2011年07月23日 (土)
こんにちは。
週刊文春で、先週発売の7月21日号から糖尿病の特集記事が始まりました。3回くらい続く予定だそうです。
第一回目は、糖尿病「2000万人の真実」という特集で、合併症を中心とした記事でした。
そして、2011年7月20日発売の、「7月28日号」において糖尿病「2000万人の真実」2、が特集されました。
この記事では、「最新治療」完全ルポということで、糖質制限食も好意的に紹介され、私も少しですが登場してます。インクレチン関連薬などの記事もあります。
週刊文春の記者さん、先週、高雄病院まで来られて、1時間半ほど熱心に取材して帰られました。
以下は、私の登場部分です。
【高雄病院(京都市)の江部康二理事長は、自身も糖尿病を発症して、〇二年から糖質制限食を続けている。
「私の父親は糖尿病で、七十七歳の時に大腿部を切断し、三年後に心筋梗塞で亡くなりました。母親も糖尿病で八十八歳になりますが、糖質制限食を実践して、今も元気です。
脂肪・タンパク質は血糖値を上げず、米・小麦等の糖質だけが上昇させることは、世界中の医師が知っていますが、日本ではまだ異端です。
しかし、常識は変わりつつあります。妊娠糖尿病では、インスリンを注射するしか治療法がなく、肥満になるという問題があるのですが、埼玉県の産婦人科では、糖質制限食の臨床研究がはじまりました。」】
このほか、AGE牧田クリニックの牧田善二医師と、北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟医師も、糖質制限食賛成の立場から、コメントを述べておられます。
山田悟医師は、2011年7月10日、東京で開催された「第8回 西東京病態栄養研修会」において、糖質制限食賛成の立場でディべートに参加されました。頼もしい限りです。
糖質制限食の普及に向けて、一歩一歩ですが、前進を感じる今日この頃です。
江部康二
週刊文春で、先週発売の7月21日号から糖尿病の特集記事が始まりました。3回くらい続く予定だそうです。
第一回目は、糖尿病「2000万人の真実」という特集で、合併症を中心とした記事でした。
そして、2011年7月20日発売の、「7月28日号」において糖尿病「2000万人の真実」2、が特集されました。
この記事では、「最新治療」完全ルポということで、糖質制限食も好意的に紹介され、私も少しですが登場してます。インクレチン関連薬などの記事もあります。
週刊文春の記者さん、先週、高雄病院まで来られて、1時間半ほど熱心に取材して帰られました。
以下は、私の登場部分です。
【高雄病院(京都市)の江部康二理事長は、自身も糖尿病を発症して、〇二年から糖質制限食を続けている。
「私の父親は糖尿病で、七十七歳の時に大腿部を切断し、三年後に心筋梗塞で亡くなりました。母親も糖尿病で八十八歳になりますが、糖質制限食を実践して、今も元気です。
脂肪・タンパク質は血糖値を上げず、米・小麦等の糖質だけが上昇させることは、世界中の医師が知っていますが、日本ではまだ異端です。
しかし、常識は変わりつつあります。妊娠糖尿病では、インスリンを注射するしか治療法がなく、肥満になるという問題があるのですが、埼玉県の産婦人科では、糖質制限食の臨床研究がはじまりました。」】
このほか、AGE牧田クリニックの牧田善二医師と、北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟医師も、糖質制限食賛成の立場から、コメントを述べておられます。
山田悟医師は、2011年7月10日、東京で開催された「第8回 西東京病態栄養研修会」において、糖質制限食賛成の立場でディべートに参加されました。頼もしい限りです。
糖質制限食の普及に向けて、一歩一歩ですが、前進を感じる今日この頃です。
江部康二
私はカロリー制限食に固執する糖尿病学会の先生方を見ていると、明治時代の脚気論争を思い出します。EBM=エビデンス(証拠)に基づいて麦飯を主体としたほうが白米を主体にしたほうが、圧倒的に脚気の発症者が少なかったということを、今でも有名なLancetという医学雑誌に発表した海軍軍医がいたそうです。陸軍では脚気の原因は細菌だとういう説に固執した軍医(森林太郎)のため兵士への白米支給にこだわり、日露戦争で2万人以上(?すいませんうろおぼえです)が死亡したそうです。陸軍の軍医のメンツのためになくなった兵隊さんはかわいそうです。カロリー制限食に固執するメンツのために合併症を患っている方が同じ道を辿らないよう祈るばかりです。菜の花
2011/07/23(Sat) 16:49 | URL | 菜の花 | 【編集】
昨日、s生会病院で人間ドックの検査を受けましたが、嘗て2型糖尿病患者でありることをデータからは信じてもらませんでしたが、詳しく説明すると勉強になりましたと言っておりました。
全国の医師が早く糖質制限食を早く理解してくるれることを切に望む次第です。
