2012年06月19日 (火)
おはようございます。
高雄病院・糖質制限食の基本スタンスは
「人類本来の食生活を目指す。」
ということです。
人類の歴史は約700万年です。
農耕が始まるまでの約700万年は、狩猟・採集が生業であり、魚貝類・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・野草・野菜・キノコ・海藻・昆虫などが日常的な食料です。
時々食べることができたのは、木の実・ナッツ・果物、そして山芋など根茎でしょうか。
スーパー糖質制限食における総摂取カロリーに対する割合は
<脂質56%、タンパク質32%、糖質12%>です。
すなわち、高脂質・高タンパク食であり、制限するのは糖質だけで、これが「人類本来の食生活」に近い比率だと思います。
摂取する糖質のほとんどが野菜分の糖質です。
700万年の進化の歴史において、野菜(野草)は日常的に摂取していたと思います。
このことは、人類がビタミンCを体内で合成できないことからも、推察できます。
動物性食品だけの摂取では、ビタミンCが必ず不足します。
現実に生肉・生魚の伝統的食生活の頃のイヌイットにはビタミンCが不足しており、壊血病が多かったのです。
従いまして、スーパー糖質制限食で野菜を摂取することは、ビタミンC確保の意味からも重要な意味を持っています。
つまり、適量の野菜(最低ビタミンC必要量)は、必ず摂取しなければなりません。
ただ大量の野菜は、糖質量が増えるので要注意です。
次に果物やナッツ類は、秋を中心に季節ごとに少量は手に入るので、ご先祖も、当然摂取していたと思います。
但し、当時の果物やナッツは野生種ですから、現在流通しているものに比べたら、はるかに小さくてショボくて糖質含有量も少なかったと思います。
そして、じゃがいもやさつまいもを人類が食べ始めたのは、農耕開始と同じ頃かそれ以降です。
一方、山芋は、世界中にいろんな種類が山のなかに自生してたと思われ、たま~に運良く採集できたら、ご先祖も食べていたと思います。
また、山芋以外にも百合根とか根茎類は、運良く手に入れば食べていたと思います。
しかし、根茎が食用可能となるのは1回/年くらいと思いますので、やはりラッキー食材の一つです。
このように考えてくると、糖尿人のスーパー糖質制限食においても、
適量の野菜
少量のナッツ類
少量の果物
程度の少なめの糖質量は、人類の進化の過程で時々摂取していたものであり、人体の消化吸収・栄養代謝システムのおいても許容できる範囲と思います。
山芋は、さすがに糖質含有量が多いので、糖尿人はやめておくほうが無難です。
正常人が、健康のためにスーパー糖質制限食を実践する場合は、糖尿人より多めの野菜、適量のナッツ類、適量の果物、適量の山芋など根茎、くらいまでの糖質量は許容範囲と思います。
以上が高雄病院・糖質制限食の基本スタンスです。
江部康二
高雄病院・糖質制限食の基本スタンスは
「人類本来の食生活を目指す。」
ということです。
人類の歴史は約700万年です。
農耕が始まるまでの約700万年は、狩猟・採集が生業であり、魚貝類・小動物・動物の肉・内臓・骨髄・野草・野菜・キノコ・海藻・昆虫などが日常的な食料です。
時々食べることができたのは、木の実・ナッツ・果物、そして山芋など根茎でしょうか。
スーパー糖質制限食における総摂取カロリーに対する割合は
<脂質56%、タンパク質32%、糖質12%>です。
すなわち、高脂質・高タンパク食であり、制限するのは糖質だけで、これが「人類本来の食生活」に近い比率だと思います。
摂取する糖質のほとんどが野菜分の糖質です。
700万年の進化の歴史において、野菜(野草)は日常的に摂取していたと思います。
このことは、人類がビタミンCを体内で合成できないことからも、推察できます。
動物性食品だけの摂取では、ビタミンCが必ず不足します。
現実に生肉・生魚の伝統的食生活の頃のイヌイットにはビタミンCが不足しており、壊血病が多かったのです。
従いまして、スーパー糖質制限食で野菜を摂取することは、ビタミンC確保の意味からも重要な意味を持っています。
つまり、適量の野菜(最低ビタミンC必要量)は、必ず摂取しなければなりません。
ただ大量の野菜は、糖質量が増えるので要注意です。
次に果物やナッツ類は、秋を中心に季節ごとに少量は手に入るので、ご先祖も、当然摂取していたと思います。
但し、当時の果物やナッツは野生種ですから、現在流通しているものに比べたら、はるかに小さくてショボくて糖質含有量も少なかったと思います。
そして、じゃがいもやさつまいもを人類が食べ始めたのは、農耕開始と同じ頃かそれ以降です。
