2012年07月19日 (木)
こんにちは。
糖尿病食事療法の短期効果と長期安全性について、
「従来の糖尿病食(高糖質食)」VS「スーパー糖質制限食」
で検討してみました。
まずは、同一摂取カロリー(1400kcal)での 血糖日内変動の比較
糖尿病食(高糖質食) スーパー糖質制限食
2005.8.24 2005.8.26
朝食前 88 64mg/dl
朝食後2時間 321 87
昼食前 212 77
昼食後2時間 178 100
夕食前 88 80
夕食後2時間 261 106
眠前 222 82
上記データは2型糖尿病の女性の日内変動の比較です。
いずれも、内服薬なしのデータです。
検査時のHbA1c:6.1%(JDS)で、HbA1cの評価基準では、コントロール良好です。
しかし、同一摂取カロリーで、糖尿病食(高糖質食)とスーパー糖質制限食では、著明な効果の差が出ています。
食後血糖値に関しては、高糖質食では壊滅的に悪い値がでていますが、スーパー糖質制限食では、食後高血糖は生じていません。
また、最近注目されている血糖変動幅も、高糖質食では大きく乱高下してますが、スーパー糖質制限食では、変動はほとんどなしです。
この女性は、病院の外来で空腹時血糖値とHbA1cだけをチェックしているとコントロール良好ですが、糖質を摂取しての日内変動では大変な事態になっています。→合併症のリスクが多大です。
これも、シンプルだけど、とても怖いお話しです。
さらに日本中の病院で、糖質を摂取して同様の事態となっている糖尿人は数え切れないほどおられると考えられ、
こちらもとてもこわいお話です。
さて、
第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッションにおいて、非側演者としてご出馬いただいた久保明先生(高輪メディカルクリニック)も、糖質制限食の短期効果に関しては明確に認めておられ、長期安全性が確立していないと言う点を強調されました。
実は、従来の糖尿病食においても、長期安全性に関するエビデンスはありませんので、この点では同等です。
短期効果が「食後高血糖」と「平均血糖変動幅」という酸化ストレスを生じる2大リスクの改善において、壊滅的に悪い従来の糖尿病食を長期に続けて良い方向に向くという理屈は、あり得ないと思います。
このように、毎日、3回以上食後高血糖を生じ、毎日平均血糖幅は乱高下し、合併症のリスクがどんどん蓄積していく「従来の糖尿病食」の長期安全性が悪いことは理論的には明白です。
実際、従来の糖尿病食の長期経過に関しては、英国のUKPDS試験において「2型糖尿病はどんな治療をしても慢性進行性の膵β細胞不全となる。」という結論がでています。
日本に限っても、糖尿病腎症からの、新規人工透析患者が年間16000人あります。
これはどのように考えても、現行の糖尿病食による治療の長期経過が良くないことを示唆していると思います。
これらも、シンプルだけどこわいお話しです。
一方、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅」という酸化ストレス増強のリスクが、ほとんどないのがスーパー糖質制限食です。
少なくともこの点に関しては、スーパー糖質制限食は、長期経過も大変良いと考えられます。
江部康二
糖尿病食事療法の短期効果と長期安全性について、
「従来の糖尿病食(高糖質食)」VS「スーパー糖質制限食」
で検討してみました。
まずは、同一摂取カロリー(1400kcal)での 血糖日内変動の比較
糖尿病食(高糖質食) スーパー糖質制限食
2005.8.24 2005.8.26
朝食前 88 64mg/dl
朝食後2時間 321 87
昼食前 212 77
昼食後2時間 178 100
夕食前 88 80
夕食後2時間 261 106
眠前 222 82
上記データは2型糖尿病の女性の日内変動の比較です。
いずれも、内服薬なしのデータです。
検査時のHbA1c:6.1%(JDS)で、HbA1cの評価基準では、コントロール良好です。
しかし、同一摂取カロリーで、糖尿病食(高糖質食)とスーパー糖質制限食では、著明な効果の差が出ています。
