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日本糖尿病学会の糖質制限食批判(読売新聞)への反論②
こんばんは。

反論の第二弾です。

<読売新聞より転載>

【門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い。短期的にはケトン血症や脱水、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある」と指摘。】


日本糖尿病学会推奨の「カロリー制限・高糖質食」を摂取すれば、短期的には、必ず食後高血糖を生じ、一日の平均血糖変動幅は乱高下しますが、糖質制限食ではこれらは生じません。

つまり、短期的効果では、糖質制限食がカロリー制限食に比し、圧倒的に有効であり勝負になりません。

これらは、単純に生理学的事実であり、論争の余地などありません。

私自身が糖尿人ですが、必ず食後高血糖を生じるような「カロリー制限・高糖質食」を食べようとは思いませんし、患者さんに薦めること自体、倫理的にも如何なことかと思います。

既に糖尿病が確定している人には、75g経口ブドウ糖負荷試験は倫理的にも禁忌というのが、内科医の共通理解です。

それなのに、糖尿人に1日3回、ご飯やパンを1人前食べることを推奨する「糖尿病食」は、毎日1日3回、75g経口ブドウ糖負荷試験をしているに等しい食事です。

この矛盾を、糖尿病学会ではどのようにお考えなのでしょうか?

長期的には、糖尿病腎症から透析になる人が年間約16000人おられます。

糖尿病網膜症から途中失明にいたる人が年間約3000人おられます。

糖尿病による心筋梗塞や脳卒中で亡くなる人が年間約10000人おられます。

これらは全て日本の現状であり、事実です。

糖尿病の人が、ガンになりやすいことにはエビデンスがあります。

そして、少なくとも日本においては、過半数の糖尿人が治療を受けておられると思います。

つまり、現行の治療を受けていても合併症が防げない人が、大勢いるのが現状なのです。

そして北米におけるACCORD試験の悲惨な結果もあります。

これらの事を考慮すれば、日本でも世界でも、現行の糖尿病治療(高糖質食)を受けている方々は全て、たとえHbA1cがコントロール良好であってさえも、長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、失明、発がんなどの危険性が高まるリスクがあると言えます。

高糖質食摂取者の長期的合併症リスクの根本要因は、短期的問題の<食後高血糖と一日の平均血糖変動幅の乱高下>が長年繰り返されることによると考えられます。

これらの、「カロリー制限・高糖質食」における短期的問題点と長期的問題点は、糖尿病専門医なら周知の事実ですので、本来糖尿病患者さんに対して説明責任があると思います。

ニュートラルに、「糖質制限食」と「カロリー制限・高糖質食」の長所・短所を糖尿病患者さんに説明して、その上で患者さんがどちらの食事療法を選ぶか、自己責任で決定するという時代が来ていると思います。

すなわち、糖尿病専門医も、「糖質制限食」のことを、本気でしっかり勉強する義務があると思います。

そうでなければ、糖尿病患者さんに対して失礼と思います。

カロリー制限・高糖質食(従来の糖尿病食)の問題点に関しては詳しくは

2012年07月18日 (水)の本ブログ記事
「ブドウ糖負荷試験の禁忌とシンプルだけどこわい話」

2012年07月19日 (木)の本部ブログ記事
「糖尿病食事療法の短期効果と長期安全性、シンプルだけどこわい話②」

もご参照いただけば幸いです。



江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
最近思うこと
こんばんは。
かかりつけの先生から2ヶ月に1度の通院でいいと言われてちょっと気が緩みがちな私ですが、
頑張って糖質制限続けております。
食後の尿糖チェックでもたまに糖質を取っても以前より大分処理能力が上がったような気がします。
さて、何かと話題が尽きない糖質制限ですが、最近よく思うことがあるので書きたいと思います。

私はお酒があまり強くなくめったに飲まないのですが、要はアルコールの分解能力がないわけです。でも日本人の不思議な ところは飲めないと言ってるのに無理矢理飲まそうとする人って結構いますよね。
糖質制限も同じで、糖尿病で糖質をうまく分解できない身体なのに無理矢理糖質を食べろというのはまさに酒が飲めない人に酒を飲まそうとするのと同じ。
食事の方が酒より頻度が高いからよけいに質が悪いですよね。
こうなったら病名を糖尿病から糖質処理不全症とか糖質摂取困難症とかに変えてしまえばいいのになんて思う今日この頃です。

人間いつかは死んでしまうわけですから自分が一番納得できる治療法を
選びたいですよね。

取り留めのないことばかりですみません。

江部先生も大変でしょうが頑張ってください!



