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糖質制限食に関するお知らせ・お願いなど、2012年7月
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】

ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。

糖質制限食に関する質問についてですが、実際に高雄病院や江部診療所に来院されて診察した患者さんに対しては、
医師としての責任・債務がありますので、個別に説明もしっかりさせて頂いていますし、
フォローもしております。

一方、ブログ読者の皆さんの質問に関しては、糖質制限食に詳しい医師として、ボランティアで回答させていただいています。

診察もしておりませんしフォローもできませんので、責任もとれません。

私の回答は、あくまでも一般論としての参考意見とお考え頂けば幸いです。

また、ブログ記事や本に関しても同様に、糖質制限食に関する一般論としての参考意見とお考え下さい。

従いまして、読者の皆さんが私の参考意見を読まれて、どのように利用されるかは、自己責任でよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

そして読者の皆さんからもご意見いただきましたが、普通のお医者さんに相談可能な個人的な内容の質問は、ご自分の主治医にご相談頂けば助かります。

またネットで簡単に検索可能なことは、ご自分でお調べください。

質問が増えてきましたので、糖質制限食と関わりがないと判断した質問にはお答えできない場合もありますので、
ご了承ください。m(_ _)m

普通のお医者さんでは解答不能の、糖質制限食に関わる質問は、何でもどんどんしていただけば嬉しいです。 (^_^)

掲載OKの質問に関して、読者の皆さんに共有していただきたい情報の場合は、ブログ本文にて、できるだけ順番にお答えしたいと思います。

質問によってはコメント欄でお早めにお答えする場合もありますのでご了承ください。

一方、質問がかなり増えてきていますので、なかなか即、お答えすることが困難となってきています。

糖質制限食に関わりのある全ての質問に、本文かコメントでお答えするようできるだけ努力はしていますが、
できないときはご容赦願います。m(_ _)m

それから、「管理人のみ閲覧できる」「匿名希望」などの質問に関しては、コメント欄にお答えするか、一般的な話題に置き換えてブログに記載するようにしていますので、よろしくお願い申し上げます。

なお、糖質制限食が世の中・医学界にかなり浸透してきたことは間違いありません。

2012年1月15日(日)、第15回日本病態栄養学会年次学術集会が国立京都国際会館で開催され、「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」というディベートセッションが行われ、私が是側の演者で講演しましたが、大きな反響を呼びました。医学界にも確実に糖質制限食が広がっています。

さらに、2012年5月18日(金)第55回日本糖尿病学会年次学術集会のDebate to Consensus 5で、糖質制限食が糖尿病食事療法の選択肢の一つとして、コンセンサスが得られました。

カロリー制限食一辺倒からの、まさに歴史的な転換です。

一方、糖質130g/日の緩やかな糖質制限食が糖尿病治療食の選択肢の一つとしてコンセンサスを得たわけですが、
糖質130g/日未満のスーパー糖質制限食に関してはまだ認められたとは言えません。今後さらなる努力が必要です。

ブログ読者の皆さんには、これまでと同様応援のほどよろしくお願い申しあげます。m(_ _)mV


【糖質制限食を実践される時のご注意】

本にも書いてありますが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。

このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

一方、薬を使用してない糖尿人やメタボ人は、低血糖の心配はほとんどないので、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病やメタボ改善を目指していただけば幸いです。

血液検査で血清クレアチニン値が高値で腎障害がある場合と、活動性の膵炎がある場合、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応とならないのです。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。

また、どのような食事療法でも合う合わないがあります。

糖質制限食もその一つですので、合わないとご自分で判断されたら中止していただけば幸いです。


<参考図書>

理論
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年
「主食を抜けば糖尿病は良くなる!実践編」2008年
「我ら糖尿人、元気なのには理由がある。」2009年
「やせる食べ方」2010年
「うちの母は糖尿人」2010年 監修:江部康二 著:伊藤きのと
(東洋経済新報社)
「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」2010年(ナツメ社)
腹いっぱい食べて楽々痩せる『満腹ダイエット』 (ソフトバンク新書) 2011年
「主食をやめると健康になる」(ダイヤモンド社)2011年

レシピ
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「糖質制限食 春のレシピ」2007年
「糖質制限食 夏のレシピ」2007年
「糖質制限食 秋のレシピ」2008年
「糖質制限食 冬のレシピ」2008年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)2009年

dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
dancyu プレジデントムック 「酒飲みダイエット 」(プレジデント社)2010年
dancyu プレジデントムック 「美食家ダイエット 」(プレジデント社)2011年
dancyu プレジデントムック 「スイーツダイエット」 (プレジデン社)2012年

糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年
糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食(講談社)2012年

