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「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」が第18刷となりました。
おはようございます。

「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」2005年(東洋経済新報社)

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が、おかげさまで、2012年3月、第18刷となりました。(^^)

2005年2月に出版して以後、順調にロングセラーとなりました。

この7年間、アマゾンの糖尿病の本のランキングでは、ほとんど常に、トップ10位以内に入っていて、嬉しいことでした。

ブログ読者の皆さんのご支援の賜物と感謝しております。 m(_ _)m

糖質制限食の最初の本なので、ひときわ思い入れがあります。

今日の糖質制限食の普及状況に大きな役割をはたした本と思います。

初期のものでは、25ページに、

「糖質が100%、タンパク質が50%、脂質が10%未満、血糖に変わる」

という例の図が、あったのですが、

2009年の秋以降のものでは

「糖質は100%血糖に変わるが、タンパク質、脂質は変わらない」

という記載に変更し、勿論、例の図は削除して

2004年、米国糖尿病学会発行のLife With Diabetesに載っている

「食物グループの中の栄養素」の表を訳して追加しました。


スライト#12441;1


でんぷん、果物、牛乳、野菜、肉、脂質について、血糖に与える影響と速度が記載してある表です。

この表でも、肉と脂質は、血糖に与える影響なしとなっています。


江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
先生のおかげです。
江部先生

以前、一度だけコメントしたことがありますが先生の本と出会ってからの経過を書いておきます。

昨年9月に嫁28歳が糖尿病だと発覚。

A1cが8.7
10月、7.1
11月、6.1
12月、5.7
1月、5.5

と順調に改善しました。

糖尿病がわかった当初は
栄養士の食事療法を説明されただけで
ブログで江部先生の糖質制限食に出会い実践した結果です。
本当にありがとうございます。

嫁に合わせてるおかげで
私のメタボも改善傾向でいいことずくめ

PS
先生も行かれた
新橋の糖質制限食、梅花にも行ってきました。
こういうお店がもっとあるといいのに。

2012/03/13(Tue) 13:27 | URL | toshi | 【編集
Re: 先生のおかげです。
toshi さん。

拙著のご購入、ありがとうございます。

奥さんのHbA1c改善、toshiさんのメタボ改善も良かったですね。

東京は、フレンチなど10軒くらいは、糖質制限OKレストランがあるようです。
これらは、やや高価な店のようです。
居酒屋なら、安くて糖質制限OKですね。
2012/03/13(Tue) 14:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生!「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」
第18刷 おめでとうございます。
これからも私たち糖尿病人に光を与えてください。茨城より
2012/03/13(Tue) 14:23 | URL | たこやき頭:高雄病院の患者 | 【編集
「糖尿病治療」の深い闇
日頃いつも拝読させていただき、
感謝しております。
(teturouです)

気になる(ネット)本がありましたので、
参考になればと思いメールします。


下記はネットの文面です。

「糖尿病治療」の深い闇 桐山秀樹著

「糖尿病治療」の深い闇が話題を呼んでいます。
桐山秀樹著です。


糖質制限食はなぜ異端視されてきたのか
米国糖尿病学会も認める
効果抜群の食事療法を、
日本ではなぜ
認めようとしないのか?

話題の食事療法により糖尿病が劇的に改善した
ノンフィクション作家が、
旧来の治療法に固執する医学会の実態を告発。

これらが、「糖尿病治療」の深い闇 桐山秀樹著のカバーに印刷された言葉です。

バックカバーを見ましょう。
◆「これまでの糖尿病治療は一体なんだったのか」
ーーーーー患者たちの叫び
◆従来の「常識」をくつがえした糖質制限食
◆アメリカではすでに選択肢の一つ
◆劇的な効果があっても認めようとしない日本の医師たち
◆頭ごなしに患者をしかる若手医師
◆従来の糖尿病治療の矛盾点
◆医師の対面が治療を遅らせている!?
◆マインド・コントロールされたマスコミの責任
◆的外れな糖質制限食批判
◆糖質大国、ニッポンの病理
◆現在も生かされていない脚気論争の教訓