食後血糖値に関しては、高糖質食では壊滅的に悪い値がでていますが、スーパー糖質制限食では、食後高血糖は生じていません。
また、最近注目されている血糖変動幅も、高糖質食では大きく乱高下してますが、スーパー糖質制限食では、変動はほとんどなしです。
この女性は、病院の外来で空腹時血糖値とHbA1cだけをチェックしているとコントロール良好ですが、糖質を摂取しての日内変動では大変な事態になっています。→合併症のリスクが多大です。
これも、シンプルだけど、とても怖いお話しです。
さらに日本中の病院で、糖質を摂取して同様の事態となっている糖尿人は数え切れないほどおられると考えられ、
こちらもとてもこわいお話です。
さて、
第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」ディベートセッションにおいて、非側演者としてご出馬いただいた久保明先生(高輪メディカルクリニック)も、糖質制限食の短期効果に関しては明確に認めておられ、長期安全性が確立していないと言う点を強調されました。
実は、従来の糖尿病食においても、長期安全性に関するエビデンスはありませんので、この点では同等です。
短期効果が「食後高血糖」と「平均血糖変動幅」という酸化ストレスを生じる2大リスクの改善において、壊滅的に悪い従来の糖尿病食を長期に続けて良い方向に向くという理屈は、あり得ないと思います。
このように、毎日、3回以上食後高血糖を生じ、毎日平均血糖幅は乱高下し、合併症のリスクがどんどん蓄積していく「従来の糖尿病食」の長期安全性が悪いことは理論的には明白です。
実際、従来の糖尿病食の長期経過に関しては、英国のUKPDS試験において「2型糖尿病はどんな治療をしても慢性進行性の膵β細胞不全となる。」という結論がでています。
日本に限っても、糖尿病腎症からの、新規人工透析患者が年間16000人あります。
これはどのように考えても、現行の糖尿病食による治療の長期経過が良くないことを示唆していると思います。
これらも、シンプルだけどこわいお話しです。
一方、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅」という酸化ストレス増強のリスクが、ほとんどないのがスーパー糖質制限食です。
少なくともこの点に関しては、スーパー糖質制限食は、長期経過も大変良いと考えられます。
江部康二
始めて投稿させていただきます。今日の定期健診で嬉しい結果が出ました。60歳、男性です。
7年前から降圧剤を飲み始めると同時に血糖値も高めであったため低カロリー・低脂質食事療法を行ってきました。
しかし、ここ2年ほど徐々にHbA1cが上がり始め、今年4月の健診では7.0(JDS)に。担当医からは「もう半年位様子を見て下がらなければ、薬を飲みましょう」。人間ドックの先生にも「そろそろ薬を飲んで下げた方がいいと思います」といわれました。
あまり薬を飲んで下げたくはないが、仕方ないかなと思っていた矢先の5月の連休に『糖質制限食』に出会いました。
先生の本も含め4、5冊の本を購入し結果自分で試すしかないと思い、5月10日頃から糖質制限食(3食とも炭水化物抜き)を始めました。
4月の健診時の値と比較すると
・HbA1c 7.0 → 6.0(JDS)
・空腹血糖値 142 → 130
・中性脂肪 135 → 102
・γ-GTP 69 → 32
・LDL 136 → 145
・ケトン体 (-) → (2+)
です。他の値は殆ど変わっていません。
HbA1cの下がり方を見ると血糖値ももう少し下がってもいいのではと思いますが欲張りすぎでしょうか?。
γ-GTPが下がっているのには驚きました。毎晩酒(芋焼酎)を飲むので今まで正常値になったことは無かったです。
たった2ヶ月でここまで下がるとは思いませんでした。過去7年間は何だったのかと思ってしまします(死ぬほどではないですが、それなりに努力してました)。
でもこの時点で『糖質制限食』に出会えて本当に良かったです。有り難うございます。
同じ悩みを持っている一人でも多くの方に、選択肢の一つとして積極的に知らせてあげたいと思います(今日は少しテンションが上がってますが)。
素人には『糖質制限食=血糖値、HbA1cを下げる』となかなか直感的に分かりずらい面もあると思いますが少しでも早く糖質制限食が広まっていくことを願っています。
