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生肉を食べるのは食中毒のリスクあり!
おはようございます。


『生肉(ゆっけ)などを食べて、食中毒になり福井県の男児2人が死亡し、横浜の19才女性が意識障害があり、溶血性尿毒症症候群(HUS)とみられ重症で入院中』

といういたましい事件がありました。(*)

『厚労省が定める生食用の食肉に関する基準では、決められた場所と手順に従って牛などを解体するほか、販売時には「生食用」と明記する必要があります。

しかし、同省監視安全課によると、生食用の食肉処理施設は全国に12か所ありますが、出荷されているのはいずれも馬肉で、「2008、2009年度は生食用の牛肉の出荷がなかったことが確認されている」としています。

同省は、市場に流通している牛肉については、保健所などを通じて、加熱処理した上で客に提供するよう呼びかけています。

全国焼肉協会(東京都)は、加熱用の牛肉をユッケなど生肉のままで提供することは「業界の慣習だった」と証言。

同協会は

「生食の危険性は認識しており、協会としては提供しないよう呼びかけていた。しかし、焼き肉店としては客のニーズがあるのでやめられない」』

とのことです。(**)

 
結局、日本では現在、厚生労働省の基準を満たした牛・鶏の生食用食肉は、基本的に流通していないのです。

各焼肉店で提供されている、牛生肉(ゆっけ)は、加熱用生肉を、かってに生食用に転用しているわけですので、食中毒のリスクは必ずあります。

まな板を変えようが、包丁を変えようが、ゴム手袋を変えようが、高級で新鮮で清潔を保とうが、各焼肉店でいくら努力されても、リスクをゼロには絶対にできません。なぜなら、扱う肉そのものが、生食用ではなく加熱用だからです。

このような事実があり、運不運に身をゆだねるわけにはいかないので、私は、牛と鶏の生肉は一切食べないことにしています。

唯一馬肉とレバーは、2008年度統計では、厚生労働省の通知に基づいた生食用食肉の出荷実績がありました。

どうしても生肉が食べたい方は、馬肉で生食用ということを確認されてからなら、OKと思います。

なお、食品衛生の窓 東京都
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/nama/index.html
に、

1 お肉は生で食べると、食中毒になることがあります
2 子どもが食肉を生で食べると、特に危険です
3 「生食用」の牛肉、鶏肉は流通していません

『ちょっと待って!お肉の生食』

と題して、わかりやすく説明がしてあります。(***)



江部康二


(*)<毎日新聞 2011年5月4日 東京朝刊>

【焼き肉店集団食中毒:神奈川でも6人症状 同チェーンの2店
 焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」でユッケなどを食べた富山、福井両県の男児2人が病原性大腸菌「O111」に感染し死亡した集団食中毒で、横浜市は3日、同市と神奈川県藤沢市の同チェーン2店舗でも食事をした横浜市在住の男女計6人が下痢などの症状を訴えたと発表した。このうち横浜市の店では19歳の女性が入院し重症。両市は食品衛生法に基づき、各店舗に立ち入り検査し、調査している。

6人が食事をしたのは、横浜上白根店(横浜市旭区)と藤沢湘南台店(藤沢市)。横浜市によると、重症の女性は4月19日に横浜上白根店を利用して23日に発症し、25日から市内の病院に入院している。意識障害があり、溶血性尿毒症症候群(HUS)とみられる。他の5人は軽症という。

同チェーン店を経営する「フーズ・フォーラス」(本社・金沢市)は北陸3県に16店舗、神奈川県に4店舗を展開している。(杉埜水脈、馬場直子)】


(**)<2011年5月3日09時22分 読売新聞>

【ユッケは人気なので…業界全体で危険に目つぶる

「ユッケが、人気商品だったので――」。焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒で、同チェーンを運営する「フーズ・フォーラス社」(金沢市)の勘坂康弘社長は2日、同社で記者会見し、生肉の提供が危険だと認識しながらも、販売をやめられなかった理由をこう説明した。

今回の問題の背景には、消費者のニーズが高い一方で、厚生労働省が定める「生食用」の牛肉が市場にはほぼ流通していないというギャップがあると指摘する声も出ている。

厚労省が定める生食用の食肉に関する基準では、決められた場所と手順に従って牛などを解体するほか、販売時には「生食用」と明記する必要がある。

しかし、同省監視安全課によると、生食用の食肉処理施設は全国に12か所あるが、出荷されているのはいずれも馬肉で、「2008、09年度は生食用の牛肉の出荷がなかったことが確認されている」とする。同省は、市場に流通している牛肉については、保健所などを通じて、加熱処理した上で客に提供するよう呼びかけているという。

