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インスリンを分泌させるのは糖質とタンパク質のみ、カロリー神話の崩壊
こんばんは。

めきめき寒くなって雪がちらついている京都です。

11日朝は、今冬三度目の積雪になりそうです。

さて今回は atsuhiro-sato さんから、
「高脂肪・高カロリーのものが、インスリンの分泌に負荷をかけたのでは・・・」
 
というコメント・質問をいただきました。

【11/02/10 atsuhiro-sato
糖尿病食について質問
炭水化物(ご飯)が血糖値を上げることは理解しますが、「炭水化物以外のタンパク質(肉などの動物性)、脂質は何を食べても良い」というのは間違っていませんか。本来、糖尿病を含め生活習慣病の原因は「食の欧米化」にあり、特に高脂肪、高カロリーのものがインスリンの分泌に負荷をかけてきたのではないでしょうか。もっと代謝酵素考慮に入れたトータルな見解が必要ではないでしょうか。】


atsuhiro-sato さん。

血糖値を上昇させるのは、糖質のみであり、タンパク質・脂質は血糖値を上昇させません。

このことは、論争の余地のない生理学的事実です。

血糖値の上昇とカロリーは、何の関係もありません。

食後血糖値は、単純に糖質摂取量とのみ相関します。

次に、インスリンを大量に追加分泌させるのは、糖質のみです。

タンパク質は、ごく少量インスリンを追加分泌させます。

脂質は高カロリーですが、インスリン追加分泌は全く生じません。

これらも論争の余地のない生理学的事実です。

上記のような、生理学的に極めて重要な事柄を、ほとんどの医師・栄養士がご存知ありません。それは大学で一切教育しないからであり、誠に遺憾に思います。

糖質制限食理論は、人体の代謝全体を考えた上で構築されています。もし反論があれば、いつでも受けて立つだけの用意があります。

基本的には、既存の医学界が従来の常識の壁に囚われて、人体の生理・代謝システムの本質を冷静に検討できていないのが現状です。

例えば

#1脂肪悪玉説
#2カロリー神話
#3脳はブドウ糖しか利用できない

#1、#2、#3は全て、単なる神話であり、何のエビデンスも無かったことがすでに検証されています。


#1 脂肪悪玉説の崩壊

<米国医師会雑誌2006年2月8日号>

米国の大規模介入試験において脂質熱量比率20%で強力に指導したグループは、対照群に比較して意外なことに心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げないことが米国医師会雑誌2006年2月8日号で報告されました。
総コレステロール値に関しても、両群に優位な差はありませんでした。

この研究は、5万人弱の閉経女性を対象に対照群を置き、平均8年間にわたって追跡した大がかりなもので、所謂EBM(科学的根拠に基づいた医療)的には、トップランクに位置する権威あるものです。権威ある研究により、従来の常識(脂肪悪玉説)が根底から覆ったわけです。

つまり糖質制限食では相対的に高脂肪食となりますが、脂肪をたくさん摂取したグループにおいても、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクが増えることはなく、その安全性が保証されたことになります。

<全米健康調査>

1971年の脂質摂取比率36.9% → 2000年の脂質摂取比率 32.8%
1971年の肥満率 14.5% → 2000年の肥満率    30.9%

全米をあげて脂肪摂取比率を減らし続けたにも関わらず、30年で肥満倍増です。

糖尿病に至っては、1995年に800万人、2005年には2080万人に増加です。

この間糖質の摂取比率は、「42.4% →49.0%」と増加しています。

このように、全米あげての脂肪摂取率減少作戦は、肥満においても糖尿病においても見事に失敗したのが、歴史的事実です。


#2 カロリー神話の崩壊

<2008年のニューイングランド・ジャーナル、イスラエルの研究報告>
NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241

