2011年04月30日 (土)
おはようございます。
タンパク質代謝、いやはや難しいです。
ともかく、生理学の本を読んで、ネットでいろいろ調べて、かなり無理矢理ですが、以下まとめてみました。
タンパク質は、核酸、多糖類とともに、細胞、組織の主要な構成分子です。
タンパク質は、人体の乾燥重量の3/4を占め、すべての生物学的プロセスに重要な役割を果たしています。
タンパク質は、20種類のアミノ酸が数十~数千つながってできたものです。
体内のタンパク質は、身体を構成する成分になる
「構造タンパク質」
と、体の中で様々に働く
「機能タンパク質」
とに大別されます。
あと
「素材としてのタンパク質」もあります。
1)構造タンパク質
細胞や組織の構築・支持、構造タンパク質。
コラーゲン、エラスチン、膜タンパク質など。
2)機能タンパク質
酵素、酵素阻害剤、ホルモン、輸送タンパク質、防御タンパク質など。
消化酵素、マクログロブリン、インスリン、ヘモグロビン、免疫グロブリンなど。
3)素材としてのタンパク質
アミノ酸としての再利用→新しいタンパク質の合成
窒素源・炭素源としての利用→窒素化合物の合成、エネルギー源
食物中のタンパク質は、消化管でアミノ酸に分解され吸収されます。
アミノ酸は、吸収されて門脈から肝臓に入り、アミノ酸プールを形成し、上述の代謝を営みます。
食事由来のアミノ酸は、肝臓から肝静脈を経て大静脈に入り、心臓を経て各組織へ送られます。
各組織の細胞では、筋肉や爪などになる新しいタンパク質が、アミノ酸からつくられ、一方で古いタンパク質が分解されて、アミノ酸として静脈血中に放出され、大静脈から心臓を経て肝動脈から肝臓に入ります。
筋肉の分解などで血中に供給されたアミノ酸は、肝臓でアミノ酸プールに入り、糖新生やタンパク合成などに利用されます。
『体内のアミノ酸は、消化吸収によるものと、体タンパク質の分解によるものがあります。
体タンパク質の分解で生じたアミノ酸のうち、約70%はそこでそのまま再利用され、残り30%は血液中に排泄されます。
再利用分以外にタンパク合成に必要なアミノ酸は、あらたに血液中から取込まれます。
組織では、常に日常的に、このような体タンパク質の代謝回転が行われています。
代謝回転の結果生じたアミノ酸は、消化吸収によるアミノ酸同様、肝臓で代謝されます。生体内では肝臓及び血液を中心に、アミノ酸がプールされています。』
(医学映像教育センターのサイトのサンプルから引用)
『体重70kgの男性では、10~11kgの体タンパクがあり、タンパク質代謝の異化と同化の過程で、そのうち約250~300gのタンパクが毎日入れ替わります。(約3%)。
その内、外因性(食事性)タンパクは100gとされ、腸管内の消化液、剥離脱落した腸細胞、漏出した血漿タンパクなどの内因性タンパクの吸収と合わせ160gが消化管から吸収されます。
アミノ酸は門脈を通って肝臓に入り、必要量の血清タンパクなどの合成に使われ、ほかはアミノ酸プールに入ります。
アミノ酸プールも一定量を越えると過剰分は分解されエネルギーとして使われたり、肝臓で脂質やグリコーゲンとして貯蔵されます。
遊離アミノ酸は、新しいタンパク質の合成(70~80%)やエネルギー基質として用いられ(20~30%)ます。
また、尿素・アンモニア・ケトン体・グルコース・二酸化炭素に代謝されます。
肝臓では、アルブミン、フィブリノーゲン、ガンマグロブリンのような主要血漿タンパク質20gを合成します。
白血球代謝に20g、ヘモグロビンに8gを合成します。
また、非タンパク質性誘導体として、ポルフィリン、プリン、ピリミジン、神経伝達物質、ホルモン、複合脂質、アミノ糖の合成にも使用されます。』
(キーワードでわかる臨床栄養のサイトより一部引用)
タンパク質代謝、あるていど理解するまでに、苦手分野だけに大変苦労しました。
