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メタボリックシンドロームと肥満③
こんにちは、江部康二です。

メタボリックシンドロームと肥満編の続きです。

最近、糖尿病、高血圧、高指血症などの病気が急増しています。現在、日本における糖尿病患者数は約740万人で、10年前に比べると倍近い数になっています。ここ40年間では、50倍に増えています。

その背景には、内臓脂肪の蓄積があると考えられています。内臓脂肪は年をとると、より蓄積しやすくなることが知られています。

男性の肥満者では、年齢と共に内臓脂肪の割合が増加していきます。特に成人後体重が増加した人は、内臓脂肪が増えている場合が多く認められます。

女性の場合は、妊娠時に体脂肪が増加しますが、皮下脂肪も増えます。また内臓脂肪は閉経期を迎えるまでは徐々にしか増加しませんが、閉経後は2倍以上の速さで増加します。

内臓脂肪は近年ホルモン産生臓器と位置づけられています。即ち血圧を上昇させるホルモン、インスリン抵抗性を引き起こすホルモン、狭心症や脳梗塞を発症しやすくするホルモンなどを分泌していることが解ってきたのです。

皮下脂肪はこれらの身体に都合の悪いホルモンはほとんど分泌していません。単純に言うと皮下脂肪は食料の備蓄として役に立っているけれど、内臓脂肪は基本的に悪玉と言えます。


コメント
お話が核心に近づいてまいりましたね。
読者といたしましては、はやる気持ちを抑えつつ・・・、
回り道、寄り道話もお聞かせいただければ楽しいなぁと。
あ~でも核心の話も早く聞きたいっ!!
真綿で首を絞められているような気分です(笑)
2007/03/29(Thu) 09:01 | URL | じにん | 【編集
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