2012年08月17日 (金)
おはようございます。
精神科医Aさんから、ジョスリン糖尿病学の記載に関する大変興味深いコメントを頂きました。
精神科医Aさん、ありがとうございます。
精神科医Aさんのご指摘通り、ジョスリン糖尿病学・第2版(2007医学書院・訳本)のP693に、
「ジョスリン糖尿病センターは、太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者の食事療法勧告を改定し、炭水化物は総摂取カロリーの40%以下とする」
いう記載があります。
故ジョスリン博士は、糖尿病学の父と呼ばれた医師であり、ジョスリン糖尿病センターは、全米で最も有名な糖尿病治療の病院です。
ジョスリン糖尿病学・第2版は、原著第14版(2005年)の訳本であり、ジョスリン糖尿病センターの診断学・治療学を余すことなく網羅した名著です。1345ページに及ぶ大著です。
原著第14版(2005年)は全米で最も権威のある糖尿病の教科書といえます。
全米の2型糖尿病の新患の平均BMIは31なので、半数以上の糖尿人は「太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者」に相当します。
精神科医Aさんのご指摘どおり、ジョスリン糖尿病学には
「炭水化物は総摂取カロリーの40%以下とする」
と明確に記載してあるのに対して、
門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、
「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。短期的にはケトン血症や脱水、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある」と述べておられます。
つまり、ご自身が翻訳者の一人であるジョスリン糖尿病学の記述に対して、根拠もあげずに真っ向から否定しておられるのですが、氏はジョスリン糖尿病学を読んでおられないのでしょうか?。
ともあれ、根拠もあげずに40%未満の糖質制限食を否定された門脇理事長の私見よりも、ジョスリン糖尿病学の記載のほうが、はるかに信頼に値すると考えるのは、精神科医Aさんや私だけでしょうか?
ジョスリン糖尿病学の、タンパク質が総摂取カロリーの30%というのも、日本糖尿病学会の推奨比率に比べると
はるかに多く、大変興味深いです。
例えば2000kcal/日の摂取なら、タンパク質は150g/日の摂取となります。
スーパー糖質制限食で、タンパク質摂取は総摂取カロリーの32%ですから、ほとんど一緒ですね。
日本糖尿病学会の重鎮諸氏は、このジョスリン糖尿病学の「推奨タンパク質摂取:総摂取カロリーの30%」に対してもどのようにお考えなのか、是非お伺いしたい所ですね。
【12/08/16 精神科医師A
Joslin 糖尿病センター
Joslin 糖尿病センターの栄養指導の勧告です(2005年制定)
www.aadi.joslin.org/files/Nutrition_ClinGuide.pdf
ジョスリン糖尿病学 第2版(2007医学書院)に掲載されています。
門脇孝Drも翻訳に参加してます
www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031855395&Action_id=121&Sza_id=C0
P693
Joslin糖尿病センターは最近太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者の食事療法勧告を改定した。血糖コントロールと減量を達成するための食事療法を定めるためにさらに研究が求められるが、われわれは、負のカロリーバランスとする食事計画を個々の患者ごとに決定する際には以下の勧告を使用している。
[炭水化物] 総カロリーの40%以下とし、野菜、果物、そのままか砕いた穀物のような低グリセミックインデックス食を主な摂取カロリーとすべきである。細かく挽いた穀物、パスタ、パン、シリアル、いもといったでんぶん質の食品はできるだけ避けるべきである。
[蛋白質] 筋肉とエネルギー消費をまかなうために、総摂取カロリーの30%は蛋白質とすべきである。望ましい蛋白源は、赤身や挽肉より、魚類、特に冷水魚で、鮭、まぐろ、鰯、その他、鶏肉、七面鳥、他の食用鳥類、大豆である。さらに、蛋白質は満腹感を増し、低蛋白食は食欲を増してしまうというデータがある。蛋白質は患者が望ましい低カロリー食を達成し維持するのを助ける。
[脂質] 脂質は毎日の総カロリーのうち30%とし、主に一価と多価不飽和脂肪(例えば、木の実、オリープ油、キヤノーラ油)と魚類から摂取すべきである。ω-3脂肪酸を多く含有していればもっとよい。牛肉、豚肉、羊肉のような飽和脂肪を多く含む肉、高脂質の製品は少量にすべきである。同様に、トランス脂肪酸を多く含む食品は避けるべきである。
門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い」などと言っている。一方、Joslin の訳書では「炭水化物=総カロリーの40%以下」となっている。矛盾した内容である。】
