FC2ブログ
肥満防止で「ポテチ税」導入 財政再建中のハンガリー
こんにちは。

日本経済新聞のウェブサイトで

『肥満防止で「ポテチ税」導入 財政再建中のハンガリー』

という記事が載っていました。 (*)

ハンガリーは、東欧で有数の肥満大国で、心臓病で亡くなる人もとても多いそうです。

肥満防止のために、塩分はともかく、脂肪ではなくて糖分の高い食品に課税するというのが、興味深いですね。

ポテトチップスやスナック菓子、清涼飲料水・・・

いわゆるジャンクフードです。

日本で食生活の欧米化というときは、脂肪の過剰摂取を指しているのですが、ハンガリーよりはるかに前から、ジャンクフードのオンパレードですから、結局日本でも糖質をたくさん摂っているのです。

『厚生労働省「国民栄養の現状」 栄養摂取量の推移』によると、高度経済成長が始まり日本が豊かになった頃、
昭和40年(1965年)から昭和55年(1980年)まで、糖質摂取比率が急速に減少し脂質摂取比率が急速に増加しました。

そしてこの間、脳卒中が激減するという良い変化が生じました。

その後、昭和55年(1980年)以降2008年までは

糖質:62~57%、脂質:22~26%、蛋白質:15~16%

と摂取熱量比率は大きな差はありません。

しかし、この間少なくとも2007年の統計まで、糖尿病や肥満は増え続けました。

①運動不足。
②エアコン→体温調節エネルギー低下→基礎代謝の低下?
③精製炭水化物・清涼飲料水(調味嗜好飲料)の過剰摂取。炭水化物の質の異常。

摂取比率があまり変化ないのに、糖尿病・肥満が増え続けたのには、①②③の3つの要素が、密接に関わっていると思います。

その中で③は、ハンガリーが「ポテチ税」を課したジャンクフードなどが主ですね。

さらにその後は

平成9年(1997年)をピークに、脂質摂取比率は減少しはじめています。
平成9年(1997年)をボトムに、糖質摂取比率は増加しはじめています。

要するに、

1997年以後は、脂質摂取比率は徐々に減少し続け、糖質摂取比率は徐々に上昇して続けています。

そして、それにもかかわらず、

1997年以後も2007年の最近の統計にいたるまで糖尿病、肥満は増え続けています。

糖尿病や肥満を減らそうと思えば、日本もタバコ増税はともかくとして、ハンガリーと同様に糖質の多いジャンクフードなどに課す「ポテチ税」の導入を真剣に考えた方が良さそうですね。


江部康二


(*)
【日本経済新聞 ウェブサイト  2011/9/2 9:47

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE2E0E2E2828DE2E0E2EBE0E2E3E39790E3E2E2E2;at=ALL

肥満防止で「ポテチ税」導入 財政再建中のハンガリー

ハンガリー政府は1日、国民の肥満防止を目的に、スナック菓子や清涼飲料水など塩分や糖分が特に高い食品に課税する通称「ポテトチップス税」を導入した。

ハンガリーは財政再建を進めており、政府は税の導入で、毎年7400万ユーロ(約81億円)の税収を見込んでいるという。

欧米メディアによると、包装された市販のケーキやビスケットなども対象で、1キロ当たりの課税額はポテトチップスが200フォリント(約80円)、包装されたケーキ類は100フォリント。