全国の医師が早く糖質制限食を早く理解してくるれることを切に望む次第です。
菜の花 さん。
海軍軍医総監の高木兼弘ですね。
彼は英国に留学して、実践的な英国流臨床西洋医学を学びました。
脚気論争では、陸軍の森林太郎(森鴎外)と対決しました。
陸軍はドイツ医学が主流で、脚気の原因は細菌感染という立場でした。
今ではビタミンB1 不足で脚気が発症することは自明のことですが、
当時は論争になったのです。
確かに、「糖質制限食VSカロリー制限食」の現代の論争と
重なるところがありますね。
海軍軍医総監の高木兼弘ですね。
彼は英国に留学して、実践的な英国流臨床西洋医学を学びました。
脚気論争では、陸軍の森林太郎(森鴎外)と対決しました。
陸軍はドイツ医学が主流で、脚気の原因は細菌感染という立場でした。
今ではビタミンB1 不足で脚気が発症することは自明のことですが、
当時は論争になったのです。
確かに、「糖質制限食VSカロリー制限食」の現代の論争と
重なるところがありますね。
2011/07/24(Sun) 10:08 | URL | ドクター江部 | 【編集】
mmx233 さん。
症状改善、良かったです。
人間ドックのお医者さん、説明して、
「勉強になりました」とは、謙虚なお人柄で好ましいですね。
多くの医師が、糖質制限食を理解してくれるように、地道に努力していきます。
症状改善、良かったです。
人間ドックのお医者さん、説明して、
「勉強になりました」とは、謙虚なお人柄で好ましいですね。
多くの医師が、糖質制限食を理解してくれるように、地道に努力していきます。
2011/07/24(Sun) 10:12 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ロンドンのしろさん。
糖質の摂取量で血糖値が上昇します。
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させます。
タンパク質・脂質は上昇させません。
GIは糖尿病では、あまり頼りになりません。
摂取する糖質のグラム数だけが、血糖値上昇に関与します。
空腹時血糖値は問題ないので、糖質制限食なら、インスリンなしで
食後も正常血糖となると思います。
2011.01.03 (Mon)の本ブログ記事「妊娠糖尿病と糖質制限食、そしてカナダ」
をご参照ください。
「2011.01.03 (Mon) 江部」グーグルで、「日付に半角あけて江部」で検索で、OKです。
糖質の摂取量で血糖値が上昇します。
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させます。
タンパク質・脂質は上昇させません。
GIは糖尿病では、あまり頼りになりません。
摂取する糖質のグラム数だけが、血糖値上昇に関与します。
空腹時血糖値は問題ないので、糖質制限食なら、インスリンなしで
食後も正常血糖となると思います。
2011.01.03 (Mon)の本ブログ記事「妊娠糖尿病と糖質制限食、そしてカナダ」
をご参照ください。
「2011.01.03 (Mon) 江部」グーグルで、「日付に半角あけて江部」で検索で、OKです。
2011/07/24(Sun) 10:25 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生昨日はご回答頂き、ありがとうございました。
結果に不安を抱いてましたが、元気が出て、続けていく希望が湧いてきました。
こうして毎日ブログを更新され、質問に丁寧に答えて下さることが、どんなに励みになることか。
糖質制限食が真の治療法で、江部先生が皆に伝える使命をお持ちだから出来ることなのでしょうね。
糖質制限食の更なる普及をお祈りいたします。
結果に不安を抱いてましたが、元気が出て、続けていく希望が湧いてきました。
こうして毎日ブログを更新され、質問に丁寧に答えて下さることが、どんなに励みになることか。
糖質制限食が真の治療法で、江部先生が皆に伝える使命をお持ちだから出来ることなのでしょうね。
糖質制限食の更なる普及をお祈りいたします。
2011/07/24(Sun) 16:35 | URL | aishaゆこ | 【編集】
すみません、先ほど投稿したものです。
>しかしha1cが優秀な為に、糖尿病の気があるかもしれないといっても
>そんな筈はないと笑って帰されてしまいます。
病院で糖尿病の~でした。
病院で、が抜けてしまいました。
申し訳ありません。
>しかしha1cが優秀な為に、糖尿病の気があるかもしれないといっても
>そんな筈はないと笑って帰されてしまいます。
病院で糖尿病の~でした。
病院で、が抜けてしまいました。
申し訳ありません。
2011/07/26(Tue) 16:17 | URL | 燕 | 【編集】
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