江部康二
精神科医Aさんから、ジョスリン糖尿病学の記載に関する大変興味深いコメントを頂きました。
精神科医Aさん、ありがとうございます。
精神科医Aさんのご指摘通り、ジョスリン糖尿病学・第2版(2007医学書院・訳本)のP693に、
「ジョスリン糖尿病センターは、太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者の食事療法勧告を改定し、炭水化物は総摂取カロリーの40%以下とする」
いう記載があります。
故ジョスリン博士は、糖尿病学の父と呼ばれた医師であり、ジョスリン糖尿病センターは、全米で最も有名な糖尿病治療の病院です。
ジョスリン糖尿病学・第2版は、原著第14版(2005年)の訳本であり、ジョスリン糖尿病センターの診断学・治療学を余すことなく網羅した名著です。1345ページに及ぶ大著です。
原著第14版(2005年)は全米で最も権威のある糖尿病の教科書といえます。
全米の2型糖尿病の新患の平均BMIは31なので、半数以上の糖尿人は「太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者」に相当します。
精神科医Aさんのご指摘どおり、ジョスリン糖尿病学には
「炭水化物は総摂取カロリーの40%以下とする」
と明確に記載してあるのに対して、
門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、
「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。短期的にはケトン血症や脱水、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある」と述べておられます。
つまり、ご自身が翻訳者の一人であるジョスリン糖尿病学の記述に対して、根拠もあげずに真っ向から否定しておられるのですが、氏はジョスリン糖尿病学を読んでおられないのでしょうか?。
ともあれ、根拠もあげずに40%未満の糖質制限食を否定された門脇理事長の私見よりも、ジョスリン糖尿病学の記載のほうが、はるかに信頼に値すると考えるのは、精神科医Aさんや私だけでしょうか?
ジョスリン糖尿病学の、タンパク質が総摂取カロリーの30%というのも、日本糖尿病学会の推奨比率に比べると
はるかに多く、大変興味深いです。
例えば2000kcal/日の摂取なら、タンパク質は150g/日の摂取となります。
スーパー糖質制限食で、タンパク質摂取は総摂取カロリーの32%ですから、ほとんど一緒ですね。
日本糖尿病学会の重鎮諸氏は、このジョスリン糖尿病学の「推奨タンパク質摂取:総摂取カロリーの30%」に対してもどのようにお考えなのか、是非お伺いしたい所ですね。
【12/08/16 精神科医師A
Joslin 糖尿病センター
Joslin 糖尿病センターの栄養指導の勧告です(2005年制定)
www.aadi.joslin.org/files/Nutrition_ClinGuide.pdf
ジョスリン糖尿病学 第2版(2007医学書院)に掲載されています。
門脇孝Drも翻訳に参加してます
www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031855395&Action_id=121&Sza_id=C0
P693
Joslin糖尿病センターは最近太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者の食事療法勧告を改定した。血糖コントロールと減量を達成するための食事療法を定めるためにさらに研究が求められるが、われわれは、負のカロリーバランスとする食事計画を個々の患者ごとに決定する際には以下の勧告を使用している。
[炭水化物] 総カロリーの40%以下とし、野菜、果物、そのままか砕いた穀物のような低グリセミックインデックス食を主な摂取カロリーとすべきである。細かく挽いた穀物、パスタ、パン、シリアル、いもといったでんぶん質の食品はできるだけ避けるべきである。
[蛋白質] 筋肉とエネルギー消費をまかなうために、総摂取カロリーの30%は蛋白質とすべきである。望ましい蛋白源は、赤身や挽肉より、魚類、特に冷水魚で、鮭、まぐろ、鰯、その他、鶏肉、七面鳥、他の食用鳥類、大豆である。さらに、蛋白質は満腹感を増し、低蛋白食は食欲を増してしまうというデータがある。蛋白質は患者が望ましい低カロリー食を達成し維持するのを助ける。
[脂質] 脂質は毎日の総カロリーのうち30%とし、主に一価と多価不飽和脂肪(例えば、木の実、オリープ油、キヤノーラ油)と魚類から摂取すべきである。ω-3脂肪酸を多く含有していればもっとよい。牛肉、豚肉、羊肉のような飽和脂肪を多く含む肉、高脂質の製品は少量にすべきである。同様に、トランス脂肪酸を多く含む食品は避けるべきである。
門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い」などと言っている。一方、Joslin の訳書では「炭水化物=総カロリーの40%以下」となっている。矛盾した内容である。】
江部康二
>矛盾した内容である.
