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ゴーヤーと食後血糖値
こんばんは。

今回は、こうさんからゴーヤーについてコメント・質問をいただきました。

【11/05/18 こう

こんにちは
私の住む地域でも医師不足が進み、午前は近くの大学病院から助っ人医師が来ていますが、午後は総合診療と称し、外科の医師が複数科の患者を診療しています。
一応総合病院なのに、外科の医師一人で運営してます。なので、数字をみて、薬を出すだけです。
話は変わりますが、お教えください。
最近、糖尿にゴーヤーが良いと聞きよく食べています。
ゴーヤーには植物インスリンという成分が豊富に含まれているとの事。
植物インスリンに対する先生のご考察をお聞かせいただければ幸いです。
よろしくおねがいします。】


こうさん。

以前、 GUMIさん、amesui さんから、ゴーヤーを食べた時の食後血糖値について、コメントをいただきました。

GUMIさん、amesui さんの実験では、見事に食後血糖値の上昇を防いでいます。

私自身は、ゴーヤーの乾燥粉末で不味いのを我慢して、2010年12月5日に実験したのですが、

午后5:23
空腹時血糖値:125mg

ゴーヤ乾燥粉末5mlさじに3杯+炊いたご飯54g(糖質20g)

午后6:23
食後1時間血糖値:189mg

64mg上昇。

午后7:23
食後2時間血糖値:147mg

と全く無効でした。

ゴーヤーは、生か炒めるかの方が効果がありそうですね。

ゴーヤーは独特の苦味が特徴ですが、その苦味成分はモモルデシンとチャランチンといい、インターネット的には血糖値を下げる効果がありそうですが確定とはいえません。

一方、ゴーヤにはコロソリン酸も含まれています。コロソリン酸は、別名植物インスリンと言われています。この成分は、インスリンに似たタンパク質です。通常のインスリン注射では、時に低血糖が生じることがありますが、ゴーヤーに含まれる植物インスリンの場合は、血糖値を安定させますが低血糖は起こさないようです。

コロソリン酸に関しては、

①広島大学医学部総合薬学科活性構造学講座の山崎和男名誉教授が、インスリンと同じようにグルコースを細胞内に速やかに吸収させること、即ちグルコーストランスポーター(糖輸送体)を活性化させることを見出しました。

②鈴鹿医療科学大学医療栄養学科の三浦俊宏講師は、コロソリン酸を用いた動物実験の結果を第46回日本糖尿病学会年次学術集会で発表し、「コロソリン酸投与後4時間に血糖低下作用を示し、インスリン値の低下も見られた。また、筋肉GLUT4タンパク発現の増加が見られた。」と報告しました。

③京都大学医学部糖尿病・栄養内科学の福島光夫助手は日本糖尿病学会近畿地方大会で、コロソリン酸が経口糖負荷時の血糖値を低下させることを報告しました。

①②③を考慮すれば、かなりの信憑性をもって、血糖値を下げる効果があるようです。


江部康二

☆☆☆
参考 2010/12/03ブログ「ゴーヤーの血糖値を下げる効果は?」


こんばんは。

今回はamesui さんから、ゴーヤーの血糖値を下げる効果についてコメント・質問をいただきました。

「10/12/03 amesui
ゴーヤパワーは本物?
以前、このコメ欄でゴーヤの血糖値下降効果について書いてあったのを思い出し食してみました。
(食直前)124→(1時間値)127→(2時間値)133
 ステーキ500g、さつま揚げ5枚、ふすまパン1枚、大豆煮100粒、ポテト風おからサラダ。もやし一袋(ゴーヤ半本混合)。
(食直前)120→(1時間値)103→(2時間値)109
 大豆麺ラーメン(チャーシュー15枚)チキンソテー300g、大豆煮100粒、がんもどき1枚、小松菜(ゴーヤ半本混合)。
(食前値)116→(1時間値)94(2時間値)計測せず(^^;;
 ふすまパンハンバーガー2個、タマゴサンド1個、サーモンマリネ400g、大豆煮100粒、もやし1袋(ゴーヤ半本混合)
過去に一度だけスターシス30mg、グルコバイ100を服用したデータがあります。
(食直前)124→(1時間値)99→(2時間値)142
かき揚げ、海老、イカの天ぷら、大豆トースト、カツオ300g。
通常、食直前から2時間値にかけて放物線を描く血糖値がフツーかと思います(わたしの場合)それが、一番高いはずの1時間値が低いという、いわゆるバズタブ曲線を描くように推移します。
ゴーヤって、スターシス(グルファスト)等と同じような効力があるのでしょうかね?
もちろん、個人差、測定器のファジーさ、チップの精度等考慮する必要もあるのでしょうが。
ただ、おいしくはない・・・(^^;;
続けて食べるかどうかは微妙です。。。
サプリ・・・という手?
うーーん、それならグルコバイでも飲んでたほうがよろしいかと・・・?」