カロリー制限なしのハンディにも関わらず

「低炭水化物食(糖質制限食)が最も体重を減少させ、HDL-Cを増加させた。」

が、長年の食事療法の論争に決着をつけたと思います。

これは、ネットの1個人の意見や仮説ではなく、322人を2年間追跡した権威ある疫学的研究です。

低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。

• イスラエルの322人(男性86%)
• (1)低脂肪法(カロリー制限あり)
• (2)オリーブ油の地中海法(カロリー制限あり)
• (3)低炭水化物法(カロリー制限なしのアトキンス式ダイエット)
• 3グループの食事法を2年間経過観察。
• 低炭水化物法が最も体重減少。HDL-Cも増加。
• NENGLJ MED JULY17,2008、 VOL359. NO.3 229-241

体重などを分析した結果、2年後の体重減少幅の平均は

(1)低脂肪法 2.9キロ
(2)地中海法 4.4キロ
(3)低炭水化物法 4.7キロ
となり、
(3)低炭水化物法が最も減少していた。また、善玉コレステロールも増えていた。


#3 脳はブドウ糖しか利用できない→脳はケトン体をいくらでも利用する

これも論争の余地のない生理学的事実です。



江部康二


テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
立つんだ!
出た!先生のクロスカウンター!!
☆〇三(`ε´)
2011/02/10(Thu) 22:48 | URL | もんたろ | 【編集
糖負荷試験
糖質制限食前後での糖負荷試験(75gOGTT)

江部先生、毎日のブログ更新ご苦労様です。健康機器メーカーで計測機器を開発している者です。長期間の糖質制限食をした前後での糖負荷試験(75gOGTT)結果が話題になっておりましたので、若干古いデータにはなりますが私のデータを提供します。なお、糖負荷試験の前日(夜食)に糖分を摂らないと血糖が高くなる現象を理由として、糖質を摂らないと耐糖能が悪化するとの議論もありましたが、1食だけ糖質を摂らない(食事を抜く)だけで耐糖能が悪くなるという主張はあまりにもナンセンスですので、まじめに議論する必要はありません。研究レベルで糖負荷試験に与える食事の影響を調査するのであれば血糖だけではなく、インスリンの動態も同時測定して個々人の糖代謝の確認が最低限必要です。臨床現場での食事負荷試験の繰り返し再現性は決して良いものではなく、前日の食事のコントロール、負荷試験中3時間の身体活動の制限をきちんとコントロールしないと正確なデータは得られません。以下、2004年と2005年のデータです。

2004年1月  54歳男性 体重63.9kg 体脂肪率21.0% BMI 26.5
HbA1C 5.1 インスリン分泌指数0.77 HOMA-IR 3.2 ∑IRI(2時間)519
 (実データ)
  時間   0  30  60  90  120  180 (分)
  血糖   95  162  207  200  165  67
インスリン 14  65  104  156  180  14
  尿糖   3     247     446   8

データからは典型的なIGT(耐糖能異常)で、インスリン分泌低下型ではなくインスリン抵抗性による境界型です。しかし空腹時血糖とHbA1Cは正常ですから通常検査では耐糖能異常は検出されませんでした。食後尿糖検査で異常が見つかりましたので、1年間自己流の糖質制限食(朝食はオレンジジュース→牛乳、クロワッサン2個→果物少々)(昼食・夜食は主食の量のみ半減)(間食、清涼飲料水→お茶、お菓子類は禁忌)(アルコールはなし)をしました。残念ながら、この時点では江部先生の糖質制限食を存じ上げませんでした。

2005年3月  55歳男性 体重60.3kg 体脂肪率16.3% BMI 25.1
HbA1C 4.8 インスリン分泌指数0.85 HOMA-IR 2.1 ∑IRI(2時間)273
 (実データ)
  時間   0   30  60   90  120  180 (分)
  血糖  95  128  181  162  102  99
インスリン 9   37  88  87  51  26
  尿糖   5     68      404  10

