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糖質制限食とがん、エビデンスに関するスタンス
こんばんは。

がん闘病中さんから、糖質制限食とがんに関するエビデンスについてコメント・質問をいただきました。

【12/01/12 がん闘病中
がん患者と糖質制限食
私もがん患者として、再発予防目的と血糖値の改善のためにプチ糖質制限食を実行しています。ところで「がん治療の虚実」というブログでは「糖質制限(ケトン体)食はまだエビデンスがないから時期尚早」だとの解説がされています。とくに抗がん剤治療中は避けるべきだとの意見ですが、これに関する江部先生のご意見をうかがえればと思います。
http://ameblo.jp/miyazakigkkb/entry-11131225518.html



がん闘病中 さん。

現在、がんに有効という医学的エビデンスがある食事療法は、存在しません。

糖質制限食だけがエビデンスがないということではありません。

その中で、動物実験レベルでの効果と、理論的に有効な可能性があるのが糖質制限食です。

そういった事を踏まえて、自分が選んでいけばよいと思います。

化学療法や放射線治療を受けながら糖質制限食を実践するのもありと思います。

嗜好的に合わない人は無理に糖質制限食をすることもないでしょう。

エビデンスは大切と思いますし、私もおおいに参考にしています。

しかし、エビデンスとは全て過去の事です。

新しい考え方や治療法が正しいとしても、RCT研究論文が発表されてエビデンスが確立するには、数年以上はかかります。

エビデンスが出るまで待つというスタンスもあるでしょうし、それで間に合うならそれで良いでしょう。

一方、エビデンスが出るまで待てないので、自分で考えて自分で選択し、自己責任で可能性のある治療法を選ぶというスタンスもあります。

いろんな考え方があってよいと思います。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
妊娠糖尿病にも糖質制限食は有効?
初めまして。
ブログを拝見し、思わずコメント欄から失礼します。
現在妊娠9ヶ月。8ヶ月頃からウテメリンを内服し、29週のときに切迫早産で入院し、ウテメリンとブドウ糖の持続点滴を10日間実施。
今月に入り妊娠糖尿病だと診断されました。HbA1cは5,6、食前、食後1時間の血糖値は問題ないのですが、食後2時間値が130~140代と下がりが悪いと指摘されています。
今も入院中ですが、病院食は、ごはんとうどんが一気に出てきたり、炭水化物が多い食事内容です。 なので、血糖値が下がるわけなく…。
妊娠糖尿病にも糖質制限食は有効でしょうか?教えてください。
2012/01/13(Fri) 01:31 | URL | 妊婦 | 【編集
Re: 妊娠糖尿病にも糖質制限食は有効?
妊婦 さん。

妊娠糖尿病にも糖質制限食が有効です。
本ブログ表紙、向かって左側のカテゴリーの欄の上から44番目、下から28行目に
「妊娠糖尿病」があります。

それをクリックすると、妊娠糖尿病や糖尿病妊娠に関する記事が32回分掲載されています。
2012/01/13(Fri) 07:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限食と網膜症
江部先生のブログいつも参考にさせて頂いております。

私は40代の女性です。
糖尿病を数年間放置した結果、昨年12月にはhbA1cは10.4にまでなってしまいました。
単純網膜症・初期の白内障の診断も受けました。現在、ビタミンEの薬を処方されています。

江部先生の本を購入しスーパー糖質制限食を実行したところ、どんなに頑張っても尿糖(3+)だったのが丸1日半で尿糖(-)になりました。体重も2日で1.5キロ減です。
今までの努力は何だったのか・・・尿糖試験紙を何度も見直し笑ってしまいました。
今は朝食後にアマリール1/2錠を服用していますが、薬から離脱できる日がくるのではと期待しています。

ここでひとつ心配事があり相談させて頂きました。
眼科医から急激に血糖値を下げると網膜症が進行するため月にhbA1cを0.5~0.7%ずつ下げるようにと指導されました。
さらに血糖値と目の状態にはタイムラグがあるため10.4%の時の状態は3月頃反映されるため更に悪化する可能性があるとも・・・

このままスーパー糖質制限食を続けたら間違いなく糖尿病はよくなると確信していますが
網膜症の症状が落ち着くまではスタンダート糖質制限などを実行した方がよいのでしょうか?
また白内障にたんぱく質は良くないと聞きましたが高たんぱくの糖質制限食は大丈夫なのでしょうか?
医師・栄養士は糖質制限に理解がなく相談できません。

お忙しい中、大変申し訳ありませんが教えていただけると幸いです。
2012/01/13(Fri) 10:12 | URL | まるこ | 【編集
手の震えと糖質制限の関係
江部先生、こんにちは。

糖質を極力減らす生活をはじめて
約一ヶ月たちました。

体重が減ってきたことの他に
手の震えがなくなったのですが、
これは糖質制限によるものでしょうか?