一方、山芋は、世界中にいろんな種類が山のなかに自生してたと思われ、たま~に運良く採集できたら、ご先祖も食べていたと思います。
また、山芋以外にも百合根とか根茎類は、運良く手に入れば食べていたと思います。
しかし、根茎が食用可能となるのは1回/年くらいと思いますので、やはりラッキー食材の一つです。
このように考えてくると、糖尿人のスーパー糖質制限食においても、
適量の野菜
少量のナッツ類
少量の果物
程度の少なめの糖質量は、人類の進化の過程で時々摂取していたものであり、人体の消化吸収・栄養代謝システムのおいても許容できる範囲と思います。
山芋は、さすがに糖質含有量が多いので、糖尿人はやめておくほうが無難です。
正常人が、健康のためにスーパー糖質制限食を実践する場合は、糖尿人より多めの野菜、適量のナッツ類、適量の果物、適量の山芋など根茎、くらいまでの糖質量は許容範囲と思います。
以上が高雄病院・糖質制限食の基本スタンスです。
江部康二
すみません。
夏井睦先生の記事からの孫引きです。
「のら人参」を食べた人(理科の先生)
のお話し。
市販のウズラの卵をふ化させた話も面白いです。
http://portal.nifty.com/kiji/120613156007_1.htm
夏井睦先生の記事からの孫引きです。
「のら人参」を食べた人(理科の先生)
のお話し。
市販のウズラの卵をふ化させた話も面白いです。
http://portal.nifty.com/kiji/120613156007_1.htm
2012/06/19(Tue) 09:35 | URL | 北九州 三島 | 【編集】
メタボおやじの満腹ダイエット見ました。
思わず笑っちゃいました。
豆腐めんはおいしそうでしたね。
これはヒットしますよ。
また出演してください。
思わず笑っちゃいました。
豆腐めんはおいしそうでしたね。
これはヒットしますよ。
また出演してください。
先生ご無沙汰しております。私もあれから糖質制限でたんぱく質中心の食事で
46キロまで体重が増え、そのあとは43キロまで落ちて落ち着いています。
この前血液検査もしましたが糖質制限後高かったコレステロール値も
165と落ち着いておりました!!尿素窒素も24と高かったのですが20まで
落ちていました。とはいっても糖質制限をしていて
もご飯もパスタもパンも少しは食べていましたが・・・(^^;(毎日ではありませんが誘惑に勝てませんでした)
A1cも5.4%だったので上がっていましたし・・・・。
今回再び糖負荷試験を受けてきました。結果は
後日なのですが自分の持っていた簡易測定器を
使用して測ってみたところこんな結果でした。
前不明 30分123 60分156 120分108
でした。ホントにこんなものなのだとしたらビックリ
です。ただ、2日前に急性胃腸炎で下痢嘔吐、そのまた2日前は大腸検査で胃も腸も空っぽ状態
でしたので血糖値も正確な数値が出るのかなぁと
思っています。このような体調や食生活の場合
やはり負荷試験をしても意味がないのでしょうか?
46キロまで体重が増え、そのあとは43キロまで落ちて落ち着いています。
この前血液検査もしましたが糖質制限後高かったコレステロール値も
165と落ち着いておりました!!尿素窒素も24と高かったのですが20まで
落ちていました。とはいっても糖質制限をしていて
もご飯もパスタもパンも少しは食べていましたが・・・(^^;(毎日ではありませんが誘惑に勝てませんでした)
A1cも5.4%だったので上がっていましたし・・・・。
今回再び糖負荷試験を受けてきました。結果は
後日なのですが自分の持っていた簡易測定器を
使用して測ってみたところこんな結果でした。
前不明 30分123 60分156 120分108
でした。ホントにこんなものなのだとしたらビックリ
です。ただ、2日前に急性胃腸炎で下痢嘔吐、そのまた2日前は大腸検査で胃も腸も空っぽ状態
でしたので血糖値も正確な数値が出るのかなぁと
思っています。このような体調や食生活の場合
やはり負荷試験をしても意味がないのでしょうか?
2012/06/19(Tue) 14:21 | URL | シュガーライフ | 【編集】
江部先生,皆さま,こんにちわ.
先生にまた一つ質問をさせて下さい.
現在私,脳梗塞の再発予防外来を担当しております.
そこで糖質制限を自分の担当患者さんを中心に勧めて行っています.
いろいろな人に勧めて数ヶ月経ちますが,説明時間が十分にとれていないのか,納得してもらっていないのか,なかなか満足のいく治療効果をまだ得られていません.