ところが、全国焼肉協会(東京都)や県内の複数の焼き肉店は、加熱用の牛肉をユッケなど生肉のままで提供することは「業界の慣習だった」と証言する。同協会は「生食の危険性は認識しており、協会としては提供しないよう呼びかけていた。しかし、焼き肉店としては客のニーズがあるのでやめられない」と、業界全体で問題を把握しながら目をつぶってきたことを明かす。

勘坂社長は会見の中で「厚労省は加熱用の肉をユッケなどの生食に使用することを明確に禁止すべきだ。禁止されていたら客には出さなかった」と声を荒らげて“持論”を展開した。

一方で、業界関係者からは「安全な肉を使って良いものを提供しているなら、1皿294円という低価格はあり得ない」と、同社の激安路線を批判する声も聞かれた。金沢市内の食肉卸売業者は「焼き肉店は消費者のニーズに応えようとして、本来なら生食に適さない肉を提供してきた。それを今まで放置してきたことが最悪の結果につながった」と指摘した。】



(***)<食品衛生の窓 東京都>
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/nama/index.html

ちょっと待って!お肉の生食

最近、鶏刺し、とりわさ、牛レバ刺しなど食肉を生で食べたことが原因の、カンピロバクター食中毒や腸管出血性大腸菌食中毒が都内で発生しています。

そこで、東京都食品安全情報評価委員会では、食肉の生食による食中毒防止のための効果的な普及啓発の方策を検討し、都民の皆様向けに食中毒予防のポイントをまとめました。

このたび、これらのポイントを元に普及啓発用の動画とリーフレットを作成しました。ぜひご利用ください。

肉の生食による食中毒予防のポイント

1 お肉は生で食べると、食中毒になることがあります
とりわさ、レバ刺しなどによる食中毒の原因菌である「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157など)」は、少量の菌で食中毒を起こします。新鮮であっても、菌が付いている食肉を生で食べれば、食中毒になる可能性があります。

2 子どもが食肉を生で食べると、特に危険です
カンピロバクターによる腸炎は、子どもに多く発生します。また、腸管出血性大腸菌(O157など)による食中毒では、合併症で溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症する率が子どもにおいて高く、腎機能障害や意識障害を起こし、死に至ることがあります。子どもも含めて、カンピロバクターによる食中毒の後、手足の麻ひ、呼吸困難等を起こすギラン・バレー症候群を発症することがあります。

3 「生食用」の牛肉、鶏肉は流通していません
厚生労働省は、「生食用食肉等の安全性確保について」の通知で、生食用食肉の衛生基準を示していますが、平成20年度にこの通知に基づいた生食用食肉の出荷実績があったのは、馬の肉・レバーだけでした。牛肉については国内と畜場から生食用としての出荷実績はなく、一部生食用として輸入されているものがありますが、その量はごく少ないものと考えられます。また、鶏肉は生食用の衛生基準がありません。したがって、牛肉、鶏肉は、生で食べると食中毒になる可能性があります。
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
No title
なぜ太古の昔から人間は生肉を食べて来たのに、今はダメなんでしょうか?O157とかって、昔はなかったんですか?
2011/05/04(Wed) 22:08 | URL | ふい | 【編集
Re: No title
ふい さん。

ほとんどの 大腸菌は無害ですが、数種類
O-111、O-157など病原性のあるものがあります。

病原性のある大腸菌でも、症状は個人差がとても大きいと思います。
また特に小児では、要注意ですね。
同じゆっけを食べて、無症状の人も大勢おられると思います。

太古の人類においても個人差はあったと思います。
2011/05/05(Thu) 14:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
昔は
約40年前に京都の四条大宮近辺で、朝鮮料理を食べさしてもらったが、それが今ゆうところのユッケだったと思うね。
生肉だったことだけ覚えているが、中毒の不安はなかったように思う。
焼肉の本場の韓国では一体どうしているんだろ、そのへんの情報が全然ないのは不思議やね。
年中発生しているのかな、そんな筈はないだろうから、食文化を正しく完全に理解して日本化しないと危険なことになる見本みたいなもんだな。
2011/05/05(Thu) 17:03 | URL | 風男 | 【編集
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