2011年08月14日 (日)
おはようございます。
さんちさんから、チョコチョコ食いと糖質制限食について
コメント・質問をいただきました。
【11/08/12 さんち
チョコチョコ食いはどうでしょうか
江部先生。先日はコメントを頂き有難うございました。あれからまたスーパー糖質制限を続けています。結局体重は5月からこの三ヶ月で20キロ減りました。体調もとても良いです。それもすべて糖質制限に出会えたおかげです。感謝してもしきれません。ところで今日はまた、どうしても分からないことがあるので、お尋ねしたいのです。それはおやつのことです。私は例えば10時と3時などと時間を決めて、糖質をいくらか決めた範囲でとるというよりは、一回は2から3グラムぐらいを一日に4、5回とるようになってしまいました。勿論食事の3回はスーパー糖質制限をしてます。勿論まったくゼロってわけにはいきませんよね。野菜に含まれている糖質まで計算すればゼロはありえないとのこと。それでも今はちょっとわけがあり、晩御飯を抜いてますので、朝昼の2回の食事とそのおやつで一日の糖質摂取は30いくかいかないかくらいだと思います。ただ、このようにいくら一回の摂取量が少なくても、回数が多いのはどうなのかと不安になりまして。もしかしたら、膵臓が休むひまがなくなってしまい、結果的に良くないことになるのでしょうか。それとも一回の摂取量を、回数にわけることで少なく抑えるほうが食べ方としていいのでしょうか。細かいことを伺い、恐縮なのですが、またお時間のあるときにご教示頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願いします。】
さんちさん。
「スーパー糖質制限食実践で体重は5月から三ヶ月で20キロ減少。」
体調も良好ですし、素晴らしいですね。 (^_^)
「間食を1日に4~5回、1回の糖質量は2~3g」
「朝昼の2回の食事とそのおやつで一日の糖質摂取は30g足らず」
これなら、全く問題ないです。
A)『糖尿人における糖質摂取時の食後高血糖』
B)『正常人における糖質摂取時のミニスパイクとインスリン大量追加分泌』
A)が動脈硬化や発がんのリスクになるというエビデンスあり→国際糖尿病連合2007
B)が糖尿病・動脈硬化・発がんのリスクとなる→ヒューマン・ニュートリション(☆)
従って、糖質制限食実践において、糖尿人においても正常人においても
A)B)が達成できていれば、上記リスクがなくてすみます。
やや重症の糖尿人は、1回の食事の糖質量10gくらいまで、軽症から中等症の糖尿人は、1回の食事の糖質量10~20gまで、食後血糖値1時間180mg未満、2時間血糖値140mg未満を目指します。
1日3回の食事、1日2回の食事の人がいると思いますが、それでOKです。
「間食を1日に4~5回、1回の糖質量は2~3g」
ならA)B)は達成できているので、OKです。
「一回の摂取量を、回数にわけることで少なく抑える」
間食好きの人は上記のごとく、A)B)が達成できるのでよいと思います。
また、大震災のような非常時で、糖質しか食物がないときは、回数にわけて食べることで、グルコーススパイクが小さくてすむと思います。
一方、間食は0~2回くらいで、1日の食事が、2~3回、1回の食事の糖質摂取量が10~20gまでというパターンでもいいと思います。
江部康二
(☆)ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版 2004年
JS Garrow 、WPT james 、A Ralph 編 日本語版監修 細谷憲政 75ページ
『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。このような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。
農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』
さんちさんから、チョコチョコ食いと糖質制限食について
コメント・質問をいただきました。
【11/08/12 さんち
チョコチョコ食いはどうでしょうか