自分の体で確かな治療効果を確認しているので,糖質制限に対する自信は揺らぎませんが,そうなると果たして指導を受けた患者さん達がどの程度糖質制限を順守できているのかが気になります.
体重が減らなかったのが,ちゃんと守って減らなかったのか,守らずに減らなかったのかでは大違いです.
客観的に糖質制限が守れているかどうかを知るためにはどうすればいいでしょうか?
一つのアイデアは糖質制限を行うことで脂肪酸-ケトン体エネルギーに切り替わり,血中ケトン体が上昇するという事実を利用することです.
血中ケトン体を測定して上昇していればおそらく糖質制限が遵守できているのだと言えるのだと思います.ただ,上昇していない場合は解釈が難しいです.
というのは,たまに糖質を食べた時にもケトン体は低下するのではないかと思うので,他のほとんどの時間では糖質制限を守れているのだけれど,その時たまたま糖質を食べてしまったというケースを除外しきれません.
何を食べたのかを一つ一つきちんと確認するのが妥当な方法かとも思いますが,時間的にも正確さの面からも難しいと思います.
何かよいアイデアはありますでしょうか?
先生にまた一つ質問をさせて下さい.
現在私,脳梗塞の再発予防外来を担当しております.
そこで糖質制限を自分の担当患者さんを中心に勧めて行っています.
いろいろな人に勧めて数ヶ月経ちますが,説明時間が十分にとれていないのか,納得してもらっていないのか,なかなか満足のいく治療効果をまだ得られていません.
自分の体で確かな治療効果を確認しているので,糖質制限に対する自信は揺らぎませんが,そうなると果たして指導を受けた患者さん達がどの程度糖質制限を順守できているのかが気になります.
体重が減らなかったのが,ちゃんと守って減らなかったのか,守らずに減らなかったのかでは大違いです.
客観的に糖質制限が守れているかどうかを知るためにはどうすればいいでしょうか?
一つのアイデアは糖質制限を行うことで脂肪酸-ケトン体エネルギーに切り替わり,血中ケトン体が上昇するという事実を利用することです.
血中ケトン体を測定して上昇していればおそらく糖質制限が遵守できているのだと言えるのだと思います.ただ,上昇していない場合は解釈が難しいです.
というのは,たまに糖質を食べた時にもケトン体は低下するのではないかと思うので,他のほとんどの時間では糖質制限を守れているのだけれど,その時たまたま糖質を食べてしまったというケースを除外しきれません.
何を食べたのかを一つ一つきちんと確認するのが妥当な方法かとも思いますが,時間的にも正確さの面からも難しいと思います.
何かよいアイデアはありますでしょうか?
気がつけば、5回目の投稿となります。
今日はとびきりうれしい報告です。
今朝、薬をやめてからちょうど1か月になる検査の結果をもらってきました。
Hba1c 5.5(JDC) GA14.1
プチからスーパーに変えた霊験はあらたかでした
Hba1cがこの数字になるのは、何年ぶりか我が目を疑うほどの結果に思わず飛び上がりそうになりました。よく頑張っていると先生にもほめられました。
ここまで糖質制限食をやっていると知らない先生は、体重が落ちた(-8㎏)のが好結果になっていると言ってましたが、それも糖質制限食のおかげなんですよと心の中でつぶやいておりました。
でもお医者さんというのは感心したもので、
次の課題を与えられました。
LDLが150と若干高くて、これを120以下にしましょうと言われています。
中性脂肪は39、総コレステロールは218、HDLは60。
昔から中性脂肪は50前後で推移していて、
よく皆さんがいわれているような大きな数字に
なったことがなく、LDLのみを下げることは可能
なのでしょうか?
かかりつけの先生は、数字がよくならなければ、
今度はコレステロールを下げる薬を・・・などと
脅されています(笑)
あとはもう少し厳しい運動をするべきなのかな?
などと考えていますが、江部先生どうかよきアドバイスをお願いします。
今日はとびきりうれしい報告です。
今朝、薬をやめてからちょうど1か月になる検査の結果をもらってきました。
Hba1c 5.5(JDC) GA14.1
プチからスーパーに変えた霊験はあらたかでした
Hba1cがこの数字になるのは、何年ぶりか我が目を疑うほどの結果に思わず飛び上がりそうになりました。よく頑張っていると先生にもほめられました。
ここまで糖質制限食をやっていると知らない先生は、体重が落ちた(-8㎏)のが好結果になっていると言ってましたが、それも糖質制限食のおかげなんですよと心の中でつぶやいておりました。
でもお医者さんというのは感心したもので、
次の課題を与えられました。
LDLが150と若干高くて、これを120以下にしましょうと言われています。
中性脂肪は39、総コレステロールは218、HDLは60。
昔から中性脂肪は50前後で推移していて、
よく皆さんがいわれているような大きな数字に
なったことがなく、LDLのみを下げることは可能
なのでしょうか?