本当に理解に苦しみますね.
門脇先生は,他にもこのようなことを書かれているのですが,
http://www.komenet.jp/database/health/2002/0714.html
これを読むと,欧米人は数千年前からずっと狩猟民族であり,日本人はこの数千年間,農耕民族であったというわけです.世界で初めて農耕を始めたのは日本人だと信じておられるのでしょうか?数千年前なら,そもそも『日本人』などという民族はまだなかったはずですが.
本当に理解に苦しみますね.
門脇先生は,他にもこのようなことを書かれているのですが,
http://www.komenet.jp/database/health/2002/0714.html
これを読むと,欧米人は数千年前からずっと狩猟民族であり,日本人はこの数千年間,農耕民族であったというわけです.世界で初めて農耕を始めたのは日本人だと信じておられるのでしょうか?数千年前なら,そもそも『日本人』などという民族はまだなかったはずですが.
2012/08/17(Fri) 12:01 | URL | しらねのぞるば | 【編集】
しらねのぞるば さん。
日本列島には、石器時代3万5先年前からヒトが居住し、狩猟・採集生活でした。
その後の縄文時代も狩猟・採集生活でした。
本格的農耕開始の弥生時代はわずか、2500年です。
門脇先生は、これらの歴史的事実をどのように考えておられるののでしょうかね?
日本列島には、石器時代3万5先年前からヒトが居住し、狩猟・採集生活でした。
その後の縄文時代も狩猟・採集生活でした。
本格的農耕開始の弥生時代はわずか、2500年です。
門脇先生は、これらの歴史的事実をどのように考えておられるののでしょうかね?
2012/08/17(Fri) 17:50 | URL | ドクター江部 | 【編集】
蛋白質30%
脂肪 30%
の場合、炭水化物は40%になります。
また、蛋白質や脂質の望まし例が
書かれていますが、これはどのように
考えたらよいのでしょうか。
脂肪 30%
の場合、炭水化物は40%になります。
また、蛋白質や脂質の望まし例が
書かれていますが、これはどのように
考えたらよいのでしょうか。
2012/08/17(Fri) 18:31 | URL | 計算できない | 【編集】
タンパク質、脂質で、鶏肉、鳥類が良いと書かれてありますが、そうなのでしょうか。魚類は冷水魚と書かれてあるのも興味部会内容です。
ジョスリン糖尿病学
www.recells.co.jp/column1005.html
ジョスリン糖尿病センターの食事療法改定
www.recells.co.jp/message1005-2.html
上記は、Zone Diet の宣伝をねらったHPです。Zone Diet 自体は下記の論文で登場します
Comparison of the Atkins, Zone, Ornish, and LEARN Diets for Change in Weight and Related Risk Factors Among Overweight Premenopausal Women
The A TO Z Weight Loss Study: A Randomized Trial ,JAMA297:969-977
www.recells.co.jp/column1005.html
ジョスリン糖尿病センターの食事療法改定
www.recells.co.jp/message1005-2.html
上記は、Zone Diet の宣伝をねらったHPです。Zone Diet 自体は下記の論文で登場します
Comparison of the Atkins, Zone, Ornish, and LEARN Diets for Change in Weight and Related Risk Factors Among Overweight Premenopausal Women
The A TO Z Weight Loss Study: A Randomized Trial ,JAMA297:969-977
2012/08/17(Fri) 21:42 | URL | 精神科医師A | 【編集】
今月(8/17)はABIとPWVを検査して頂きました。
○ ABI(血管の詰まり具合)
2004年9/28
右 : 1.25
左 : 1.17
2012年8/17
右 : 1.22
左 : 1.16
○ PWV(動脈硬化の度合い)
2004年9/28
右 : 2015 (60歳の基準値 1500に比べ +515)
左 : 2037 (同上 +537)
2012年8/17
右 : 2145 (70歳の基準値 1900に比べ +245)
左 : 2290 (同上 +390)
以上を踏まえ、小生なりの結論です。
☆ ABIは正常ゆえ、血管の詰まりは無い。
☆ PWVは相変わらずで、動脈硬化がある。
ただし、年齢に伴い進行するがそのペースが落ちている。
(1)すなわち、糖質制限食を実行することにより動脈硬化が緩和された?
