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糖質制限食と体重減少効果、LDLコレステロール・2011年5月
おはようございます。

こおさんから、糖質制限食とLDLコレステロール、体重減少効果について、コメント・質問をいただきました。


【11/05/23 こお
マヨネーズとLDL
江部先生、初めまして。

気になることがあり、書かせていただいております。
当方42才になる男サラリーマンです。

今年の2月に糖尿病であることが発覚し、3月から先生の本を読んで糖質制限を実践しました。

2/20の糖尿発覚時のデータ
・体重93kg(BMIは28.3)
・ヘモグロビンA1C - 9.1
・食後血糖値 - 228

から、5/20の再検査では、
・体重78.5kg(BMIは24.0)
・ヘモグロビンA1C - 4.1
・食後血糖値 - 93

となり、主治医には「しかしここまで劇的に良くなるものか」と驚かれました。そして「もう少し炭水化物をとった方がよい」とも言われました。
結果、投薬の必要もなくなり、健常者扱いとなりました。

私自身、この3か月間の結果には満足しているのですが、他に気になる点が2つあります。
それは、減らなくなった体重とLDLのことです。

体重に関しては、スーパー制限食を続けているにも関わらず、ここ一カ月以上全く減っていません。
怪我をした関係で、ランニング等の運動ができなくなっていることを加味しても、ちょっと減らなさすぎかと思われます。
一日の平均糖質摂取量は15g前後で、少ない時は10gを切っていると思います。
BMIが22近くになるまではスルスルと減ると思いましたが、はやり運動がないと厳しいものなのでしょうか?
血糖値自体は低血糖気味になってしまいましたので、これ以上厳しい糖質制限をしてもいいものなのか悩んでいます。

糖質制限が正しくできていたとすると、運動を追加する以外に減量の道はないのでしょうか?
怪我が良くなれば運動を再開したいのですが、、、

そして今回の検査でLDLが増加していることを主治医に指摘されました。
野菜や魚、豆腐も食べてはいますが、たんぱく質や脂質(特にマヨネーズや鶏皮)を積極的に取り入れているので、そのコレステロールのせいなのか、先生が以前に書かれていたように一過性のものなのかがわからなくて心配しています。

中性脂肪やγ-gtpその他の値は、非常に良い値です。

まだ糖質制限を始めてから3か月ですので焦ってもしかたないのですが、以上心配な点に関しまして、先生のアドバイス等ご教授いただけましたら幸いです。

こお】


こおさん。
コメントそして本のご購入ありがとうございます。


2/20の糖尿発覚時のデータ
・体重93kg(BMIは28.3)  身長181.3cm
・ヘモグロビンA1C - 9.1
・食後血糖値 - 228

5/20の再検査では、
・体重78.5kg(BMIは24.0)
・ヘモグロビンA1C - 4.1
・食後血糖値 - 93

主治医もびっくりの、劇的な改善ですね。
投薬もなくなり、医療費削減で良かったです。

体重ですが、現在BMI24.0で標準体重となっておられます。実は肥満している人は、筋肉量もそれなりに多いというデータがあります。普通に生活していて、肥満分は毎日筋トレになっているからでしょうか?

ともあれ、BMI20以上~25未満が最も全死亡率が低いので、現在もう調度と思います。

BMI25未満であれば、西欧型ガンのリスクも回避できています。

適正体重は個人差があります。BMI22である必要はありません。

スーパー糖質制限食で、その人における一番よい適正体重になっていきます。太った人は減量で、痩せ過ぎた人は増量で、標準になります。BMI20以上~25未満の間で、一人一人の適正体重ということですね。

LDLコレステロールに関してはこのまま、マヨネーズ摂取も含めて、スーパー糖質制限食で経過をみられていいと思います。

コレステロールは、細胞膜や男性ホルモン、女性ホルモンなどの原料であり、人体に必要不可欠な大切な物質です。

通常肝臓でコレステロールを7~8割合成しており、食事由来のコレステロールは2~3割程です。

糖質制限食実践で、コレステロール摂取量が増えるので、初期にLDLコレステロール値が上昇することがあります。この場合も肝臓が調整するので、半年~1年で元に戻ります。

人によっては、糖質制限食実践で、LDLコレステロールが高値から正常になることもあります。

私の友人、春日井市の灰本元医師は、2009年には重症糖尿病(HbA1c>9.0%)33名への低糖質食治療で、
インスリンを使用することなく半年後にHbA1c10.9から7.2%へ下がり、LDL-Cは低下、HDL-Cは上昇することを報告しています。

糖質制限食実践による検査データの変化ですが、はっきり一定の傾向がでるものとでないものがあります。


糖質制限食実践で

1 血糖値はリアルタイムに改善します。
2 スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に、1~2%改善します。
3 中性脂肪も速やかに改善します。
4 HDL-コレステロールは増加します。
  増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
5 LDL-コレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も、半年~1年くらいで落ち着くことが多いですが、個人差があります。
6 総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も半年~1年くらいで落ち着くことが多いですが個人差があります。
7 尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
  上昇した人も、半年~1年くらいで落ち着くことが多いですが、個人差があります。
8 尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
9 クレアチニンは不変です。
10 カリウムも不変のことが多いです。
11 血中ケトン体は現行の基準値より高値となりますが、生理的なものです。
12 尿中ケトン体は当初3ヶ月~半年は陽性になりますが、その後陰性化します。
13 脂肪肝に付随する、GPTやγGTP高値も改善します。

LDL-コレステロールに関して「低下・不変・上昇」と個人差があるのですが、なぜそうなるのかはよくわかりません。

私自身は、HDL-コレステロールはかなり増加し、LDL-コレステロールは少し低下しました。



江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ありがとうございました
江部先生、

早速のアドバイスありがとうございました。

自分の適正体重というものを見極めるために、あと数カ月はスーパー糖質制限を、自己責任かつ自己管理のもと、続けたいと思います。

また、今後もマヨネーズもしっかりと採り、数カ月単位でLDLを注視していきたいと思います。

お忙しい中、いきなりの質問にご回答いただけましてまことに感謝しております。

こお

追伸 私の家族も糖質制限に興味が出たようで、先生の本を2冊送ったところです。効果がありましたらまた書かせていただくかもしれません。
2011/05/24(Tue) 17:12 | URL | こお | 【編集
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