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糖質制限食で血糖値・肥満の改善
おはようございます。

今日から高雄病院もお休みに入りました。

年始は2011年1月4日(火)から外来開始です。

ただし、1月4日(火)の夜診は休診です。

年末・年始は原稿の校正やパワーポイント・スライドの作成でそこそこお仕事です。

さて今回は、ISSEY さんから、糖質制限食血糖値・肥満の改善という嬉しいコメントを頂きました。


【10/12/28 ISSEY
長文で失礼します
命の恩人ー江部康二先生

拝啓
はじめまして、熊本のISSEYと申します。
現在51歳のおっさんです。

身長は170センチなのに全盛期は115㎏、5年ほど前から糖尿と診断され、Ha1cも最悪期で9.3、空腹時血糖が200を超えた時期もありました。
インスリンの使用はなく、アクトスを一錠投与/日、週2回スポーツクラブでの運動に努めたこともあり、Ha1cが6.5程度、空腹時血糖110程度まではコントロールしている・・・はずでした。

生涯忘れないであろう昨年の11月25日、さんざん街中で飲んだフィニッシュに某店のカレーライスを掻き込んで帰宅。(これが激しくグルコーススパイクを引き起こしたのでしょう)
突然玄関先で2度転倒、そのまま就寝して翌朝もう一度転倒しました。
異変に気がつき、医者に行くとそのまま救急病院に搬送されました。
検査の結果、5CCの脳出血(被殻出血)でした。
幸いなことに麻痺はほとんどなく(左の握力が48→38キロに落ちました)、一週間の集中治療室から出て転院、これを機会に重症肥満症の治療として二ヶ月間の入院をすることにしました。
一日1200カロリーの食事、有酸素運動を毎日約2時間、入院後半は自主的にウオーキングを数時間組み込んでました。
結果、1月末には98キロまで体重がダウンして、Ha1cも5台まで改善されていました。
退院が迫ってきた頃とても気がかりなのはリバウンド対策でした。
経験上、短期間のダイエットほどリバウンドしやすく、二ヶ月間の苦痛(カロリー制限、断酒)がこれからも必要かと思うと気が重く、何かないかとネット上を探し回ってたどり着いたのが江部先生のこのブログでした。
早速ご著書(我ら糖尿人、主食を抜けば、)をアマゾンで取り寄せ熟読しました。(その後何冊も買って身近の糖尿人に配りました)
糖質制限に心から感銘を受け、さらに他のご著書もレシピ本も含めほぼすべて購入、徹底的に糖質制限食を研究しました。
料理が趣味なのでそれらを教科書に家での食事も糖質制限に改善し、妻には無理を言って毎日糖質オフ弁当を作ってもらってます。
そうやって退院後はスーパーを実践して、その後の4ヶ月で体重はさらに10㎏減、Ha1c4.8、空腹時血糖88が6ヶ月持続しています。血液検査でのその他の項目もすべてセーフです。(体重はなぜか88キロのまま落ちなくなりました。食べ過ぎでしょうか?)
毎日アサヒスタイルフリーとウイスキーの晩酌を豊富な肉や野菜とともに
楽しんでいます。
あれから約一年が経過してこんなに快調な身体を手に入れることができたのは先生のおかげだと心から感謝しております。本当にありがとうございます。
これからもここ熊本の地で糖質制限の草の根伝道師として継続する所存です。

これからも先生のご活躍を心からお祈り申しあげます。】


ISSEYさん、拙著のご購入そして糖質制限食普及活動ありがとうございます。
糖質制限食血糖値・肥満の改善も良かったですね。 (^_^)

『170cm。115㎏。HbA1cも最悪期9.3%。空腹時血糖が200mg。』

これはなかなかのデータですね。
糖尿病もですが、BMIは39.8で重症肥満です。

『アクトスを一錠投与/日、週2回スポーツクラブでの運動に努めたこともあり、Ha1cが6.5程度、空腹時血糖110程度まではコントロールしている・・・はずでした。』

結構頑張っておられたのですね。

しかしISSEYさんご自身もお気づきのように、HbA1c6.5%というのは、まあまあのデータに見えますが、
糖質を摂取していたら、実は食後高血糖は全く防げていなかったと思います。