(以前より、少し血管が柔らかくなった?)
(2)糖質制限食を続ける限り、今後もこの傾向は維持できるかも?
江部先生の見解は如何でしょうか?
○ ABI(血管の詰まり具合)
2004年9/28
右 : 1.25
左 : 1.17
2012年8/17
右 : 1.22
左 : 1.16
○ PWV(動脈硬化の度合い)
2004年9/28
右 : 2015 (60歳の基準値 1500に比べ +515)
左 : 2037 (同上 +537)
2012年8/17
右 : 2145 (70歳の基準値 1900に比べ +245)
左 : 2290 (同上 +390)
以上を踏まえ、小生なりの結論です。
☆ ABIは正常ゆえ、血管の詰まりは無い。
☆ PWVは相変わらずで、動脈硬化がある。
ただし、年齢に伴い進行するがそのペースが落ちている。
(1)すなわち、糖質制限食を実行することにより動脈硬化が緩和された?
(以前より、少し血管が柔らかくなった?)
(2)糖質制限食を続ける限り、今後もこの傾向は維持できるかも?
江部先生の見解は如何でしょうか?
ライフワーク光野 さん。
私も同様に思います。
PWVですが、基準値そのものが
60才:1500 → 70才:1900
と400も上昇します。
10年間の加齢でそうなるのでしょうね。
それに対して、光野さんは、右が130、左が253
の上昇に抑えられています。
糖質制限食が加齢による動脈硬化の進行を緩やかにしたと考えられますね。
私も同様に思います。
PWVですが、基準値そのものが
60才:1500 → 70才:1900
と400も上昇します。
10年間の加齢でそうなるのでしょうね。
それに対して、光野さんは、右が130、左が253
の上昇に抑えられています。
糖質制限食が加齢による動脈硬化の進行を緩やかにしたと考えられますね。
2012/08/18(Sat) 08:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
精神科医師A さん。
ジョスリン糖尿病センターの
炭水化物40%、脂質30%、糖質30%
はゾーンダイエットのことだったのですね。
知りませんでした。
情報をありがとうございます。
ジョスリン糖尿病センターの
炭水化物40%、脂質30%、糖質30%
はゾーンダイエットのことだったのですね。
知りませんでした。
情報をありがとうございます。
2012/08/18(Sat) 08:37 | URL | ドクター江部 | 【編集】
はじめまして。バルタンと申します。
今年春の健康診断でバセドウと空腹時血糖値が高いことがわかり、バセドウはメルカゾール服用、血糖値が高い点については糖尿病と診断され、栄養指導を受けました。
当時の空腹時血糖値は117で、栄養指導後一ヶ月の随時血糖値は300になっておりました(食後1時間)。
最初に栄養指導で炭水化物をしっかり摂るよう指導されましたが、病院の主催する糖尿病教室では、糖分摂取により血糖値が上がると説明されて訳がわからなくなりました。だったらなぜ栄養指導で炭水化物を食べろと言われるのか。質問して見たところ、私の場合は痩せる必要がないから食事のバランスの方が大事なのだと言われました。(身長156cm 体重48kg当時)
結局糖尿病の仕組みの説明と栄養指導の根拠のなさにあきれて自分でネットで調べ始めたところこちらのブログにたどり着きました。
一通り読ませていただき、我流糖質制限を続けたところ、前回の検査では随時血糖値は130に下がりました。メルカゾールのおかげか、バセドウの状態もすこし良くなりました。さらに、体重は48kgから46kgに落ちました。
栄養指導の根拠が見いだせなかったのは、炭水化物をしっかり食べろということに根拠がなかったのだと実感いたしました。
そんなわけで、先生にとても感謝しております。また、疑問に思ったことは徹底的に調べるべきだとも実感いたしました。