かかりつけの先生は、数字がよくならなければ、
今度はコレステロールを下げる薬を・・・などと
脅されています(笑)
あとはもう少し厳しい運動をするべきなのかな?
などと考えていますが、江部先生どうかよきアドバイスをお願いします。
2012/06/19(Tue) 16:54 | URL | chibineko | 【編集】
しつこくて申しわけ御座いませんが、
ビタミンCは本当に必要なんでしょうかねえ…。
イヌイットの壊血病、他の原因は考えられないのでしょうか。
野草なんて、ちょっとやそっと料理しても・
まずくて食えないでしょう(笑)
まあ、笑いながら軽く読み流していただくだけで結構なのですが、
伝聞や推論などよりも・人体実験のほうが重いのは間違い無いでしょうね:-P.
(決してビタミンCの不摂取を勧めているわけでは御座いませんので…、念のため。)
ビタミンCは本当に必要なんでしょうかねえ…。
イヌイットの壊血病、他の原因は考えられないのでしょうか。
野草なんて、ちょっとやそっと料理しても・
まずくて食えないでしょう(笑)
まあ、笑いながら軽く読み流していただくだけで結構なのですが、
伝聞や推論などよりも・人体実験のほうが重いのは間違い無いでしょうね:-P.
(決してビタミンCの不摂取を勧めているわけでは御座いませんので…、念のため。)
oyasam さん。
イヌイットの離乳食は、おもゆなど穀物ではありません。
調べてみると面白いですね。
イヌイットの離乳食は、おもゆなど穀物ではありません。
調べてみると面白いですね。
2012/06/19(Tue) 21:19 | URL | ドクター江部 | 【編集】
埼玉の 茂 さん。
データ改善良かったです。
中性脂肪は、高脂質・高タンパク質のスーパー糖質制限食で、基本的に改善します。
しばらく続けてみてください。
データ改善良かったです。
中性脂肪は、高脂質・高タンパク質のスーパー糖質制限食で、基本的に改善します。
しばらく続けてみてください。
2012/06/19(Tue) 21:22 | URL | ドクター江部 | 【編集】
シュガーライフ さん。
「前不明 30分123 60分156 120分108 」
糖負荷試験、これなら正常型ですね。
「2日前に急性胃腸炎で下痢嘔吐、そのまた2日前は大腸検査で胃も腸も空っぽ状態」
この条件なら耐糖能は悪化してもおかしくないので、
今回の正常型はおおいに意味があると思いますよ。
以前の、負荷試験はどうでしたか?
「前不明 30分123 60分156 120分108 」
糖負荷試験、これなら正常型ですね。
「2日前に急性胃腸炎で下痢嘔吐、そのまた2日前は大腸検査で胃も腸も空っぽ状態」
この条件なら耐糖能は悪化してもおかしくないので、
今回の正常型はおおいに意味があると思いますよ。
以前の、負荷試験はどうでしたか?
2012/06/19(Tue) 21:27 | URL | ドクター江部 | 【編集】
tagashuu さん。
スーパーをきっちり実践している人は、
血糖値、HbA1c、TG、HDL-Cが確実に改善します。
LDL-Cも一旦上昇しても、スーパーをきっちり実践している場合、半年~1.2年で基準値になります。
2012年6月の私のデータです。
空腹時採血血糖値100mg(110未満)
HbA1c:5.8%(6.2未満、NGSP)
ケトン体:1235μM/L(26~122) 糖質制限食中は生理的で正常値
TC:236mg/dl(150~219)
TG:48mg/dl(50~149)
HDL-C:109mg/dl(40~98)
LDL-C:117mg/dl(140未満)
スーパーをキッチリ実践している人は、皆似通った数値になります。
例えば糖尿人で、HbA1cがコントロール良好でない場合はまず糖質を摂取しています。
スーパーをきっちり実践している人は、
血糖値、HbA1c、TG、HDL-Cが確実に改善します。
LDL-Cも一旦上昇しても、スーパーをきっちり実践している場合、半年~1.2年で基準値になります。
2012年6月の私のデータです。
空腹時採血血糖値100mg(110未満)
HbA1c:5.8%(6.2未満、NGSP)
ケトン体:1235μM/L(26~122) 糖質制限食中は生理的で正常値
TC:236mg/dl(150~219)
TG:48mg/dl(50~149)
HDL-C:109mg/dl(40~98)
LDL-C:117mg/dl(140未満)
スーパーをキッチリ実践している人は、皆似通った数値になります。
例えば糖尿人で、HbA1cがコントロール良好でない場合はまず糖質を摂取しています。
2012/06/19(Tue) 21:36 | URL | ドクター江部 | 【編集】
クジラ さん。
私は基本的に、サプリは使いません。
糖質制限食実践において、サプリが必要となることがほとんどないからです。
従いまして、サプリの知識はありませんので、この件に関してはよくわかりません。
私は基本的に、サプリは使いません。
糖質制限食実践において、サプリが必要となることがほとんどないからです。
従いまして、サプリの知識はありませんので、この件に関してはよくわかりません。
2012/06/19(Tue) 21:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
