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低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?という論文を検討。
こんばんは。

低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?

という、スウェーデン人女性のコホート研究が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)という一流医学雑誌に掲載されました。

www.bmj.com/highwire/filestream/591596/field_highwire_article_pdf/0.pdf(英文原著)

http://kenko100.jp/news/2012/07/02/01(日本語の記事)

これは検討が必要ですね。

島田力さん、北九州・三島さんから情報をいただきました。

ありがとうございます。

(☆)は、医師のための情報専門サイト、MTProに載った自ら糖質制限食賛成派と明記した上での山田悟医師の見解です。おおいに参考になると思います。

山田氏によると、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の公式サイト上に複数の異論が掲載されているそうです。

・栄養分析が登録時の1回のみで、15年以上その食生活が継続しているという仮定に無理がある。

・アンケートによる栄養分析はそもそも怪しい。

・塩分摂取量での調節がなされていない。

・脂質(の質)をもっと重視すべきなのに全く考慮されていない。

などです。

それぞれ一理ありますね。

とくに、「栄養分析が登録時の1回のみで、15年以上その食生活が継続している」という本論文著者の考えは、私には到底信じられません。

食生活は結構変わることの方が多いと思います。私自身も食生活は大きく変化しました。

そして山田氏が指摘するように、交絡因子の調整が本当にできているのかが疑問です。

塩分摂取量やBMIで、心血管イベントへの影響があることは基本ですが、これら因子の調整が、本研究では充分なされていない可能性があります。

私自身は、現在11年間スーパー糖質制限食実践中ですが、全ての検査データが基準値内で、 心血管リスクは限りなく低いです。 高雄病院の年に1回の健康診断も受けています。

私は、糖質制限食は人類本来の食生活であり人類の健康食であると、あくまでも理論面から考えています。

しかし、まだエビデンスがあるわけではありません。

従って、自分自身も糖質制限食を勧めている患者さんも、定期的に血液検査や画像診断など、心血管リスクをチェックして安全保証を確保することは必要と思います。

本研究とは逆に、日野原重明先生のように、動物性タンパク質をしっかり摂取する高齢者ほど 健康寿命が長いという日本人の研究報告もあります。

結局いろんな説、研究がある中で、自分がどの食事療法を摂取するかを、自分自身の考えで決めていくということでしょうか。



江部康二


(☆)
医師のための情報専門サイト
MTPro
糖質制限食をめぐる議論の沸騰<1>
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/doctoreye/dr120701.html

低糖質・高蛋白質摂取で心血管イベントが上昇!?
北里研究所病院糖尿病センター 山田 悟

研究の背景:世に認知されつつある糖質制限食,安全に普及させたい

私は昨年(2011年)まで,Doctor’s eyeの欄で糖質制限食に関する論文を積極的に取り上げないようにしていた。それは,私がこの議論が残されている食事療法に対して明確にポジティブな意見を持つ人間であることを自覚しており,ともすれば偏向した意見を読者の方に提示することになりかねないと危惧していたからであった。

しかし,2012年になって糖質制限食はある程度世に認知されつつあるように感じている。そして,そうした中で大切なことは盲目的に糖質制限食を過信せず,その限界や安全性についての危惧を十分に検討し,安全に普及させることにあると考えている。

このたび,糖質制限食に関する2つの重要な論文がほぼ同時期に欧米の一流誌に掲載された。片や糖質制限食の動脈硬化症惹起作用を示唆するネガティブな論文であり(BMJ 2012; 344: e4026),片や糖質制限食の体重減量維持効果を示したポジティブな論文である(JAMA2012; 307: 2627-2634)。糖質制限食の話が続いて恐縮ではあるが,極めて興味深く,順に取り上げてみたい。 

研究のポイント1:スウェーデン人女性のコホート研究

本研究は1991~92年にスウェーデン女性生活習慣・健康コホートからランダムに抽出された30~49歳の女性9万6,000人を対象にした,平均15.7年の観察期間を持つ前向きコホート研究である。

対象者には生活習慣についてのアンケートへの協力が求められ,4万9,261人が回答していた。このアンケートはかなり詳細であり,食習慣(野菜,豆類,果物,乳製品,穀類,肉,魚,芋類,卵,砂糖),運動習慣,アルコール摂取,喫煙状況などが問われていた。また,基礎疾患,体格,学歴なども同時に問われていた。