ハンガリーの政治家はフランスメディアに「不健康な食品を取るべきではないというメッセージを消費者に送りたい」と説明している。

一方、地元経済団体は税導入で国内の複数の工場が閉鎖され、多数の従業員が解雇される可能性があるとしている。(ウィーン=共同)】


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
「わかさ」10月号を読んで。
私のブログより。転載です。
昨日、江部康二先生のブログ(の読者のコメント)を読み、『わかさ』10月号で、「糖質制限食」特集が組まれ、先生が記事を書かれたことを知り、早速、買いに走った。●しかし、車で5kの、小倉の中心部にある、北九州最大手の本屋さん「クエスト」まで行ったのに、一冊しか置いてない。念のため、店員さんに聞いたら、この号は、よく売れて在庫がないとのこと。●また1件と、本屋を回ったが、結局、2冊しか手に入らない。私の兄弟4人、妻の妹1人。…糖尿病の治療を続けている88歳の義父と、ちょっと数えるだけで、数冊は手に入れたかったのに。●そこで、電話作戦に切り替えて、宮城の長兄、東京の次兄、名古屋の弟に、次々電話をした。「仕事の帰りに、本屋に立ち寄るべし」と(笑)。●東京の次兄は、昨夏、足を切るの切らないのというところまでいった(汗;)。それが、私の改心を誘い、江部先生のブログを読むに至らしめた恩人?幸い、ヘモグロビンH1cの現在値が6そこそこと、安心の返事が返ってきたが、やはり、職場で出る昼食が…と言っていた。●後の兄弟二人も、一日も早く、江部式「糖質制限食」を採用して欲しいと思い、勤務時間にも関わらずの一斉攻撃。●私は、いま、読み終わって、妻、次男と回る。付録の、「主な糖質最新一覧」はとてもわかりやすい。宮本輝先生との対談集に付いていた「食べていい食品一覧」が、なんと、カラー・ポスターにバージョンアップしていた。いずれもお役立ちと思う。●自分の糖尿病対策で始めた、江部式「糖質制限食」が、糖尿病合併症予防だけでなく、パニック障害など、心と体の様々な問題の改善に効くということが、よくわかった。●興味のある方は、お近くの書店、コンビニに、GO!
2011/09/06(Tue) 16:34 | URL | 三島  | 【編集
日本では無理?
江部先生こんにちは。
糖質制限食を始めて約3ヶ月!
LDLコレステロール226・尿素窒素25.9と高値になりましたが、それ以外は正常値で、クレアチニンも0.89と検査の度に下がっています。
LDLと尿素窒素については、先生が以前から一時的に上昇する事があると仰ってましたので、全く心配していません。
空腹時血糖値82でA1cも5.1でここ暫く安定しています。
ところで最近、砂糖不使用マルチトール入りお菓子を食べています。
一回に食べる量としては、糖質5gを目安にしていますが、最近これらを食事の後に食べても、血糖値が100を越えなくなりました。
1時間後~5時間後と計測しましたが、94が最高値で徐々に下がってきています。少しは耐糖性がましになったのでしょうか?

ポテチ税ですが日本では、無理でしょうね。菓子メーカーの業績に直接影響するので、反対する人が多い気がします。
2011/09/06(Tue) 17:26 | URL | 摂津のエクレア | 【編集
頑張っているのですが・・・
先生 いつもありがとうございます。先日から何度か質問をさせていただき、アドヴァイス頂いていましたが、今日はちょっと心配な事が・・・

先日8/25の記事のコメント欄で、高血圧とインスリン抵抗性について、「体重減少で目指す!」というアドヴァイスを頂き頑張っているところですが、一ヶ月前に受診したドックの結果が届き、糖質制限食を始めて2年3ヶ月の間3回の受診で始めて眼底に「高血圧性変化:微」「動脈硬化性変化:微」となっていました。
いろいろ調べると、眼底でわかる血管の変化=全身の変化であるそうで、ちょっと心配に・・・。

ちょっと前のお話ですが、7/25の記事のコメント欄への質問に
「過去の高血糖の時期に、あるていどの動脈硬化のリスクがあったと思います。
その後痺れなどの症状が改善しておられますので、リスクはごく軽度のものと考えられます。
すなわち血糖コントロール良好で改善するていどのごく軽いリスクだったのだと思います。
この2年間、好調ですので、今後合併症につながるような問題はないと思います。」

と返信頂いたのを思い出しました。

糖質制限食を始めて2年3ヶ月、その間食後血糖値180を超えた事は無いのですが、始めた当時よりも動脈硬化が進んでいるのか?と不安になってしまいました。
ちなみに、コレステロールや中性脂肪は問題ありません。
ドックでは通院を薦められましたが、通院しても血圧の薬を処方されるだけなのでは?とも思います。
高血圧・動脈硬化・・・・どうしたらいいのでしょうね。

ちなみに血圧は、自宅で測ると120以上にはならないのですが、ドックで測るといつも145くらいになってしまうのです。
脈も頻脈に・・・。いわゆる白衣高血圧と思っていたのですが、血管に高血圧性変化がある と書かれると、知らない間に高血圧の時間があるのか?という不安も・・・。
2011/09/07(Wed) 10:01 | URL | ゆうこ | 【編集
Re: 「わかさ」10月号を読んで。
三島 さん。