早くHbA1cが正常値になるよう更に頑張ります。次回の健診でまたご報告させていただきます。
P.S やや太めの家内も結果的には朝と夜はプチ糖質制限食になったので、ダイエット効果が出てきました。想定外の嬉しい結果です。また赤ワインは大丈夫とのことで喜んで飲んでいます(笑い)
7年前から降圧剤を飲み始めると同時に血糖値も高めであったため低カロリー・低脂質食事療法を行ってきました。
しかし、ここ2年ほど徐々にHbA1cが上がり始め、今年4月の健診では7.0(JDS)に。担当医からは「もう半年位様子を見て下がらなければ、薬を飲みましょう」。人間ドックの先生にも「そろそろ薬を飲んで下げた方がいいと思います」といわれました。
あまり薬を飲んで下げたくはないが、仕方ないかなと思っていた矢先の5月の連休に『糖質制限食』に出会いました。
先生の本も含め4、5冊の本を購入し結果自分で試すしかないと思い、5月10日頃から糖質制限食(3食とも炭水化物抜き)を始めました。
4月の健診時の値と比較すると
・HbA1c 7.0 → 6.0(JDS)
・空腹血糖値 142 → 130
・中性脂肪 135 → 102
・γ-GTP 69 → 32
・LDL 136 → 145
・ケトン体 (-) → (2+)
です。他の値は殆ど変わっていません。
HbA1cの下がり方を見ると血糖値ももう少し下がってもいいのではと思いますが欲張りすぎでしょうか?。
γ-GTPが下がっているのには驚きました。毎晩酒(芋焼酎)を飲むので今まで正常値になったことは無かったです。
たった2ヶ月でここまで下がるとは思いませんでした。過去7年間は何だったのかと思ってしまします(死ぬほどではないですが、それなりに努力してました)。
でもこの時点で『糖質制限食』に出会えて本当に良かったです。有り難うございます。
同じ悩みを持っている一人でも多くの方に、選択肢の一つとして積極的に知らせてあげたいと思います(今日は少しテンションが上がってますが)。
素人には『糖質制限食=血糖値、HbA1cを下げる』となかなか直感的に分かりずらい面もあると思いますが少しでも早く糖質制限食が広まっていくことを願っています。
早くHbA1cが正常値になるよう更に頑張ります。次回の健診でまたご報告させていただきます。
P.S やや太めの家内も結果的には朝と夜はプチ糖質制限食になったので、ダイエット効果が出てきました。想定外の嬉しい結果です。また赤ワインは大丈夫とのことで喜んで飲んでいます(笑い)
江部先生毎日暑い日が続いていますが、京都は更に暑いのでは無いでしょうか?
さて糖質制限ネットリボーンの『わたしたちの糖質制限日記』で、パン講習会を取り上げて頂きありがとうございました。
9月の大阪開催はすぐに満席で、10月にまた東京(埼玉県戸田市)で開催予定ですが、すでに問い合わせが来ており正直びっくりしています。
相当遠方からの出席者もいらっしゃって、正直恐縮しています。
皆さん本当に真剣で、私も出来る限りの努力をして、分かりやすく説明しているつもりです。
自身のブログあてにも糖質制限に関して相談される方も結構いらっしゃいます。
医学的な事や栄養学的な事は、答えられませんが、自分で経験して克服してきた事を中心に説明しています。
やっぱり糖質制限!頭でわかっても、いざどうすれば良いか!
困ってらっしゃる方が意外に多いと感じました。
これからも出来る範囲で、糖質制限のお手伝いが出来ればと思います。
さて糖質制限ネットリボーンの『わたしたちの糖質制限日記』で、パン講習会を取り上げて頂きありがとうございました。
9月の大阪開催はすぐに満席で、10月にまた東京(埼玉県戸田市)で開催予定ですが、すでに問い合わせが来ており正直びっくりしています。
相当遠方からの出席者もいらっしゃって、正直恐縮しています。
皆さん本当に真剣で、私も出来る限りの努力をして、分かりやすく説明しているつもりです。
自身のブログあてにも糖質制限に関して相談される方も結構いらっしゃいます。
医学的な事や栄養学的な事は、答えられませんが、自分で経験して克服してきた事を中心に説明しています。
やっぱり糖質制限!頭でわかっても、いざどうすれば良いか!