江部先生。先日はコメントを頂き有難うございました。あれからまたスーパー糖質制限を続けています。結局体重は5月からこの三ヶ月で20キロ減りました。体調もとても良いです。それもすべて糖質制限に出会えたおかげです。感謝してもしきれません。ところで今日はまた、どうしても分からないことがあるので、お尋ねしたいのです。それはおやつのことです。私は例えば10時と3時などと時間を決めて、糖質をいくらか決めた範囲でとるというよりは、一回は2から3グラムぐらいを一日に4、5回とるようになってしまいました。勿論食事の3回はスーパー糖質制限をしてます。勿論まったくゼロってわけにはいきませんよね。野菜に含まれている糖質まで計算すればゼロはありえないとのこと。それでも今はちょっとわけがあり、晩御飯を抜いてますので、朝昼の2回の食事とそのおやつで一日の糖質摂取は30いくかいかないかくらいだと思います。ただ、このようにいくら一回の摂取量が少なくても、回数が多いのはどうなのかと不安になりまして。もしかしたら、膵臓が休むひまがなくなってしまい、結果的に良くないことになるのでしょうか。それとも一回の摂取量を、回数にわけることで少なく抑えるほうが食べ方としていいのでしょうか。細かいことを伺い、恐縮なのですが、またお時間のあるときにご教示頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願いします。】
さんちさん。
「スーパー糖質制限食実践で体重は5月から三ヶ月で20キロ減少。」
体調も良好ですし、素晴らしいですね。 (^_^)
「間食を1日に4~5回、1回の糖質量は2~3g」
「朝昼の2回の食事とそのおやつで一日の糖質摂取は30g足らず」
これなら、全く問題ないです。
A)『糖尿人における糖質摂取時の食後高血糖』
B)『正常人における糖質摂取時のミニスパイクとインスリン大量追加分泌』
A)が動脈硬化や発がんのリスクになるというエビデンスあり→国際糖尿病連合2007
B)が糖尿病・動脈硬化・発がんのリスクとなる→ヒューマン・ニュートリション(☆)
従って、糖質制限食実践において、糖尿人においても正常人においても
A)B)が達成できていれば、上記リスクがなくてすみます。
やや重症の糖尿人は、1回の食事の糖質量10gくらいまで、軽症から中等症の糖尿人は、1回の食事の糖質量10~20gまで、食後血糖値1時間180mg未満、2時間血糖値140mg未満を目指します。
1日3回の食事、1日2回の食事の人がいると思いますが、それでOKです。
「間食を1日に4~5回、1回の糖質量は2~3g」
ならA)B)は達成できているので、OKです。
「一回の摂取量を、回数にわけることで少なく抑える」
間食好きの人は上記のごとく、A)B)が達成できるのでよいと思います。
また、大震災のような非常時で、糖質しか食物がないときは、回数にわけて食べることで、グルコーススパイクが小さくてすむと思います。
一方、間食は0~2回くらいで、1日の食事が、2~3回、1回の食事の糖質摂取量が10~20gまでというパターンでもいいと思います。
江部康二
(☆)ヒューマン・ニュートリション 基礎・食事・臨床 第10版 2004年
JS Garrow 、WPT james 、A Ralph 編 日本語版監修 細谷憲政 75ページ
『現代の食事では、・・・・・デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。このような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。
農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』
江部先生。コメント本当に有難うございました!おやつはやはり必要なものだと思います。でも身体に良くない取り方はしたくないので、これからもカーボカウントだけはしっかりして、楽しんでいきたいと思います。これだけしか食べられないのではなく、こんなに食べていいんだ~!という喜びが、糖質制限の嬉しいところですよね。だから続けることがまったく苦しくないですね。それからダイエットコークをこの夏は一日二本くらい飲んでしまった日も何度かありました。腎機能のことを考え、昨日から積極的な摂取はやめました。基本はお茶やお水。甘い飲み物がほしくなった時に時々ゼロコークというふうにしたいと思います。これからも頑張ります。本当に本当に有難うございました。
2011/08/18(Thu) 07:19 | URL | さんち | 【編集】
はなこ さん。
炊いた白米100gなら、糖質含有量は約37gです。
境界型なら、その程度の緩やかな糖質制限食でも、OKと思います。
炊いた白米100gなら、糖質含有量は約37gです。
境界型なら、その程度の緩やかな糖質制限食でも、OKと思います。
2011/08/29(Mon) 16:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
| ホーム |