結果、体重3.6kg減、体脂肪率5.7%減、血糖値の判定では正常型、HOMA-IRはやや高値、∑IRIも正常範囲ではあるもののやや高値、尿糖は高値ということでインスリン抵抗性は残っていますので無罪放免ではありませんが確実に改善はされています。ただ、体重は2ヶ月間で減量した後はほぼ横ばいでした。
前日夕食時の糖質制限が影響していたとしても、2004年に比べれば明らかに改善されているのですから、ネガティブデータにはなり得ませんね。

私の場合は、インスリン抵抗性が原因の耐糖能異常ですから減量によるインスリン抵抗性の改善が血糖にもインスリンにも表れています。特に2004年には2時間後でもインスリンの過剰分泌があり、3時間後の低血糖を引き起こしていましたが、2005年では血糖とインスリンの変化は同期しており3時間後の低血糖も認められません。糖質制限食の効果と思います。
一方、インスリン分泌低下型の方でも、糖質制限食によって耐糖能が悪化する理由は無いと思いますが、減量に対する効果はインスリン抵抗性の方とはやや異なるかもしれません。
インスリン抵抗性の方は、食後のインスリン分泌量が多いために体脂肪が蓄積しやすく、糖質制限によってインスリン分泌量が低下することでの減量効果が期待できます。しかしインスリン分泌低下型の方は、食後のインスリン分泌が不足していますので体脂肪の蓄積も起こりません。糖質を制限しても、血糖値の上昇は防げますが減量の効果はあまり期待できないと思われます。また、インクレチンが本当にすい臓の機能を回復してくれるのであればインスリン分泌低下型の方には正に夢の薬になりますが、インスリン抵抗性の方には何よりも糖質制限食が第一選択でしょう。

糖負荷試験では血糖とインスリンの同時測定が望まれますが、インスリン検査はオプションですので一般臨床ではまず費用面から不可能でしょう。便宜的には、糖尿病初期で痩せ型の患者さんは遺伝(インスリン分泌低下)、肥満型の患者さんはインスリン抵抗性と考えて良いのではないかと思いますが、エビデンスはありませんのでここだけの話です。

長々と失礼しました。
先生の一層のご活躍のほど祈念しております。
2011/02/10(Thu) 23:12 | URL | akira | 【編集
耐糖能について
江部先生こんばんは

昨日のブログに耐糖能について書かれいましたが
私は糖質制限食を始めてもうすぐ4年になりますが
とても良くなっています。この4年間をふり返ってみました。

平成19年3月7日 食後1時間血糖値:389 HbA1c:10.7
すぐに先生の糖質制限食を知りスーパーを始める。

平成19年10月12日 HbA1c:5.9
6.0をきったので、少しゆるめの糖質制限で3食ともご飯を
お茶碗に1/4(40g)食べるようになりました。
毎食納豆を食べるのでやはりご飯はかかせません。
これ位だと食後1時間の血糖値は170位でした。
その後A1cは横ばいか少しずつ下がる。

平成20年10月24日 この日は試しにご飯をお茶碗一杯食べて
検査に臨みました。
食後1時間血糖値:227 HbA1c:5.5
やはりご飯一杯を食べると200越えになるんだと実感しました。
でも毎食ご飯40gは続けていました。
その後の毎月のA1cは5.4~5.5でずっと安定。
毎月検査の食後1時間血糖値も150位で前より低くなる。

平成21年11月6日 この日はご飯をお茶碗半分位食べました。
食後1時間血糖値:162 HbA1c:5.4

平成22年9月3日 この日は試しにご飯をお茶碗一杯食べました。
食後1時間血糖値:151 HbA1c:5.0
以前はお茶碗一杯食べると200越えだったので驚きました。
その後は、ご飯40g食べると以前150位だった食後血糖値が
110~120位になる。

平成23年1月7日 ご飯半分(80g)、納豆1パック、味噌汁
卵焼き、ハム2枚、青汁+オリーブオイルさじ1杯食べての検査
食後1時間血糖値:115 HbA1c:5.1
肝臓やその他の数値も正常。
尿中アルブミン(クレアチニン補正値)も8.2ですからじん臓も正常。
少し緩めの糖質制限ですが、4年間糖質制限を続けてきて
私の場合はすい臓のβ細胞がとても回復したのを実感し、長く続けて
耐糖能が低下という事は有りません。ちなみに体重は13キロ減です。