困ってらっしゃる方が意外に多いと感じました。
これからも出来る範囲で、糖質制限のお手伝いが出来ればと思います。
みっきー さん。
拙著のご購入ありがとうございます。
データ改善も良かったですね。
このまま美味しく楽しく糖質制限食を続けられたら、空腹時血糖値もより改善すると思いますよ。
拙著のご購入ありがとうございます。
データ改善も良かったですね。
このまま美味しく楽しく糖質制限食を続けられたら、空腹時血糖値もより改善すると思いますよ。
2012/07/19(Thu) 19:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
摂津のエクレア さん。
ご苦労様です。
自分で糖質制限OKパンが作れるようになると、
とても楽ですね。
ご苦労様です。
自分で糖質制限OKパンが作れるようになると、
とても楽ですね。
2012/07/19(Thu) 19:11 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、はじめまして。
栄養士をしております。
そして、境界型糖尿病と診断された者です。
やはり、診断前までは「主食は抜いてはいけないですよ。」「カロリーの六割はご飯やパン、芋類で」と指導してきましたし、ドクターから単位の指示があればそれに従って、糖尿病食を作ってきました。
しかし、実際に自分が境界型糖尿病になってみると、明らかに従来の高糖質食では、「主食の量多すぎ」「おかず、これっぽっち」「血糖値が上がる上がる」を実感し、糖質制限食プラス運動での血糖コントロールの良さを身に沁みて感じております。
ただ、現状としては医師からは糖尿病食○単位という指示があがってきますし、栄養比率も炭水化物6割での献立作成が基準となっているので、私生活では糖質制限、仕事では従来の栄養指導にもどかしさを感じております。
チーム医療とはいうものの、まだまだドクターの権限は強いです。
もっと、糖質制限が広く認められるようになればと願っています。
そんななか、今発売中の雑誌「栄養と料理」の特集で健康診断で血糖値高めと診断されたら「お菓子だけでなく主食の量も気をつけて」という内容の記載がありました。
緩やかな糖質制限ですが、少しずつ変わり始めているのでは?と期待を持ちました。
シンプルだけどこわい話、①②ともとても面白く拝見致しました。
これからも、たくさんの情報発信楽しみにしております。
栄養士をしております。
そして、境界型糖尿病と診断された者です。
やはり、診断前までは「主食は抜いてはいけないですよ。」「カロリーの六割はご飯やパン、芋類で」と指導してきましたし、ドクターから単位の指示があればそれに従って、糖尿病食を作ってきました。
しかし、実際に自分が境界型糖尿病になってみると、明らかに従来の高糖質食では、「主食の量多すぎ」「おかず、これっぽっち」「血糖値が上がる上がる」を実感し、糖質制限食プラス運動での血糖コントロールの良さを身に沁みて感じております。
ただ、現状としては医師からは糖尿病食○単位という指示があがってきますし、栄養比率も炭水化物6割での献立作成が基準となっているので、私生活では糖質制限、仕事では従来の栄養指導にもどかしさを感じております。
チーム医療とはいうものの、まだまだドクターの権限は強いです。
もっと、糖質制限が広く認められるようになればと願っています。
そんななか、今発売中の雑誌「栄養と料理」の特集で健康診断で血糖値高めと診断されたら「お菓子だけでなく主食の量も気をつけて」という内容の記載がありました。
緩やかな糖質制限ですが、少しずつ変わり始めているのでは?と期待を持ちました。
シンプルだけどこわい話、①②ともとても面白く拝見致しました。
これからも、たくさんの情報発信楽しみにしております。
2012/07/19(Thu) 20:41 | URL | 栄養士です | 【編集】
ひと月前、低炭水化物食とビタミンCのことではじめて質問させていただいた黒豆まめ子と申します。すぐにお返事をいただきありがとうございました。
最近気付いたのですが、糖質制限をして起こる様々なうれしい珍事件?(笑)薄毛の改善、つやつやの肌等々は、実は糖質制限をして初めて、やっと、タンパク質、脂肪などの栄養が満ち足りたってことでしょうか。