対象者は蛋白質摂取について1~10(一番少ないのが1,一番多いのが10),糖質摂取について10~1(一番少ないのが10,一番多いのが1)のスコアを付けられ,その和から2~20の低糖質・高蛋白質スコアを付された(2;蛋白質摂取が少なく糖質摂取が多い,20;蛋白質摂取が多く糖質摂取が少ない)。スコアが上昇するにつれてカロリー摂取が一貫して増えていたり,減っていたりするということはなかった。

最初の心血管イベントを1次評価項目とし,同時に虚血性心疾患,虚血性脳血管障害,脳出血,くも膜下出血,閉塞性動脈硬化症を別々に評価項目として扱うことも行って,低糖質・高蛋白質スコア別のリスクを検討したというのが今回の研究である。

研究のポイント2:糖質摂取20g減少,蛋白質摂取5g増加で心血管イベント5%増加

回答を寄せた4万9,261人のうち,登録の時点で動脈硬化症の既往があったり,アンケートへの回答が不完全であったり,極端なエネルギー摂取異常(440kcal/日未満あるいは2,970kcal/日超)があったりという人を除外するなどして,最終的に4万3,396人が解析の対象とされた。

平均15.7年の観察期間中に1,270件の心血管イベントが記録された。その結果,低糖質・高蛋白質スコアが2点上がるにつれ,5%ずつ心血管イベントが発症しやすくなることが示された(表1)。これは,20gの糖質摂取の減少と5gの蛋白質摂取の増加が,5%の心血管イベントの増加につながるということであると論文の著者らは述べている。そして,この心血管イベントの増加は,イベントの種類によらず,虚血性心疾患であれば4%,脳梗塞であれば7%の増加につながっていた。


なお,蛋白質の主体が動物由来なのか植物由来なのかで分けて検討するため,動物由来の蛋白質が40.9g/日以上かどうかで分けたところ,動物由来蛋白質が40.9g以上の方が心血管イベントの発症率比は大きくなる傾向にあったが,統計学的な差異はなかった。よって(植物由来の蛋白質が主体かどうかにかかわらず),一般論として低糖質・高蛋白質食は動脈硬化症の発症につながる傾向にあると論文の著者らは述べている。

私の考察:糖質制限食の議論に一石を投じる論文

論文の著者らによれば,これまでに糖質制限スコアを用いた前向きコホート研究が4つあるという。それらを並べてみると以下のようになる(表2)。

これだけを並べれば,Nurses’ Health Studyが異質な感があるが,Nurses’ Health StudyとHealth Professionals’ Follow-up Studyを合わせた検討(NHS+HPFS)では,動物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が増えるという結果であった(Ann Intern Med 2010; 153: 289-298)。

こうしたことを踏まえ,長期には心血管イベントのリスクにさらされるので,短期には体重減量に有用だという低糖質・高蛋白質食の主張は見当違いであるとFloegelらは今回のBMJのeditorialにおいて述べている(BMJ 2012; 344: e3801)。

一方で,BMJの公式サイト上には複数の異論が掲載されている。栄養分析が登録時の1回のみで15年以上その食生活が継続しているという仮定に無理があるというものや,アンケートによる栄養分析はそもそも怪しいというもの,塩分摂取量での調節がなされていないというもの,脂質(の質)をもっと重視すべきなのに全く考慮されていないというものなど,さまざまである。

 私自身がこの論文の問題点を挙げるとすると2つある(ただし,私が明確に糖質制限食を是認している人間で偏向の可能性があることをご理解いただきたい)。

まず,蛋白質の主体が動物由来あるいは植物由来がメインかの検討を試みたとはいうものの,その方法は,動物由来の蛋白質摂取が40.9g/日以上か未満かに分類するという理解の困難な方法だということである。実は,前述のNHS+HPFSでは,植物性由来の蛋白質を摂取した場合には低糖質・高蛋白質になるほど心血管死が減少しており(Ann Intern Med 2010; 153: 289-298),スウェーデン女性生活習慣・健康コホートの以前の論文(J Intern Med 2007; 261: 366-374)に対するeditorial commentでも蛋白質の質の重要性が述べられている(J Intern Med 2007; 261: 363-365)。

よって,本研究で植物由来蛋白質での低糖質・高蛋白質の影響を検討するのであれば,NHS+HPFSのように,動物由来蛋白質と植物由来蛋白質とを独立させて10分位を作り,植物由来高蛋白質における心血管イベントの発症率を求めるべきだと感じられる。基礎医学的にも動物蛋白質が動脈硬化症を惹起し,植物蛋白質は保護的に働くということが示唆されており(J Nutr 2008; 138: 332-337,Atherosclerosis 2010; 212: 107-115),この点について論文の著者らはもっと慎重に解析すべきである。