わかさ、わかりやすくて、よくまとまっていましたね。
糖質制限食の広報・宣伝活動、いつもありがとうございます。
2011/09/07(Wed) 13:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 日本では無理?
摂津のエクレア さん。

マルチトールは砂糖の半分くらい、血糖値をあげます。
従いまして、マルチトール5gなら、OKですね。

「一回に食べる量としては、糖質5gを目安にしていますが、最近これらを食事の後に食べても、血糖値が100を越えなくなりました。」

糖質制限食で膵臓のβ細胞が休養できて回復して、耐糖能が改善した可能性があります。
良かったですね。
2011/09/07(Wed) 13:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 頑張っているのですが・・・
ゆうこ さん。

動脈硬化は加齢が大きな要因ではあります。
血糖に関しては、空腹時110mg未満、食後1時間180mg未満、食後2時間140mg未満
なら、動脈硬化のリスクにはならないと思います。

血圧も、自宅で大丈夫なら、心配ないと思います。

ドックの眼底の結果ですが、たまたま診断する眼科医が変わったため、
念のためにチェックされたかもしれません。
眼科医に、過去の眼底写真と経年的に、比較してみてもらって、進行があるのか否か確認されたらいいと思います。
2011/09/07(Wed) 13:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございます
先生 ありがとうございます。

>動脈硬化は加齢が大きな要因ではあります。
41歳なので確かにまぁある程度は・・・とは思いますが・・・・

>血糖に関しては、空腹時110mg未満、食後1時間180mg未満、食後2時間140mg未満
なら、動脈硬化のリスクにはならないと思います。

食後血糖値はこの域から出ません。空腹時は135くらいから下がりません
が・・。

眼底について、判定医に問い合わせてみます。
ありがとうございました。
2011/09/07(Wed) 14:57 | URL | ゆうこ | 【編集
Re: ありがとうございます
ゆうこ さん。

失礼しました。
41才とお若いので、「眼底の高血圧変化が微細だけどある」というのは
担当医師の深読み過ぎの気がします。
2011/09/08(Thu) 08:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
無理矢理外国つながりで・・・
 江部先生

 前に,飛行機の機内食やヨーロッパでの食品成分表示の糖質(正確には糖質とは言えないであろう,ということになったと思いますが)について,取り上げていただき,ありがとうございました。

 続報ですが,今,関西空港にいて,ルフトハンザでまずはフランクフルトに飛びます。で,例によって,一食あたりの糖質量を10g以下の食事をリクエストしました。かなり,時間はかかりましたが,「ご用意できます」という返事でした。

 シンガポール航空につづき,日本発でもルフトハンザは糖質制限食をやってくれるということがわかって嬉しいです。

 今回はヨーロッパで自己血糖測定をするつもりでしたが,うっかり一式ウチに忘れてきてしまいました。ぼけぼけです。
2011/09/08(Thu) 09:10 | URL | もえ | 【編集
深読み?
先生 何度も申し訳ありません。

「深読み」というのは、
・白衣高血圧とはいえ、ドックで測ると血圧が145くらいある
・A1cは4.5くらいでずっと来ているけれど、空腹時血糖値が135。でも、投薬治療していない、と自己申告している。→動脈硬化があるだろう

と思ってみるからそう見え、さらには「病院にちゃんといきなさい」って意味で、
高血圧性変化:微
動脈硬化性変化:微
と書かれた、という事なんでしょうかね・・・・・

例えば、我が家の血圧計が壊れていて(動く限りは壊れていないものですか?)、白衣高血圧でなく、本当の高血圧だったとして(145---95ほど)、それが何年も続いている場合でも、41歳だとなかなか眼底にまで現れないものですか?
2011/09/08(Thu) 17:56 | URL | ゆうこ | 【編集
Re: 無理矢理外国つながりで・・・
もえ さん。

情報ありがとうございます。

シンガポール航空、ルフトハンザは糖質制限食OKとは、嬉しいですね、
2011/09/08(Thu) 17:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 深読み?
ゆうこ さん。

41才で、この程度の血圧で、眼底に病変というのは考えにくいです。

深読みというか、やや過剰に診断された所見の可能性もあると思います。
2011/09/08(Thu) 19:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
何度もすみません。
先程、コメントしました者です。
年齢や身長などを記入しておりませんでした。
女性、41歳、身長166cmです。
9月27日より開始しました。
よろしくお願い致します。
2011/11/17(Thu) 17:54 | URL | クランベリー | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可