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低血糖症が糖質制限食で改善、アドバイスのノウハウは?
こんにちは。

初心者クライマーさんから、低血糖症が糖質制限食で改善という嬉しいコメントと、糖質制限食に関するアドバイスについて質問をいただきました。

【11/10/21 初心者クライマー
意志の弱さ
江部先生、初めまして。

トラッキーさんの一年の努力の記事に、微妙なコメントで不思議な感じです。

ワタシは糖尿病では無いのですが、低血糖が酷く、東京女子医科大の先生に勧められた糖質低減食を実行して良い結果を得ています。

3時間置きに、タンパク質多めの食事を小腹が空かない程度に食べる程度の、手軽な物です。

それで、血糖値も安定してるし、運動もボチボチやってるので、ボディビルダーのようなカラダになってきてますよ。

血糖値が安定すると、気持ちも落ち着くから、甘いモノが欲しいとかはホトンド関係ない生活を送ってます。

で、ヤッシーさんに対しての意味では無いのですが、どうも糖尿病は「意志の強い」「弱い」とごっちゃにされる感じがあります。

もともとの体質も有るだろうし、またはどうしても甘い物が断てない人もいるだろうし。

医師の治療と、各患者の心構えや意志は、あまり関係ない気もするのですが、(というか本人の問題だから・・・)、お医者さんとしてはどのようにアドバイスされる物なのか、お教えください。またはもしも既に記事にされていたら、他の方でも結構ですので、お教えくださいませ。】



初心者クライマーさん。
コメントありがとうございます。

『ワタシは糖尿病では無いのですが、低血糖が酷く、東京女子医科大の先生に勧められた糖質低減食を実行して良い結果を得ています。』

糖質低減食とは、緩やかな糖質制限食ですかね。
低血糖症状が改善して、良かったです。

東京女子医大のドクターも、糖質低減食を勧めるとは、素晴らしいです。

大学病院の診察室でのことなら、とても勇気のあるドクターです。

<糖質摂取→血糖値上昇→追加分泌インスリンの遷延・過剰分泌→そのため後に低血糖>という基本原理をしっかり把握しておられるドクターとお見受けしました。

『医師の治療と、各患者の心構えや意志は、あまり関係ない気もするのですが、(というか本人の問題だから・・・)、お医者さんとしてはどのようにアドバイスされる物なのか、お教えください。』

仰有る通り、本人の問題です。

そして、多くの生活習慣病治療には、「本人の問題=自己管理」が大切な役割を果たしています。

特に私が多く関わっている「糖尿病」「アトピー性皮膚炎」などは、治療成功の可否のほとんどは、自己管理にかかっているといっても過言ではありません。

といって、患者さんまかせで、ほったらかしにするわけではありません。

それでは、私(医師)や栄養士の役割は何でしょう?

例えば、高雄病院に入院されて、糖尿病の治療を行うとします。

このとき、糖質制限食で血糖コントロールは速やかに改善しますが、同時にこの食事療法のことをしっかり勉強してもらいます。

勉強しながら実際の体験を通して、「血糖値を上昇させるのは糖質だけである。」といった生理学的事実を実感してもらいます。

また、同一カロリーの「従来の糖尿病食」と「糖質制限食」を食べて、血糖値の日内変動(採血7~8回)を測定し、食後血糖値の上昇の大きな差を確認してもらいます。

つまり、糖質制限食治療をすることで、血糖コントロール良好に持っていくことに加えて、退院してからの自己管理の技を修得してもらうことも、入院治療の大切な目的の一つなのです。

教育において、医師・看護師・栄養士・検査技師・・・それぞれの役割があります。

入院後半は、グルコバイやグルファストを食前に内服して主食(糖質)を少量(適量)摂取して、食後1時間、2時間血糖値を測定して実験することが多いです。

食後2時間血糖値140mg/dl未満を目指します。個人差があるので、適量は一人一人違います。

また栄養指導にしても、食事量が普通タイプ、少食タイプ、大食タイプで、糖質制限食という基本は一緒でも、ポイントがそれぞれ異なってきます。

甘いものが好きな人には

糖質制限ドットコム http://www.toushitsuseigen.com/

を紹介します。

このように、 糖質制限食という原則はあっても、一人一人の多様性に応じて、アドバイスも臨機応変に対応することとなります。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
文芸春秋・11月号、読ませていただきました。
12月、「焼肉・南山」の糖質制限食セミナーの
予習をしようと、サライ・11月号の京都特集を見ていたら、なんと、”高雄”の紅葉が出ていました。(江部先生の病院の辺りですね。)
とても奇麗な紅葉で、”三尾(び)”のひとつと言われているのも納得がいきます。
私は、東北・宮城蔵王のふもとで生まれたので、
九州の紅葉はちっとも感動しません。
しかし、この写真を見て、京都の紅葉は本当に美しいと思いました。
今度の京都は、紅葉の季節も終わりかけている時期なので、ちょっと残念ですが、それでも、楽しみが一つ増えました。
2011/10/21(Fri) 20:47 | URL | 三島  | 【編集
江部先生、こんばんは。

