2011年02月22日 (火)
こんにちは。
高雄病院には、現在月に平均12名の糖尿人が、全国から糖質制限食治療を希望して入院されます。
遠方の方は、入院して糖質制限食で糖尿病自己管理の体験をし知識を会得してもらい、退院されたら地元の医師にフォローしていただきます。
京都や近くの糖尿人でも、外来で、なかなか血糖値が下がりきらない時などは、入院すると改善する人がほとんどですので、『コントロール・教育入院』がお奨めです。
14日間あれば、コントロール・教育入院が可能です。勿論健康保険が効きます。
最初の数日間のスーパー糖質制限食で内服薬中止して、コントロール良好となることがほとんどなので、次の7日間は、グルコバイ(100)1錠を、食前30秒に内服して、あえて炊いたご飯2/3膳(約100g)など摂取して、食後血糖値がどのくらい上昇するかを試してみます。
食後2時間で180mg/dl未満ならまあまあで、140mg/dl未満なら合格です。
グルコバイだけで力が及ばない時は、「グルコバイ+グルファスト」食前30秒に内服で試します。
期間的に余裕があれば、パンやうどんなども試します。
これは、退院後どうしても、或いはやむを得ず糖質摂取せざるを得ないときのためのシミュレーションです。(^^)
インスリン注射をされている時は、3~4週間あったほうが確実に減量できます。インスリンの量は1/3以下になります。
上手くいけば2割くらいの方が、インスリン離脱もできます。
2型だけでなく、1型の糖尿人でも、インスリンの量は1/3以下になります。
入院して一日7~8回、毎食前・食後の血糖値を測定することで、
「通常のカロリー制限の糖尿病食」と「糖質制限食」の効果の大きな差が
リアルタイムに確認できます。
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげないということを、
身をもって体験することで、糖質制限食へのモチベーションが高まります。
この検査を血糖値の日内変動といいます。
入院2日目に「カロリー制限食(高糖質)」、4日目に「糖質制限食」で
同一カロリーにして日内変動を行います。
入院して糖質制限食を摂取しての血糖値日内変動検査を実施しているのは、
日本中で高雄病院以外はほとんどありません。
同一カロリーでも、糖質を摂取すれば、
インスリン注射や経口血糖降下剤を内服していても、
食後血糖値は200mg/dlを超えることが多いですが、
スーパー糖質制限食なら、薬・注射なしで
食後血糖値は140mg/dlのことがほとんどです。
勿論、個人差はあります。
入院中はその他、内臓脂肪CTや頸動脈エコーなど、
糖尿病に関連するいろいろな検査もあります。
一日の尿をためて、尿糖測定やインスリン分泌量測定(尿中Cペプチド測定)も行います。
一日尿のCペプチド測定で、トータルなインスリンの分泌量がチェックできます。
早朝空腹時の血中IRI(インスリン)かCペプチド(インスリン注射をしている人はこちらを測定)を調べることで、基礎分泌のインスリンがどのくらいでているかわかります。
インスリン抵抗性の検査やインスリン追加分泌能の検査もあります。
管理栄養士による具体的な栄養指導もあります。
糖質制限食を体験し学ばれて、退院後は地元の病院で通院され、
6ヶ月に一回くらい京都観光を兼ねて高雄病院あるいは高雄病院京都駅前診療所に来て頂いている方もおられます。
遠方の場合、年に一回、糖質制限食入院をされる方もおられます。
入院・外来治療の実績があれば、高雄病院への電話やメールでの質問もOKです。
高雄病院では現実に、関東、北海道、九州、東海、中部、中国地方など、様々な遠方地域の糖尿人の入院も多いです。北海道から九州まで万遍なくこられます。
全国の糖尿人の方々も、糖質制限食入院治療ご希望の場合は、
高雄病院 075-871-0245
まで、電話され、入院担当職員とご相談いただけば幸いです。 (^_^)