2012/08/03(Fri) 23:11 | URL | Chibineko | 【編集
転院しました。
2年間通院した、糖尿病専門医(カロリー制限派)を見限り、ドクター自身、糖質制限を実践している開業医に転院しました。
今度のドクター、in北九州の月例会にも参加していただけるということで、勇気百倍です。
それにしても、バイトの学生、産業医科大ですから、明日のドクターです。大学の授業では、ケトン体はキケンと習っているそうで、私が正しい知識を講義しています。(笑)目の前に、生き字引がいるわけですから、どちらが正で、どちらが邪か一目瞭然です。(笑)
こうやって、不勉強な医師は患者を失い、生活が成り立たなくなる時代が目の前に来ているような気がします。以前、子供が塾に来ていた保護者で、漢検や英検にはまっているドクターがいました。他人の趣味をとやかく言う気はありませんが、その前に専門の勉強をしろよというのが、患者側の気持ちです。(汗;)
2012/08/04(Sat) 00:26 | URL | 北九州 三島 | 【編集
で、どうしますか?
> 糖尿人に1日3回、ご飯やパンを1人前食べることを推奨する「カロリー制限、糖尿病食」
は、毎日1日3回、75g経口ブドウ糖負荷試験をしているに等しい食事です。

 そうして上がった血糖値を薬で下げる、これは何なんでしょう。我々はモルモットか!我々が欲しいのは結果です、それも自分の体で現れる結果です。
 
 申し訳ないが、偉いお医者さんの面子はどうでもよい、我々の体で結果を示してください!

 九州大学の久山町研究の発表会でも違和感を感じました。自分たちが指導した結果、悪化した事実。それになんら臆することなく持論を展開する偉い毒他(おや、まちがった、DR。でもあってるかも)

 日本の糖尿病学会とやら、、、を置いといて、我々は自分の体に向き合っています。自分で自分の体をどのように導いていくのか。自分で責任をもってやります。偉いDRに責任を転嫁しません。

 それとも偉いDRは「いや、任せてくれ。責任は持つから」とおっしゃるのか知らん?

 ブログの読者の皆さんはどうですか?
「毎日1日3回、75g経口ブドウ糖負荷試験」をやりますか?
2012/08/04(Sat) 00:31 | URL | ライフワーク光野 | 【編集
早く理事に!
日本糖尿病学会を門脇理事長一派が牛耳っていれば患者はますます悲惨なことに。またうなぎのぼりの医療費を抑えるためにも是非江部先生が学会の理事になり理事長を目指してください。
2012/08/04(Sat) 07:26 | URL | HataMiyo | 【編集
糖質制限食講演会
こころとからだの栄養:東京講演会

www.orthomolecular.jp/seminar/2012-0909/
2012/08/04(Sat) 09:09 | URL | 精神科医師A | 【編集
徳洲新聞
江部先生、こんにちは。 毎月、徳洲新聞が届きます。7月30日の徳洲新聞に江部先生の「脳卒中予防と糖尿病:糖質制限食の有用性」と題して特別講演の記事が載っておりました。 記事を読んで嬉しい気持ちでいっぱいです。 先日、札幌東徳洲会病院の清水院長とお話する機会があり私が春に院長とお会いした時より痩せてたので話題がダイエットと血糖値になりました。そこで清水院長に江部先生のことを説明したばかりでした。この新聞の最後には徳洲会湘南鎌倉総合病院、脳卒中センター、森センター長がグループ全体の病院食改革に乗り出し「今年中にも、まずは糖尿病患者さんに糖質制限食を提供したい」と意欲をみせている。と締めてありました。 私も江部先生を応援しております。
2012/08/04(Sat) 11:08 | URL | 和楽、 | 【編集
先日のエビデンスに力を得たのでしょうか
急反撃に出たのは、先日のBMJのエビデンスに力を得たのでしょうね。まさに帝国の逆襲。
2012/08/04(Sat) 11:15 | URL | 馬渕茂樹 | 【編集
新病名追加f^_^;
膵硬変(実際に固くなるのかどうかは知りませんが…)
治療法:膵臓が悪い人に
どんどん糖質を食べさせて血糖値を下げる為に薬を投与

肝硬変の患者さんにどんどん酒を飲ませて薬を投与するのに等しい

ちょっと毒がありますか(^^ゞ

でもこういうことですよね(-.-;)