> 東京女子医大のドクターも、糖質低減食を勧めるとは、素晴らしいです。
> 大学病院の診察室でのことなら、とても勇気のあるドクターです。

ええ、まったく仰るとおりですね。

ちなみに同大では皮膚「AGE」測定にも注力中。
  http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/shinryo-bumon/tounyuobyo/d11-diabetologymetabolism.html
  http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/tmc/age.html

これは当然、「お肌」コラーゲンの糖化の程度を知ることで、間接的に「血管」コラーゲンの糖化=老化=硬化の程度を知ろう、というもの。

たぶん彼らも、糖(化)=悪、と既に思っているのでしょう。糖質制限を患者さんに勧めるのは、当然かも。

ちなみに、彼らの使用測定器はオランダ某社が出してる AGE Reader という機械(まだ試作品レベル?だったかも)と思われます。日本に代理店もあり、推定約300万円。
  ttp://ameblo.jp/glycation/day-20100115.html
  ttp://www.med-a.co.jp/upfile/pdf_1245145282.pdf?nocache=1262424317

老化研究で有名な、京都・同志社大学・米井研でも活用中のようですし、
  http://www.yonei-labo.com/aboutus/saccharification.html
Diabetes Care でも3年前に活用例が既出の模様。
  http://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/e/7e40a3f5a894a91323965a246cd26551

このペーパーを紹介してくれてる、京都の某外科医さんは、ブログで江部先生のご著書も紹介してくれてますよ。お気づきでしたか?
  ttp://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/e/960538682c7dc08c42c553265b28d210
AGE Reader をご自身でもお使いのようです。女性事務員さん数名を実験台にして(笑)。たぶん「肌年齢が分かりますよ~」とか言ってるんじゃないでしょうか??
  ttp://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/c/26181b45bc04c8b09a8881371c3f70ff
2011/10/21(Fri) 21:36 | URL | 元熊男 | 【編集
Re: タイトルなし
元熊男 さん。

貴重な情報をありがとうございます。

東京女子医大が使っているオランダの皮膚AGE測定器、おおいに興味がありますが・・・
¥300万はちょっと、二の足を踏みますね。

京都のアンチエイジングに目覚めた外科医さん、知りませんでしたが、
私の本を患者さんに紹介していただいてますね。
ありがたいことです。
京都市ではなくて京都府の先生なのでしょうか?
2011/10/22(Sat) 08:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
京都のアンチエイジングに目覚めた外科医さん
江部先生、こんにちは

コメントありがとうございます。

> 東京女子医大が使っているオランダの皮膚AGE測定器、おおいに興味がありますが

ええ、糖質制限食の成果は、HbA1cでも測れますが、一説によると、A1cは糖化プロセスの前半を反映してるだけで、後半部分を測定するには、AGEという「最終」産物 "End"-productsを測定するのが理想ですしね。これで糖質制限食の成果がますます強く表現できるかも

> ¥300万はちょっと、二の足を踏みますね。

あ、これは「国産車1台分のお値段」という情報から、私がテキトーに300万円と推定しただけで、誤差は±100万ほどでございます。

それにしても高いですね。たぶん日本では黎明期なので、量産量販で価格が下がるのは数年先?になるかも・・・。対策としては、強いて言うと、
  ・目をつぶって(笑)買う
  ⇒多くの患者さんに有料で測定させてもらう
  ⇒その成果をブログや論文やご著書やに反映
  ⇒そのPR効果で次世代の機種を安く売ってもらう
あるいは当面は、
  ・患者さんには同志社大・米井研で測定してもらう


> 京都市ではなくて京都府の先生なのでしょうか?

ええ、そうかもしれません。午前の診療の後、ふと菜園に出て写真を撮っておられる。その背景は郊外の趣です。
  http://blog.goo.ne.jp/avin-hmp/c/50551e47bde377aa3a788471bf1ca53d

ただ同先生は、個人情報をブログでは陽表的に出しておられないようですので、詳しくは別便にて。
2011/10/22(Sat) 12:13 | URL | 元熊男 | 【編集
Re: しびれについて・・・
ゆかぞう さん。

「空腹時血糖84、HbA1c4.9」

このデータで、糖尿病はありえないですので、ご安心ください。
HbA1c4.9%なら、平均血糖値は96mgです。
負荷テストも必要ないと思います。

HbA1c4.9で糖尿病の人はいませんので。

しびれは、腰椎や頸椎の問題のようです。
2011/10/22(Sat) 17:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 京都府の外科医さんは田村隆朗といいます
元熊男 さん。

情報ありがとうございます。
2011/10/22(Sat) 17:36 | URL | ドクター江部 | 【編集
意志も医師の力で・・・
江部先生、

早速のご回答有難うございます。

医師でも意志はと思ってましたが、間違ってました。キチンと診療を受ければ、色々と方法を指導して頂けるんですね。

私も、女子医大の先生から指示されて、「薬を飲むより」と半信半疑で始めたのですが、毎食後に必ず悩まされていた低血糖特有の頭痛とイライラがピタっと止まりました。以降は、特別の付き合いでもない限り、『白ご飯』『パン』は口にしない生活が続いてます。