DVD「糖質制限食を語る」http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.php 2011年
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
お腹の調子が悪いです。
 初めまして、三浦と申します。夫が昨年埼玉より、先生の病院へ診察に伺いました。それまで先生の本を読み糖質制限食を実践しておりました。入院を覚悟して伺ったのですが先生の受診をして、このまま続けていけば大丈夫と言っていただき、制限食を自身を持って行なっております。

その夫ですが、ここ2,3日お腹の調子が悪く、今は休んでおります。お腹の調子が悪い時には、糖質制限をしている場合、何を作って食べたらよいのか悩んでおります。

水分を取るようにしており、経口保水液を、糖分をパルスイートに変えて作ってみました。

お忙しいところ恐れ入りますが、教えていただけるとありがたいです。どうぞ、よろしくお願いします。
2012/07/29(Sun) 13:13 | URL | 三浦佳美 | 【編集
数値下がってます。
糖質制限ありがとう。

江部先生、こんにちは。

平成21年1月21日のデータ
HLDコレストロール  51   LDLコレストロール  144
中性脂肪     216  r-GTP      117
血糖値(朝)   147  HbA1c(ngsp)   7.0

平成24年4月10日のデータ
HLDコレストロール  51    LDLコレストロール  123
中性脂肪     132   r-GTP      96
血糖値(朝)   223   HbA1c(ngsp)   8.3

今までカロリー制限など色々してましたが全然、数値など下がらず4月中頃からネットで調べていたところ江部先生のブログに大当たりして平成24年4月20日から糖質制限を始めました。

最初は、少しでも数値が下がったらうれしいな~と思ってましたが。

平成24年7月9日のデータ
HLDコレストロール  54    LDLコレストロール  134
中性脂肪     160   r-GTP      50
血糖値(朝)   127   HbA1c(ngsp)   6.2

見事に下がりました !(^^)!

ちなみに4月20日の体重 66→57.5kg
今日の朝の血糖値 102
(お酒の量はだいぶ増えました)

三年前から血圧が高く 180  150 にて
薬を飲んでました。
糖質制限を始めてから血圧が下がり始めて現在は 118  75 位で7月10日で血圧の薬もやめました。

1つだけ糖質制限を始めたら中性脂肪が下がり5月~6月に3度検査をしましたが68・69・64の数値が7月10日の検査で 160 になってました。
何か原因があるのでしょうか?

現在、薬代は食費に消えて行きます。
(中国糖質制限料理 梅花 行きました)

江部先生、本当にありがとうございました。

これからも糖質制限 がんばります (^o^)

2012/07/30(Mon) 13:11 | URL | ひでりん君 | 【編集
単位の疑問
糖尿病歴7年。医師のいい加減な治療で死への道を歩いていたが、江部先生の著書に出会って、命を救われました。先生のブログで「いつも述べてますように、1gの糖質が体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mg、1型糖尿人の血糖値を約5g上昇させます。」という言葉に困惑しました。1、血糖値の単位mg/dlを省略してmgとしたのか、2、血糖の量を言うのか。1の可能性が高いが、文脈では判定できない。
2012/07/31(Tue) 15:34 | URL | 近藤 衛 | 【編集
Re: お腹の調子が悪いです。
三浦佳美 さん。

2011年02月02日 (水)の本ブログ記事「糖質制限食と寝込んだ時の対処法」
をご参照ください。

2012/08/01(Wed) 13:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 単位の疑問
近藤 衛 さん。

失礼しました。以下が正しい表現です。

「1gの糖質が体重64kgの2型糖尿人の血糖値を約3mg/dl、
1型糖尿人の血糖値を約5mg/dl上昇させます。」
2012/08/01(Wed) 19:33 | URL | ドクター江部 | 【編集
初めまして。
ミトコンドリアの突然変異が原因でミトコンドリア糖尿病、ミトコンドリア腎症を抱えています。1年程前から高雄病院の宗本先生の受診をして漢方薬を飲んでいます。今はクレアチニン1.7ぐらいなんですがミトコンドリアが原因の場合でも漢方薬、効果ありますか?私の場合はミトコンドリアからの珍しいパターンなのであまり例がないんです(>_<)
皆さんのコメントを見て良くなる事を信じて今は漢方薬飲んでいます。大阪から通っています。
お忙しいと思いますがお返事お待ちしてます。
2012/11/15(Thu) 20:50 | URL | 大阪のチビ | 【編集
Re: タイトルなし
大阪のチビ さん。

ミトコンドリア糖尿病に関しては、私には経験がありません。
従いまして、ミトコンドリア糖尿病からの腎不全に漢方薬が有効かどうかよくわかりません。

一方、通常、西洋医学において、クレアチニンが一旦悪化するとなかなか改善するのは困難です。
そういう意味では、
1年間の漢方内服でクレアチニンが、減少なら有効、不変でも何とか進行を遅らせたと言えます。
2012/11/15(Thu) 22:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
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