2011年08月30日 (火)
こんにちは。
evidence based medhicine(証拠に基づく医学)→略してEBM
EBMが現在、医学界を席巻しています。
医学界において、evidence(エビデンス、証拠)となるのは、基本的に医学雑誌に掲載された論文です。
定評ある医学専門誌に掲載された論文であることも、evidence(エビデンス、証拠)の大きな要素となります。
その論文も
①無作為割り付け臨床試験
②前向きコホート研究
③コホート内症例割り付け研究
④後ろ向けコホート研究
⑤etc・・・・
といった順番で、信頼度に差をつけられています。
これを研究デザインのヒエラルキーと呼ぶそうです。
しかしながら、EBMだけに頼る医療には、明確に限界があります。
一方、EBMを無視する医療にも、明確に限界があります。
ともあれ今回は、EBMを考慮したお話しです。
EBMを前提に「糖質制限食と、ヒト発癌に関する考察」を試みました。
A)「スーパー糖質制限食で発癌のリスク上昇というエビデンスはない。」→事実
B)「スーパー糖質制限食で発癌のリスク減少というエビデンスもない。」 →事実
C)「糖質摂取比率12%の集団と通常食の集団における癌の発生を、長期間経過観察した臨床研究は存在しない。」 →事実
D)高血糖と高インスリン血症に発癌リスク→エビデンスあり。
E)HDLコレステロールが増加すると発癌リスクが減少する→エビデンスあり。
1)スーパー糖質制限食で、明確な発癌リスクである高血糖と高インスリン血症は、一日を通して確実に改善する。 →事実
2)スーパー糖質制限食で、発癌リスクを減らすHDL-Cが増加する。 →事実
3)スーパー糖質制限食を長期間続けて将来発癌リスクが上昇するとしたら1)2)の利点を帳消しにして、さらにそれを上回る何らかの発癌リスクがあると仮定するしかない。→仮説
そのようなリスクは知られてない。→事実
A)B)C)、1)2)3)を考慮すれば、あくまでも仮説ですが、糖質制限食により、西欧型癌の予防効果が期待できると思います。
江部康二
evidence based medhicine(証拠に基づく医学)→略してEBM
EBMが現在、医学界を席巻しています。
医学界において、evidence(エビデンス、証拠)となるのは、基本的に医学雑誌に掲載された論文です。
定評ある医学専門誌に掲載された論文であることも、evidence(エビデンス、証拠)の大きな要素となります。
その論文も
①無作為割り付け臨床試験
②前向きコホート研究
③コホート内症例割り付け研究
④後ろ向けコホート研究
⑤etc・・・・
といった順番で、信頼度に差をつけられています。
これを研究デザインのヒエラルキーと呼ぶそうです。
しかしながら、EBMだけに頼る医療には、明確に限界があります。
一方、EBMを無視する医療にも、明確に限界があります。
ともあれ今回は、EBMを考慮したお話しです。
EBMを前提に「糖質制限食と、ヒト発癌に関する考察」を試みました。
A)「スーパー糖質制限食で発癌のリスク上昇というエビデンスはない。」→事実
B)「スーパー糖質制限食で発癌のリスク減少というエビデンスもない。」 →事実
C)「糖質摂取比率12%の集団と通常食の集団における癌の発生を、長期間経過観察した臨床研究は存在しない。」 →事実
D)高血糖と高インスリン血症に発癌リスク→エビデンスあり。
E)HDLコレステロールが増加すると発癌リスクが減少する→エビデンスあり。
1)スーパー糖質制限食で、明確な発癌リスクである高血糖と高インスリン血症は、一日を通して確実に改善する。 →事実
2)スーパー糖質制限食で、発癌リスクを減らすHDL-Cが増加する。 →事実
3)スーパー糖質制限食を長期間続けて将来発癌リスクが上昇するとしたら1)2)の利点を帳消しにして、さらにそれを上回る何らかの発癌リスクがあると仮定するしかない。→仮説
そのようなリスクは知られてない。→事実
A)B)C)、1)2)3)を考慮すれば、あくまでも仮説ですが、糖質制限食により、西欧型癌の予防効果が期待できると思います。
江部康二
のの さん。
HbA1c1%改善、良かったです。
糖質制限食に理解のある主治医で、嬉しい限りですね。
HbA1c1%改善、良かったです。
糖質制限食に理解のある主治医で、嬉しい限りですね。
2011/08/30(Tue) 14:53 | URL | ドクター江部 | 【編集】
私は想像癖があります。
スキルス癌は突然出来たわけではなく、くりかえす炭水化物の摂取でインスリンは過剰分泌され、余剰のインスリンは上皮細胞のDNAを操作し炭水化物吸収細胞を作り出す。その炭水化物依存細胞がスキルス癌そのものではないでしょうか?