セレブ病(糖尿病)の状態は10人10色で、皆さんそれぞれ
すい臓の状態も疲弊しているのか、又細胞が減少している場合
その程度によっても状況は変りますので、色々試してみて
ご自身に一番合った方法やペースを見つけ出すしかないと
感じます。











 







2011/02/10(Thu) 23:54 | URL | モン吉 | 【編集
No title
蛋白質は少量の追加インスリン、ということですが
通常の肉や魚からならそうだと思いますが。

ホエイプロテイン
アルギニン
BCAA(特にロイシン)
などといった特殊なアミノ酸やペプチドなどは結構なインスリンを分泌させるはずです。
例えばロイシン過敏性低血糖などがそうです。
アルギニンはインスリンの他に成長ホルモンやグルカゴンを分泌するので低血糖にはなりませんが。

他には2 HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)などもですかね。

普通の人は全く摂取する機会はないと思いますが、サプリなどでBCAAを摂取しているアスリートにおいては例外もあるということで。
2011/02/11(Fri) 05:06 | URL | T.F | 【編集
カロリー値の意味
はじめまして、糖尿人の38歳の男です。
先生の提唱する糖質制限食に出会ってからHbA1C 7.3あったものが
ここ1年で5.5まで改善、体重は79kg→68kgまで減量でき(身長173cm)、
脂質代謝、血圧も正常レベルに戻りました。
肉や豆類など高カロリーで脂肪含有量の多いものも食べられるし、
満腹感もあるので、特に支障なく継続できています。
ありがとうございます。

さて、食品カロリーと体重増減の関係について質問があります。
先生ご指摘のとおり、カロリー制限に効果が無かったことは
私の実績からも明白なのですが、

では、食品のカロリーの意味(定義)は何でしょうか?

ネット上で少し調べたところ、カロリー算出にはアトウォーターの係数という、
人体への吸収効率も考慮された実験値を元に得られた値を栄養素ごとに
用いて算出するようなことが書かれていました。
そうなるとやはり高カロリー食品を食べた場合、体内へ吸収されるエネルギーは多く、
その殆どは体脂肪となって体重が増加すると考えられます。
つまり、高カロリー=肥満。この矛盾はどこから来るのかわかりません。
それとも、食品を燃やしたときの熱量を測定してるだけとか?
そうだとすれば、代謝が全く考慮されていないのでカロリー管理が無意味
であることは推測できるのですが・・・。

周囲の人から、なぜ高カロリー食品を摂っても大丈夫なの?と聞かれても
説明できなくて困っています。

長文失礼しました。過去ログから記事を見つけられませんでした。
もし、既出でしたらご容赦ください。
2011/02/11(Fri) 06:34 | URL | はぬまーん | 【編集
欧米型の食生活といっても…
「食生活の欧米化により糖尿病が増加した」という説、私も数年前までは信じていました。だっていかにももっともらしく聞こえますからね。

しかし「欧米型の食生活」といいますが、はたして増えたのは脂肪の摂取量だけでしょうか?
砂糖を山ほど使った清涼飲料水、お菓子、パスタ、パンなどの炭水化物の摂取量も昔とは比べられないぐらい増えているはずです。

私は現在ダイエット中で、スーパー糖質制限食を行っています。朝からステーキを食べることもありますしチーズ、ナッツ等脂肪やカロリーがかなりありそうなものも食べますがどんどん体重と体脂肪率が減っています。
高脂肪高カロリー食がインスリンの分泌に悪影響を及ぼすというのであれば、そのエビデンスを示すべきでしょう。
2011/02/11(Fri) 06:56 | URL | あすか | 【編集
Re: 糖負荷試験
akiraさん。

