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「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)が第4刷
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こんにちは。

「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)

最新刊として2010年12月出版しました。

今回はレシピ集ではなく、理論篇に属する最新の本です。
おかげさまで、第4刷となりました。

アマゾンのレビュー
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4816349960/ref=dp_db_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
楽天のレビュー
http://review.rakuten.co.jp/rd/2_213310_14198947_0/
でも好評です。

糖質制限食や糖尿病関連の最新情報が満載ですので、是非ご一読くださいね。

最新糖質制限食理論、症例、図表、食材のカラー写真・・・、糖尿病・妊娠糖尿病の最新の診断基準・・・Q&Aなど、わかりやすくて豊富な内容となったと自負しています。

特徴として、巻頭に、ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」の記事にさせていただいたコメントと私の回答を、個人情報が特定できないように一部加工して、10症例報告しています。
コメントいただいた皆さんにはこの場を借りて、御礼申し上げます。m(_ _)mVV 


以下は「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)の、「はじめに」です。


☆☆☆

はじめに

 2005年1月に日本初の糖質制限食の本「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を出版してから、5年の歳月が経過しました。幸い16刷と版を重ねており、糖質制限食が日本に広がるきっかけになったと嬉しく思っています。糖質制限食関連の私の本も著書・共著・監修含めて合計14冊に達しましたが、本書が15冊目です。当初はほぼ孤立無援の戦いでしたが、この間糖質制限食に理解を示す医師や栄養士も明らかに増えています。医学雑誌「治療」に2009年4月、「内科」に2010年1月、糖質制限食関連の小論文を執筆させていただいたのもその現れとありがたく思っています。2007年2月から、ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を開始したことも、それなりの効果があったと思います。本書の内容にはブログ記事からの引用もあり、ブログ読者の皆さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。2010年10月現在で、1日に5000~7000件のアクセスがある人気ブログとなっていて、これも嬉しい限りです。ほぼ毎日ブログ更新していますので、祇園あたりに飲みにいく機会が激減して、健康にも財布にも非常に良い副次効果が出ています。さて糖質制限食の理論面において、2009年に一つ大きな変化がありました。正確には2004年に米国であった変化に、私が気がついたのが2009年ということです。すなわち、米国糖尿病協会によれば食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%血糖に変わり、タンパク質・脂質は血糖に変わりません。糖質は摂取直後から急峻に血糖値を上昇させ2時間以内にほとんどすべてが吸収されます。一方蛋白質・脂質は血糖値に影響をあたえません。1997年版の米国糖尿病協会の見解では「タンパク質は約半分が血糖に変わり、脂質は10%未満が血糖に変わる」という記載がありましたが、2004年版では削除されています。これらは含有エネルギーとは無関係な三大栄養素の生理学的特質であり、現在動脈硬化の元凶として問題とされているグルコーススパイク(食後高血糖)を引き起こすのは3大栄養素の中で糖質だけです。従って糖質を摂取しなければ食後高血糖は生じず、血糖値はリアルタイムに改善します。一方カロリー制限をしても糖質を摂取すれば必ず食後高血糖を生じます。このような重要な生理学的知識ですが、欧米では医師も看護師も栄養士も糖尿病患者さんも皆知っています。日本では医師でさえも、ほとんどの人が知らないのが現状ですので、まさにガラパゴス状態でおおいに問題です。また英国の栄養学の大著、ヒューマン・ニュートリションにも『現代の食事では、中略、デンプンや遊離糖に由来する「利用されやすいグルコース」を大量に摂取するようになっている。このような食事内容は血漿グルコースおよびインスリン値の定期的な上昇をもたらし、糖尿病、冠状動脈疾患、がん、老化等、多くの点で健康に有害であることが強く指摘されている。農業の発明以来、ヒトは穀物をベースとした食物を摂取するようになったが、進化に要する時間の尺度は長く、ヒトの消化管はまだ穀物ベースの食物に適応していない。ましてや高度に加工された現代の食物に対して、到底適応しきれてないのである。』と記載されていて、私の提唱しているグルコースミニスパイク論に根拠を与えるものであり、心強い限りです。さらに、戦後日本で糖質摂取が減り続け、脂質摂取が増え続けたという定説も間違いであり、単なる神話に過ぎなかったことも本書であきらかにしています。本書には2010年現在の糖質制限食の最新知識が網羅されています。是非ご一読いただけば幸いです。



*Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines by the Michigan Diabetes Research and Training Center,American Diabetes Assoiation ,3rd Ed,2004
*ヒューマン・ニュートリション基礎・食事・臨床(第10版):75、JS Garrow 、WPT james、A Ralph 編、日本語版監修、細谷憲政.2004



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
初めまして。どうか教えてください。
初めまして。
私は26歳の女性なんですが、教えていただきたいことがありコメントさせていただきました?

私の父は8年前に糖尿病になりました。
私も2年前に空腹時手の震え、ふらつきが出現し気になったので糖尿病専門のクリニックにかかりました。
元々の体質なのか、環境が変わったからか【6年間飲職業の仕事をしており重労働な仕事から子宮内幕症卵巣嚢腫を発症してしまい手術をしました。のちに医療事務へと転職してから、1年間に10?太り体脂肪も20%も増えてしまいました。】
そこのクリニックの先生には急激に太ったせいで食後数時間後に低血糖になってる可能性があるので、75gブドウ糖負荷試験をしましょうとの事で行った結果、空腹時血糖78?・30分99?・60分134?・120分199?・180分122?・240分90?・300分57?
とゆう結果でした。これか機能性低血糖とゆうのでしょうか?
先生にはとりあえずダイエットとゆうことで、戦後の食事をしなさい、おかずの食べ過ぎ!!!白米を1回の食事に150gとっておかずは本当に少しにしなさい。との事で今は食事療法と低血糖症状で倒れたりもしたこともあるので、食後3時間後に80キロカロリーのビスケットを食べなさいとの事で今は過ごしていて3ヶ月おきに採血をしにクリニックに診察に行っています。
ブログに糖質制限食という名前を初めて聞き、あたしの今の食事療法と全く別な事に不安になりコメントさせていただきました。
どうかお返事頂けたらと思っております。
23年4月30日の採血結果は中性脂肪:158・LDL:159・HDL:51.1・HbA1c:4.9でした。
2011/05/08(Sun) 22:11 | URL | ミナ | 【編集
No title
いつもブログ拝見してます。