癌細胞は血管周囲で血糖をとりこんでは増殖し全身へと広がっていく。
インスリンは自分一人では血糖を処理できずにやむなく炭水化物を利用する細胞を作り出したのではないでしょうか?・・・とついつい考え込んでしまいました。
スキルス癌は突然出来たわけではなく、くりかえす炭水化物の摂取でインスリンは過剰分泌され、余剰のインスリンは上皮細胞のDNAを操作し炭水化物吸収細胞を作り出す。その炭水化物依存細胞がスキルス癌そのものではないでしょうか?
癌細胞は血管周囲で血糖をとりこんでは増殖し全身へと広がっていく。
インスリンは自分一人では血糖を処理できずにやむなく炭水化物を利用する細胞を作り出したのではないでしょうか?・・・とついつい考え込んでしまいました。
2011/08/31(Wed) 09:26 | URL | ちえ | 【編集】
ドリーム さん。
まずは喘息の治療に専念して、早く良くなればいいですね。
まずは喘息の治療に専念して、早く良くなればいいですね。
2011/08/31(Wed) 10:52 | URL | ドクター江部 | 【編集】
話せ太郎 さん。
糖質制限食(可能ならスーパーで)で血糖値は改善します。
しかし過去の高血糖の借金による動脈硬化は残存します。
ともあれ、内科と眼科受診をお奨めします。
糖質制限食(可能ならスーパーで)で血糖値は改善します。
しかし過去の高血糖の借金による動脈硬化は残存します。
ともあれ、内科と眼科受診をお奨めします。
2011/08/31(Wed) 13:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
検尿 糖の検出なし
血糖121 ヘモグロビンA1C 6.2
が、糖尿に関する検査結果です。
そのほか 肝臓系統の数値は若干高めで飲みすぎに注意といわれました。
眼科は老眼はともかく、視力1.2で弱い白内障の傾向がみられるが、治療の必要はないとのことです。
今70歳です、今後とも健康管理には留意しながら天寿を全うしたいと思います。
医者は、アルコールを少し控え運動すればよいとのこと、薬は血圧の薬だけをもらいました。
血糖121 ヘモグロビンA1C 6.2
が、糖尿に関する検査結果です。
そのほか 肝臓系統の数値は若干高めで飲みすぎに注意といわれました。
眼科は老眼はともかく、視力1.2で弱い白内障の傾向がみられるが、治療の必要はないとのことです。
今70歳です、今後とも健康管理には留意しながら天寿を全うしたいと思います。
医者は、アルコールを少し控え運動すればよいとのこと、薬は血圧の薬だけをもらいました。
なるべくスーパーな食事に心がけておりますが、顧問先で昼食に寿司の特上などがおもてなしで出てくると、お断りするわけにもいかず、どうせ食するなら喜んでありがたくいただきました。
夕食前にウリエースで尿糖を検査しましたが、わずかに変化が見られた程度でした。
いま、サラシアオブロンガ茶にシナモンの欠片を入れて煮出して飲んでいますが、これ驚きです。
糖質制限食+サラシアオブロンガ茶にシナモン
我流ながら納得しています。
尿に関してほとんど糖はでなくなりました。
夕食前にウリエースで尿糖を検査しましたが、わずかに変化が見られた程度でした。
いま、サラシアオブロンガ茶にシナモンの欠片を入れて煮出して飲んでいますが、これ驚きです。
糖質制限食+サラシアオブロンガ茶にシナモン
我流ながら納得しています。
尿に関してほとんど糖はでなくなりました。
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