自分の身体は自分で守る
糖質制限については糖尿病か否かでまずは切り分けてさらに糖尿病の重症度で活用を考えるべきで十把一からげで善悪を決めたら絶対にダメですよね。
活用しない手はないはずですから!!
2012/08/04(Sat) 13:03 | URL | Chibineko | 【編集
製薬業界と癒着しているとしか思えませんね。
2012/08/04(Sat) 15:01 | URL | Y | 【編集
Re: 最近思うこと
Chibineko さん。

そうですね。

インスリンの作用不足により、血糖を上手く処理できなくなっているのが糖尿病です。

病名を「糖尿病」→「糖質処理不全症」

これはわかりやすくていいですね。
2012/08/04(Sat) 15:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 転院しました。
北九州 三島 さん。

ドクター自身が、糖質制限食を実践しておられるのは、とても心強いですね。

日本の将来のためにも、
ケトン体のことは、その医学生さんに、しっかり講義お願いします。
2012/08/04(Sat) 15:46 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 早く理事に!
HataMiyo さん。

私は内科医で、日本糖尿病学会会員です。

しかし糖尿病専門医ではありません。

また英文の学術論文も書いていませんし、学術団体の長になる資格もなく、タイプでもありません。
在野で臨床をしながら、意見を述べる今のスタイルが、自分に合っていると思います。

数%~1割の医師が糖質制限食に理解を示す段階になると、さらに潮流が変わると思いますよ。
2012/08/04(Sat) 15:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
私は糖質制限を貫きます
糖尿病学会重鎮の門脇孝先生が炭水化物40%未満を「極端な」糖質制限と表現しておられるとは驚きです。私は2年半前に江部先生のお導きでスーパー糖質制限を始めたので、40%未満どころではありません。私は門脇先生が仰るように腎臓病、心筋梗塞、脳卒中、癌などに罹る可能性が高まったということでしょうか?しかし、52才で糖質制限を開始して以来、ヘモグロビンA1Cは5.1~5.3、空腹時血糖値は120前後(暁現象?)とまずまずです。それまでヘモグロビン8.0、空腹時190だったことを思うと夢のようです。脂身たっぷりの肉、魚をたくさん食べてますが、中性脂肪は70台です。毎晩蒸留酒、赤ワイン飲んでますが、肝機能も正常です。尿酸、尿素窒素、心電図なども正常です。門脇先生のお考えだと、私はいずれ大病を患うことになりそうですが、スーパー糖質制限をしていることに迷いはありません。
2012/08/04(Sat) 16:38 | URL | コバタケ | 【編集
徳洲新聞
この記事ですね

www.tokushukai.or.jp/media/news/shinbun836.html#d03
2012/08/04(Sat) 16:51 | URL | 精神科医師A | 【編集
皆さんと共に
江部先生、皆様こんにちは!
残暑お見舞い申し上げますo(^-^)o

江部先生、先生の書かれた記事に泣きました。
以前、糖毒の知り合いが亡くなり、つい自分の弱音のようなコメントを書いた時も先生は「間に合って良かったですね」と書いてくださいましたが、その時も泣きました。
病院でそのような優しい言葉をかけてもらったことはありません(;_;)

いつも糖尿人の事を(ご自身もですが)考えてくださって、感謝の気持ちでいっぱいです!
皆様のナイスコメントにも大賛同です!

何もお返しが出来ませんが、検査結果を(笑)

グルコース:117
HbA1c(NGSP):6.3
GOT:21
GPT:20
アルブミン:4.7
クレアチニン:0.54
尿素窒素:11.7
尿酸:6.4
HDL:64
LDL:230
中性脂肪:77
尿たんぱく:マイナス

すみません、単位がないので省略します(^_^;)

HbA1cはあがってしまいましたが、原因は思い当たるので(笑)改善します。
LDLは高いですが、また1キロ増えた(154cm 59→60キロ)ので;これも改善したいと思います。腎臓が‥良かった~。

眼科にも1年ぶりに行き(違うクリニック)、単純網膜症のごく初期、白内障もごく初期、乱視もほとんどなく強い近視で、老眼はまだない!との事でした(≧∇≦)
出血は吸収されているでしょう、というのは証拠がないですが、もう嬉しかったです(T_T)
もしカロリー制限食だったら今頃どうなっていたか‥
江部先生、糖質制限実行の皆様、ありがとうございます!