2つ目は全ての観察研究の限界であるが,交絡因子の調整が本当にできているのかが疑問だということである。既に公式サイト上に投稿されている塩分摂取量もそうである(蛋白質の味付けの方が糖質の味付けよりも塩分を利用することが多いだろうという考え方)。

また,BMIでの調整も気になる。本研究では,低糖質・高蛋白質スコア別のBMIの記載がなく,さらに,統計解析に際してBMIは25未満, 25~30, 30以上の3カテゴリーに分けての調整しかなされていない。本研究では25未満が3万1,380人(72.3%),25~30が9,532人(22.0%),30以上が2,484人(5.7%)という分布である。こうした調整でBMIの影響をきちんと除外できているのかに疑問を感じる。editorialでFloegelが認めているように,低糖質・高蛋白質が減量に有用であるとすると(BMJ 2012; 344: e3801),低糖質・高蛋白質スコアが高値のグループは背景でBMIが高かった可能性がある。また,背景でBMIに差異がなかったとしても,元来BMI高値で体重減量のために低糖質・高蛋白質食を選択していた肥満既往者がスコア高値のグループに多かった可能性がある。

しかし,そうはいっても,4万人での15年の観察研究のインパクトはある。糖質制限食を指導する際には,減量なり血糖改善なりの臨床的効果を確実に得て,少なくともそのことによる心血管イベント抑制効果を確保することが大切であろう。糖質制限食を是認する人間であればこそ,このような批判論文に謙虚に,真摯に耳を傾けたいと思う。


山田 悟(やまだ さとる)

1994年,慶應義塾大学医学部を卒業し,同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て,2002年から北里研究所病院で勤務。現在,同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら,2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医。


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
初めまして

HbA1cが9.1と高いし数値が出ましたので
ネットで調べ糖質制限食をこの1ヶ月試しましたら
7.6まで下がり、1ヶ月で-1.5はそれなりの数字だったようで
担当の先生も渋々このやり方をもう少し続けましょうと言われました。
炭水化物と糖をほとんどゼロにし、
肉、野菜メインで腹一杯食べて-1.5です。
今月ほど豆腐を食べた月はありません。(笑)
今月も引き続きやってみます。
2012/07/03(Tue) 19:46 | URL | SHINYA | 【編集
JAMAの論文
Effects of Dietary Composition on Energy Expenditure During Weight-Loss Maintenance

http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1199154
2012/07/03(Tue) 21:09 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: JAMAの論文
精神科医師A さん。

ありがとうございます。
2012/07/03(Tue) 21:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
SHINYA さん。

データ改善、良かったですね。
2012/07/03(Tue) 21:32 | URL | ドクター江部 | 【編集
ホッとしました。
糖質制限食13カ月、
いろいろ調べて、江部先生にたどり着いて、
イノチを頂いたと思っています。
だから、この記事を見たときに、ヘンだと思いました。
医師でも、栄養士でも、料理家でもない私ですが、
私の13カ月の健康状態が何より物語っています。
ただし、反糖質制限、低糖質の意見も知らないと、
ディベートで困りますから。
念のためと思ってお送りしました。
2012/07/03(Tue) 21:47 | URL | 北九州 三島 | 【編集
糖質制限反対論者
本日の夏井先生のブログで、先週の週刊現代(7月7日号)の、高輪メディカル・クリニック院長の久保明先生の糖質制限に対するコメントが取り上げられておりましたが、何を根拠に?という内容ですね。私は週刊現代を読んでいませんので、大きなことは言えませんが。
糖質制限が普及するにつれて、これからも玉石混合の賛否両論が飛び交うことでしょう。
でも、「糖質を摂らなければ血糖は上がらずインスリンも出ない」のは、厳然たる事実ですから(それも実証は極めて簡単)、そのうち皆さん気づくのではないでしょうか。
それとも、傷にイソジン塗りたくる医者と同じように、世代交代が済むまでだめでしょうかね。
しかし、反対論者はネタを見つけるのが大変でしょうね。
なにしろ「砂糖は悪玉、お米は善玉」では、お米の中に神様を見つけないとなりませんから。
2012/07/04(Wed) 10:23 | URL | ヘルミ | 【編集
初めまして 36歳男性です。
糖質制限(レギュラーとスーパーの間くらい)を始めて2ヶ月経った時に健康診断を受け、本日結果が来ました。
体重がかなり減っていたのでHbA1cの改善を期待していましたがほとんど下がっいませんでした(10年6.2、11年6.2、今年6.0)
2ヶ月で劇的な改善を期待したのがいけなかったようです。
でも私にあった健康法だと信じていますので今後も継続して行きます。
2012/07/04(Wed) 12:01 | URL | NARUI | 【編集
先生、先日はOGTTについてたくさん質問させていただきました「ことこ」です。