参考・引用させていただいたサイトのおかげで、やっとなんとかまとまりました。
「キーワードでわかる臨床栄養」さん、「医学映像教育センター」 さん、ありがとうございました。
***参考と引用
キーワードでわかる臨床栄養
http://www.nutri.co.jp/dic/ch3-3/
医学映像教育センター
http://www.igakueizou.co.jp/rights/page/biochemistry/1-3/detail/1-3-4/1-3-4-2.html
江部康二
タンパク質代謝、いやはや難しいです。
ともかく、生理学の本を読んで、ネットでいろいろ調べて、かなり無理矢理ですが、以下まとめてみました。
タンパク質は、核酸、多糖類とともに、細胞、組織の主要な構成分子です。
タンパク質は、人体の乾燥重量の3/4を占め、すべての生物学的プロセスに重要な役割を果たしています。
タンパク質は、20種類のアミノ酸が数十~数千つながってできたものです。
体内のタンパク質は、身体を構成する成分になる
「構造タンパク質」
と、体の中で様々に働く
「機能タンパク質」
とに大別されます。
あと
「素材としてのタンパク質」もあります。
1)構造タンパク質
細胞や組織の構築・支持、構造タンパク質。
コラーゲン、エラスチン、膜タンパク質など。
2)機能タンパク質
酵素、酵素阻害剤、ホルモン、輸送タンパク質、防御タンパク質など。
消化酵素、マクログロブリン、インスリン、ヘモグロビン、免疫グロブリンなど。
3)素材としてのタンパク質
アミノ酸としての再利用→新しいタンパク質の合成
窒素源・炭素源としての利用→窒素化合物の合成、エネルギー源
食物中のタンパク質は、消化管でアミノ酸に分解され吸収されます。
アミノ酸は、吸収されて門脈から肝臓に入り、アミノ酸プールを形成し、上述の代謝を営みます。
食事由来のアミノ酸は、肝臓から肝静脈を経て大静脈に入り、心臓を経て各組織へ送られます。
各組織の細胞では、筋肉や爪などになる新しいタンパク質が、アミノ酸からつくられ、一方で古いタンパク質が分解されて、アミノ酸として静脈血中に放出され、大静脈から心臓を経て肝動脈から肝臓に入ります。
筋肉の分解などで血中に供給されたアミノ酸は、肝臓でアミノ酸プールに入り、糖新生やタンパク合成などに利用されます。
『体内のアミノ酸は、消化吸収によるものと、体タンパク質の分解によるものがあります。
体タンパク質の分解で生じたアミノ酸のうち、約70%はそこでそのまま再利用され、残り30%は血液中に排泄されます。
再利用分以外にタンパク合成に必要なアミノ酸は、あらたに血液中から取込まれます。
組織では、常に日常的に、このような体タンパク質の代謝回転が行われています。
代謝回転の結果生じたアミノ酸は、消化吸収によるアミノ酸同様、肝臓で代謝されます。生体内では肝臓及び血液を中心に、アミノ酸がプールされています。』
(医学映像教育センターのサイトのサンプルから引用)
『体重70kgの男性では、10~11kgの体タンパクがあり、タンパク質代謝の異化と同化の過程で、そのうち約250~300gのタンパクが毎日入れ替わります。(約3%)。
その内、外因性(食事性)タンパクは100gとされ、腸管内の消化液、剥離脱落した腸細胞、漏出した血漿タンパクなどの内因性タンパクの吸収と合わせ160gが消化管から吸収されます。
アミノ酸は門脈を通って肝臓に入り、必要量の血清タンパクなどの合成に使われ、ほかはアミノ酸プールに入ります。
アミノ酸プールも一定量を越えると過剰分は分解されエネルギーとして使われたり、肝臓で脂質やグリコーゲンとして貯蔵されます。
遊離アミノ酸は、新しいタンパク質の合成(70~80%)やエネルギー基質として用いられ(20~30%)ます。
また、尿素・アンモニア・ケトン体・グルコース・二酸化炭素に代謝されます。
