった。多量のインスリン分泌を必要するようになってしまった。」
冒頭の記載も根本的に間違っています。
多量のインスリンを必要とするのは、糖質を摂取して血糖値が上昇したときだけです。
タンパク質や脂質の摂取はほとんど血糖値を上げず、インスリンを必要としません。
これは生理学上の事実なので論争の余地はありませんね。
2007/10/18(Thu) 18:17 | URL | 江部康二 | 【編集】
さっそくの回答ありがとうございます。
まだまだ、勉強がたりないことを痛感しました。
これしきでぐらっとしないようしっかり理論武装していきたいと思います。
本当はコメントを非表示にするつもりだったのですが、
うっかり公開で投稿してしまいました。もし不都合があれば
本件、非公開にしていただいても構いません。
まだまだ、勉強がたりないことを痛感しました。
これしきでぐらっとしないようしっかり理論武装していきたいと思います。
本当はコメントを非表示にするつもりだったのですが、
うっかり公開で投稿してしまいました。もし不都合があれば
本件、非公開にしていただいても構いません。
2007/10/18(Thu) 21:45 | URL | ままん | 【編集】
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