以前、糖質制限食での糖質の摂取量について質問させて頂いた、ゆかぶぅと申します。

糖質制限を初めて9ヶ月経ちました。相変わらず甘い物への執着が絶ちきれず、先生のアドバイス通り、食事の糖質量を減らして食後に一口サイズのチョコ等を食べてしのいでます。

先日、友人からブドウ糖を頂いたので、自宅で75gを摂取し、血糖値の推移を見てみました。
1gの糖質が、自分の場合どれ位血糖値を上げるのかを知りたかったのです。

10時間以上の絶食後、午前10時から始めました。

空腹時 81
負荷後30分 162
負荷後1時間 184
負荷後1時間30分 145
負荷後2時間 128
だんだん下がって来たなぁと思っていたのですが
負荷後3時間 140
と、再び上昇
この後、更に測定しようと思っていたもののウトウトしてしまい、目が覚めた午後2時30分に再び測定
負荷後4時間30分 59
という結果でした。


病院での正式な検査ではないので正確性に欠ける点もあるのと、自己測定器での測定には誤差があるという事も理解した上で、府に落ちない点があるので質問させて下さい。


糖質制限を始める前に、カレーライスを食べて血糖値の推移を見た時も、同じような数値で推移し、3時間値が2時間値よりも高くなった記憶があります。
これはどのような現象なんでしょうか?


もうひとつは、4時間30分後の値が59と低いのは、機能性低血糖という事でしょうか?

更に疑問なのは、59という低さにも関わらず、特に低血糖らしき症状もなく元気だった事です。
3時間値を測定したあとにウトウトと眠ってしまっているので、もしかしたらこの時点で59よりも低値だった為に眠気に襲われた可能性もありますが。

それにしても59というのは低いと感じるのですが、これぐらいなら皆さんあまり症状は出ないものなんでしょうか?
以前このブログで先生が「断食中に血糖値が35まで低下しても普通に診察していた。脳がケトン体を利用していた為ではないか。」と書いておられた記憶があるので、私もそうなのかな?と勝手に思ったりしてますが。


職業柄、外食をする機会はあまりないのですが、それでも時々断れずに糖質を摂取してしまう事はあります。
今回は無症状でしたが、外出先で低血糖症状が出てしまうのは怖いです。だからと言って糖質制限をしている身で、低血糖だからと糖質を摂取してしまうのもいけない気がします。

低血糖の症状が出た場合、糖質制限的にはどの様な対処をするのが適切なのでしょうか?

いくつも質問してしまい、申し訳ありません。アドバイス頂けたら嬉しいです。
2011/05/09(Mon) 00:43 | URL | ゆかぶぅ | 【編集
Re: 初めまして。どうか教えてください。
ミナ さん。

GTTでは境界型です。

糖質摂取により、血糖値が上昇し、追加分泌インスリンがでて、遷延して300分で57mgと低血糖に
なっています。いわゆる機能性低血糖と考えられます。

糖質を摂取しなければ、血糖は上昇せず、追加分泌インスリンはほとんどでないので
機能性低血糖になることもありません。
2011-04-08のブログ「機能性低血糖症・2011年」をご参照ください。
2011/05/09(Mon) 17:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 質問です
桜 さん。

糖質制限食実践で、いわゆるムキムキの筋肉はつかないと思います。
しなやかな筋肉はあるていどつくと思います。
2011/05/09(Mon) 17:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: えっ、やばい?
しんしんさん。

魚介系を増やしては如何でしょう。
魚の日を作れば、赤身肉500g/週でおさまると思います。
2011/05/09(Mon) 18:01 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ありがとうございました!!
ミナ さん。

本のご購入ありがとうございます。
GTTはブドウ糖負荷試験のことです。

広島市の土井先生は、私の修道高校の同級生です。

糖尿病専門医ではありませんが、認定内科医で
糖質制限食に理解のある医師のお一人です。
相談にのっていただけると思います。

ちなみに江部康二も糖尿病専門医ではありません。自身が糖尿病の内科医です。


土井内科神経内科クリニック

病院住所 広島県広島市中区紙屋町1-1-17 広島MIDビル1F 周辺地図
電話番号 082-242-7878

土井一可先生
医学博士
ECFMG免許(海外での医師免許)
日本神経学会認定 神経内科専門医
日本内科学会認定 認定内科医
2011/05/09(Mon) 19:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ありがとうございました
しんしん さん。

牛・豚・羊、四つ足動物の赤身肉です。
鶏肉は大丈夫です。
2011/05/10(Tue) 14:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 痩せ型の食後高血糖
橋口 勝典 様


基本的に人類がもともと食べていた食生活ですので、痩せ型でも大丈夫です。
ただ低カロリーに注意してください。
脂質、タンパク質はしっかり摂取してください。
少食タイプなら、果物を1/3個、1日2回とかデザートや間食で摂取していただけばよいと思います。
2011/05/14(Sat) 16:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
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