chibineko さん。
スーパー糖質制限食で、
半年~1.2年で、LDL-Cも基準値になる人がほとんどです。
薬はいらないと思います。
スーパー糖質制限食で、
半年~1.2年で、LDL-Cも基準値になる人がほとんどです。
薬はいらないと思います。
2012/06/19(Tue) 21:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生 こんばんは。
仙台在住、大酒のみのリハ医、ヘルミです。
本日「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」溝口優司 ソフトバンク新書 を読みました。
その中に、氷河期に地続きになったベーリング海峡を渡って(つまり凍った不毛の大地を延々歩いて)北米大陸に渡った人たちは、マンモスやケサイなどの大型哺乳類を追って行ったのであろう、とあり、とても納得しました。人類にとってお肉がいかに必要なものであったか、物語っていますよね。
人類はそもそも何を食べてきたのか、とても興味深いです。
話は変わりますが、「毎日かあさん」の西原理恵子画伯、なかなかダイエットに苦労しているようですね。画伯のダイエットがなぜ停滞しているのか調査してアドバイス、それを画伯が漫画にする、なんて企画はいかがでしょうか。(ちょっと怖い気もしますが)
仙台在住、大酒のみのリハ医、ヘルミです。
本日「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」溝口優司 ソフトバンク新書 を読みました。
その中に、氷河期に地続きになったベーリング海峡を渡って(つまり凍った不毛の大地を延々歩いて)北米大陸に渡った人たちは、マンモスやケサイなどの大型哺乳類を追って行ったのであろう、とあり、とても納得しました。人類にとってお肉がいかに必要なものであったか、物語っていますよね。
人類はそもそも何を食べてきたのか、とても興味深いです。
話は変わりますが、「毎日かあさん」の西原理恵子画伯、なかなかダイエットに苦労しているようですね。画伯のダイエットがなぜ停滞しているのか調査してアドバイス、それを画伯が漫画にする、なんて企画はいかがでしょうか。(ちょっと怖い気もしますが)
2012/06/19(Tue) 22:05 | URL | ヘルミ | 【編集】
先生お返事ありがとうございます。体調不良や
食べていない等の生活では負荷試験をしても
悪化することが多いのですね。
とりあえずインシュリンの検査もしているので
結果が1週間後です。簡易測定器の結果との
誤差を比較したいと思います。
前(11年10月)の負荷試験は
前83 30分177 60分269 120分165 でした。
インスリン分泌指数も0.23でした。
今回はどうなのかなと言った具合ですね。
食べていない等の生活では負荷試験をしても
悪化することが多いのですね。
とりあえずインシュリンの検査もしているので
結果が1週間後です。簡易測定器の結果との
誤差を比較したいと思います。
前(11年10月)の負荷試験は
前83 30分177 60分269 120分165 でした。
インスリン分泌指数も0.23でした。
今回はどうなのかなと言った具合ですね。
2012/06/19(Tue) 22:17 | URL | シュガーライフ | 【編集】
江部先生ありがとうございます。
了解しました。
真面目に頑張ってみます。
了解しました。
真面目に頑張ってみます。
2012/06/19(Tue) 23:23 | URL | chibineko | 【編集】
いつもながら迅速なご返事を頂き有難うございます。
きちんとスーパー糖質制限食を実施していれば全体的に江部先生のような血液データに、ケトン体もその判断材料の一つにするということですね。よくわかりました。
この治療食で救われる患者さんは数しれません。
引き続き糖質制限食の啓発活動、及びフォローアップ、頑張りたいと思います。
世の低炭水化物を謳う論文の中には35%と十分に低炭水化物でなかったりする場合があったりしますよね。
高雄病院さんのように12%と明確に計算されている環境は素晴らしいですが、一般に広める場合は私も含め糖質制限の実施具合については個人差が大きいと思います。
したがって糖質制限で効果がある、というのを客観的に実証するのに、「それって本当にちゃんと糖質制限できてたの?」などと、いかにつっこまれないようにするかが、難しい問題です。
これだけ個々の治療効果が明らかでも、集団で証明するのは想像以上にハードルが高いように思えて今頭を悩ませています。
でも実際に誰かのためになるかもしれないことで悩むことってさほど苦にはならないのですね。
もしかしたら人生で今が一番いろいろ考えているかもしれません。
根気で頑張ります。これからも毎日ブログ読ませて頂きますので、宜しくお願い致します。
きちんとスーパー糖質制限食を実施していれば全体的に江部先生のような血液データに、ケトン体もその判断材料の一つにするということですね。よくわかりました。
この治療食で救われる患者さんは数しれません。
引き続き糖質制限食の啓発活動、及びフォローアップ、頑張りたいと思います。
世の低炭水化物を謳う論文の中には35%と十分に低炭水化物でなかったりする場合があったりしますよね。