【送料無料】「糖尿病治療」の深い闇
価格:1,470円(税込、送料別)


最近私が読み返している本です。
私が疑問に感じていた事柄、

自分の意思で、自分の責任で「カロリー制限食=高糖質食」から【糖質制限食】へ転換した経緯を思い出します。
糖尿病専門医、医学博士から、漢方医、内科医へ転院した経緯があります。

2年前に私が食事と医師を替えずにいたらと思うと怖ろしい気がします。
思い切って替えてよかったと思っています。

そのころ私が感じていた日本の医療の実態について、著者はずばりと言い当てています。

また、著者が指導を受けた江部康二医師が、自分ではなかなか言い出せない事柄について、語っているため、江部康二医師についての理解が深まる側面があります。

日本の医療現場の実態を理解するためにも、読む価値がある1冊です。
2012/03/13(Tue) 15:58 | URL | teturou | 【編集
Re: 「糖尿病治療」の深い闇
teturou さん。

桐山秀樹さんは、
2012年1月15日(日)
第15回日本病態栄養学会年次学術集会(国立京都国際会館)の
ディベートセッション「糖尿病治療に低炭水化物食は是か?非か?」
にも参加されてました。

14日、15日と2日連チャンで、
京都北山南山の、糖質制限焼き肉コースを食べられたそうですよ。
2012/03/13(Tue) 16:21 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: おめでとうございます。
kenm0 さん。

欧米の医学雑誌への投稿は、RCT研究論文でないとまず通らないので、
市井の一医師には、困難です。
2012/03/13(Tue) 16:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
東京女子医科大学(1)
東京女子医科大学糖尿病センターは世界最大規模の糖尿病専門施設とのことだ。
ttp://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2003/M3611121/

DIABETES NEWS を定期的に発行しているが、その内容を検証してみる。
www.dm-net.co.jp/twmu/news/news.htm

①No.98(2007-5)では、岩本安彦センター長(当時)が、「米国糖尿病学会(ADA)は、毎年1月発行の Diabetes 増刊号で、糖尿病診療に関する方針を発表しています」と執筆している。毎年1月に増刊号を出しているのはDiabetesではなく、Diabetes Careである。実に大きな間違いである。また当然ながら毎年の発表に沿い診療方針を決定していくべきであろう。2007年1月増刊号では低炭水化物食(炭水化物量1日130g未満)を推奨していなかったが、2008年1月増刊号ではevidenceにより低脂肪食と低炭水化物食を同等に1年間にわたり認めるようになった。

②No.117(2010-7)では、内潟安子教授が、「低炭水化物食・高脂質/高蛋白食の功罪」などといった記事を掲載している。「長期的な科学的エビデンスに基づいたアウトカムはこれまでありませんでした」と前置きしている。一つは動物実験であり、動物実験の結果がヒトにも応用できると患者が錯覚するような書き方をしているが、医学者として不適切である。「トマトジュースが糖尿病ラットのメタボを改善しても、それはヒトには必ずしもあてはまらない」と指導するのが正しいやり方であるはず。また臨床論文についても、6週間という短期間の調査で、低炭水化物食がよくないと言い切れる内容ではなく、「長期的な科学的エビデンス」とはとても言えない。

③No.124(2011-9)では「第71回ADA@サンディエゴから」と題してlook AHEAD(Action for Health in Diabetes)研究を紹介している。この研究は論文となって発表されているので、検証が必要である。
ttp://care.diabetesjournals.org/content/34/10/2152.full?sid=95d23e71-ea8f-4522-b318-663d536a5ffd
ADAが2011年1月増刊号に低脂肪食・低炭水化物食・地中海食いずれも2年間にわたる有効性を発表したことは全く触れていない。何のためにアメリカへ行ったのだろうか。