糖質制限中の皆さんは、今まで、タンパク質も脂肪もこんなに摂った事ないって程、食べておられるのでは?今までカロリーで考えられた、いわゆるバランスのいいと言われる食事や、麺類などの一品モノでは身体が必要としているタンパク量に達してなかったという事なのではないのかなと。自分が栄養不足だとは気付いてなかったのでは・・それが糖質制限をすることで相対的に高タンパク高脂肪を摂取する事になり、タンパク質、脂肪サイドからみれば、これでやっと、からだが求めていた十分な量を補充することができる状況になったんじゃないのかなと思います。
江部先生も著書の中で、食事はタンパク質をとるためにあるといえるとおっしゃっていますよね。糖質を制限する事で血流の改善がはかられて様々な効果がみられるという、血糖値改善による効果のほうにのみ認識がいっていたけど、これまでいつも不足していたタンパク質、脂肪等の栄養が満たされて、本来、体に備わっている免疫機能や、自然治癒力が発揮されるようになってきて、体の機能があるべき方向に歯車が回り始めたってことでしょうか。糖質制限食は、糖質を制限しているというだけではなく、「体に必要な十分な栄養が満たされる食事」とも言えるんじゃないかと思いました。
狩猟採集の頃、肉、魚にありつけた時、「メタボになるから、この脂身のところは避けて」なんてことはありえなかっただろうし、ありがたく肉をいただく。そこには糖質はなく、タンパク質、脂肪等があった。そのDNAのままの私たちは、糖質制限することでやっと、DNAが求めていた栄養を採ることができたといえるのでは。狩猟採集時代、薄毛やメタボ体型のお父さんが動物を追いかけていたなんて姿はビジュアル的にもありえないですよね。安心して、肉魚を十分にいただきたいですね。自分の体に今まで栄養が足りなかったんだねって思いながら。
最近気付いたのですが、糖質制限をして起こる様々なうれしい珍事件?(笑)薄毛の改善、つやつやの肌等々は、実は糖質制限をして初めて、やっと、タンパク質、脂肪などの栄養が満ち足りたってことでしょうか。
糖質制限中の皆さんは、今まで、タンパク質も脂肪もこんなに摂った事ないって程、食べておられるのでは?今までカロリーで考えられた、いわゆるバランスのいいと言われる食事や、麺類などの一品モノでは身体が必要としているタンパク量に達してなかったという事なのではないのかなと。自分が栄養不足だとは気付いてなかったのでは・・それが糖質制限をすることで相対的に高タンパク高脂肪を摂取する事になり、タンパク質、脂肪サイドからみれば、これでやっと、からだが求めていた十分な量を補充することができる状況になったんじゃないのかなと思います。
江部先生も著書の中で、食事はタンパク質をとるためにあるといえるとおっしゃっていますよね。糖質を制限する事で血流の改善がはかられて様々な効果がみられるという、血糖値改善による効果のほうにのみ認識がいっていたけど、これまでいつも不足していたタンパク質、脂肪等の栄養が満たされて、本来、体に備わっている免疫機能や、自然治癒力が発揮されるようになってきて、体の機能があるべき方向に歯車が回り始めたってことでしょうか。糖質制限食は、糖質を制限しているというだけではなく、「体に必要な十分な栄養が満たされる食事」とも言えるんじゃないかと思いました。
狩猟採集の頃、肉、魚にありつけた時、「メタボになるから、この脂身のところは避けて」なんてことはありえなかっただろうし、ありがたく肉をいただく。そこには糖質はなく、タンパク質、脂肪等があった。そのDNAのままの私たちは、糖質制限することでやっと、DNAが求めていた栄養を採ることができたといえるのでは。狩猟採集時代、薄毛やメタボ体型のお父さんが動物を追いかけていたなんて姿はビジュアル的にもありえないですよね。安心して、肉魚を十分にいただきたいですね。自分の体に今まで栄養が足りなかったんだねって思いながら。
栄養士 さん。
そうですね。
明らかに、糖質制限食にとって良い方に潮流が変わっていますね。
最近、医師会や病院からの講演依頼が多くなってます。
8月は、4つ、医師対象の糖質制限食講演会の講師を務めます。
そうですね。
明らかに、糖質制限食にとって良い方に潮流が変わっていますね。
最近、医師会や病院からの講演依頼が多くなってます。
8月は、4つ、医師対象の糖質制限食講演会の講師を務めます。
2012/07/19(Thu) 23:10 | URL | ドクター江部 | 【編集】
黒豆まめ子 さん。