高雄病院さんのように12%と明確に計算されている環境は素晴らしいですが、一般に広める場合は私も含め糖質制限の実施具合については個人差が大きいと思います。
したがって糖質制限で効果がある、というのを客観的に実証するのに、「それって本当にちゃんと糖質制限できてたの?」などと、いかにつっこまれないようにするかが、難しい問題です。
これだけ個々の治療効果が明らかでも、集団で証明するのは想像以上にハードルが高いように思えて今頭を悩ませています。
でも実際に誰かのためになるかもしれないことで悩むことってさほど苦にはならないのですね。
もしかしたら人生で今が一番いろいろ考えているかもしれません。
根気で頑張ります。これからも毎日ブログ読ませて頂きますので、宜しくお願い致します。
2012/06/19(Tue) 23:36 | URL | tagashuu | 【編集】
江部先生、いつもブログを拝見して勉強させていただいております。
糖尿病の母(60歳)のことでご質問をさせてください。
母は今年の4月からスーパー糖質制限食を実施しているのですが、5月に入ってから大きな視力の低下が起きてしまいました。
(4/25 右1.0 左0.6 → 5/29 右0.6 左 0.4)
先生のブログでも、「急速な血糖値の改善は網膜症の一時的悪化や眼底出血を起こす」という定説について、何度か取り上げられておられ、糖質制限食による血糖値改善では基本的に網膜症の悪化はないということをおっしゃっておられると思います。
(ちなみに母も、スーパー糖質制限食のみの血糖値コントロールを行っており、インスリン注射やSU剤の使用は行っておりません)
すでに母は糖尿病罹患から10年ほど経っており、通常、網膜症は罹患後5年以降に始まるということですから、これまで本人に網膜症進行の自覚がなかっただけで、この5月に入ったタイミングで「視力低下」という形で症状が出てしまったのかも知れません。
かかりつけの眼科医からは、前増殖型の網膜症と診断されております。
ちなみに、ここ2か月の母の数字ですが、以下のようなものです。
4/2
HbA1C 13.4
HDL 49.4
LDL 161
血糖値 263(空腹時血糖値)
体重 77kg
4/18
スーパー糖質制限食スタート
5/2
HbA1C 11.2
HDL 55.3
LDL 120
血糖値 129(空腹時血糖値)
体重 73kg
5/10前後 急激な視力低下を感じる
6/11
HbA1C 7.7
HDL 56.9
LDL 103
血糖値 102(食後2時間)
体重 69.7kg
母には、このまま糖質制限食を続けて欲しいと考えているのですが、「もしまた視力の低下が起きてしまったら?」という不安も少なからずあります。
むしろ、糖質制限食を続けることが網膜症の進行を止めるのに有効だということは分かっているのですが、視力低下が起きたタイミングが血糖値が263→129と大きく改善されたタイミングと同じでしたので、少し不安になってしまっております。
このまま糖質制限食を続けることに対して、アドバイスをいただけましたら嬉しいです。
また、糖質制限食を続けることで前増殖型であっても改善をすることはあるのでしょうか。
ご意見をいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
糖尿病の母(60歳)のことでご質問をさせてください。
母は今年の4月からスーパー糖質制限食を実施しているのですが、5月に入ってから大きな視力の低下が起きてしまいました。
(4/25 右1.0 左0.6 → 5/29 右0.6 左 0.4)
先生のブログでも、「急速な血糖値の改善は網膜症の一時的悪化や眼底出血を起こす」という定説について、何度か取り上げられておられ、糖質制限食による血糖値改善では基本的に網膜症の悪化はないということをおっしゃっておられると思います。
(ちなみに母も、スーパー糖質制限食のみの血糖値コントロールを行っており、インスリン注射やSU剤の使用は行っておりません)
すでに母は糖尿病罹患から10年ほど経っており、通常、網膜症は罹患後5年以降に始まるということですから、これまで本人に網膜症進行の自覚がなかっただけで、この5月に入ったタイミングで「視力低下」という形で症状が出てしまったのかも知れません。
かかりつけの眼科医からは、前増殖型の網膜症と診断されております。
ちなみに、ここ2か月の母の数字ですが、以下のようなものです。
4/2
HbA1C 13.4
HDL 49.4
LDL 161
血糖値 263(空腹時血糖値)
体重 77kg
4/18
スーパー糖質制限食スタート
5/2
HbA1C 11.2
HDL 55.3
LDL 120
血糖値 129(空腹時血糖値)
体重 73kg
5/10前後 急激な視力低下を感じる
6/11
HbA1C 7.7
HDL 56.9
LDL 103
血糖値 102(食後2時間)
体重 69.7kg
母には、このまま糖質制限食を続けて欲しいと考えているのですが、「もしまた視力の低下が起きてしまったら?」という不安も少なからずあります。
むしろ、糖質制限食を続けることが網膜症の進行を止めるのに有効だということは分かっているのですが、視力低下が起きたタイミングが血糖値が263→129と大きく改善されたタイミングと同じでしたので、少し不安になってしまっております。