ありがとうございます。

「糖負荷試験の前日(夜食)に糖分を摂らないと血糖が高くなる現象を理由として、糖質を摂らないと耐糖能が悪化するとの議論もありましたが、1食だけ糖質を摂らない(食事を抜く)だけで耐糖能が悪くなるという主張はあまりにもナンセンスです」

仰有る通りですね。

データも大変参考になります。
2011/02/11(Fri) 10:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 耐糖能について
モン吉 さん。

素晴らしい改善ですね。
近日中に記事にさせて頂こうと思います。  
2011/02/11(Fri) 10:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: No title
T.F さん。

貴重な情報をありがとうございます。

「ロイシン過敏性低血糖」

全く知りませんでした。
勉強になります。
わかる範囲で調べてみます。
2011/02/11(Fri) 10:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: カロリー値の意味
はぬまーん さん。

2010-11-30のブログ「糖質制限食でなぜやせる?2010年11月30日」
をご参照ください。

2011/02/11(Fri) 10:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
有難うございます!
先生、皆さん色々と教えて頂き有難うございました
実は眼科への紹介状を書いてもらったのに行ってません…
なるべく早く行きます!昨日、また検査結果を聞きに行きましたら…食事無しの朝イでの数値ですが、279-10.9でした!
また皆様、先生、御指導頂けると嬉しいです!
2011/02/11(Fri) 15:11 | URL | ピグモン | 【編集
ホエイプロテイン
TF様が書かれている「ホエイプロテイン(など)はインシュリン分泌を刺激する」という事ですが、どの程度の作用なのでしょうか?
例えば、アマリールなどのSU剤程に強力なものであれば、食前にちょっとホエイプロテインやそれを含む食品をとっておけば、インシュリンが分泌されて多少の糖質を食べても血糖値は上がらないとか・・・・?だとするとSU剤の代わりにホエイプロテインを食するとか・・・
あるいは、逆に、ホエイプロテインを摂ることでインシュリン分泌が亢進してβ細胞が疲弊してしまうとか・・・・・
ホエイプロテインとインシュリン分泌の関係はトレーニング関連のサイトでは時折見かける記述ですが・・・。とても興味深いですね。


2011/02/13(Sun) 05:54 | URL | 境界人間 | 【編集
Re:ホエイプロテイン
少し調べてみました。
http://www.asahi-net.or.jp/~wa5h-mtmr/medical/report/hormone/hormone.htm
↑はアルギニンとロイシンのインスリンリリースについて
http://www.nestle.co.jp/science/review/review0912.asp
↑こちらはBCAAについて
リリースを促すことは確かのようですがその量についての記述はありませんでした。

インスリンの分泌量について、ソースの信頼性は確かでないのですが
BCAAはグルコースの約2倍というのが得られました。
その能力はアルギニン>>ロイシン>>バリン・イソロイシン
であるのは確かなようで、そう考えると
アルギニン>>>>ロイシン>BCAA(混合物なので中間あたりと予想)>バリン・イソロイシン
アルギニンはグルコースの十倍以上だと思われます(ただしアルギニンを大量に摂る状況は考えにくいですが)

ホエイプロテインは約1/4がBCAAでリジンなどの他のアミノ酸もBCAAほどではないですがインスリンを刺激しますので
恐らく総合的には糖質の1/2程度のインスリンをリリースするのではないかと思います。
ただしグルカゴンも多少刺激するので低血糖にはならないかと。
後半はソース無しで、推論に過ぎないのですが。
2011/02/13(Sun) 11:51 | URL | liebe_t_f | 【編集
Re: Re:ホエイプロテイン
liebe_t_f さん。