amesui さん。
ゴーヤーパワー実験報告ありがとうございます。

【(食直前)124→(1時間値)127→(2時間値)133
 ステーキ500g、さつま揚げ5枚、ふすまパン1枚、大豆煮100粒、ポテト風おからサラダ。もやし一袋(ゴーヤ半本混合)。】


ステーキ500gって、すごいですね。 エェッ!?(゜∇゜;)

それは兎も角、さつまあげやふすまパンや大豆煮やおからにも、少量の糖質が含まれていますので、あるていど食後血糖値は上昇するはずです。この上昇の少なさは、ゴーヤーの効果の可能性が高いですね。

【(食直前)120→(1時間値)103→(2時間値)109
 大豆麺ラーメン(チャーシュー15枚)チキンソテー300g、大豆煮100粒、がんもどき1枚、小松菜(ゴーヤ半本混合)。】


チャーシュー15枚、チキンソテー300gも半端じゃないですね。♪(・∀・)

エンゲル係数ご同情申し上げます。

それは兎も角、大豆麺ラーメン、大豆煮100粒、がんもどき1枚、小松菜にも少量の糖質は含まれているので、食後血糖値は少しは上昇するはずです。

しかし、食前血糖値より、食後血糖値のほうが低いですので、これはゴーヤーの効果としか考えれれませんね。
スターシス30mg、グルコバイ100を服用したデータより、ゴーヤーを食べたときのデータのほうが、食後2時間血糖値は効果的ですね。

手元にゴーヤーの粉があるので、不味いかもしれませんが、私も人体実験をしてみます。

江部康二


☆☆☆
参考2008-03-03のブログ「糖尿病とゴーヤーマジック?」 


こんばんは。

今日はGUMIさんから、ゴーヤーと血糖値に関するとても興味深いコメント・質問をいただきました。

『ゴーヤーマジック?
江部先生はじめまして。
昨年末に主人の糖尿病発症が発覚してからというもの、勉強の末に糖質制限食に巡りあい実行して1ヶ月になります。本も全部、購入させていただいてます。(^^)v
糖質制限食で血糖値は安定し、赤ワインの効果で早朝高血糖も改善されてきて、夫婦で喜んでいます。
昨日、先生のレシピ本にあったゴーヤ炒めを作って食べたところ、食前血糖値118→食後1時間116→食後2時間115と、すごい数値をたたきだしました。
その後も試してみたところ、ゴーヤを食べた後の血糖値は食前よりも低い場合がほとんどでした。
ゴーヤと血糖値の関係についてネット検索してみたところ、「ゴーヤに含まれる植物インスリンが血糖値を下げる」「ベータ細胞を刺激してインスリンの分泌を促進する」などの記述が見つかりました。
ゴーヤがすっかりお気に入りになった主人ですが、「インスリン注射と同じ効果ならいいけど、膵臓にむち打つ薬と同じならイヤだなあ」と言います。
ゴーヤの効果はインスリン注射なのか、それともSU剤なのかとても気になるのですが、明らかになっていたらお教えいただけませんか?
膵臓をいじめないなら、毎食ちょっとずつテーブルにのせたいのですが・・・
2008/02/29(金) 00:07:00 | URL | GUMI』