肝臓では、アルブミン、フィブリノーゲン、ガンマグロブリンのような主要血漿タンパク質20gを合成します。
白血球代謝に20g、ヘモグロビンに8gを合成します。
また、非タンパク質性誘導体として、ポルフィリン、プリン、ピリミジン、神経伝達物質、ホルモン、複合脂質、アミノ糖の合成にも使用されます。』
(キーワードでわかる臨床栄養のサイトより一部引用)
タンパク質代謝、あるていど理解するまでに、苦手分野だけに大変苦労しました。
参考・引用させていただいたサイトのおかげで、やっとなんとかまとまりました。
「キーワードでわかる臨床栄養」さん、「医学映像教育センター」 さん、ありがとうございました。
***参考と引用
キーワードでわかる臨床栄養
http://www.nutri.co.jp/dic/ch3-3/
医学映像教育センター
http://www.igakueizou.co.jp/rights/page/biochemistry/1-3/detail/1-3-4/1-3-4-2.html
江部康二
DVDが届き、何度も見ています。糖質制限の本当に大事なことと、効果を体で実感しているところです。主食はもうほとんど食べていません。
食後1時間後の血糖値は、120前後と安定しています。
今日、外食の機会があり、セイブルをその時だけ服用しました。フルコースでしたが、主食の握り寿司は、3個のうち1つだけ食べてデザートも完食しましたが、2時間後の血糖値は133でした。
血糖値が高い頃に手足に出ていた皮膚の発赤も、きれいに治ってしかも、最近気になっていた髪の毛のパサつきも、気づくともとのツヤを取り戻していました。
スーパー糖質制限をしてみたらどうですかと言われた先生のアドバイス本当に有難うございました。
そこで、一つ質問があります。
スーパー糖質制限では、脂肪を60パーセント摂る指導がなされていますが、脂肪をしっかり摂り、糖質を20パーセントに抑え、蛋白質を40パーセント摂る割合は守らねば何か体に害があるのでしょうか。
脂肪はどのようなものを食べれば良いのでしょうか。肉の脂身でしょうか。バター、植物油にしても、料理に使う程度で、摂る量はしれていますし、どのくらい摂れば60%になるのかがよくわかりません。
それと、主食を抜く分、肉、さかな、豆腐などの蛋白質を摂る量が多くなっているのですが、蛋白質の摂り過ぎは、腎臓に負担になるのでしょうか。注意点などお教えいただけると有り難いです。
食後1時間後の血糖値は、120前後と安定しています。
今日、外食の機会があり、セイブルをその時だけ服用しました。フルコースでしたが、主食の握り寿司は、3個のうち1つだけ食べてデザートも完食しましたが、2時間後の血糖値は133でした。
血糖値が高い頃に手足に出ていた皮膚の発赤も、きれいに治ってしかも、最近気になっていた髪の毛のパサつきも、気づくともとのツヤを取り戻していました。
スーパー糖質制限をしてみたらどうですかと言われた先生のアドバイス本当に有難うございました。
そこで、一つ質問があります。
スーパー糖質制限では、脂肪を60パーセント摂る指導がなされていますが、脂肪をしっかり摂り、糖質を20パーセントに抑え、蛋白質を40パーセント摂る割合は守らねば何か体に害があるのでしょうか。
脂肪はどのようなものを食べれば良いのでしょうか。肉の脂身でしょうか。バター、植物油にしても、料理に使う程度で、摂る量はしれていますし、どのくらい摂れば60%になるのかがよくわかりません。
それと、主食を抜く分、肉、さかな、豆腐などの蛋白質を摂る量が多くなっているのですが、蛋白質の摂り過ぎは、腎臓に負担になるのでしょうか。注意点などお教えいただけると有り難いです。
2011/04/30(Sat) 23:50 | URL | よよ | 【編集】
| ホーム |