このまま糖質制限食を続けることに対して、アドバイスをいただけましたら嬉しいです。
また、糖質制限食を続けることで前増殖型であっても改善をすることはあるのでしょうか。
ご意見をいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
2012/06/19(Tue) 23:37 | URL | biwacha | 【編集】
シュガーライフ さん。
2011年の負荷テストは、境界型で、60分が269mgもあるので
今回は耐糖能かなり改善してますね。
2011年の負荷テストは、境界型で、60分が269mgもあるので
今回は耐糖能かなり改善してますね。
2012/06/20(Wed) 08:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
tagashuu さん。
私も受験生時代も含めて、人生で一番、いろいろ考えているように思います。
私のような検査データが、現世人類のご先祖の農耕前の基準値だったと考えられます。
糖質制限食の定義に関しては、バーンスタイン医師やADAのいう、
「130g/日以下の糖質摂取量の場合を糖質制限食とする」
が、目安としてあります。
高雄病院のスーパー糖質制限食は、40~60g/日の糖質摂取量となります。
私も受験生時代も含めて、人生で一番、いろいろ考えているように思います。
私のような検査データが、現世人類のご先祖の農耕前の基準値だったと考えられます。
糖質制限食の定義に関しては、バーンスタイン医師やADAのいう、
「130g/日以下の糖質摂取量の場合を糖質制限食とする」
が、目安としてあります。
高雄病院のスーパー糖質制限食は、40~60g/日の糖質摂取量となります。
2012/06/20(Wed) 10:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
biwacha さん。
糖尿病歴が10年で、
「2012.4.18の HbA1C 13.4%」
なら、既に高血糖の記憶としての、網膜の細動脈の病変は存在していた可能性が高いです。
現在の視力低下は、仰有る通り、過去の借金と思います。
血糖コントロール良好を保つことで、進行は3ヶ月~半年で止まると思います。
さらに上手くいけば、少しは回復する可能性もあります。
一方血糖コントロールが悪ければ、網膜症はどんどん進行します。
眼科主治医とよくご相談ください。
糖尿病歴が10年で、
「2012.4.18の HbA1C 13.4%」
なら、既に高血糖の記憶としての、網膜の細動脈の病変は存在していた可能性が高いです。
現在の視力低下は、仰有る通り、過去の借金と思います。
血糖コントロール良好を保つことで、進行は3ヶ月~半年で止まると思います。
さらに上手くいけば、少しは回復する可能性もあります。
一方血糖コントロールが悪ければ、網膜症はどんどん進行します。
眼科主治医とよくご相談ください。
2012/06/20(Wed) 10:57 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生はじめまして。
昨日「糖質制限食」を始めるべく高雄病院駅前診療所に初診で伺いました。
2週間自己流ですが、糖質制限を実行しており、3か月前HbA1cが6.6が昨日の検査で6.3になっており、これからも糖質制限をするということで担当の先生及び栄養士さんから励ましをいただきました。
先生のブログを参考にしながら、これから頑張って行きたいと思っております。
ちなみにランチに「南山」の糖質オフメニューをいただいてきました。
昨日「糖質制限食」を始めるべく高雄病院駅前診療所に初診で伺いました。
2週間自己流ですが、糖質制限を実行しており、3か月前HbA1cが6.6が昨日の検査で6.3になっており、これからも糖質制限をするということで担当の先生及び栄養士さんから励ましをいただきました。
先生のブログを参考にしながら、これから頑張って行きたいと思っております。
ちなみにランチに「南山」の糖質オフメニューをいただいてきました。
2012/06/20(Wed) 11:42 | URL | とろっち | 【編集】
先生、はじめまして。
眼科医で主に手術をしています。先生のブログを今年1月に見て、半信半疑(失礼)で試したところとても体調が良くなって驚いています。
それまでは10年以上信念をもって玄米菜食をしていました。朝は果物、昼は玄米、大麦、大豆のご飯をたっぷり、夕食は玄米と大豆製品、根菜の多い野菜でした。元来スリムな体型で、体調が悪かったわけではないのですが、午後からのだるさ、夕方の低血糖症状が気になっていました。結果、午後遅くの手術では手が少し震えることもあり「そんなものかなあ」と思っていました。
糖質制限を始めてからはそのような症状は全くなくなったし、夕方の空腹感も全く有りません。
情報発信、本当にありがたく感謝しております。糖尿病網膜症の患者さんにも糖質制限をおすすめしています。
前置きが長くなってしまいました。
糖質制限をしていて、とても変化したことがあります。尾籠な話で申し訳ありませんが、便の変化です。量が減り、やや固めです。それまでは毎日やや多めの水に浮く便でした。肉食を始めてからは色もかなり黒っぽくなったのです。これは異常では有りませんか?
