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アトピー性皮膚炎と湿潤療法
こんにちは。

アトピー性皮膚炎湿潤療法について考えてみました。

例えば、通常はアトピー性皮膚炎でステロイド剤を内服することはありませんが、仮に外用剤を一切使用せずに、あえてステロイド剤を内服したら、基本的にほとんどのアトピー性皮膚炎が改善します。

このステロイド剤内服で改善した皮膚は、アレルギー性炎症があった証拠と言えます。

皮膚にアレルギー性炎症が存在するならば、ワセリンによる湿潤療法だけで改善する可能性は少ないです。

皮膚のアレルギー性炎症を改善するには、ステロイド外用剤やプロトピック軟膏が必要です。

アレルギー性炎症が改善すれば、掻爬による悪循環も断ち切れて皮膚炎をコントロールできるようになります。


<乾燥肌による皮膚バリア機能障害>+<アレルギー性炎症>+<掻爬+掻爬による傷と炎症>

アトピー性皮膚炎の発症構造は、およそ大雑把に上記です。

<乾燥肌による皮膚バリア機能障害>と<掻爬+掻爬による傷と炎症> が、アトピー性皮膚炎の悪化の悪循環の大きな要因です。

これらは湿潤療法で、改善が期待できます。

従いまして、アトピー性皮膚炎湿潤療法を行えば、一定の効果があると思います。

主婦の手荒れなどが、典型的なワセリンのみ外用(湿潤療法)の適応ですね。

この場合アレルギー性炎症はありませんから、湿潤療法のみで速やかに改善すると思います。


結論です。

①アトピー性皮膚炎のアレルギー性炎症には、ステロイド外用剤やプロトピック軟膏が必要である。
②乾燥肌による皮膚バリア機能傷害や掻爬による傷には湿潤療法が適応となる。



江部康二
テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
頭の皮膚について
はじめてコメントします。
二年くらい前、三か月間、洗剤をつかわず、シャンプーブラシで洗髪を行っていました。ある日、汗を多くかいたため、シャンプーをつかったところ、頭皮にはげしい刺激がおこり、その後、ブラシで洗うのをやめ、低刺激のシャンプーや石鹸などをつかったのですが、洗髪した後、ヒリヒリし、数時間すると皮脂らしきものがたくさん出てきます。
今は、石鹸で極力手の平で薄めながら、やさしく頭皮を洗っているのですが、今度は汚れが落ち切れず、かゆみが発生します。普通に泡立てれば、ヒリヒリします。お湯だけの洗髪もダメでした。
皮膚科では、飲み薬や外用薬をいただきましたが効果はありませんでした。
ブラシでの洗髪が原因なのは間違いないのですが、中止しているのに頭皮の状態がよくならないのが不思議です。このような状態になって二年がたち、毎日頭皮のジクジク感に悩まされます。江部先生に診ていただきたくても、山口県のためそれも叶いません。
2011/03/22(Tue) 23:12 | URL | 福田隆二 | 【編集
Re: 頭の皮膚について
福田隆二 さん。

ブラシは中止して、お湯だけで洗うという原則を気長に続けるのがいいと思います。
頭皮をマッサージしながらお湯洗いがいいです。
頭皮の皮膚炎がはっきりしていれば、ステロイド外用剤でコントロールすればよいと思います。
2011/03/23(Wed) 14:03 | URL | ドクター江部 | 【編集
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