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食育2・食養生
こんばんは。
約1年10ヶ月に渡り、慈しみ育てた私の可愛い声帯ポリープ・・・。
今や全然可愛げのかけらもなくて、声がドンドン嗄れてしまって、歌うはおろか、喋るのもやっとという事態に陥ってしまいました。 ( 」´O`)」

それで、とうとう手術する決心をしました。 ◆\(・・)/◇

同級生の耳鼻科医K先生にお願いして、音声外科での手術の段取りが概ね決まりました。

幻の2オクターブ超の美声復活なるか、こうご期待ですが・・・。

さて今日は、食育の続きです。

私も、もともと食養生に興味を持っていたので、食育の初代提唱者の石塚左玄のことは、ある程度知っていました。日本の食養生の始まりは、石塚左玄と考えて間違いありません。

<左玄の食養の基本原理>
1食本主義
 食べ物が病気をつくり、食べ物が病気を治すという基本姿勢
2穀食主義
 人は歯の形から考えて、主として穀物を食べるべきだという考え方
3身土不二論
 住んでいる土地で採れたものを食べる、あるいはその季節の旬のものを食べること
4一物全体食
 食物は余すことなく、骨も皮も、根も葉も丸ごと食べること
5ナトリウム・カリウム調和論
ナトリウム(Na)とは食塩と動物性食品を言い、とカリウム(K)とは穀物・野菜・果物・海草などの植物性食品を言い、そのバランスが肝要

食本主義に関しては、私も賛成です。
糖質制限食もまさに食本主義といえます。

穀食主義については、人類400万年の歴史から考えると異論のあるところです。何せ、穀物が主食になったのは約4000年で、人類の歴史からしたら、僅か1/1000に過ぎないのですから

身土不二論に関しては悪くない考えと思うのですが、食料自給率が文明国中最低の日本としてはつらいものがありますね。

一物全体食は、私も可能な限りは賛成です。

ナトリウム・カリウム調和論即ち、動物性食品と植物性食品のバランス・・・。

明治の文明開化の頃、肉食礼賛的な風潮があったのに対して警鐘をならしたものです。従って基本的には動物性食品を減らし植物性食品を増やす立場です。

しかし、現在の一部の食養家のように、動物性食品は一切だめというように硬直化はしていません。例えば左玄は、肉体労働者は肉を摂っても良いとか、山村の場合は鶏・獣の肉を食うべしと述べています。

私の立場は、1984年に高雄病院に食養生として、玄米魚菜食を導入したころは、左玄の考え方に近かったと思います。今でも上述の如く、五つの原理のうち、食本主義、一物全体食、身土不二論には基本的に賛成です。

一方、穀食主義とナトリウム・カリウム調和論には、疑問を持っています。

まあ 糖質制限食ですから、肉や魚や動物性食品をたっぷりとるのが今の私の立場です。

そしてテーラーメードダイエット(2.27、3.1ブログ)とブドウ糖スパイク(7.26ブログ)が今の私のキーワードです。

このキーワードで 糖質制限食と玄米魚菜食(いわゆる食養生)を矛盾することなく両立させることができます。

そして私の食育感は、この流れに沿うものとして存在します。

<続く>

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
はじめまして
こんばんわ kimotoと申します。
私は43歳、糖尿病を持つ、主婦です。
14年前、妊娠糖尿病になりました。
無事に子供は健康に生まれました。
最初の数年は病院の検診にも行っておりましたが、糖専門の独特の暗さが嫌で、それから通わず、昨年、体の変化に気づき、病院に受診しました。(透析の専門)その変化とは、体重は49キロ、お腹周りは変わらないのに、結婚指輪が薬指から抜けることでした。下痢が続き、3キロは出たのではと思うくらいの量でした。
診察結果はHbA1cが7.7。
これは危険と思い、マクロにたどり着き、かかりつけの内科で受診して、約半年で6.3まで落ちていました。

しかし、先日は6.7、3時間半の血糖値245でした。芋100グラム、玄米50グラム、牛肉と玉ねぎ焼肉のたれ炒めを少量でこの数値。先生も薬と言われ、待って下さいと返事をしました。
もちろん、ここ2ヶ月、暴飲暴食をしていました。中1の息子のいじめなどでご飯を作る気力をなくしたり、アメリカのホームスティの子を受け入れ、
セレモニーパーティーなどでの外食、
ストレスで色々と少しづつ手を出していました。

さて、病院から帰ってきて、ネット検索をしまして、辿り着きましたのが、
先生のブログでした。
「糖制限食」
読ませていただき、なるほどと納得いたしました。
確かにマクロはいいのですが、育ち盛りの子たちには不評でした。
玄米は食べたくないと嫌な顔をする高一の娘と息子。
食べる事は楽しい事なのに、嫌な思いをさせてしまっておりました。

朝日新聞で四国の先生が糖質を0にするという食事法をしているのを読み、
時代は変わりつつあるのだと思っていましたが、
江部先生は前から治療法として実践されているのを読み、私の住む地域では聞いた事がないと思いました。

私が前通っていた病院はいい先生でしたが、ここ最近の噂では薬が多いと聞いており、簡単に薬を飲みたくない私はかかりつけの内科の先生に診てもらっています。と言っても、血液検査だけです。ただ、私にはその先生が気を許せて、ラクな方なのです。

まず、1200㌔カロリー、朝夕の主食は少しづつ減らしていきます。
先生の書かれた本を2冊ネットで頼み、学びたいと思います。

ブログはとても分り易く、楽しく拝読しております。
来月の検査ではかかりつけの先生に驚かれるようにありたいです。


































































2007/10/05(Fri) 21:46 | URL | kimoto | 【編集
食後・・・とは
江部先生、はじめまして。
とっても初歩的な質問なのですが、食後2時間の血糖値とか、食後30分に運動、などと言う時の食後とは、食べ始めてからの時間でしょうか、食べ終わってからのものでしょうか。
食後に運動をしようと思い、どの時間帯にするのが良いのか先生の過去ログを拝見すると、食後30分とありました。が、私は意識してゆっくり噛んで食べるようにしているので、1回の食事にだいたい25-30分かかります。食後30分=食べ初めて30分後だとすれば、食べ終わってすぐの運動になりますが…。
お時間のあるときで結構ですので、ご回答いただけると幸いです。
2007/10/06(Sat) 01:32 | URL | LUNA | 【編集
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