すみません、宣伝みたいですが、ブログはじめたので皆様どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
ボンビーな食とハチャメチャな内容ですが、糖質制限界のマツコ・デラックスを目指します(笑)
2012/08/04(Sat) 17:06 | URL | もんたろ | 【編集
Re: 本音を書きます
糖尿新人 さん。

江部康二自身も糖尿病で、スーパー糖質制限食を、2002年から現在まで続けています。

現在腎機能正常の人が、糖質制限食で、腎機能が悪化するということはありません。
少なくともそのようなエビデンスはありません。

いろんな意見があると思いますが、最終的には、
他人の意見より、自分で考えて判断して悔いの残らないようにしてください。
2012/08/04(Sat) 21:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食と向き合わない理由
摂津のエクレア さん。

私は内科医で一応、日本糖尿病学会の会員です。
ただし糖尿病専門医ではありません。

ご指摘通り、糖尿病専門医の中にも糖質制限食を認める人が増えてきていることは確信しています。
糖尿病専門医の会が、糖質制限食の勉強会で私を講師として招聘してくれるケースもあるようになりました。
2012/08/04(Sat) 21:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食講演会
精神科医師A さん。

情報、ありがとうございます。

糖質制限食の講演会はいいですね。
ただし、私は、サプリは基本的に使用しない方針なので、
溝口先生、姫野先生とは一線を画す立場です。
2012/08/04(Sat) 21:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
当直中です
江部先生こんばんは、大酒のみのリハ医、ヘルミです。
今当直中なのですが、80代のインスリン使用中の男性が意識障害で救急搬送されてきました。
案の定低血糖(簡易測定器で23)でした。
聞けば、先月も低血糖で10日間も入院したとのこと。
患者さん・ご家族とも血糖自己測定器の存在すら知らず、低血糖用に処方されていたブドウ糖も、5g程度のものでした。
もっとも、開業の先生を責めることはできないでしょう。
日本糖尿病学会のえらいさんがこんな状態ではね・・・
カーボカウンテイングの基本的な指導もせずにインスリンを導入することは、これはもう犯罪だと思った次第でした。
2012/08/04(Sat) 21:13 | URL | ヘルミ | 【編集
Re: 徳洲新聞
和楽 さん。

湘南鎌倉総合病院・脳卒中センター長・森貴久先生には、
糖質制限食講演会の講師として、2度呼んでいただきました。
森先生が、いよいよ本格始動なら、嬉しい限りです。
2012/08/04(Sat) 21:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 先日のエビデンスに力を得たのでしょうか
馬渕茂樹 先生

「帝国の逆襲」・・・おもしろいネーミングですね。

BMJのエビデンス・・・信頼度はボロボロなのですが、糖尿病学会の重鎮方、
本文まで読んで検討されてないのでしょうね。

英国砂糖局がスポンサーの一つの「Diabetesに載った歪曲論文」も本文を読まずに誤解して引用されてましたね。
2012/08/04(Sat) 21:23 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 初めて挑戦
sm さん。

拙著のご購入、ありがとうございます。
また症状改善、良かったです。
薬をやめることができたのは、素晴らしいです。

薬なしで、糖質制限食でHbA1c:6.5% は上質なHbA1cです。
すなわち、食後高血糖はなく、一日血糖変動幅も良好なのでとても好ましいです。
2012/08/04(Sat) 21:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 私は糖質制限を貫きます
コバタケ さん。

糖質制限食実践でのHbA1c:5.1~5.3%
素晴らしいです。
食後高血糖も血糖変動幅も正常で酸化ストレスのリスクもなく合併症になるリスクもないですね。
安心して、糖質制限食をお続けください。
2012/08/04(Sat) 21:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 皆さんと共に
もんたろ さん。

HbA1c(NGSP):6.3 ならコントロール良好です。6.1%でコントロール優秀を目指してくださいね。

眼底出血が吸収されて消えたのは素晴らしいです。

LDLもきっちり続ければ、1~2年で基準値になることがほとんどです。
2012/08/04(Sat) 21:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 当直中です
ヘルミ さん。

当直、ご苦労様です。

「患者さん・ご家族とも血糖自己測定器の存在すら知らず、低血糖用に処方されていたブドウ糖も、5g程度のものでした。」
これは、同業者として、つらいですね。

「カーボカウンテイングの基本的な指導もせずにインスリンを導入することは、これはもう犯罪だと思った次第でした。」
同感です。目をつぶって車の運転をしているに近いことですね。


閑話休題。
私は、ブログコメントを書きながら、アサヒスタイルフリーを350mlあけたところです。
いまから、一段落したので、もらい物の、少し高価そうな「オー・メドック」を嗜もうと思います。(^^)