ありがとうございます。
余談になりますが、以前指にひどいヤケドをいたしました。皮がべろりと剥けるほどの状態でしたが、湿潤療法の病院で治療いただきましたところ、全く跡も残らず完治いたしました。病院に行くまでは痛みが酷かったのですが、体温と同じ温度(これがとても重要)のぬるま湯で患部を洗い、剝けた皮膚を取り除いてワセリンを塗ったら痛みがなくなりました。その後一度も痛みませんでした。参考までに書き添えさせていただきます。
今後も先生のブログを参考に糖質制限していこうと思います。
今年春の健康診断でバセドウと空腹時血糖値が高いことがわかり、バセドウはメルカゾール服用、血糖値が高い点については糖尿病と診断され、栄養指導を受けました。
当時の空腹時血糖値は117で、栄養指導後一ヶ月の随時血糖値は300になっておりました(食後1時間)。
最初に栄養指導で炭水化物をしっかり摂るよう指導されましたが、病院の主催する糖尿病教室では、糖分摂取により血糖値が上がると説明されて訳がわからなくなりました。だったらなぜ栄養指導で炭水化物を食べろと言われるのか。質問して見たところ、私の場合は痩せる必要がないから食事のバランスの方が大事なのだと言われました。(身長156cm 体重48kg当時)
結局糖尿病の仕組みの説明と栄養指導の根拠のなさにあきれて自分でネットで調べ始めたところこちらのブログにたどり着きました。
一通り読ませていただき、我流糖質制限を続けたところ、前回の検査では随時血糖値は130に下がりました。メルカゾールのおかげか、バセドウの状態もすこし良くなりました。さらに、体重は48kgから46kgに落ちました。
栄養指導の根拠が見いだせなかったのは、炭水化物をしっかり食べろということに根拠がなかったのだと実感いたしました。
そんなわけで、先生にとても感謝しております。また、疑問に思ったことは徹底的に調べるべきだとも実感いたしました。
ありがとうございます。
余談になりますが、以前指にひどいヤケドをいたしました。皮がべろりと剥けるほどの状態でしたが、湿潤療法の病院で治療いただきましたところ、全く跡も残らず完治いたしました。病院に行くまでは痛みが酷かったのですが、体温と同じ温度(これがとても重要)のぬるま湯で患部を洗い、剝けた皮膚を取り除いてワセリンを塗ったら痛みがなくなりました。その後一度も痛みませんでした。参考までに書き添えさせていただきます。
今後も先生のブログを参考に糖質制限していこうと思います。
江部先生の糖質制限ダイエットを60日間実践し、体重-11㎏、腹囲り-13㎝、肝機能が正常範囲に入りました。自分でも驚きの効果がありました。しかし、総コレステロールは244→226、LDLが171→158、尿酸が8.2→8.1であり、ドクターからは肝機能は相当改善されたが、総コレステが高めなので動物性脂肪を減らすようにと言われました。特に肉を馬鹿食いしていないのですが、肉の摂取量は控えた方が宜しいのでしょうか?ご助言をお願いします。
>糖質制限食が加齢による動脈硬化の進行を緩やかにした、、、
これは嬉しい!ますます精進する励みになります。
今日はもうひとつ嬉しいお話が。
大前研一さんのBBT大学の意見交換広場で「糖質制限食」を紹介しました。
活発な議論のなか、桐山さんの、「糖尿病治療」の深い闇 も登場。
それがきっかけで、キャンパス仲間が、ご夫婦で糖質制限食を始められました。
帝国の逆襲がある中、糖質制限食の輪は、着実に広がっていますね ヾ(*'∀`*)ノ
帝国の逆襲にあいながらも、糖質制限の輪は着実に広がっていますね。
これは嬉しい!ますます精進する励みになります。
今日はもうひとつ嬉しいお話が。
大前研一さんのBBT大学の意見交換広場で「糖質制限食」を紹介しました。
活発な議論のなか、桐山さんの、「糖尿病治療」の深い闇 も登場。
それがきっかけで、キャンパス仲間が、ご夫婦で糖質制限食を始められました。