仰る通りと思います。
必須アミノ酸、必須脂肪酸はありますが、必須糖質はありません。
必要充分量のタンパク質・脂質の摂取が、健康度を高めてくれると思います。
仰る通りと思います。
必須アミノ酸、必須脂肪酸はありますが、必須糖質はありません。
必要充分量のタンパク質・脂質の摂取が、健康度を高めてくれると思います。
2012/07/19(Thu) 23:14 | URL | ドクター江部 | 【編集】
今年4月の人間ドックで、空腹時血糖値177
HbA1c7.7、「糖尿病、要治療」と指摘されました。
自宅近くの医院に行くと、私の顔も見ずに、「はい、1日1400キロカロリーにしてね。2週間後にブドウ糖負荷試験をするから来てね」とだけ事務的に言って診察は1分で終了。
なんだか腑に落ちず、その足で書店に行き、江部先生の本を3冊購入。
4月10日からスーパー糖質制限食を始めました。
その後、近所の医院へは行く気になれず、自分で血糖値を測り始め、東京の糖質制限を薦めるクリニックへ。
そして5月1日
HbA1c6.8%、血糖値78
6月13日
6.0%、95
7月19日
5.4%,97
と大幅に改善。
昨日は上々の結果で小躍りしてしまいました。
コナモノ大好き、お菓子大好きの私でも、美味しく楽しく糖質制限ができています。
自分でふすまパンを作ったり、大豆粉でケーキを焼いたりして楽しんでいます。
ダイエット効果もありました。
160㎝で56.3キロから51キロへ。
糖質をたくさんとっていたころは、昼食後に眠くて仕方ありませんでしたが、今は昼休み後の仕事もはかどります。肌の調子も良い感じです。
体調全般が格段に良くなった気がします。
毎日江部先生のご本やブログに励まされています。
昨日のクリニックの診察では「糖質制限を早く始めたので、大成功ですね」とほめていただきました。いくつになってもほめられるのは嬉しいものですね。
あのまま近所の医院に行ってカロリー制限をしていたら…と思うとゾッとします。
本当にありがとうございました。
HbA1c7.7、「糖尿病、要治療」と指摘されました。
自宅近くの医院に行くと、私の顔も見ずに、「はい、1日1400キロカロリーにしてね。2週間後にブドウ糖負荷試験をするから来てね」とだけ事務的に言って診察は1分で終了。
なんだか腑に落ちず、その足で書店に行き、江部先生の本を3冊購入。
4月10日からスーパー糖質制限食を始めました。
その後、近所の医院へは行く気になれず、自分で血糖値を測り始め、東京の糖質制限を薦めるクリニックへ。
そして5月1日
HbA1c6.8%、血糖値78
6月13日
6.0%、95
7月19日
5.4%,97
と大幅に改善。
昨日は上々の結果で小躍りしてしまいました。
コナモノ大好き、お菓子大好きの私でも、美味しく楽しく糖質制限ができています。
自分でふすまパンを作ったり、大豆粉でケーキを焼いたりして楽しんでいます。
ダイエット効果もありました。
160㎝で56.3キロから51キロへ。
糖質をたくさんとっていたころは、昼食後に眠くて仕方ありませんでしたが、今は昼休み後の仕事もはかどります。肌の調子も良い感じです。
体調全般が格段に良くなった気がします。
毎日江部先生のご本やブログに励まされています。
昨日のクリニックの診察では「糖質制限を早く始めたので、大成功ですね」とほめていただきました。いくつになってもほめられるのは嬉しいものですね。
あのまま近所の医院に行ってカロリー制限をしていたら…と思うとゾッとします。
本当にありがとうございました。
2012/07/20(Fri) 15:26 | URL | Rumonice | 【編集】
Rumonice さん。
拙著のご購入ありがとうございました。
データの改善、素晴らしいです。
糖質制限食OKのクリニックが見つかって良かったですね。
拙著のご購入ありがとうございました。
データの改善、素晴らしいです。
糖質制限食OKのクリニックが見つかって良かったですね。
2012/07/20(Fri) 17:04 | URL | ドクター江部 | 【編集】
初めまして。とてもためになるブログ、
いつも拝見させていただいております。
質問させていただきたい事があります。
糖尿病と診断されて、詳しく調べたら膵臓が石灰化していて、慢性膵炎であると診断されました。
この場合、糖質制限食をしても効果は見られませんか?