1日のうちで、主食を摂取するたびに、食後血糖値は200mgを超えていた可能性が高いです。すなわち動脈硬化のリスクがあったと思います。

さらにカロリー制限もしておられたと思いますので、脂質の摂取率が相対的に少なくなっていたと思います。動脈硬化があり、脂質摂取不足があったことが、脳出血のリスクとなった可能性があります。

日本では、昭和40年(1965年)から脂質摂取率が急速に増加し、それが15年間続いて、この間脳出血による死亡率が激減した事実があります。

諸外国のデータを見ても、少なくとも脳出血に関しては脂質摂取が多いほど改善しています。ISSEYさんは『被殻出血で、麻痺はほとんどなく』ということで幸いでした。

『重症肥満症の治療として二ヶ月間の入院をすることにしました。 一日1200カロリーの食事、有酸素運動を毎日約2時間、入院後半は自主的にウオーキングを数時間組み込んでました。 結果、1月末には98キロまで体重がダウンして、Ha1cも5台まで改善されていました。』

身長170cmの男性で、1200kcal/日は、かなり厳しくてつらいですね。運動も毎日2時間、数時間というのは、とても頑張られました。さすがにこれだけ努力されたら、カロリー制限食でも一定の成果がでましたね。

『退院が迫ってきた頃とても気がかりなのはリバウンド対策でした。
経験上、短期間のダイエットほどリバウンドしやすく、二ヶ月間の苦痛(カロリー制限、断酒)がこれからも必要かと思うと気が重く、何かないかとネット上を探し回ってたどり着いたのが江部先生のこのブログでした。』


カロリー制限や禁酒はこれまた、つらくて、ほとんど難行苦行療法ですね。(;ー;)

仰有るとおり、とてもよいタイミングで、当ブログに辿り着かれたと思います。カロリー制限食に比べたら、糖質制限食は美味しく楽しくで酒も飲めるわけですから、ほとんど天国と地獄ぐらいの差があります。(^^)

『料理が趣味なのでそれらを教科書に家での食事も糖質制限に改善し、妻には無理を言って毎日糖質オフ弁当を作ってもらってます。 そうやって退院後はスーパーを実践して、その後の4ヶ月で体重はさらに10㎏減、Ha1c4.8、空腹時血糖88が6ヶ月持続しています。血液検査でのその他の項目もすべてセーフです。(体重はなぜか88キロのまま落ちなくなりました。食べ過ぎでしょうか?)』

170cm。88kg。BMI30.45。

27kgの減量に成功されてますが、BMI25で72kgくらいを目指したいですね。

HbA1c4.8%と空腹時血糖値88mgは理想的な値です。(^-^)v(^-^)v

体重は直線的ではなく階段状に減少します。このままスーパー糖質制限食を続けていかれたら、その人において一番いいあたりの体重に落ち着くと思いますよ。

ISSEYさんは、若い頃スポーツはしておられましたか?もともと筋肉量が多い人は、あるていど減量したあとは、体重が減りにくいことがありますので・・・

ともあれ、このまま美味しく楽しく糖質制限食をお続け下さいね。ヾ(^▽^)

江部康二

テーマ:糖質制限食
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
体重低下
糖質制限である程度内臓脂肪と体脂肪が落ちるとインシュリン抵抗性がなくなってインシュリンの効きがよくなるためでしょうか、体重の減りがスローペースになるように思います。逆に、食後高血糖や夜間高血糖を頻発している間はゆるい糖質制限でも怖いぐらいに体重が下がってゆくようです。私の場合は元々やせがたの55キロが80キロ近くまで太っていて尿糖たっぷりでしたが、ゆるい糖質制限と運動で短期間(約二か月)に53キロまで落ち、そのあと、ひと月ほどで食後血糖がもっと改善してくると55~56キロで安定しました。江部先生のおっしゃる、その人において一番いい体重に落ち着く、というそのままの感じでした。ほんの少しの炭水化物でも食後の血糖値のミニスパイクがある状態の場合はちょっとの事で体重が簡単に上下するようですが、血糖値が少しの炭水化物ではあまり動かないまで耐糖能が回復してくるとると体重は安定してくるようですね。
2010/12/31(Fri) 05:01 | URL | 境界人間 | 【編集
Re: 体重低下
境界人間さん。

私もそのように思います。

55kg→80kg→55kg

もとの体重に戻って安定されたのですね。
私も同様で、学生時代の体重に戻って安定しました。
2010/12/31(Fri) 09:37 | URL | ドクター江部 | 【編集
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