帝国の逆襲がある中、糖質制限食の輪は、着実に広がっていますね ヾ(*'∀`*)ノ
帝国の逆襲にあいながらも、糖質制限の輪は着実に広がっていますね。
糖質制限食を開始して1年と8カ月となりました。
血糖のコントロールは良好で、現在HbA1c 5.5(5.1) 空腹時血糖値107です。
江部先生には感謝感謝です。
ここ半年、歳も歳(65)で認知症予防のためケトン体(3-ヒドロキシ酪酸)の量を増加させたいと意図しまして、糖質制限をしながら脂肪の摂取をかなり増やした食生活にしました。
一日オリーブオイル大サジ4杯ぐらい、アボガド半個、チーズ30g 脂身の豚肉150gまたは牛肉、近頃多く出回ってる安いサーモン、野菜、果物少々の内容です。
肉の脂身は安全という日本脂質栄養学会を信じております。 これが旨いのですよね(笑)
で、先日の検査でこちらからのオプションとしてケトン体の数値とCペプタイド-1 を検査してもらうことにしました。
で、結果は・・・
総ケトン体 2140MMOL/L
アセト酢酸 200MMOL/L
3ヒドロキシ酪酸 1940MMOL/L
C-ペプチド 0.8
とあいなりました。
まあ、DMですので0.8はしかたないでしょう。
ケトン体に関してはまあまあいい線行ってるじゃない!って気分で喜んでおります。
この高脂肪食、高カロリー食で、なんと体重3kg減となりました。長い階段なんのその、スイスイ登れます。体調絶好調です。
ここで問題が発生しました。
主治医が上記結果を見て、あたふたした様子で、他の先生にも相談しますが、「医者として責任持てません」と怒り始めました。糖質制限食は全く理解してないのは承知しておりましたが、これ以上この医師と付き合っても、なんだかこちらが医師をからっかているようで、申し訳なくどうしようか悩みどこなのです。
ところで、門脇理事長の言うケトン血症・脱水というのは何んのことなんでしょうかねぇ。
血糖のコントロールは良好で、現在HbA1c 5.5(5.1) 空腹時血糖値107です。
江部先生には感謝感謝です。
ここ半年、歳も歳(65)で認知症予防のためケトン体(3-ヒドロキシ酪酸)の量を増加させたいと意図しまして、糖質制限をしながら脂肪の摂取をかなり増やした食生活にしました。
一日オリーブオイル大サジ4杯ぐらい、アボガド半個、チーズ30g 脂身の豚肉150gまたは牛肉、近頃多く出回ってる安いサーモン、野菜、果物少々の内容です。
肉の脂身は安全という日本脂質栄養学会を信じております。 これが旨いのですよね(笑)
で、先日の検査でこちらからのオプションとしてケトン体の数値とCペプタイド-1 を検査してもらうことにしました。
で、結果は・・・
総ケトン体 2140MMOL/L
アセト酢酸 200MMOL/L
3ヒドロキシ酪酸 1940MMOL/L
C-ペプチド 0.8
とあいなりました。
まあ、DMですので0.8はしかたないでしょう。
ケトン体に関してはまあまあいい線行ってるじゃない!って気分で喜んでおります。
この高脂肪食、高カロリー食で、なんと体重3kg減となりました。長い階段なんのその、スイスイ登れます。体調絶好調です。
ここで問題が発生しました。
主治医が上記結果を見て、あたふたした様子で、他の先生にも相談しますが、「医者として責任持てません」と怒り始めました。糖質制限食は全く理解してないのは承知しておりましたが、これ以上この医師と付き合っても、なんだかこちらが医師をからっかているようで、申し訳なくどうしようか悩みどこなのです。
ところで、門脇理事長の言うケトン血症・脱水というのは何んのことなんでしょうかねぇ。
2012/08/18(Sat) 18:01 | URL | Yamamoto _ma | 【編集】
先日「主食をやめると健康になる」の第5刷、2012年7月18日出版を買いました。確か先生の本ブログで、昨年11月10日出版の初版にいくつか誤植があるとのご報告が載っていましたが、この第5刷は訂正されているのでしょうか?