以前の私はどうも低血糖気味だったのか、
空腹時に手の震えを感じることが多かったのです。
しかしここ最近、残業していても手の震えがなくなりました。

低血糖と手の震えは関係がある、
というのをどこかで読んだことがあります。
とすれば、糖質制限により低血糖が改善し
手の震えがなくなったと解釈できますか?
2012/01/13(Fri) 13:05 | URL | ぼるびー | 【編集
どのようなことが考えられるのでしょうか?
糖尿病である病院の管理者に今日診察を受けたところ、先生曰く「僕も糖質制限で頑張ってみたのだけど、魚とかのタンパク質の比重が高くなったからだろう、クレアチニンの値が高くなって軽い腎障害をおこしたんだよ。だから今はところてんを食べている」とのこと。
これまで腎障害の状態ではなかったそうですがどうして腎機能に影響が出たのでしょうか?

本人はこれで糖質制限をすると腎機能に影響が出ると思っておられるだけにとても残念に思います。
医師自身が納得して患者に勧めてもらえればもっと救われる患者が増えるのにと思うと本当に残念に思います。

このようなケースの場合クレアチニンが高くなった原因はどのようなことが考えられるのでしょうか?まれにこのような人が出てくるのでしょうか?ほんとうにまれに・・・
2012/01/13(Fri) 13:10 | URL | MS | 【編集
Re: 手の震えと糖質制限の関係
ぼるびー さん。

低血糖により手の震えがあったのなら、糖質制限食で改善した可能性は高いです。
2012/01/13(Fri) 19:25 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: どのようなことが考えられるのでしょうか?
MS さん。

腎機能正常の人が、高タンパク食を実践したために腎機能が悪化したというエビデンス・論文はありません。

糖質制限食には無関係に脱水や筋トレなどでクレアチニンが上昇することはあると思います。

2012/01/13(Fri) 19:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限食と網膜症
まるこ さん

糖質制限食で血糖値が改善する場合は、薬を強化して下げるのとは違い、
低血糖が生じにくいです。

インスリンやSU剤で厳格に治療すると、低血糖と食後血糖上昇の繰り返しになり
眼底症状を含めていろんな懸念が生じます。

アマリール1/2を中止してスーパー糖質制限食のみとすれば低血糖と食後高血糖の心配がなくなり
安全です。主治医と相談されては如何でしょう。
2012/01/13(Fri) 20:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
犬の癌の食餌療法について
江部先生 こんにちわ。
年末年始と、癌と糖質制限(特にスーパー)のお話が出ていて興味深く読ませていただいております。

今までの人間の食の栄養バランスでは、炭水化物の割合3~6割があまりに常識的だったため、今はまだスーパー糖質制限を実行した例がなく、癌への実際の効果が明白になるには長い時間が必要という段階なのですね。

人間は狩猟採集時代が長かったから、実は肉・魚をメインに食べるのが合っていた、という考えは今はまだある意味突飛かもしれないですが、犬の食餌療法となると、犬が肉食であることは割とすんなり受け入れられて来ているので、何か参考になるかもしれないと思い、江部先生の理論を知ってから興味を持ち、犬の食事療法の本をちょこちょこ読み返しています。

私が犬のケアで一番愛用している『自然治癒力を高めるドッグ・ホリスティックガイド』という本では、癌の犬の食餌療法は、【高脂肪、高タンパク質、低炭水化物】でした。
レシピの脂肪の食材は「サワークリームかヘビークリーム、バター、チーズ、鶏脂肪を大型犬で1/2カップ」になっています。

以下、関連箇所を引用させていただきます。
____________________________________________
『自然治癒力を高めるドッグ・ホリスティックガイド―病気に負けない体づくり』(2004) より引用
 原書『Holistic Guide for a Healthy Dog』(2000) by Wendy Volhard

「第1部 犬の食餌と健康」 > 「第7章 老犬と食餌と心のケア」 > 「癌」 (p92)

 遺伝的または環境上の問題から、癌になることを避けられない犬がいます。かつての癌の診断といえば「死を免れることはできない」に尽きました。年月が流れて進歩を重ね、治療法がかなり改善しました。 
 最も注目すべき変化は治療の一環としての食事療法です。従来の化学療法や放射能治療およびステロイド療法も使われていますが、高脂肪食を併用しています。腫瘍はエネルギーとして炭水化物が必要で、高脂肪・高タンパク質で低炭水化物の食餌は腫瘍をエネルギー不足にして、文字通り餓死させます。こえらの治療法を併用すると、ほとんどの癌で効果があります。

 癌の専門医で知られる獣医師、コロラド州立大学臨床病態医科学のGregory K. Ogilvie博士は犬に癌の食事療法を施す時、以下の割合に従うことをすすめています。
 
 ・動物性タンパク 37%
 ・脂肪(主に動物性) 32%
 ・炭水化物 21.6%
 ・ω-3脂肪酸 3.5%
 ・DHA(脂肪酸) 2.5%
 ・アルギニン(アミノ酸) 3.4%  
    (※補足:乾燥重量の割合パーセンテージかと思いますが、カロリー比率かもしれないです・・)
 