情報ありがとうございます。

http://www.asahi-net.or.jp/~wa5h-mtmr/medical/report/hormone/hormone.htm

「アルギニンは,単独ではインスリン放出効果を現さず,低濃度のグルコースがあってはじめて効果を現す。」


http://www.nestle.co.jp/science/review/review0912.asp

「ロイシンはインスリン非依存的に筋肉へのグルコース取り込みを促進する」

何だかまだよくわかってないようですね。
2011/02/13(Sun) 18:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
ホエイプロテイン
理系卒業後すでに20年あまりの私にはなかなかに難しい記述でしたが、ある種のタンパク質(結局はアミノ酸)の摂取は食後血糖値の上昇にも下降にもつながりそうですね。ある種のタンパク質がインシュリンの分泌を亢進させる事による各種の弊害やβ細胞疲弊がおこらないようにするためには、食事の時にタンパク質とともに摂取する糖質を極力減らし、軽い運動などでインシュリン抵抗性を極力なくしておいたほうが安全なようですね。

2011/02/13(Sun) 19:37 | URL | 境界人間 | 【編集
1型糖尿病患者、脂質と脂質の因果関係
Dr江部様

小職、娘が7歳に1型を発症して以来、先生のBlogを時々拝見させて頂いているものです。

この度、タンパク質と脂質は血糖値を上げないと言う内容の記述を拝見し、2型の事であるとは認識しているのですが、少々後学のためコメントを頂ければ幸いです。

患者 9歳 女: 身長126cm、体重26kg
発症2年目

*高脂質の食品、特に動物性の食べ物特にチーズや焼き肉と言ったものを摂取した場合には、ほぼ間違いなく4-6時間後に高血糖 400程度が出ます。
即効性の追加接種を行いますが、特に夕食後にこの状態になると、朝でも200前後の数字(追加後2時間は180以下でも同様)

補足:
*食後2時間の数値が100-180の間であっても、4-6時間後の高血糖がほぼ発生。

*魚系、サーモン,ブリ,トロと言った、比較的魚類では脂質が高い食品でも、動物性高脂質食品摂取時と変わらず高血糖が4-6時間後に起こります。
但し、動物性高脂質食品とは異なり、朝には大よそ100前後に戻ります。

1型糖尿病患者をご両親の方との情報交換では、やはり皆様同じ経験をされて、高脂質は4-6時間後から血糖値が上がり、さらに高血糖状態が持続しやすい、脂質は血糖値を上昇させ、高血糖を長時間継続させると認識しています。

先生がお話になっているのは2型の方で、ある程度インスリンが出ているためこのような事は無いと言うお話なのでしょうか?
それとも一型に置いても、血糖値は上がらないと言う事が病理的に言えるのでしょうか?

無知で恐縮ですが、ご鞭撻頂ければ幸いです


2015/06/11(Thu) 11:50 | URL | Type1 | 【編集
Re: 1型糖尿病患者、脂質と脂質の因果関係
Type1

内因性インスリンがゼロレベルの場合、タンパク質がグルカゴンによる糖新生により
血糖値を上昇させます。
脂質は内因性インスリンがゼロレベルでも、血糖値に影響を与えません。

2012年10月09日 (火)
「内因性インスリンがゼロの場合、タンパク質が血糖値を上げる。グルカゴンがキー。」

をご参照いただけば幸いです。
2015/06/11(Thu) 13:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
ホエイプロテインの活用など
昨今の糖質制限ブームはボディビルの世界にも波紋を広げているようです。糖質制限を積極的に評価する向きもありますが、通常の反応は否定的です。
http://athletebody.jp/2016/04/05/insulin-myth-1/
「糖質制限でインスリンをコントロールするという迷信」
http://good-looking.at.webry.info/201402/article_17.html
「インスリン分泌を高めるのは糖質だけ??」
などです。
内容的にはミスリードな記述が目立ちますが、
気になったのは、ホエイプロテインがインスリン分泌を相当促すようだという論文です。
http://athletebody.jp/2016/04/05/insulin-myth-1/
で引用されている論文によるとホエイは卵の二倍以上のインスリンを分泌させるようです。