前になりますが、テスト結果が出ました。


無事に合格でした。

FASTING 4.5mmol/L 81くらいでしょうか。

1.0h    6.0mmol/L 108くらいでしょうか。

2.0h    7.1mmol/L 127くらいでしょうか。

という結果でした。

ただし、テスト前には最低3日前から1週間、毎日少なくともボウルにシリアル一杯程度、トースト4枚、ポテトをいくつかなど食べるよう(これはあくまでサンプルメニューです)指示がありました。
こんなに食べて大丈夫なのか、とても不安でしたが実際に一人目産後のOGTTで厳格に糖質制限をして望んだところ、「境界型」で妊娠中よりかなり悪いデータを出してドクターに驚かれた経験があります。
その後数ヶ月後の検査までゆるく糖質制限、結果正常型に戻りました。

ひとそれぞれではあると思いますが、今回も指示通りの摂取(たくさんは決して食べませんでしたが)で望み
こういった結果を出すことが出来ました。

妊娠判明後から、スタンダード糖質制限、時にスーパーを実施。一人目の出産後から雨の日も欠かさなかった30分以上のウォーキングは今でもずっと続けています。

今回の結果は嬉しいものでしたが、妊娠週数が増えるにつれ一人目の妊娠時同様にインスリン抵抗も強くなることと思いますし、油断は出来ません。

検査していただいて本当によかったです。
頑張ろうという気持ちがますますわいてきました。
海外ではこのテストが必ず妊娠後期にあります。


私は前回の妊娠でも、今回の妊娠でも一度も尿糖で引っかかったことがないので、こっちにいなければ糖尿病のリスクにまったく気づかないでいたと思います。実際に友達に妊娠糖尿病ほか高血圧で悩んでいる人も少なくないので(全員日本人)、糖質制限を薦めています。
まだまだカロリー制限にこだわる人も少なくないですし、全く取り合ってくれないひとも少なくはないですが、今の主治医もローカーボダイエットには賛成してくれています。

長々失礼しました。
また、後期質問させていただくことがあるかもしれません。そのときはよろしくお願いいたします。

2012/07/04(Wed) 12:25 | URL | ことこ | 【編集
Re: タイトルなし
まーのこ さん。

7月1日(日)、京都国際会館の市民公開講座、ご参加ありがとうございました。

HbA1c6.0(NGSP)なら、コントロール優秀で正常値ですね。
素晴らしいです。
2012/07/04(Wed) 13:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
スーパー糖質継続中です♪
こんにちわ、以前書き込みさせていただいた者です。

毎回唐突な質問で申し訳ないのですが、

スーパーを始めて間食や晩酌時に良くピーナッツを食べるようになりました。

ピーナツ、アーモンド等、脂質があれだけ多いでしょうから、食べ過ぎると体脂肪が増えるのではないかな,,,等とビクビクしながら食べちゃってます笑

そこの処ってどうなのでしょうか....?.?

また食べる時間によっても体脂肪になりやすかったりするのでしょうか,,,

それと、ナッツ類を購入する時はバターピーや塩煎りアーモンド等の加工してある物も殻付きの落花生にした方が良いかな等の疑問もあります。。。

ホントくだらない質問で申し訳ないのですが笑

時間のある時で良いので教えてもらえませんか??
2012/07/04(Wed) 15:22 | URL | イチゴママ | 【編集
救われました
ただ今スーパーとレギュラーで糖質制限をしております。実質3カ月でHbA1c9.1から5.5(日本の表記)まで下がりました 最初糖尿病といわれかなりショックでしたが、おかげ様で正常値までになりました。
本当にこのサイトにであえて救われました。あえていうならもっとレシピ本がほしいです!!!
2012/07/04(Wed) 15:50 | URL | rairai | 【編集
はじめまして
江部先生の著書と、山田先生の著書をたたき台にしてダイエット開始しました。
私は糖尿病ではありませんが、看護師をやめて美容室開業から15年で15キロ太りました。
主治医から立ち仕事であるし、今後の膝や腰のことを考えて15キロは戻したほうがいいと言われ、始めた次第です。
主治医は婦人科ですが、緩めの糖質制限には賛成してくださり、長く続けることを薦められました。
スタンダード開始一週間で受診日でしたが、上がり始めていた(130~90)の血圧が以前の(110~80)前後に戻り「なにかやった?」と言われました。
健康のために続けたいと思っております。
2012/07/04(Wed) 16:13 | URL | 谷口弥生 | 【編集
江部先生こんにちは。