 治療を進める上で、この食餌は犬が回復する為の十分なタンパク質を備え、腫瘍が存続できるほどの炭水化物は含んでいません。
 
___________引用ここまで__________ 

 炭水化物はスーパー制限に比べると多めなようですが、犬は通常動き回っていて運動量が多いので、21.6%ほどあっても筋肉への再取り込みであまり害にならないのかも?と思いました。
 
 著者のWendy VolhardはDog Writers' Association of Americaで4度の受賞歴があるニューヨークの獣医師で、序文に「この本に載っている選択肢は当てずっぽうや空論によるものではなく、約30年間、厳密な臨床試験を実施しています」とあります。

人間のエビデンスはないようですが、肉食寄りの雑食と捉えられている犬の食事療法でなら、【高脂肪、高タンパク、低炭水化物】の癌治療の実績があるかもしれないですね。草食動物のねずみちゃんやうさぎの実験データよりは、人間の治療の参考になるのではないでしょうか。

犬はその始まりから人間の側で暮らし似たような内容を食べて来た、雑食傾向が似ている唯一の存在なように思います。癌治療の参考になるような何か有効なデータが既にあるのかも?と素人目なのですが思いました。
2012/01/13(Fri) 23:05 | URL | ロバート・ダウっ子 | 【編集
Re: 犬の癌の食餌療法について
ロバート・ダウっ子 さん。

情報、ありがとうございます。
引用部分、興味深いです。

「腫瘍はエネルギーとして炭水化物が必要で、高脂肪・高タンパク質で低炭水化物の食餌は腫瘍をエネルギー不足にして、文字通り餓死させます。」

人間のがんと犬のがんと基本的に一緒なのですね。
2012/01/14(Sat) 08:28 | URL | ドクター江部 | 【編集
治療法の選択について
江部先生
おはようございます! 返信ありがとうございました(^^) 。

愛犬の心臓、腎臓の数値が悪化し改善は難しいと診断されたとき、丁度この本が発売になり、セカンドオピニオンの獣医師より勧められました。実行したところ、1年後には全快し、以来とても信頼している本です。他には歯垢・口臭が腎臓クレンジングの食事で改善したことがあり、この本に書いてある食事の対処はまず間違いないな~と思っていたのですが、今回癌の部分を再読してみて、既に【高タンパク、高脂肪、低炭水化物】の考え方が書いてあったのでびっくりしました。

また、冒頭辺りに、(健康な)犬の餌は「低炭水化物と高タンパク質が理想的(p8)」で、「高炭水化物の食餌は歯石が増え、歯茎を傷め、息を臭くします(p8)」とあります。『我ら糖尿人、元気なのには理由(ワケ)がある。』でもこの話題が出ていましたよね。江部先生の著作をお読みするまでは、こういう部分の意味がピンきていなく、情報が右から左だったのですが、「そういうことだったのか!!実は犬と人間は共通部分が多かったんだな。。」ととても意外かつ興味深いです。

また、やはり、臨床現場で実際に改善がある方法というのは、信頼できるものだと改めて思いました。

治療法を選ぶ際、エビデンスにこだわるか、権威筋の意見にこだわるか、有名大学病院が良く感じるとか自然療法が良いetc・・様々な情報取捨選択上の好みがあると思います。

病気になりたてのときは、病院や治療法、医師、看護婦さん、投薬、などすべてが目新しく新鮮で、どの治療法にも希望を感じるように思います。実際、簡単な症状なら治療法に疑問を持つまでもなくすんなり治ってしまいます。先日膀胱炎になったのですが、泌尿器科へ行き診察と検査、投薬を受け、その後の経過も医師に言われた通りになり、ネットで治療情報を確認しても同じことが書かれていて、ささっと治りました。みるみる改善があるので安心できて治療法に希望を感じました。

こういうのとは違った簡単には治り辛い症状を患うと、色々と治療に関する考え方が変わってきますよね。私はそういう中で、肩書きやエビデンス、論文がうんぬん、ということはあまり気にしなくなっていきました。なんていうか・・それらが作られた経緯や動機が、実際の症状の改善に現実的に即したものなのかどうかは分かり辛いものだ、というように感じるようになりました。
最近は、実際に効果があるのか? 特に臨床現場での結果と、エッジで実際に治療に携わり良い結果を出されている医師の意見や経験や勘、患者さん達の意見が参考になるな、と感じるようになりました。また治療を開始したら実際に少しでも良い変化・改善の兆しがあるのかどうか?に自分で敏感になり自分を良く観察し、意見を仰ぎつつ、でもジャッジを人任せにしすぎないのがコツだとも思うようになりました。

長くなりましたが、そういうわけで、それぞれの治療法はある程度、個々と内面的な縁があって選択されるものだなと最近は思っております。
2012/01/14(Sat) 09:53 | URL | ロバート・ダウっ子 | 【編集
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