石灰化してしまった膵臓はもう回復は見込めませんか?
現在医師からインスリンの注射の投与をすすめられています。
お手すきのときにご返信いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
いつも拝見させていただいております。
質問させていただきたい事があります。
糖尿病と診断されて、詳しく調べたら膵臓が石灰化していて、慢性膵炎であると診断されました。
この場合、糖質制限食をしても効果は見られませんか?
石灰化してしまった膵臓はもう回復は見込めませんか?
現在医師からインスリンの注射の投与をすすめられています。
お手すきのときにご返信いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
2012/07/20(Fri) 18:45 | URL | 糖質制限 | 【編集】
糖質制限 さん。
慢性膵炎が活動していて、腹痛やアミラーゼ高値などあれば、
高脂肪食である糖質制限食は、適応となりません。
慢性膵炎が安定していて、腹痛もなく、内因性インスリンも残っていて、アミラーゼも正常なら
糖質制限食を実践しても大丈夫と思います。
慢性膵炎が活動していて、腹痛やアミラーゼ高値などあれば、
高脂肪食である糖質制限食は、適応となりません。
慢性膵炎が安定していて、腹痛もなく、内因性インスリンも残っていて、アミラーゼも正常なら
糖質制限食を実践しても大丈夫と思います。
2012/07/20(Fri) 18:54 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
早々のご返信ありがとうございます。
そうなんですね、やはり、慢性膵炎が活動していると
適応にならないんですね。
承知いたしました。
今後もこのブログの更新を楽しみにしております。
本当にどうもありがとうございました。
早々のご返信ありがとうございます。
そうなんですね、やはり、慢性膵炎が活動していると
適応にならないんですね。
承知いたしました。
今後もこのブログの更新を楽しみにしております。
本当にどうもありがとうございました。
2012/07/20(Fri) 18:59 | URL | 糖質制限 | 【編集】
江部先生
こんばんは。
6月に母が糖尿病と診断され、早1月たちました。
その日からスーパー糖質制限食で、ジャヌビアとメトグルコでコントロールしました。
先日結果が出ました。ご報告いたします。
Hba1c(JDS) 空腹時血糖値
6/19 10.8 217
7/18 8.5 98
見事にさがっております。(^^)♪
自己血糖測定もやりました♪
早朝の空腹時血糖値は1週間もすると、90くらいになりました。
食後血糖値も朝食後1.5時間か2時間が高いとわかり、それでも120、高くて150台でした。
ということは、90から150位の間に落ち着いているということですよね。
内科の先生は低血糖に注意してねと言われました。
1月でHba1cが2もさがったからでしょうか?
ただ、おやつがないとパワーがでないということで、ナッツ、チーズをかじっています
体重も減少しましたが、もともと小太りだったのでOKです。
このままだと5%台に下がるのはどれくらいでしょう?
またよいご報告お伝えできればとおもいます。
先生の「これはあかんやろ」待ってました(^^)♪
こんばんは。
6月に母が糖尿病と診断され、早1月たちました。
その日からスーパー糖質制限食で、ジャヌビアとメトグルコでコントロールしました。
先日結果が出ました。ご報告いたします。
Hba1c(JDS) 空腹時血糖値
6/19 10.8 217
7/18 8.5 98
見事にさがっております。(^^)♪
自己血糖測定もやりました♪
早朝の空腹時血糖値は1週間もすると、90くらいになりました。
食後血糖値も朝食後1.5時間か2時間が高いとわかり、それでも120、高くて150台でした。
ということは、90から150位の間に落ち着いているということですよね。
内科の先生は低血糖に注意してねと言われました。
1月でHba1cが2もさがったからでしょうか?
