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なぜ糖尿病になるのか?
おはようございます。

10.13のブログで、2型糖尿病の人は先天的に、追加分泌の第1相が欠けている場合があると書きました。このような人は当然食後高血糖を生じやすく糖尿病になりやすいですよね。

順天堂大学の河盛隆造教授によれば、2型糖尿病患者の子供や孫など、若い人に経口ブドウ糖負荷試験を行うと、血糖値は正常を保っているが、30分インスリン値も2時間インスリン値も低い例が高率に見られたそうです。

このデータだと、遺伝的に追加分泌の第1相も第2相も不足気味の一群がいるといえます。これらの素因のある方々が長年精製炭水化物を摂取していると、40代・50代で糖尿病発症ということになります。もともとの日本人の糖尿病パターンでしょうか。

一方で経口ブドウ糖負荷試験で、血糖値が軽度上昇しているが、30分インスリン値が高い例が近年増えているようです。(河盛教授)

これはインスリン抵抗性が高まったため、インスリンが過剰に分泌されているパターンであり、脂肪肝や内臓脂肪肥満を伴っていることが多いようです。こちらは、インスリン分泌能力は保たれていますね。

つまり、「過剰の糖質摂取→血糖値上昇→インスリン分泌亢進→肝・糖取り込み率亢進→脂肪合成の亢進→脂肪肝→インスリン抵抗性増大→インスリン分泌亢進」となります。

いったん脂肪肝になってしまうと
「脂肪肝→食後の肝・糖取り込み率低下→食後高血糖→インスリン分泌促進→肝・糖取り込み率亢進→脂肪肝」
といった悪循環に陥って糖尿病になってしまいます。

このように、日本でも欧米並にインスリン抵抗性が主の糖尿病が増えてきているようです。

実際には、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性がからみあって糖尿病を発症します。

<続く>

参考文献
「今日の血糖コントロールの考え方」 順天堂大学内科学 教授 河盛隆造 日本醫事新報 No.4193(2004年9月4日)

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
高たんぱく質とアレルギーについて
初めてここに投稿させてもらいます
このブログで、一般人にも良くわかる解説大変うれしく、糖質制限食が万病に対して予防効果があると言う説は目から鱗です
さて、ここで糖質制限食がアレルギーにも効果があると言うことですが、今日朝のテレビでどこかのお医者様が高タンパク質食がアレルギー症状を促進するとおっしゃっていました
糖質制限食と高たんぱく質食は、似て非なるものなのでしょうか?
この春に自分も糖尿病境界型と(めでたく?)診断され、糖質制限食を実施し、72キロから59キロまでの減量に成功したのですが、この質問宜しくお願いします m(__)m
2007/10/14(Sun) 13:47 | URL | 甘いみかん | 【編集
江部先生。糖尿病の発病に、遺伝的体質(インスリン分泌量などすい臓が元々持っているパワー?)が関係していることは理解できたのですが、自分がどういったタイプの(II型とかではなくインスリン分泌低下が主原因なのかなど)糖尿病かということは主治医に尋ねれば教えてもらえるのでしょうか?もしくはちゃんと検査しないと答えるのは難しいですか?
2007/10/16(Tue) 08:46 | URL | ミント | 【編集
ミントさん。
インスリン分泌不足とインスリン抵抗性は
血液検査であるていどわかりますので
主治医とご相談ください。
2007/10/16(Tue) 09:23 | URL | 江部康二 | 【編集
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