2012/08/19(Sun) 09:42 | URL | コバタケ | 【編集】
バルタン さん。
症状改善良かったです。
自分で考えることは、医師においても患者さんにおいても、大切なことですね。
糖尿病合併症は命に関わることです。
過去の常識のみに安住して、理論的に考えることを放棄した医師や栄養士は、患者さんに対して失礼と思います。
湿潤療法成功も良かったですね。
症状改善良かったです。
自分で考えることは、医師においても患者さんにおいても、大切なことですね。
糖尿病合併症は命に関わることです。
過去の常識のみに安住して、理論的に考えることを放棄した医師や栄養士は、患者さんに対して失礼と思います。
湿潤療法成功も良かったですね。
2012/08/19(Sun) 10:58 | URL | ドクター江部 | 【編集】
轡田幸夫 さん。
肉:魚=1:1
くらいが目安です。
動物性脂肪を減らす必要はありません。
このまま糖質制限食を続けられて、半年~1年~2年で
全て基準値となると思います。
肉:魚=1:1
くらいが目安です。
動物性脂肪を減らす必要はありません。
このまま糖質制限食を続けられて、半年~1年~2年で
全て基準値となると思います。
2012/08/19(Sun) 11:00 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ライフワーク光野 さん。
糖質制限食普及活動、ありがとうございます。
おかげさまで糖質制限食、確実に広がっています。
最近とみに実感します。
それを受けての、帝国の逆襲なのでしょうが、
根拠のない批判は、かえって自分の首を絞めることとなるでしょう。
糖質制限食普及活動、ありがとうございます。
おかげさまで糖質制限食、確実に広がっています。
最近とみに実感します。
それを受けての、帝国の逆襲なのでしょうが、
根拠のない批判は、かえって自分の首を絞めることとなるでしょう。
2012/08/19(Sun) 11:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
Yamamoto _ma さん。
総ケトン体 2140MMOL/L
アセト酢酸 200MMOL/L
3ヒドロキシ酪酸 1940MMOL/L
素晴らしいデータです。
農耕以前のご先祖のデータと同じと思います。
インスリン作用があるときは、ケトン体の上昇は生理的なもので、正常です。
何の問題もありません。
門脇理事長の仰っているのは「糖尿病ケトアシドーシス」のことと思います。
こちらはインスリン作用が欠落した重症例でにみ発症する病態で危険です。
主治医はこの「糖尿病ケトアシドーシス」と、錯覚されてあせったのだと思います。
2012年08月02日 (木)の本ブログ記事
「日本糖尿病学会・門脇理事長の糖質制限食批判(読売新聞)への反論」
もご参照ください。
総ケトン体 2140MMOL/L
アセト酢酸 200MMOL/L
3ヒドロキシ酪酸 1940MMOL/L
素晴らしいデータです。
農耕以前のご先祖のデータと同じと思います。
インスリン作用があるときは、ケトン体の上昇は生理的なもので、正常です。
何の問題もありません。
門脇理事長の仰っているのは「糖尿病ケトアシドーシス」のことと思います。
こちらはインスリン作用が欠落した重症例でにみ発症する病態で危険です。
主治医はこの「糖尿病ケトアシドーシス」と、錯覚されてあせったのだと思います。
2012年08月02日 (木)の本ブログ記事
「日本糖尿病学会・門脇理事長の糖質制限食批判(読売新聞)への反論」
もご参照ください。
2012/08/19(Sun) 11:22 | URL | ドクター江部 | 【編集】
コバタケ さん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
「主食をやめると健康になる」
第2刷からは、校正してありますので
第5刷も大丈夫です。
拙著のご購入、ありがとうございます。
「主食をやめると健康になる」
第2刷からは、校正してありますので
第5刷も大丈夫です。
2012/08/19(Sun) 11:28 | URL | ドクター江部 | 【編集】
矛盾していますね
2012/08/19(Sun) 16:55 | URL | | 【編集】
江部先生、早速のご返事ありがとうございました。
2012/08/19(Sun) 19:56 | URL | コバタケ | 【編集】
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