④No.125(2011-11)では「糖尿病と性差」と題して国立がん研究センターの論文を紹介している
ttp://epi.ncc.go.jp/jphc/584/2801.html
しかるに、同センターが女性では米飯摂取が多くなるほど糖尿病発症のリスクが上昇する傾向が認められたという論文を出していることには全く触れていない
ttp://epi.ncc.go.jp/jphc/2/2424.html
2012/03/13(Tue) 22:29 | URL | 精神科医師A | 【編集
東京女子医科大学(2)
日本糖尿病学会発行「糖尿病」2012年1月号の論文
柴崎千絵里, 内潟安子, 高池浩子, 朝長修, 岩本安彦
「1型糖尿病患者における三大栄養素エネルギー比率と血糖コントロール」
糖尿病 55(1)6-11
www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/55/1/55_6/_article/-char/ja/
この論文を読んだが、明白な誤りがみられる

P6 日本語抄録: HbA1cは総エネルギー摂取量と関連はなかった
P8 (Fig.1) Total energy intake and HbA1c level (1A) correlated significantly positive.
P8 エネルギー摂取量とHbA1cとの間には,有意な相関はなかった(Fig. 1A).
P11 No correlation was seen between total energy intake and HbA1c level.

Fig.1の解説英文(P8)が誤りである。著者も、学会誌の査読・編集委員も何をしているのかと言いたくなる。単なる誤字脱字の領域を超えた大きな間違いであり、バースタイン先生が読めば笑う内容である。また、p<0.05をもって有意差ありとしたとあるが、検定法が明記されていない。例えばStudent's t-testを用いた、と明記しなければいけないはず。なお、次の論文を引用文献にあげており、これも検証が必要である。
www.ajcn.org/content/89/2/518.full

2012年02月27日のblogで小生がコメントを書き込んだように、いい加減な論文を内潟氏は他にも執筆している。
2012/03/13(Tue) 22:30 | URL | 精神科医師A | 【編集
東京女子医科大学(3)
 東京女子医科大学小児科では,小児の難治性てんかんに対してケトン食療法を1968年から行っており、学位論文も発表されている。2007年よりアトキンス食変法を導入し試みている。
www.ishiyaku.co.jp/magazines/ayumi/AyumiArticleDetail.aspx?BC=923210&AC=8991
ttp://ir.twmu.ac.jp/dspace/bitstream/10470/3635/1/4808000031.pdf
www.twmu.ac.jp/TWMU/Medicine/RinshoKouza/041/research.html

【論文紹介】
BRAIN and NERVE 63(4):393-400, 2011
小児難治性てんかんに対するケトン食療法「最後の選択肢」から「早期からの選択肢」へ
伊藤進、小国弘量(東京女子医科大学小児科教授)

ケトン食療法は低炭水化物および高脂質の特殊な食事療法であり、従来は患者とその家族のみならず医療者にも難解で困難な最後の選択肢(last resort)であつた。しかし、最近になり、制限を緩和したケトン食療法が相次いで考案され、忍容性が改善しつつある。また、ケトン食療法の有効性を証明した無作為化比較試験の結果も報告され、近年のエビデンスを重視する医療においても有効な治療法の1つとしての地位が確立しつつある。
 さらに、世界各国の小児てんかん専門医らで構成されるコンセンサスグループよリケトン食療法に関する推奨事項が公表され、プロトコールの標準化も進みつつある。

  ◇  ◇  ◇

 同じ大学の教授でも、低炭水化物食の認識にこのように格差があるのは驚きである。東京女子医大の糖尿病患者は、自らの人権を守るため、食餌療法にセカンドオピニオンを求めていくべきであろう。
2012/03/13(Tue) 22:32 | URL | 精神科医師A | 【編集
Re: 東京女子医科大学(3)
精神科医師A さん。

いつも貴重な情報をありがとうございます。

「ケトン食療法の有効性を証明した無作為化比較試験の結果も報告され、近年のエビデンスを重視する医療においても有効な治療法の1つとしての地位が確立しつつある。」

コクランライブラリーや英国のNICEに、小児てんかんの治療としてケトン食が採用されたことを
含めて、とても良い方向への変化ですね。
2012/03/14(Wed) 08:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
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