GUMIさん、コメント・質問、そして本全部ご購入、とてもありがとうございます。m(μ_μ)m

糖質制限食で血糖値が安定し、赤ワイン適量?で早朝空腹時血糖値も改善、良かったですね(^o^)v

「レシピ本にあったゴーヤ炒めを作って食べたところ、食前血糖値118→食後1時間116→食後2時間115と、すごい数値をたたきだしました。」

これは、確かに驚愕のデータですね。ゴーヤ以外の食材の糖質含有量はどのくらいだったのでしょう?どうやらゴーヤーは本当に血糖値をあるていど下げる効果を持っているようです。

私も知らなかったので、早速インターネットで調べてみました。そうすると、他にも人体実験をした人がいました。

知識の宝庫!目がテン!ライブラリー  日本テレビ(2001/09/23放送) 

「4人の人にまずは、ブドウ糖溶液を100グラム飲んでもらいました。すると通常の状態での血糖値は平均約94だったのが、ブトウ糖溶液を飲むと、30分後の血糖値は200を超えました。次にゴーヤージュースとブドウ糖溶液を飲んで血糖値を測定してみると、30分後血糖値は約145とかなり低い値になりました。」

今時のテレビでどこまで信用できるかわかりませんが、何やら期待できそうです。

ゴーヤーは独特の苦味が特徴ですが、その苦味成分はモモルデシンとチャランチンといい、インターネット的には血糖値を下げる効果がありそうですが確定とはいえません。

一方、ゴーヤにはコロソリン酸も含まれています。コロソリン酸は、別名植物インスリンと言われています。この成分は、インスリンに似たタンパク質です。通常のインスリン注射では、時に低血糖が生じることがありますが、ゴーヤーに含まれる植物インスリンの場合は、血糖値を安定させますが低血糖は起こさないようです。

コロソリン酸に関しては、

①広島大学医学部総合薬学科活性構造学講座の山崎和男名誉教授が、インスリンと同じようにグルコースを細胞内に速やかに吸収させること、即ちグルコーストランスポーター(糖輸送体)を活性化させることを見出しました。

②鈴鹿医療科学大学医療栄養学科の三浦俊宏講師は、コロソリン酸を用いた動物実験の結果を第46回日本糖尿病学会年次学術集会で発表し、「コロソリン酸投与後4時間に血糖低下作用を示し、インスリン値の低下も見られた。また、筋肉GLUT4タンパク発現の増加が見られた。」と報告しました。

③京都大学医学部糖尿病・栄養内科学の福島光夫助手は日本糖尿病学会近畿地方大会で、コロソリン酸が経口糖負荷時の血糖値を低下させることを報告しました。

①②③を考慮すれば、かなりの信憑性をもって、血糖値を下げる効果があるようです。

GUMIさん、その後の結果も是非教えてくださいね。

ゴーヤーと糖質のセットでどの程度血糖値が上昇するのかしないのか?

ゴーヤーなしの糖質だけだと、どのくらい血糖値が上昇するのか?

結論は確定ではありませんが、ゴーヤーかなり期待がもてそうですね。

江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ニガウリ(ゴーヤ)の料理法
ニガウリは生を薄くスライスして、かつお節をふりかけ、ちょっとお醤油を入れて食べると美味しいです。このかつお節と混ざった苦味が辞められなくなります。夏はいつもこれがおかずの一品に加えてます。簡単で健康的。
2011/05/20(Fri) 03:06 | URL | ドミニカ | 【編集
No title
先生、ご考察ありがとうございました。
自信持てました。
問題はあの味ですね。

私はジューサーにゴーヤー、豆乳、レモン、パルスイートを適量入れて、ジュースにして食前に少量を一気に飲んでいます。
生ですとビタミンも壊れませんしね。

もうしばらくすると収穫期ですし、冷凍保存もできるそうなので積極的に
取り入れていこうと思います。

2011/05/20(Fri) 06:07 | URL | こう | 【編集
Re: ニガウリ(ゴーヤ)の料理法
ドミニカ さん。

ありがとうございます。
早速試してみます。
2011/05/20(Fri) 08:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
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