私は糖質制限を始めてから積極的にプロテインパウダーを活用していましたが、糖質の半分のインスリン分泌ではやめたほうがいいように思いますが先生はどのようにお考えですか?糖質制限をやっている人の中にはプロテインパウダーを活用している人がかなりいるのではと思っています。

また
http://good-looking.at.webry.info/201402/article_17.html

ではインスリン指数なるものを測定した論文を引用しており、牛肉はライ麦パンなみにインスリン分泌を促すということになっています。

そもそも我々は血糖値のコントロールができればそれでいいのか、インスリンの分泌もコントロールできたほうがいいのか、どちらでしょうか。後者ならばカッテージチーズやリコッタチーズはインスリン指数が非常に高いとのことなので、MEC食はリスクがかなりあるということになりはしないでしょうか?



2016/12/07(Wed) 02:46 | URL | HSE | 【編集
Re: ホエイプロテインの活用など
HSE さん

糖質摂取で、血糖値が上昇し、大量のインスリンが分泌されます。
脂質摂取では、血糖値は上昇せず、インスリンの分泌もありません。

たんぱく質摂取で、インスリンとグルカゴンの両方が分泌されるので、あるていど相殺されるのですが、
血糖値に関して
1)上昇あり
2)上昇なし
3)下降あり
の三パターンになります。

特に、1型で内因性インスリン分泌がゼロの場合は、たんぱく質摂取でグルカゴンによる糖新生のためかなり血糖値が上昇します。

糖質制限食は、人類本来の食事であり人類の健康食です。
700万年間の狩猟・採集時代も、ご先祖は、肉や卵を食べているので、
問題ないと思います。

高雄病院の患者さんでは、脂質もたんぱく質も多い、糖質制限食は、従来の糖尿病食に比し
追加分泌インスリンの量は1/4~1/5と少なかったです。
2016/12/07(Wed) 08:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ホエイプロテインの活用など
HSE さん

なお、チーズばかり大量に摂取するというのは、通常の食生活ではないと思います。

高雄病院のスーパー糖質制限食は
魚、肉、卵をしっかり摂取、チーズも間食的にOKで、
豆腐など大豆製品、葉野菜、ブロッコリ、ゴーヤ、海藻、茸など満遍なく摂取します。
それにより、必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維が確保できます。
2016/12/07(Wed) 08:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
アミノ酸
先生。肉や魚では少量のインスリン追加分泌ですむのに、ホエイプロテインやアミノ酸ではインスリンがかなり分泌される(らしい)のはなぜでしょうか。私もホエイを飲んだあとは眠くなります。

「BCAAはグルコースの約2倍、アルギニンはグルコースの十倍以上だと思われます(ただしアルギニンを大量に摂る状況は考えにくいですが) 」というliebe_t_f さんの書き込みが正しいとすると、アミノ酸サプリを摂取することは糖質制限的にはまったく好ましくないということになりますね。

私は糖質制限とボディメイクを両立させたいのですが、ホエイやBCAAを利用するとかえって逆効果だとすると非常に滑稽なことをやっていたことになります。
2017/01/07(Sat) 13:40 | URL | HSE | 【編集
先ほどの投稿について
江部先生。ネットで以下のような記述を見つけました。

http://ketogenic-diet.org/practice/practices-6.html

「牛乳に含まれるタンパク質の多くはホエイプロテイン(約20%)とカゼイン(約80%)です。これらのタンパク質はインスリンやインスリン様成長因子の産生を刺激するようなアミノ酸組成になっていることが報告されています。その理由は、牛乳には、子牛の成長を促進する必要があるからです。肉のタンパク質にも、これらのアミノ酸が含まれていますが、その組成は牛乳タンパク質に比べると、インスリンやインスリン様成長因子の産生を刺激する作用は弱いことが報告されています。牛乳タンパクのうち、ホエイプロテンはインスリンの分泌刺激が強く、カゼインはインスリン様成長因子の分泌刺激が強いことが報告されています」