ミクママと申します。

きょうは、単純な質問をひとつさせて下さい。

糖質制限なしの漢方のみで糖尿病は治りますか。
或いは、江部先生は、糖尿病に対して、糖質制限だけでなく漢方からのアプローチはなさっておりますか。

漢方が出来上がりつつあった当時の中国では、すでに農耕の技術も進んでいたでしょうし、玄米魚菜食でテニスプレーヤーでおられる江部先生が発症したくらいですので、(運動不足気味であろう)富裕層の中には糖尿病患者もいたかもしれません(勿論、今ほどの数はいないでしょうが)。
それに対して、当時の医術(=漢方)はいかなる対応をしていたのでしょうか。
当時でも、糖質が悪いと気づく人はいそうなものですが、傷寒論やら黄帝内経やらにそのような記述はないのでしょうか。
2012/07/04(Wed) 17:10 | URL | ミクママ | 【編集
札幌の,糖質制限を,推進している病院
今日は!私の友人の,相談なのですが,糖尿病で,インシュリンも,一日二度うっていて、今年、A1Cが,9.4に,なり、4月に、何度目かの、入院を、しました。A1Cも、7台に,下がり,安心しましたが,病院でも,相当に,悪い患者だと,おどかされたのが,食欲が,なくなり,朝は,ヨーグルトに,フルーツ,昼は、スープ,のみだそうで,何か,楽しくなさそうです…札幌に 糖質制限食事で,入院できる病院が、ありますでしょうか?
今、通院している病院、陵北内科です。患者の年齢、66歳、女性、です。
2012/07/05(Thu) 11:58 | URL | チビ太 | 【編集
Re: タイトルなし
ことこ さん。

まずは一安心ですね。
2012/07/05(Thu) 18:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: スーパー糖質継続中です♪
イチゴママ さん。

糖質が血糖値を上昇させ、インスリンが分泌され筋肉で血糖を取り込みます。
しかし余った血糖は全て中性脂肪に変わります。
即ち、糖質を食べると脂肪になります。

高脂肪・高タンパク食の糖質制限食は、中性脂肪は改善して基準値下限以下となります。

一番大事なのは一回の食事の糖質の摂取量です。
それ以外は、あまり気にする必要はありません。
2012/07/05(Thu) 18:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 救われました
rairai さん。

データ改善良かったですね。以下レシピ本です。

「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」2006年
「糖質制限食 春のレシピ」2007年
「糖質制限食 夏のレシピ」2007年
「糖質制限食 秋のレシピ」2008年
「糖質制限食 冬のレシピ」2008年
「血糖値を上げない! 健康おつまみ109 」2010年
「やせる食べかたレシピ集」2010年
「主食を抜けば糖尿は良くなる!レシピ集」2011年
(東洋経済新報社)

「糖質オフ」ごちそうごはん
(アスペクト)2009年

dancyu プレジデントムック 「満腹ダイエット 」(プレジデント社)2009年
dancyu プレジデントムック 「酒飲みダイエット 」(プレジデント社)2010年
dancyu プレジデントムック 「美食家ダイエット 」(プレジデント社)2011年
dancyu プレジデントムック 「スイーツダイエット」 (プレジデン社)2012年

糖質オフダイエット (レタスクラブ、角川マーケティング)2011年
誰もがストレスなくやせられる! 糖質制限ダイエット(講談社)2011年
糖尿病・肥満を克服する高雄病院の「糖質制限」給食(講談社)2012年
2012/07/05(Thu) 18:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: はじめまして
谷口弥生 さん。

拙著のご購入、ありがとうございます。
血圧の改善良かったです。
これからも美味しく楽しく末永く糖質制限食をお続けくださいね。
2012/07/05(Thu) 18:46 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
ミクママ さん。

漢方薬だけで、糖尿病は治りません。
糖質制限食で血糖をコントロールして、自覚症状がある場合は漢方を併用します。

血液検査が無い時代は、初期の糖尿病を見つけることは不可能です。
口渇、多尿、羸痩などで初めて病気と気がついたのでしょう。

糖質だけが血糖値を上昇させることも、血液検査で初めて確認できます。
2012/07/05(Thu) 18:52 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 札幌の,糖質制限を,推進している病院
チビ太さん。

札幌市西区二十四軒2条4丁目7-20の北陵内科病院にも糖質制限食に興味のある医師もおられます。

副院長の 谷口 潤 先生に相談してみられては如何でしょう。
2012/07/05(Thu) 19:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
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