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『常識超える糖質制限食』、2011年5月15日(日)京都新聞朝刊
おはようございます。

今朝の京都新聞に『常識超える糖質制限食』と題して、私の原稿が掲載されました。

毎週日曜朝刊1面の「ソフィア」というコラムで、2005年から続いています。

過去いろんな人が登場し、文化発信という範疇で、様々な提言や主張を展開されています。

第一面の写真入りのコラムなので、やや照れくさいです。(=_=;) 

登場の機会を与えていただいた京都新聞社の吉澤建吉さん、岡本早苗さんに、この場を借りて、感謝の意を表したいと思います。

江部康二


以下は2011年5月15日(日)京都新聞朝刊のコラム「ソフィア」です。

☆☆☆☆☆

【私は糖尿病を患っており、2002年から糖質制限食を実践中である。

血糖値を上昇させるのは糖質だけで脂質や蛋白質は上昇させない。

糖質制限食とは、脂質や蛋白質はしっかり摂取して、血糖値を上昇させる糖質だけは極力減らす食事療法である。

従来の常識とは真っ向から対立する内容なので、多くの人が驚かれることと思う。

しかし「脂肪悪玉説」、「カロリー至上主義」、「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」といった従来の常識は現在根底から覆っている。

例えば米国医師会雑誌2006年の論文で、脂肪を総摂取カロリー比20%に制限しても心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクは全く減少しないことが確認された。

さらにニューイングランド・ジャーナルの2008年の論文で、カロリー制限ありの脂肪制限食とカロリー制限なしの糖質制限食の効果を比較検討した結果、糖質制限食が体重を減少させ、善玉コレステロールを増加させたことが明らかとなった。

また医学の教科書「ハーパー生化学」には、脳が脂肪酸の代謝産物のケトン体をエネルギー源とすることが明記してある。

常識の壁とは恐ろしいもので、これらの明確な証拠があっても、100人中99人以上の医師.栄養士が「脂肪悪玉説」、「カロリー至上主義」、「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」という無根拠な神話をいまだに信じているのが現状である。

ところで、糖質制限食というと変わった食事というイメージであるが、実は人類本来の自然な食事である。

人類が誕生したのが約400万年前で、その後6属21種の人類が栄枯盛衰、進化を繰り返し、現在残っているのは、現世人類だけである。

この間農耕が始まるまでは、生業は狩猟・採集で、全ての人類が糖質制限食であった。

このように人類の栄養・代謝・生理すべて糖質制限食に適応するように進化してきているし、妊娠・出産・子育て・日常生活も糖質制限食の中で行われてきた。農耕が始まり定着して最近の約4000年間だけが、主食が穀物(糖質)へと変化した。

即ち糖質を主食としたのは、人類の歴史の中でわずか1000分の1の期間に過ぎない。糖質制限食と高糖質食、どちらが人類にとって自然な食事なのかはいうまでもない。

糖質制限食という人類の本来の食事を実践することで、肥満や糖尿病といった様々な生活習慣病が改善するのも、当たり前と言えば当たり前なのである。

高雄病院理事長
江部康二


略歴
1950年生まれ。京都大医学部卒。2001年、糖質制限食を導入。
主な著書に宮本輝氏との対談本「我ら糖尿人、元気なのには理由がある」など】



テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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