江部康二
高雄病院には、現在月に平均12名の糖尿人が、全国から糖質制限食治療を希望して入院されます。
遠方の方は、入院して糖質制限食で糖尿病自己管理の体験をし知識を会得してもらい、退院されたら地元の医師にフォローしていただきます。
京都や近くの糖尿人でも、外来で、なかなか血糖値が下がりきらない時などは、入院すると改善する人がほとんどですので、『コントロール・教育入院』がお奨めです。
14日間あれば、コントロール・教育入院が可能です。勿論健康保険が効きます。
最初の数日間のスーパー糖質制限食で内服薬中止して、コントロール良好となることがほとんどなので、次の7日間は、グルコバイ(100)1錠を、食前30秒に内服して、あえて炊いたご飯2/3膳(約100g)など摂取して、食後血糖値がどのくらい上昇するかを試してみます。
食後2時間で180mg/dl未満ならまあまあで、140mg/dl未満なら合格です。
グルコバイだけで力が及ばない時は、「グルコバイ+グルファスト」食前30秒に内服で試します。
期間的に余裕があれば、パンやうどんなども試します。
これは、退院後どうしても、或いはやむを得ず糖質摂取せざるを得ないときのためのシミュレーションです。(^^)
インスリン注射をされている時は、3~4週間あったほうが確実に減量できます。インスリンの量は1/3以下になります。
上手くいけば2割くらいの方が、インスリン離脱もできます。
2型だけでなく、1型の糖尿人でも、インスリンの量は1/3以下になります。
入院して一日7~8回、毎食前・食後の血糖値を測定することで、
「通常のカロリー制限の糖尿病食」と「糖質制限食」の効果の大きな差が
リアルタイムに確認できます。
血糖値を上げるのは糖質だけで、タンパク質・脂質はあげないということを、
身をもって体験することで、糖質制限食へのモチベーションが高まります。
この検査を血糖値の日内変動といいます。
入院2日目に「カロリー制限食(高糖質)」、4日目に「糖質制限食」で
同一カロリーにして日内変動を行います。
入院して糖質制限食を摂取しての血糖値日内変動検査を実施しているのは、
日本中で高雄病院以外はほとんどありません。
同一カロリーでも、糖質を摂取すれば、
インスリン注射や経口血糖降下剤を内服していても、
食後血糖値は200mg/dlを超えることが多いですが、
スーパー糖質制限食なら、薬・注射なしで
食後血糖値は140mg/dlのことがほとんどです。
勿論、個人差はあります。
入院中はその他、内臓脂肪CTや頸動脈エコーなど、
糖尿病に関連するいろいろな検査もあります。
一日の尿をためて、尿糖測定やインスリン分泌量測定(尿中Cペプチド測定)も行います。
一日尿のCペプチド測定で、トータルなインスリンの分泌量がチェックできます。
早朝空腹時の血中IRI(インスリン)かCペプチド(インスリン注射をしている人はこちらを測定)を調べることで、基礎分泌のインスリンがどのくらいでているかわかります。
インスリン抵抗性の検査やインスリン追加分泌能の検査もあります。
管理栄養士による具体的な栄養指導もあります。
糖質制限食を体験し学ばれて、退院後は地元の病院で通院され、
6ヶ月に一回くらい京都観光を兼ねて高雄病院あるいは高雄病院京都駅前診療所に来て頂いている方もおられます。
遠方の場合、年に一回、糖質制限食入院をされる方もおられます。
入院・外来治療の実績があれば、高雄病院への電話やメールでの質問もOKです。
高雄病院では現実に、関東、北海道、九州、東海、中部、中国地方など、様々な遠方地域の糖尿人の入院も多いです。北海道から九州まで万遍なくこられます。
全国の糖尿人の方々も、糖質制限食入院治療ご希望の場合は、
高雄病院 075-871-0245
まで、電話され、入院担当職員とご相談いただけば幸いです。 (^_^)
江部康二
画期的な糖尿病治療食「糖質制限食を語る」|DVD、絶賛発売中!