お時間のあるときで結構ですのでご教示頂ければ幸いです。
眼科医で主に手術をしています。先生のブログを今年1月に見て、半信半疑(失礼)で試したところとても体調が良くなって驚いています。
それまでは10年以上信念をもって玄米菜食をしていました。朝は果物、昼は玄米、大麦、大豆のご飯をたっぷり、夕食は玄米と大豆製品、根菜の多い野菜でした。元来スリムな体型で、体調が悪かったわけではないのですが、午後からのだるさ、夕方の低血糖症状が気になっていました。結果、午後遅くの手術では手が少し震えることもあり「そんなものかなあ」と思っていました。
糖質制限を始めてからはそのような症状は全くなくなったし、夕方の空腹感も全く有りません。
情報発信、本当にありがたく感謝しております。糖尿病網膜症の患者さんにも糖質制限をおすすめしています。
前置きが長くなってしまいました。
糖質制限をしていて、とても変化したことがあります。尾籠な話で申し訳ありませんが、便の変化です。量が減り、やや固めです。それまでは毎日やや多めの水に浮く便でした。肉食を始めてからは色もかなり黒っぽくなったのです。これは異常では有りませんか?
お時間のあるときで結構ですのでご教示頂ければ幸いです。
目玉外科医 さん。
私も34才から51才までは、玄米魚菜食が主でした。
それでも糖尿病とメタボになり、52才からはスーパー糖質制限食です。
便の変化は異常というよりは腸内細菌が落ち着くまでの過渡期と思います。
葉野菜をしっかり食べて食物繊維を充分量摂ると、便の量が増える可能性があります。
私も34才から51才までは、玄米魚菜食が主でした。
それでも糖尿病とメタボになり、52才からはスーパー糖質制限食です。
便の変化は異常というよりは腸内細菌が落ち着くまでの過渡期と思います。
葉野菜をしっかり食べて食物繊維を充分量摂ると、便の量が増える可能性があります。
2012/06/21(Thu) 18:55 | URL | ドクター江部 | 【編集】
先生、はじめまして。糖質制限食を開始して、驚くほど体調がよくなった中年男性です。
ご存じと思いますが、道教の養生法に「辟穀」がありますが、糖質の思想は「辟穀」にあると言ってもいいような気がします。「辟穀」は一般に断食のように解釈されていますが、文字の通り穀物(米、麦)を避けることであり、古代人の知恵と現代医学の見事な一致と言えるように思います。
ご存じと思いますが、道教の養生法に「辟穀」がありますが、糖質の思想は「辟穀」にあると言ってもいいような気がします。「辟穀」は一般に断食のように解釈されていますが、文字の通り穀物(米、麦)を避けることであり、古代人の知恵と現代医学の見事な一致と言えるように思います。
2012/10/05(Fri) 21:27 | URL | 山本 | 【編集】
山本 さん
銅鏡の「辟穀」は知りませんでした。
勉強になります。
ありがとうございます。
比叡山の千日回峰行でも、五穀絶ちのあと、
足かけ9日間(丸7日半ほど)にわたる断食・断水・断眠・断臥の行に入ります。
なかなか興味深いですね。
銅鏡の「辟穀」は知りませんでした。
勉強になります。
ありがとうございます。
比叡山の千日回峰行でも、五穀絶ちのあと、
足かけ9日間(丸7日半ほど)にわたる断食・断水・断眠・断臥の行に入ります。
なかなか興味深いですね。
2012/10/06(Sat) 08:46 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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