「ロイシンを多く摂取しても、吸収がゆっくりであればインスリン分泌を促進する作用は高くありません。量が少なくても、急速に上昇すれば、インスリンを分泌する反応が高まります。牛乳中のホエイプロテンはロイシンの含有量が多く、消化管内で簡単に加水分解されて、摂取後の血中ロイシン濃度は急速に上昇するので、インスリンの分泌を刺激します。 」

結局インスリン分泌の問題を考えると、プロテインやアミノ酸サプリに頼らず、肉や魚からタンパク質を摂取したほうがいいということなのかなと思います。
2017/01/07(Sat) 15:44 | URL | HSE | 【編集
Re: アミノ酸
HSE さん

1)脂質はインスリンを分泌させません。
2)糖質は大量のインスリンを分泌させます。
3)蛋白質の分解物のアミノ酸の「ロイシン、リジン、アルギニン」は、インスリン分泌及びグルカゴン分泌を促します。

ロイシンは乳製品や大豆製品、鰹節など
リジンは魚や肉など、
アルギニンは大豆製品、鰹節、海老、カニ、マグロ、豚肉、牛肉など
に含まれています。

ともあれ、普通の食事としてのスーパー糖質制限食であれば、
蛋白質を摂取してもインスリンの分泌はかなり少なくてすみます。

東海大学と共同研究で
通常食と糖質制限食で、8名の糖尿病患者さんの
インスリン追加分泌量の差を調べたことがあります。
糖質制限食は通常食に比し、たんぱく質は1.5倍摂取ですが、
追加分泌インスリンは通常食が基礎分泌の4~10~15倍くらい、
糖質制限食は、1.2~3倍くらいでした。
従って、たんぱく質が少々多くても、現実にはインスリン分泌に関しては心配ないと思います。

しかし、私はホエイプロテイン単独で、研究したことはないので、よくわかりませんが、
インスリンとグルカゴンが共に分泌されて、効果が相殺されるので、血糖値への影響は個人差はありますが少ないと思います。
一方、グルカゴン優位のタイプは、2型でも、たんぱく質単独摂取で、血糖があるていど上昇します。
2017/01/07(Sat) 17:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
高血糖か高インスリンか?
新井先生は、インスリンそのものが猛毒であると主張されています。これが本当だとすると、プロテインで血糖値が上がらなくても、そもそもインスリン分泌がかなりあるからやめたほうがいいということになると思います。

しかし、糖質制限の立場からすると、インスリンがグルカゴンでそうさいされていれば血糖値があがらないのでそれでよいということになる。

「高血糖でもインスリンを打たない」は論外としても、インスリンが毒なら、健常人でも分泌は最小限のほうがいいとは言えないでしょうか
2017/01/07(Sat) 19:14 | URL | HSE | 【編集
Re: 高血糖か高インスリンか?
HSE さん

基礎分泌インスリンがないと、ヒトは死亡します。
すなわち、インスリンは、ヒトにとって絶対に必要です。

追加分泌インスリンは、少なくてすめばそれにこしたことはありません。
そして、それが可能なのが、スーパー糖質制限食です。
サプリではなく、スーパー糖質制限という食事のなかでのたんぱく質摂取なら、追加分泌インスリンは少量ですみます。

インスリンが多くでると、「肥満」「高血圧」「アルツハイマー病」「がん」などのリスクとなりますので
少量ほどよいのです。

2017/01/08(Sun) 10:14 | URL | ドクター江部 | 【編集
インスリン
先生お返事有りがとうございました。
いろいろ本にあたると広義の糖質制限派といってもさまざまな立場があるんですね。

高血糖でも低インスリンならOKという先生

エビデンスを強調するのはいいが、糖質制限の社会的普及を等閑視する大学の先生

昨日は糖質たっぷりのスムージー今日はケトン食で主張に一貫性のない大学の先生。

様々です。玉石混交ですね。

あくまで糖質制限、インスリン制限ではないのだからあまり神経質にならないことにします。

2017/01/09(Mon) 15:44 | URL | HSE | 【編集
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