2011年03月26日 (土)
こんばんは。
下記のユーチューブへのリンクをクリックしていただくと、とても嬉しいです。
よろしくお願い申し上げます。江部康二。 m(_ _)m
さて。
2011年3月24日(木)18:20~札幌市で開催されたクリニカルサイエンス談話会にて
「人類の食生活 糖尿病・肥満の解決」
-テーラーメードダイエットと糖質制限食-
と題して講演してきました。
約30名の医師・栄養士が参加されてました。
私は、後半の1時間が担当で、
前半の40分は
「循環器疾患治療における運動と薬物療法の接点」
と題して、
北翔大学障害スポーツ学部スポーツ教育学科 教授 沖田孝一先生
が基調講演をされました。
明確な疫学的データに基づく運動療法の効果、目から鱗で大変参考になりました。
1)心筋梗塞を起こした人
運動リハビリをしたグループは、経年的生存率は一般人と変わらないが運動リハビリをしなかった
グループは、経年的生存率は有意に低下する。
2)狭心症を起こした人
ステントによる治療を実施したグループよりも、運動療法を実施したグループの方が長期的な予後が
良かった。
ステントは、部分的狭窄には当然有効であるが、他の部位の狭窄があれば将来またそこで狭心症を
発症する。運動療法は全身療法なので、血管全体の動脈硬化を改善する。
*ステント:網目状の筒状の金属医療機器
3)慢性心不全
運動療法により生存率が改善する。
週3回、エアロバイク40分、最大心拍数の60%ていどが目安。
4)全死亡率
運動療法は心臓死だけでなく、全死亡率を改善する。
2000kcal/週の運動で、総死亡率が半減する。
5)下肢筋力と生存率
下肢筋力が高いと生存率が上昇する。
特に大腿四頭筋が重要。
などなど、とても貴重なデータをご教示いただき、感銘を受けました。
なお、総じて体重減少を伴わないと、運動療法の効果が発現しにくいことを強調しておられました。
そうすると、「運動療法+糖質制限食」は、体重減少確実であり、運動療法のポジティブな効果を得る上での最強のコンビといえますね。(^-^)v(^-^)v
講演会の後は、意見交換会があり、栄養士の先生や糖尿病専門医の先生と、糖質制限食についてしっかりお話しできて大変有意義でした。
そのあと、さらに別室で、沖田孝一先生をはじめ世話人の先生方と懇親会でした。
糖質制限食と運動療法でいろいろ話題は盛り上がり、午后11時を大分過ぎて、とうとうボーイさんに急かされての解散となりました。(=_=;)
クリニカルサイエンス談話会の世話人
沖田先生、陰山先生、横井先生
大変お世話になり、ありがとうございました。m(_ _)mVV
江部康二
下記のユーチューブへのリンクをクリックしていただくと、とても嬉しいです。
よろしくお願い申し上げます。江部康二。 m(_ _)m
画期的な糖尿病治療食「糖質制限食を語る」|DVD、絶賛発売中!
糖質制限食の第一人者、高雄病院理事長、江部康二医師の講演が臨場感溢れるDVDに。二つの講演会を収録し、この一枚に糖質制限食のエッセンスを凝縮!お求めはこちらから http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.phpさて。
2011年3月24日(木)18:20~札幌市で開催されたクリニカルサイエンス談話会にて
「人類の食生活 糖尿病・肥満の解決」
-テーラーメードダイエットと糖質制限食-
と題して講演してきました。
約30名の医師・栄養士が参加されてました。
私は、後半の1時間が担当で、
前半の40分は
「循環器疾患治療における運動と薬物療法の接点」
と題して、
北翔大学障害スポーツ学部スポーツ教育学科 教授 沖田孝一先生
が基調講演をされました。
明確な疫学的データに基づく運動療法の効果、目から鱗で大変参考になりました。
1)心筋梗塞を起こした人
運動リハビリをしたグループは、経年的生存率は一般人と変わらないが運動リハビリをしなかった
グループは、経年的生存率は有意に低下する。
2)狭心症を起こした人
ステントによる治療を実施したグループよりも、運動療法を実施したグループの方が長期的な予後が
良かった。
ステントは、部分的狭窄には当然有効であるが、他の部位の狭窄があれば将来またそこで狭心症を
発症する。運動療法は全身療法なので、血管全体の動脈硬化を改善する。
*ステント:網目状の筒状の金属医療機器
3)慢性心不全
運動療法により生存率が改善する。
週3回、エアロバイク40分、最大心拍数の60%ていどが目安。
4)全死亡率
運動療法は心臓死だけでなく、全死亡率を改善する。
2000kcal/週の運動で、総死亡率が半減する。
5)下肢筋力と生存率
下肢筋力が高いと生存率が上昇する。
特に大腿四頭筋が重要。
などなど、とても貴重なデータをご教示いただき、感銘を受けました。
なお、総じて体重減少を伴わないと、運動療法の効果が発現しにくいことを強調しておられました。
そうすると、「運動療法+糖質制限食」は、体重減少確実であり、運動療法のポジティブな効果を得る上での最強のコンビといえますね。(^-^)v(^-^)v
講演会の後は、意見交換会があり、栄養士の先生や糖尿病専門医の先生と、糖質制限食についてしっかりお話しできて大変有意義でした。
そのあと、さらに別室で、沖田孝一先生をはじめ世話人の先生方と懇親会でした。
糖質制限食と運動療法でいろいろ話題は盛り上がり、午后11時を大分過ぎて、とうとうボーイさんに急かされての解散となりました。(=_=;)
クリニカルサイエンス談話会の世話人
沖田先生、陰山先生、横井先生
大変お世話になり、ありがとうございました。m(_ _)mVV
江部康二
わたしの「おいしい思い出」というブログでは、「ローフード、プラス、肉・魚・卵は、最強の健康食かも」って提唱しているんですが、これって、糖質制限食と同じですよね。それで、こちらの記事で、先生のブログを紹介しました。
http://tasty-memories-akemi.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html
ちなみに、わたしのブログは、始めて2ヶ月ですが、一日の平均閲覧数が、800強くらいです。1000を超える日もよくあります。糖質制限食を広めるために、お手伝いできることがあれば、お知らせ下さい。
http://tasty-memories-akemi.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html
ちなみに、わたしのブログは、始めて2ヶ月ですが、一日の平均閲覧数が、800強くらいです。1000を超える日もよくあります。糖質制限食を広めるために、お手伝いできることがあれば、お知らせ下さい。
アケミ さん。
オレゴン州在住なのですね。
米国の食事療法の事情などまたご教示いただけば幸いです。
オレゴン州在住なのですね。
米国の食事療法の事情などまたご教示いただけば幸いです。
2011/03/27(Sun) 18:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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