糖質制限食の第一人者、高雄病院理事長、江部康二医師の講演が臨場感溢れるDVDに。二つの講演会を収録し、この一枚に糖質制限食のエッセンスを凝縮!お求めはこちらから http://www.yaserutabekata.com/shop/dvd.phpさきほどはコメントの返信をありがとうございましたm(__)m。
それから(今回のブログでは)分かりやすい説明をありがとうございましたm(__)m。
父にも話してみて、高雄病院への入院治療をすすめてみたいと思います。
頑固で仕事のこともあるのでちょっと時間がかかるかもしれませんが・・( ..)φ。
じんましんがどんどんひどくなっていくので先生の糖質制限食や漢方の治療法で少しでも改善するといいなぁと思います。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m。
それから(今回のブログでは)分かりやすい説明をありがとうございましたm(__)m。
父にも話してみて、高雄病院への入院治療をすすめてみたいと思います。
頑固で仕事のこともあるのでちょっと時間がかかるかもしれませんが・・( ..)φ。
じんましんがどんどんひどくなっていくので先生の糖質制限食や漢方の治療法で少しでも改善するといいなぁと思います。
今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m。
酔っ払って変なコメント書き込む私ですがご容赦願います。
今日、2月22日のサンケイスポーツの18面に気になる記事がありました。オランダの科学誌「アニマル セル テクノロジー」に九州大学大学院の白畑教授の論文で、「日田天領水」に多く含まれる活性水素が活性酸素を消し、抗糖尿病効果があると、マウス実験、中国人相手の臨床で証明されたとありました。
血糖が20%下がるって、、、?
もし先生に暇がありましたらで結構ですので見解をお聞きしたいと。
失礼な申し出ご容赦願います。
今日、2月22日のサンケイスポーツの18面に気になる記事がありました。オランダの科学誌「アニマル セル テクノロジー」に九州大学大学院の白畑教授の論文で、「日田天領水」に多く含まれる活性水素が活性酸素を消し、抗糖尿病効果があると、マウス実験、中国人相手の臨床で証明されたとありました。
血糖が20%下がるって、、、?
もし先生に暇がありましたらで結構ですので見解をお聞きしたいと。
失礼な申し出ご容赦願います。
2011/02/22(Tue) 18:51 | URL | クワポン | 【編集】
本日のImpressWatchにタニタ製の「ダイエットチェッカー」なるモノが紹介されていました。
糖尿人というより普通の人向けという事なので、「取りすぎた糖質が脂肪に変わって太る」というコンセプトが広く世間に伝わるといといな~と思っています。
糖尿人というより普通の人向けという事なので、「取りすぎた糖質が脂肪に変わって太る」というコンセプトが広く世間に伝わるといといな~と思っています。
2011/02/22(Tue) 20:46 | URL | Toshi | 【編集】
江部先生
教育入院のご案内、ありがとうございます。
機会を見つけて、是非一度、お願いしたいと考えています。
その際はよろしくお願いいたします。
教育入院のご案内、ありがとうございます。
機会を見つけて、是非一度、お願いしたいと考えています。
その際はよろしくお願いいたします。
クワポンさん。
日刊工業新聞2010年(平成22年)12月1日(水)
http://e.nikkan.co.jp/articles/view/00142129/0001749
「・・・長春市中央病院では65人の糖尿病患者と、50人の高脂血症患者に2カ月間毎日2リットルを飲用してもらった。この結果糖尿病患者の89%の血糖値が平均14%低下・・・」
ですね。
14%低下なら、250mgの血糖値が215mgに下がったという感じですね。
まあボチボチですが、糖質制限食の効果には比ぶべくもないですね。
日刊工業新聞2010年(平成22年)12月1日(水)
http://e.nikkan.co.jp/articles/view/00142129/0001749
「・・・長春市中央病院では65人の糖尿病患者と、50人の高脂血症患者に2カ月間毎日2リットルを飲用してもらった。この結果糖尿病患者の89%の血糖値が平均14%低下・・・」
ですね。
14%低下なら、250mgの血糖値が215mgに下がったという感じですね。
まあボチボチですが、糖質制限食の効果には比ぶべくもないですね。
2011/02/23(Wed) 11:17 | URL | ドクター江部 | 【編集】
ジュンさん。
了解です。
了解です。
2011/02/23(Wed) 12:26 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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