苦しみから開放されるのが実感できれば、継続も楽だと思います。

ですので、個々で努力してる方も、意志の弱さでガッカリを繰り返すより、医師の力を使うべきなのでしょう。

高雄病院で適切な治療を受けて改善が実感できれば、『意志の力』に頼らなくても済むかと・・・

私は緩やかな糖質低減食ですが、体脂肪もグンと落ちて、低血糖の発作から開放されたばかりでなく、肌が物凄くキレイになりました。

今46歳なのですが、20歳の時よりハリがあって、ツヤツヤしています。適時に良質のタンパク質を取って、糖分で脂肪を貯めないようにしてるからと、都合の良い解釈をしてるのですが・・・

『医師の力』と『効果の実感』かなと思います。

江部先生が万全な体制で患者さんを受け入れられてることが良く解りました。

なるべく多くの方が『医師の力』を実感されることを祈ってます。

頑張ってください!そして、困ってる方は時間のムダをせず、早く治療を受けてくださいね。
2011/10/23(Sun) 16:45 | URL | 初心者クライマー | 【編集
先生すみません・・・
江部先生、大変お忙しい中早々にご返信いただいている(ゆかぞう)です。ありがとうございます。本日先生から返信いただいたメールを見ようと思い探したんですがあまりパソコンに詳しくない私なのに管理者のみ観覧できるように送信してしまい開こうとおもっても、メールアドレスと生年月日が違うということで恥かしい話ですがみれないんです・・・お手数おかけしますがもし先生の方でできるのであれば本当に本当に申し訳ないのですが、公開のページの方で返信いただけないでしょうか、本当にすみません。
2011/10/24(Mon) 02:07 | URL | ゆかぞう | 【編集
先生何度も本当にすみません。先程メールが見れないとご迷惑をかけてしまったゆかぞうです・・・先生からいただいた大切なメール見ることができました。本当にお手数おかけしてすみませんでした。そしてご返信いただきありがとうございます。これからも先生のブログや出版された本、健康づくりのお手本とさせていただきます。
2011/10/24(Mon) 02:17 | URL | ゆかぞう | 【編集
江部医師の力と自分の意思
自分の体は、自分が守っていく、そのために医師の指導はもちろんですが、自分でも色々調べて何が自分に一番良いかを探っていくという姿勢がわたしは重要だと思います。

江部先生のような医師が日本中にたくさんいれば良いですが、ほとんどの医師は、従来のカロリー制限食、炭水化物を60%、脂肪、たんぱく質はそれぞれ20%を推奨し、薬を処方するという現実があります。
自分の主治医と意見が合わず、険悪になる患者さんもこのブログでたくさん見てきています。
何とか早く糖質制限食が糖尿病の当たり前の治療方針になってほしいと思っています。

初心者クライマーさんがおっしゃっている医師の力、というのは、江部先生の力、ということですよね。医師の治療を受けましょう、というのは、江部先生のような治療方針の医師の治療を受けましょう、ということですよね。


わたしは、江部先生や、糖質制限にご理解のある一部の医師を除くほとんどの医師の力は、糖尿病治療において、自分の経験から、むしろマイナスだと思っています。
そんな医師の治療を受け状態が悪化していったり、または医師との確執でストレスをためるより、江部先生の御著書を読み、自分で色々調べ、実践して、自分の意思を強く持って治療していく、(この場合、糖質制限食、と運動の実践ですが)のが一番だと思っています。
実際わたしは、これで、本当にコントロールが良くなりました。炭水化物を食べなければ、正常人なのです。体調もすこぶるいいし、わたしもお肌がつやつや、顔色も良くなり、体重も理想に近くなってきました。
わたしの場合は、やせすぎだったのが、ちょっと太りました。これもとても嬉しいことでした。すべて、江部先生の御著書で述べられていたとおりになりました。
医師のもとへは、定期的に血液検査をして、値を自分で確かめるために行っています。

自分の体を守ってくれる医師を見つけ、治療を受けるのは、なかなかむずかしいと実感している一人です。

そんな中で、わたしが江部医師の糖質制限に出会えたのは、本当にありがたい、ラッキーなことだと心から思っています。

江部先生、有難うございます。
2011/10/24(Mon) 04:34 | URL | momo | 【編集
Re: 江部医師の力と自分の意思
momo さん。

糖尿病やメタボなど生活習慣病の治療は、仰有るとおり自己管理ですね。
自己管理のための知識・技を患者さんに教えて援助するのが、医療者の役割です。
2011/10/24(Mon) 15:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖尿病と診断されました
mako さん。

投薬なしでいけると思います。

075-712-8133
江部診療所に電話され、ご相談いただけば幸いです。
2011/10/26(Wed) 23:30 | URL | ドクター江部 | 【編集
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