ただ、おやつがないとパワーがでないということで、ナッツ、チーズをかじっています
体重も減少しましたが、もともと小太りだったのでOKです。
このままだと5%台に下がるのはどれくらいでしょう?
またよいご報告お伝えできればとおもいます。
先生の「これはあかんやろ」待ってました(^^)♪
以前にもメールさせていただいたうずらです。看護師、助産師、ケアマネの資格を持ちながら、健康診断でHbA1C7・0でしたが、現在プチ糖質制限で5.0をキープしてます。
うちのDRはじめ、ナース、事務員ともに糖質制限でダイエットに成功し、糖質制限が少しずつ広まってます。。。
しかし、私の体重は低迷してます。
身長156センチ、体重は47.5㌔と減量しませんよ~。
たぶん焼酎が好きで寝る前に5杯がいけないのかもしれませんね。
でも(JDS)で4.9~5.0なら許容範囲ですよね。
先生の著書を制覇しながら、毎日美味しく楽しく糖質制限してます(*^^)v
京都は盆地のため、猛暑が予想されます。
今後ともお体ご自愛くださいませ。
現在γーGTPのみ40で、その他肝胆膵などすべて正常値です。
先生は糖質制限の第1人者であり、私のような医療関係者の誇りであります。
横浜在住でなければ、ナースとして江部先生のもとで働きたいです。
うちのDRはじめ、ナース、事務員ともに糖質制限でダイエットに成功し、糖質制限が少しずつ広まってます。。。
しかし、私の体重は低迷してます。
身長156センチ、体重は47.5㌔と減量しませんよ~。
たぶん焼酎が好きで寝る前に5杯がいけないのかもしれませんね。
でも(JDS)で4.9~5.0なら許容範囲ですよね。
先生の著書を制覇しながら、毎日美味しく楽しく糖質制限してます(*^^)v
京都は盆地のため、猛暑が予想されます。
今後ともお体ご自愛くださいませ。
現在γーGTPのみ40で、その他肝胆膵などすべて正常値です。
先生は糖質制限の第1人者であり、私のような医療関係者の誇りであります。
横浜在住でなければ、ナースとして江部先生のもとで働きたいです。
2012/07/20(Fri) 23:32 | URL | うずら | 【編集】
江部先生
ご返答ありがとうございます!
一応膵炎は今は活動してはいないので、
糖質制限食を試してみたいと思います。
これからもブログの更新楽しみにしております。
ご返答ありがとうございます!
一応膵炎は今は活動してはいないので、
糖質制限食を試してみたいと思います。
これからもブログの更新楽しみにしております。
2012/07/21(Sat) 08:20 | URL | 糖質制限 | 【編集】
acco さん。
素晴らしい改善ですね。
良かったです。
HbA1cは最初の1ヶ月で2.3%も改善しています。
当初が10.8%なので改善幅が大きかったと思います。
これからは月に1%くらいの改善になると思います。
素晴らしい改善ですね。
良かったです。
HbA1cは最初の1ヶ月で2.3%も改善しています。
当初が10.8%なので改善幅が大きかったと思います。
これからは月に1%くらいの改善になると思います。
2012/07/21(Sat) 17:35 | URL | ドクター江部 | 【編集】
うずら さん。
拙著のご購入、ありがとうございます。
身長156センチ、体重は47.5㌔・・・既にBMI:19.5 で正常やや、やせ型です。
BMI:20 以上の方が総死亡率が低いですので、48.7kgを目指してくださいね。
拙著のご購入、ありがとうございます。
身長156センチ、体重は47.5㌔・・・既にBMI:19.5 で正常やや、やせ型です。
BMI:20 以上の方が総死亡率が低いですので、48.7kgを目指してくださいね。
2012/07/21(Sat) 18:07 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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