当直、眠る時間があるといいですね。
2012/08/04(Sat) 21:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
学会では・・・
>この矛盾を、糖尿病学会ではどのようにお考えなのでしょうか?
という疑問を、直接糖尿病学会にぶつけたことはないのですか?
どのような返答(屁理屈?)が返ってきたのか興味が有るのですが・・・
2012/08/12(Sun) 13:51 | URL | amesui | 【編集
Re: 学会では・・・
amesui さん。

今度、某市の糖尿病専門医の会にお招きいただいたので、
質問してみます。
2012/08/12(Sun) 18:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
学会の自己保身です
現在の治療で、肥太った医療、栄養士ら関係者の抵抗であり、分からないわけじゃない。北朝鮮だって新しい流れが外から入ることに必死でアラガイマス。
 言えることは、自分の命と生きるということかに、どこまで真剣に目を向けるかです。
2012/08/16(Thu) 09:30 | URL | きなし | 【編集
Joslin 糖尿病センター
Joslin 糖尿病センターの栄養指導の勧告です(2005年制定)
www.aadi.joslin.org/files/Nutrition_ClinGuide.pdf

ジョスリン糖尿病学 第2版(2007医学書院)に掲載されています。門脇孝Drも翻訳に参加してます
www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031855395&Action_id=121&Sza_id=C0
P693
Joslin糖尿病センターは最近太りすぎや肥満合併2型糖尿病患者の食事療法勧告を改定した。血糖コントロールと減量を達成するための食事療法を定めるためにさらに研究が求められるが、われわれは、負のカロリーバランスとする食事計画を個々の患者ごとに決定する際には以下の勧告を使用している。
[炭水化物] 総カロリーの40%以下とし、野菜、果物、そのままか砕いた穀物のような低グリセミックインデックス食を主な摂取カロリーとすべきである。細かく挽いた穀物、パスタ、パン、シリアル、いもといったでんぶん質の食品はできるだけ避けるべきである。
[蛋白質] 筋肉とエネルギー消費をまかなうために、総摂取カロリーの30%は蛋白質とすべきである。望ましい蛋白源は、赤身や挽肉より、魚類、特に冷水魚で、鮭、まぐろ、鰯、その他、鶏肉、七面鳥、他の食用鳥類、大豆である。さらに、蛋白質は満腹感を増し、低蛋白食は食欲を増してしまうというデータがある。蛋白質は患者が望ましい低カロリー食を達成し維持するのを助ける。
[脂質] 脂質は毎日の総カロリーのうち30%とし、主に一価と多価不飽和脂肪(例えば、木の実、オリープ油、キヤノーラ油)と魚類から摂取すべきである。ω-3脂肪酸を多く含有していればもっとよい。牛肉、豚肉、羊肉のような飽和脂肪を多く含む肉、高脂質の製品は少量にすべきである。同様に、トランス脂肪酸を多く含む食品は避けるべきである。


門脇孝理事長(東大病院長)は読売新聞の取材に対し、「炭水化物を総摂取カロリーの40%未満に抑える極端な糖質制限は、脂質やたんぱく質の過剰摂取につながることが多い」などと言っている。一方、Joslin の訳書では「炭水化物=総カロリーの40%以下」となっている。矛盾した内容である。
2012/08/16(Thu) 22:09 | URL | 精神科医師A | 【編集
江部先生の方法を実践してます。
2013/08/28(Wed) 11:10 | URL | kazu | 【編集
糖質制限食実践しています。

読売新聞からの「糖質制限食は心筋梗塞のリスクを高める」に打ち勝つ方法。

いろいろな意見を参考の上、糖質制限食を完璧なまでに高めて下さい
2013/08/28(Wed) 11:40 | URL | kazu | 【編集
Re: タイトルなし
kazu さん。

以下は信頼度の高い論文です。
低炭水化物食の安全性と高炭水化物食の危険性を示しています。


低炭水化物・高脂肪・高タンパク食に冠動脈疾患のリスクなし
ニューイングランドジャーナルのコホート研究  
82802人を20年間観察 2006年 ハーバード大学

20年間の追跡で、脂肪と蛋白質が多く炭水化物が少ない食事をしているグループでも、
心臓病のリスクは上昇しなかった。
一方総炭水化物摂取量は冠動脈疾患リスクの中等度増加に関連していた。
高GLは冠動脈疾患リスク増加と強く関連していた。

Halton TL, et al. Low-carbohydrate-diet score and the risk of coronary heart disease in women. New England Journal of Medicine 2006;355:1991-2002.
2013/08/28(Wed) 13:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
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